2024年2月7日水曜日

EUの資産凍結決定‼ ロシアはどう対応するのか?

2月1日の欧州連合(EU)首脳会議は!〜、
 ウクライナに4年間で500億ユーロ(融資330億ユー
 ロ、無償170億ユーロ)を割り当てることを承認した
 だけでなく、凍結されたロシアの資産についても
       決定を下した!・・・
それに対して、モスクワはどう対応するのか?


西側で凍結されているロシアの資産は!〜、
   約3000億ドルと推定されている!・・・
このうち、米国にあるのは50億ドル以下だが、米国は
EUに早く、早く没収しろ』と働きかけている。
 そして米国は既に、バイデン政権がこれらの国家資産を没収する事を認める独自の法律を準備している。
今の処は前例はないが、昨年米国は、数百万ドル相当のロシアの大物実業家の資産を『制裁違反!』没収した。
 後者はEUでも犯罪行為として認められており、…
没収の根拠にもなる。

ロシアの資産(株式、債券、現金)の大部分は、ベルギーの預託機関ユーロクリアに保管されている。その総額は、クーポン発行の凍結と、制裁を受けたロシアの組織(この資金を受け取っていない)の取引相手による債務の返済により増加し、1,910億ユーロに達した。
別の一部はフランス、ユーロストリームのルクセンブルク預託所とドイツにある。残りはカナダ、日本、米国、英国などにある。

    ベルギーに本拠を置く金融サービス会社

『ユーロクリア』は昨年凍結された海外資産で!〜、
   44億ドル(1昨年は8億2100万ユーロを 稼いだ)もの
        大金を手にした!・・・
勿論、これを手放したくはない。然し、EUはまだその主要資産の没収を決定していない。取り敢えず、『自分たちのお金』をキエフに配分することで合意できたことも一役買ったと考えよう。
 そうでなければ、潜在的な支援源としての『よそ者』をめぐる議論がエスカレートしていた可能性がある。
 彼らは資産からの『収入』をキエフに移転することを決めた。
ただし、遡及的にではなく、決定後に蓄積されたものを。

ロシアの資産の大部分はベルギーの
                 預金機関に預けられている:

なぜ欧州の人々は、比較的そうであるとはいえ、慎重なのだろうか。他人の国債資産を横流しすることは、他国の国債を保管する場所としてのユーロ圏の信頼を損なうからだ。
 欧州は誰と喧嘩するかわからない。
ユーロはドルよりも脆弱であり、だからこそ米国はこの問題に自信を持っているのだ。

『ユーロクリア』
自身も報告書の中で!〜、
欧州委員会からの提案の実施の結果、当組織とその顧客に生じる
 可能性のある法的・業務的リスクを最小限に抑える事に
      注力している〛、… と認めている。
曰く、目は怖くとも手は動く。同じ理由で、多くの主要国(ドイツとフランス)はロシアの財産没収に反対している。

 然し、EUがすでに決定した資金は、ウクライナとその同盟国が軍事行動による損害と呼ぶものをカバーするには明らかに不十分だろう。
3~4年後には150億~170億ユーロの利子が蓄積される。

 世界銀行がほぼ1年前に出したウクライナの被害に関する最新の見積もりは、4,110億ドルに達している。

 キエフ自身の現在の見積もりはもっと高い。
被害総額は1兆ドル以上、『直接被害』は7500億ドルだ。
然し、西側諸国はウクライナ復興のための資金源の問題にまだ真剣に取り組んでいない。

第二次世界大戦以降、主権資産の没収は前例がない。
1990年のクウェート侵攻と西側連合との戦争での敗北後、イラクは520億ドルの賠償金を支払うことに同意した。
 この金額は国連安全保障理事会によって承認され!、…
イラクの石油収入から徐々に支払われた。
ウクライナ紛争の場合、この方式は適していない: 
安全保障理事会の常任理事国であるロシアは、このような決定を阻止するだろう。さらに、ロシアは核保有国でもある。勿論、西側諸国は、国際法に違反する行為の結果として生じた
損害に対する国の責任〛、…という原則という形で、何らかの『法的根拠』を調整しようとすることはできる。

