2024年4月19日金曜日

映画『ラストサムライ』では日本を近代化させた明治政府が何故、悪役なの?

2003年に世界各国で公開された!〜、
   叙事詩的時代劇アクション映画
      『ラスト サムライ』!・・・

1877年に西郷隆盛を盟主にして起こった西南戦争と、
外国勢力による日本の西洋化にヒントを得た作品で、
海外作品ながら、武士道とはどんなものなのかを、
偏見なく描こうとした意欲作だった。

映画やエンタメ情報を
専門的に扱う
  メディア、『Movies and Delight』は!〜、
『正論を述べていた映画の❝悪役❞』として、
『ラスト サムライの大村(演:原田眞人)の名を挙げ、
 その理由を以下のように綴っている!・・・


日本は強くなる事で列強に抵抗しなければならない。
 その為
には富国強兵を目指さなければならない。
 恐らく大村の意図は自己利益を追求しており、日本が
 近代化していく過程において!…、自分の財布を肥や
 す事を目指していただろう。然し、彼の手法と目標は
 日本全体の為に最善であり、士族反乱の領袖である
 勝元(演:渡辺謙)の目標は、日本の遺産と古い生活
 様式を保護することにあった。
 
 大村は日本の為に‼〜、
    何がなされるべきかを理解していた!・・・
 欲望と力への飢えが根底にあったにせよ、日本が世界
 の舞台で競争する為には、近代化が必要であるという
 事実を認識していたのだ。
 
 列強により国土を切り取られない為には、日本は西洋
 のやり方を受け入れなければならなかった。
 そして大村は、そのために中心に立っていた。

 近代化により古いやり方は忘れ去られるかもしれない
 が、最終的には日本は新しい世界で生き残り、繁栄す
 る。明治政府側は結局のところ正しかった。

 〘日本は新しい物を導入しなければならない〙
 日本の未来はまさにこの考えにかかっていたのだ

上記の指摘に対して!〜、
 世界中から意見が寄せられています!・・・

                ⬇︎⬇︎⬇︎                     
               翻訳元

■ 歴史を見れば、結局は大村が正解だった。
  当時の武士階級、特に反乱軍たちは、
  1600年ごろと同じように、比較的平和な時代に、
     基本的には漫然と日々を過ごして、
    俸給を受け取るような生活をしてたし。 +159 アメリカ
          ⬆︎⬆︎⬆︎
   ■ 1600年は日本の歴史の中で、
        最も激動の時代だったけど🙂 +13 ポーランド
          ⬆︎⬆︎⬆︎
    ■ でも大村は、明治初期の内務大臣で、
        元士族の大久保利通がモデルだよ。 フィリピン
          
■ 当時の世界の現実を真に理解してたのは、
    アジアでは日本だけだったと思われる。
     そういう面がちゃんと描写されてるから、
        俺はこの映画が大好きなんだ。 +10 イギリス
            ⬆︎⬆︎⬆︎
      ■ シャム、今のタイもそうだったよ。 +7 タイ

■ 西洋化に抗おうとした場合に、
    そういった国内における葛藤はよく起きた。
        日本然り、オスマン帝国然り。 +73 アメリカ

■ 俺は古い価値観に固執する人を評価しない。
   この世に変わらないものなんて1つもなくて、
   変化を進歩的なものに形作るために努力すべきなんだ。
   だから「ラストサムライ」に本当の主人公がいるとすれば、
    国、この場合は日本の近代化を進める一方で、
       それに付随する腐敗と戦う人物像。 +4 ギリシャ

■ 俺もサムライ映画は大好きだけど、
  実際にはサムライは軍事独裁政権の支配階級だった。
   もし明治政府に権力が移行してなかったら、
   彼らは日本を農耕的な封建社会として維持して、
    すべての富と権力を自分達に集中させたはず。
    近代化は植民地勢力から日本を守る、
    唯一の方法だったと俺は考えてる。 +19 ニュージーランド

■ 実際に明治政府は日本を近代化して、
  強大な国に勝るほどの大国に導いたのにね。 +30 ポーランド
          ⬆︎⬆︎⬆︎
    ■ 中世的な封建制度を敷いていた日本が、
      西洋(ペリー提督)の近代技術と出会ってから、
       たった55年以内に列強にのし上がった。
        当時の日本の変化の速さには、
         今なお興味をそそられてしまう。 +8 

