2013年6月1日土曜日

実子4人を売った農婦、「下流の人は子を売るしかない」=四川省


子供を売らざるを得ない貧困層


人身売買が多発する中国。見知らぬ他人の子を誘拐し売り飛ばす事件がほとんどだが、今年1月、実の子供4人を売買したとして、四川省綿陽市近郊に在住する女性が起訴された。犯行に及んだ理由について、女性はこのほどメディアに「生活が苦しいから」と語ったという。中国各メディアが報じた。


「上流の人間は大金を注ぎ込んで娘を嫁に出す。中流の人間は金のあるところに娘を嫁がせる。下流の人間はわが子を売るしかない」

 児童誘拐と人身売買の容疑で起訴されたのは杜秀蓉という女性。5歳のとき、病気で失明し、1990年、24歳で現在の夫と結婚した。翌年には長男、2000年に長女を出産。子供の成長にともない、生活が苦しくなったという女性は2005年に生後間もない次女を2500元(約4万円)で売り渡した。その後の7年間に相次ぎ生まれた3人の子をいずれも売買した。4人の子どもで合計1万元(約16万円)をもらったという。

 しかし、彼女は「売ったのではなく、人にあげた。もらった金は栄養費だ」「養うだけの経済力があれば、絶対わが子を手放さない」と人身売買の容疑を否認している。

 農業を営む女性の話によれば、昨年の年収は1千元(約1.6万円)にも満たなかったという。時々義父から経済援助を受けているが、食糧が底をつくのは日常茶飯事。一家にとって肉はめったに口に入らない贅沢品だ。

豪邸に住み、高級車を乗り回し、海外でブランド物を買いあさるなど、近頃増えつづける中国人の富裕層。しかし、実子を売買するまで窮地に追い込まれる貧困層。事件は、社会格差の拡大を浮き彫りにした。

 現在、中国では人口の10%の富裕層が86.7%の富を占めていると言われている。人口の10%である「最も裕福の家庭」と10%の「最も貧しい家庭」の収入の差は65倍に上っているとの調査結果が出ている。

 社会における所得分配の不平等さを測るジニ係数が、中国では0.5と国際的に警戒ラインとされる0.4を超えている。
                  
【大紀元日本5月31日】        (翻訳編集・叶子)    

【関連記事】

✦12年ぶり発表の「偽りの数字」 所得格差統計は「合法収入」のみか
http://www.epochtimes.jp/jp/2013/01/html/d27349.html

2013年社会青書発表、「中国社会の対立は多様かつ複雑だ」
http://www.epochtimes.jp/jp/2012/12/html/d38503.html

✦「世界でもまれ」 中国の所得格差、最悪水準に
http://www.epochtimes.jp/jp/2012/12/html/d73469.html


                                    


筆者考:

なんと悲しい現実だろうか!・・・今や、日本国を抜き世界第二位の経済模を誇る大国の支那で、奇跡とも言える支那経済の陰で蠢いている21世紀最大の悲惨な出来事。
以前から指摘されている貧富の差が危険水域までに達していながら、何等の改善がなく、却って年々貧富の差は大きくなるばかり。

此れでは解放以前(建国+中華人民共和国)の支那と全く代わり映えはしない処か、悪くなった!と言えるかも知れぬ
解放以前は国は貧しいと言うよりは国の形態を為しておらず!、貧困階層が貧富の差を無くそうと立ち上がり建国の原動力となったが、・・・新たに富裕者者層が生まれ、建国以前に戻りつつある様相を呈している支那。


物質が氾濫しているのにも拘わらず手に入れる事ができずは、精神的な拷問に等しい。すきっ腹を抱えて目の前の豪奢な料理を眺めているだけで食する事が出来ず、・・・其れなら建国以前の方が、殆どの民衆が飢えていた時代の方が未だましだった!となる。

【実子4人を売った悲惨な出来事があるかと思えば、反面!】・・・

✦逃げるなら愛人も海外に “持ち出し“  ロス高級住宅地の 「妾村」 に潜入

✦カネで国籍を買い、運び屋に現金を託す
富裕層の60%が移民を目指し、540兆円か流出する

http://deepbluepigment.myartsonline.com/ccg.html

等の驚くべき富裕者層の実態が浮かび上がる、・・・流石は「白髪三千丈!」、のお国柄も支那の共産党幹部の腐敗は超弩級で他の追随を許さない。筆者は脱帽せざるを得ない。

支那の経済、共産党支配は破綻する、破綻する!と言われてから久しいが、破綻が現実味を帯びてくると日本国を筆頭に米国、欧州など西側陣営が、支那経済の崩壊が齎す混乱で自国の経済も打撃を蒙る事を恐れて却って支那に擦り寄って行く構図が繰り返されているのが現状である。

何ともおぞましい国の支那であるが、薄ら笑いを浮かべながら、「なんと愚かな米国、日本、西洋陣営!」とせせら笑っている支那政府の高官どもの姿が、筆者の目に浮かぶ!!!。