➤ 第二次世界大戦後、
     主権者の資産が没収された前例はない:

モスクワは何度も『必ず答えを出す』と約束してきたのに、どう答えるのか。それもあるだろうが。ロシア連邦で凍結された西側の資産の推定額は約2880億ドルだ。しかし、これらはほとんどすべて個人資産であり、国債ではない。

 投資家を惹きつけるという観点からすれば、すべてを取り上げて個人所有者から取り上げることは、特にロシア連邦で働いていた、あるいは現在も働いている人たちからすれば、あまり良いことではない。

 然し、(例えばNATOと直接軍事衝突するような)全面的な経済戦争になれば、法的な感情など抱いている暇はないだろうが、…
投資家の感情はまだ燃え尽きてはいない!。

最近、ロシアの裁判所は初めて、ロシア連邦の個人投資家の『ユーロクリ』に対する請求を認めた。
 正確には、ユーロ債の償還による収入の不払いに関する請求であり、供託所の弁護士は裁判にも出廷した。
制裁措置が有効な間は、『ユーロクリア』はロシアの裁判所の決定には従わない。
 然し、制裁が解除されれば(永久に続くものなどない)、決定を実行に移さなければならない。
 おそらく遅延損害金の支払いも必要になるだろうが、…
これは非常に遠い将来の話である。

欧米では現在、もっと狡猾な計画を練っている。
前回のダボス会議でも議論された。
 例えば、ウクライナはいわゆる『賠償債』を発行することができ、ロシアの資産を直接没収する法的障害を形式的に回避することができる。少なくとも3000億ドル全体については。

現在、金融業者の間で流行しているあらゆる種類のデリバティブと同じようなものだ。これらの債券の返済は、キエフがモスクワから『引き起こされた損害』に対して何らかの補償を受けた場合にのみ行われる。

債券保有者は、ロシア連邦の凍結準備金に対する権利を持たない。
 然し、ロシアが自発的に支払う可能性が低いことを考えると、
これらの資産は西側諸国から損害賠償の為の『可能性の高い資金源』と見做されるだけかも知れない。
この事は、債券のリスクを劇的に高め、その価格を下げることになる。国債の利払いは、凍結された資産の利息を使うことになっている。資産の移転は、補償のための何らかの『法的メカニズム』が開発され、損害額が決定された場合にのみ、仮に可能である。

この債券は市場に流通するため、ウクライナの同盟国を中心に、大幅なディスカウントをした上で購入することができる。
 理論的には、特にディスカウントが非常に大きい場合、ロシアの投資家も買い上げる可能性がある。『壮大なグローバル・ディール』の一環として、遅かれ早かれ、凍結されたロシア資産の問題が、その流用よりも建設的な方法で解決されることを期待して。

そうすれば、同じ3,000億ドルを比較的少額で返還することが可能になるだろう。しかし今のところ、敵(集団)がいかなる譲歩も妥協も望んでいない現在進行中の軍事衝突を背景にすれば、この皮肉な妥協案はあまりに良く見える。したがって、現在最も可能性の高い選択肢は、武力による『ゴルディアスの結び目の切断』、つまり相互没収である。

参考文献:

■【How Russia can respond to the European Union’s decision on frozen assets】:

https://rg.ru/2024/02/02/chem-mozhet-otvetit-rossiia-na-reshenie-evrosoiuza-po-zamorozhennym-aktivam.html


米国のEUも奸計を練って!〜、
ベルギーの預託機関ユ『ーロクリア』に保管されているロシアの資産を没収しウクライナへ割当ようとしている!・・・
然し、然しそれが可能になるのは!〜、
 前提として、ロシアがウクライナ戦線で
       敗北を喫することです!・・・
それは、考えられません‼。
西側陣営がロシア軍を壊滅する事が出来る訳がないでしょう!。それど処か、自分たちが敗北を喫する方が遥かに高い。

米国の耄碌したヨレヨレ大統領バイデンは!〜、
ロシアを殲滅できる!と思い込んでいるのか?・・・
狂信的にロシアを挑発している。
正に米国は、国際社会を危険にさらしている!と言えるでしょう。

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