2021年11月17日水曜日

脱炭素よりも深刻なプラゴミ問題!: カネにならず先進工業諸国は放置

リサイクルされるはずの大量のごみが!〜、
    違法に途上国に輸出されている!・・・


支那が2018年に資源ごみの受け入れをやめた後!〜、
    東南アジアの国々に処理能力以上の
 プラスチックごみなどが運び込まれ問題化した!・・・

2019年には有害廃棄物の越境移動およびその処分の規制に関する『バーゼル条約』が改正され、180ヶ国以上が豊かな国から貧しい国に汚れたプラごみを輸出しないことを誓ったが、2年後、状況は好転せずに返って悪化している。


❊ 註: バーゼル条約
一定の廃棄物の国境を越える移動等の規制について国際的な枠組みおよび手続等を規定した条約。
国連環境計画(UNEP)が1989年3月、スイス・バーゼルにおいて採択、1992年5月5日発効。2015年5月現在,締約国数は181か国,EU及びパレスチナ

► 規制も意味なし? 不正行為横行:

ロサンゼルス・タイムズ (LAT)は!〜、
スイスの独立系調査グループ、グローバル・イニシアチブの
        報告書を取り上げた!・・・

 ✦ ❮❮ ブローカー、仲介人、リサイクル会社、犯罪組織などが、大量の
       捨てられたプラスチックを欧米やオーストラリアからアジア、
   アフリカなどに 不正輸出され、ごみの輸出業者は規制の裏をかき、
   質の悪いリサイクルに適さないプラスチックを貧しい国に送り
     続けているのが実態である❯❯、・・・と報じた


 報告書によると!〜、

◼︎ 合法的なリサイクル会社とごみのブローカーは
           詐欺行為を行っている!・・・

◼︎ 禁止されたプラスチック製品をほかの製品に混ぜて隠し、違法に廃棄し、
   検査官に摘発されないよう賄賂を贈ったりしている!・・・

◼︎ 輸出者は自分たちの積み荷に不正なラベルを張り、
   廃プラスチックが国際ルールに従ったものだと見せかけ、
         税関職員に気づかれないようにしている!・・・

◼︎ 輸送時に異なる複数の国を経由させてごみが何処の国から
    来たのか分からしている場合も多く、送られてきた
      国が元の場所に送り返すことを困難にしている!・・・


► 途上国の汚染深刻、先進国の犠牲に:
廃棄物管理の専門家のための雑誌
         『Wast Management World』によれば!〜、
欧州ではトルコに続きルーマニアが違法に輸出された
     有害なごみや廃棄物の終着点になっているという!・・・

 ベルギー、イタリア、イギリスといった欧州諸国以外にも、日本や支那からのごみが黒海の港町コンスタンツァに向かっており、… 支那の資源ごみ受け入れ禁止の影響を受けたものと思われる。 ルーマニアではごみはほぼリサイクルされず埋め立てられ環境を破壊している。




デジタルニュース誌『ワールドクランチ』の報道!〜、
 ブルガリアには、イタリアから大量のごみが持ち込まれている!・・・
 杜撰な規制と腐敗した政治家を利用し、豊かで貪欲な起業家、
そしてマフィアなどが、ごみ輸出と受け入れを食い物にし、大金を稼いでいる。
ごみ廃棄の費用はイタリアに比べ東欧では格安で、廃棄物を扱う商人にとって
ブルガリアは天国といわれているという。



 ごみの不法輸出はアフリカのセネガルにも及んでいる!〜、
ドイツ企業が25トンの廃プラを密輸しようとし、
       セネガルの税で取り押さえられた!・・・

アフリカの環境関連情報サイト『Afrik21』報道:
セネガルは使い捨てプラスチック袋の利用禁止などを法律で定めているが、廃棄物汚染に悩まされているという。
環境保護団体グリーンピースのアフリカ海洋キャンペーンの責任者は、先進国はプラスチック容器が持続可能なリサイクル資源だと世界に信じさせているが、それがアフリカの海岸に押し寄せているとし、アフリカはごみ捨て場ではないと訴えている。

► 見えなくなればそれでよし 不正は今後も続くのか?



