2014年1月6日月曜日

ロシア、北方領土占領の歴史的正当性主張へ 次官級協議

 北方領土問題を巡って1月末にも開かれる日ロ外務次官級協議で、ロシア側が第2次大戦末期にソ連が北方領土を占領した歴史的正当性を説明する方針であることがわかった。安倍晋三首相の靖国神社参拝を受けて、より厳しい姿勢をとる可能性も出てきた。
 複数の交渉関係者によると、ロシア側は歴史認識を取り上げる方針を昨年8月の次官級協議で説明した。安倍首相は昨年4月、プーチン大統領との首脳会談で平和条約交渉を「再スタート」させることで合意。8月の協議はこれを受けて開かれた。2回目は、1月末ごろに予定されている。
 ロシア外務省は12月26日に安倍首相が靖国参拝した際に、「第2次大戦の結果について、世界で受け入れられているのとは異なる評価を押しつけようとする試み」が日本で強まっていると批判した。北方領土問題でも、日本が被害者だという歴史認識は通用しないという考えを示すとみられる。
 ロシア側が歴史認識を取り上げる背景には、自国の歴史の正しさを強調するプーチン氏の愛国主義路線がある。一昨年に4年ぶりに大統領に復帰したプーチン氏は昨年9月の演説で「私たちは自らの歴史を誇るべきだ」と述べるなど、愛国的な歴史観の大切さを再三強調している。
 日本側は北方領土の現状について、日ソ中立条約に違反して対日参戦したソ連の占領によるもので、法的根拠がないと主張。一方ロシア側は▽1945年2月に米英とソ連の首脳が集まった「ヤルタ会談」で、ソ連が対日参戦する見返りとして北方領土を含む千島列島を獲得することが決まった▽日本はサンフランシスコ講和条約で北方領土を含む千島列島を放棄した――との立場だ。日本は北方領土は千島列島に含まれないと主張している。
 プーチン氏はヤルタ会談についても「ロシアが積極的な役割を果たして達成された合意が、長い期間の平和をもたらした」と高く評価する考えを示している。
 日ロ両国の外務省は90年代初頭に、北方領土を巡る歴史的経緯について集中的に意見交換し、関係する文献を「共同資料集」としてまとめた経緯がある。だが日本側の交渉関係者は「ロシアは、90年代の交渉は日本に押し込まれた時期だと考えており、仕切り直したいと考えているようだ」と指摘する。
 ただし、ロシア大統領府内には、最終的には日ロ双方が譲歩をする必要があるという考えがある。ある大統領府高官は昨年末、朝日新聞の取材に「日本が公式見解を言うと、我々も対抗して言わざるを得なくなる。いずれは譲歩が必要になるのだから、政治決断ができる首脳同士ができるだけ多く直接会う必要がある」と述べた。
 大統領時代を含め2回にわたって北方領土を訪問したメドベージェフ首相も、首相側近によると、現時点で3回目の訪問は計画していない。外務省レベルで公式見解を強調する一方で、交渉の雰囲気を損なうようなことは控え、首脳間の率直な話し合いに委ねる方針とみられる。(モスクワ=駒木明義
朝日デジタル(2014年1月5日19時26分
                                                        
筆者考:
✦【北方領土問題を巡って1月末にも開かれる日ロ外務次官級協議で、ロシア側が第2次大戦末期にソ連が北方領土を占領した歴史的正当性を説明する方針であることがわかった。安倍晋三首相の靖国神社参拝を受けて、より厳しい姿勢をとる可能性も出てきた】:
朝日新聞らしい記事で、安倍首相の靖国神社参拝が余程に悔しかったのか!、何が何でも靖国神社参拝に託けて負のステマ記事を書き不安を国民に植え付けるとは、度し難いが、・・・朝日新聞ならの報道と謂えるでしょう!。
「より厳しい姿勢をロシアが取る!」との主観で、朝日新聞は安倍首相が苦境に陥る事を願っている本音が図らずも吐露されたようです。

安倍首相は靖国参拝で自ら自分の退路を立ち、本気で連合国、特に米国が日本に押し付けた戦後体制を打破しようとの決意、!・・・即ち胆力を示した事を意味するのが靖国参拝と筆者は捉えています。

日本のメディアが靖国批判をしている、然も支那、南朝鮮の広告記事の莫大な謝礼金に目が眩んだ外国のメディアを探し出し、恰も全世界が安倍政権を非難している!と印象操作に躍起になっているが、諸外国の民は全く興味を持ってはいない事に気がついていない愚かさである。

✦【複数の交渉関係者によると、ロシア側は歴史認識を取り上げる方針を昨年8月の次官級協議で説明した】・・・
昨年の8月には安倍首相は靖国参拝を敢行していませんので、参拝があろうと、なかろうともロシア側は歴史問題を遡上に乗せるつもりであり、参拝は「刺身のつま」の程度で殊更に構える必要は全く有りません。
ロシア大統領のプーチンは愚か者ではなく、部下である次官級の人物が靖国神社参拝を持ち出して協議を有利に導こうとすると、却って突っ込まれる危険性を承知の筈です。

エドワード・ジョセフ・スノーデン(Edward Joseph Snowden)は、アメリカ合衆国の情報工学者。中央情報局(CIA)及び国家安全保障局(NSA)の局員の秘密漏洩事件で米国の反対を押し切って入国させ庇護したプーチン大統領が米国に同調して靖国神社参拝を次官級の協議において日本に支那や南朝鮮との関係改善の具体的な対応を求める事は筆者には考えられません。
尤も此れは筆者の楽観的な願望であり、間違っている可能性が高いですが。

✦【ロシア側は▽1945年2月に米英とソ連の首脳が集まった「ヤルタ会談」で、ソ連が対日参戦する見返りとして北方領土を含む千島列島を獲得することが決まった▽日本はサンフランシスコ講和条約で北方領土を含む千島列島を放棄した――との立場だ。日本は北方領土は千島列島に含まれないと主張している】・・・



     会談に臨むチャーチル、ルーズベルト、スターリン(中央ソファー左から)左端奥はソ連外相モロトフ

ロシア側はヤルタ会談を盾に北方領土の領有権の正当さを強調しているが、ヤルタ会談などは秘密裏に行われて、加えて戦争続行中であり!、・・・お互いの思惑で進行したもので正当性などは微塵もない!といえるでしょう。

正当性がない事は!・・・

1956年に共和党アイゼンハワー政権は「(ソ連による北方領土占有を含む)ヤルタ協定はルーズベルト個人の文書であり、米国政府の公式文書ではなく無効である」との米国務省公式声明を発出している。また、アメリカ合衆国上院は、1951年のサンフランシスコ講和条約批准を承認する際、決議において「この承認は合衆国としてヤルタ協定に含まれているソ連に有利な規定の承認を意味しない」との宣言を行っている事で明白です。

“ヤルタ協定はルーズベルトの個人的な文書であり、米国政府の公式文書ではない!”とまで言い切っています。
個人的な文書が国際的な歴史とはならず、即ちロシア側の歴史的な正当性は脆くも崩れ去っています。

しかし、此れは老獪なロシアは歯牙にも掛けず、現在進行形の統治が優先する!と押し通すでしょう。南朝鮮の竹島不法占拠と同列であい、取り戻すのは日本国もある程度の出血を覚悟で協議に臨まなければならずの苦しい立場の安倍首相です。

次官級の協議は順調に進行する事を祈ります。

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