前述の報告書の主執筆者、バージニア・コモリ(Virginia Comolli)氏は!〜、
人々のプラスチック依存は今後も続くと思われ、不正輸出のような犯罪行為も
           増加すると見ている!・・・

報告書がとくに問題視するのは!〜、
           米カリフォルニア州である!・・・
同州の廃プラスチックは、米国の発展途上国向けの輸出量の約3分の1を占め、
マレーシアへの輸出禁止プラスチックの主な発生源となっている。
 同州にはリサイクル工場がほとんどないこと、またロサンゼルス港にアジアからの貨物が集まるが、帰りのコンテナに廃プラを詰め比較的安価で送り返すことができることなどが理由だという。(LAT報道)

 実は米国はバーゼル条約に加入しておらず!〜、
低品質のプラスチック廃棄物の出荷に関する
           2019年の協定を批准していない!・・・
そのため米企業はこれらの廃棄物受け入れが違法となっている東南アジア諸国に、
廃棄物を送り続けている。
そもそも欧米では廃棄物を埋め立て地やリサイクル工場に送るより、業者にお金を払って引き取ってもらうほうがずっと安上がりだった。環境保護団体の代表は、カリフォルニア州は埋め立てへの依存を減らそうとリサイクルを奨励してきたが、具体的な方法をまったく示さず各都市に丸投げしてしまったのも問題だったと指摘している。(LAT報道)

カルフォルニア州の議員や環境保護団体は!〜、
バイデン政権にバーゼル条約の批准を求めている!・・・
しかし実現するまで、廃プラを途上国に出荷しない責任は都市やリサイクル会社の自主性にかかっており、ごみ問題解決の難しさを物語っている。

環境問題(脱炭素、化石燃料)、温暖化と
同様な深刻な起点にたっているプラスチックゴミ!〜、
      ある角度から眺めると!・・・
プラスチック公害の方が遥かに深刻かも知れない。

プラスチックごみの9割が!〜、
     リサイクルされていない!・・・
毎年800万トン以上のプラスチックが、ゴミとして海に流れ込んでいる。既にその数は銀河系の星の数より多く、2050年には魚の量より多くなると予測されている。
そして、一部は紫外線・海流・波で、マイクロプラスチックと呼ばれる細かい破片となり、有害物質が付着しやすくなる。
鳥や魚がエサと間違えて食べ、その魚を人々がが食べる。
 魚の生息には向かず、魚が激減、または死滅すれば、深刻な食糧危機が齎される。

米国の調査では、水道水のうち94.4%から繊維状のマイクロプラスチックが発見される、という事例があり、… 人間の糞便からもマイクロプラスチックが発見されている。

プラスチックが分解される過程で!〜、
温室効果ガスであるメタンが発生するとの報告がある!・・・
それは地球温暖化(海水温度の上昇⇔異常気象)の一因となっている可能性が非常に高い。

脱炭素に天文学的、巨額なカネが動いている!〜、
それを狙ってカネの亡者共が脱炭素を叫び、代替えエネルギーへと移行しようとしている!・・・
美名の下で、『環境守護十字軍』を気取っているが、所詮は脱炭素利権に群がる浅ましい連中!と言えるでしょう。

EV化が現今の世界の潮流となっているが、EV化が却って地球破壊が進む可能性を否定はできない。

結局は先日のCOP26会議は偽善者の集まりで、米国、支那、日本も然りで合意には至らず、… 問題解決とは程遠いものがあった。


参考文献:
■【途上国に汚れたプラごみを不正輸出…
          利益上げるリサイクル業者、犯罪組織ら】:

https://newsphere.jp/sustainability/20211115-1/


関連記事:

世界でプラスチックのリサイクル率が低い5つの理由&日本の現状

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