■ 映画はよく出来てるし感動的な場面もあるけど、
    薩長同盟(1877年)の歴史をかなり歪めてる。
   西郷隆盛は単に昔を懐かしむような、
   そういうロマンチストではなかったよ。
   明治維新や近代化運動に参加したにもかかわらず、
   武士の称号や特権が廃止されたから
   それらを維持したかった西郷は怒ったんだ。
   実際には武士の特権を回復させたかったんだよ。
   明治の時代は大部分が寡頭政治だったけど、
   少なくともかなりの実力主義ではあった。
   反乱軍の戦いはロマンチックに語られてるけど、
   反乱の最中はそうじゃなかったし。  +153 カナダ
          ⬆︎⬆︎⬆︎
   ■ 素晴らしい。俺もその見方に同意する。
     「ラストサムライ」は名作映画だけど、
     現実の歴史とは大きくかけ離れている事は、
       肝に銘じなければならないと思う。
       それでも友人が紹介してくれた、
        最高の映画の1つだけど。 +3 アメリカ
           ⬆︎⬆︎⬆︎
     ■ 世界史に共通するテーマのようだ。 +3 フランス

■ 大村(のモデル)は今でも日本で尊敬されてる。
  映画版は彼のキャラクターを完全に台無しにした。
  だけどそのおかげで映画は非常に面白くなって、
   トム・クルーズは好感の持てるヒーローになった。
    この映画はより正確な歴史的背景を踏まえて、
          リメイクされるべきだと思う。 +71 

■ ちなみに主人公はアメリカ人に置き換えられてるけど、
   実際に主人公のモデルになったのは、
       フランス人のジュール・ブリュネね。 +5

■ 非常に熱い意見だけど、間違いなくその通りだ。
  目的が実際に手段を正当化する場合もある。
  多くの場合、新しく強い未来を望む場合、
    現在を破壊することを伴うんだから。 +29 アメリカ

■ だけど渡辺謙が演じた勝本は、
  明治政府側が自分たちが何者で、
  何を代表しているのかを忘れない限りは、
      近代化に反対してなかったはず……。 +5 ドイツ

■ サムライは日本の騎士団。
  そしてヨーロッパの騎士も日本のサムライも、
  過大な栄誉と評価を受けてきた。
  一般人よりもはるかに多くの権利を持ってたから。
  笑っちゃうことに現代人は特権階級に批判的なのに、
  サムライや騎士は大好きなんだよな。 +29 ニュージーランド
         ⬆︎⬆︎⬆︎
   ■ 武士は全員が豊かという訳ではなかったよ。 +3 

■ 結果として大村側は正しかったわけだけど、
  彼の関心は国の安全保障ではなかった。
     あくまでも自分の経済的利益だ。 +25 アメリカ

■ 19世紀のサムライは武士ではなかったでしょ。
  日本は200年間平和な時代を送ってたんだし。
     サムライは官僚になってたんだよ。 +8 イギリス

■ 西南戦争では両陣営とも西洋風の軍服を着用してたし、
    銃も使用して、西洋人の顧問だっていた。
  1540年代にポルトガル人によって導入されて以来、
  日本には銃がかなり豊富にあったし、
      長篠の戦いで使用されたことでも有名だ。
  サムライが自分たちの生活様式を守ろうとしていた、
   という考え方は、すべて映画のでっち上げだよ。
  だって1500年代の終わりごろには、
     欧州全土を合わせたよりも多くの火縄銃が、
          日本にあったんだから。 +150 アメリカ
             ⬆︎⬆︎⬆︎
   ■ 当時の日本で銃が普及してたのは事実だけど、
     徳川家康が禁止にした事も忘れてはいけない。
     だいだい1700年代までには、
        ほとんどの銃はなくなった。 +5 ルーマニア
              ⬆︎⬆︎⬆︎
    ■ あの剣豪宮本武蔵ですら、
        「五輪書」で銃に言及してるからね。 +7 

■ そして実際に明治政府は正しく物事を行った。
  現代の日本は先進国の一員であり、
       欧米諸国と肩を並べてるんだから。 +8 ベナン
   
■ 最高の物語は「悪役」の動機に共感できる物語。
   明治政府側のやり方に同意するかどうかが、
     違いを生むって俺は思ってるけどね。 +3 カナダ

■ 中世の武士は誇り高き戦士だった。
  だけど江戸時代の将軍の戒厳令の下で、
  何世代にもわたって平和が続いた結果、
  多くの武士が傲慢な官僚になってしまった。
  このことは「ラストサムライ」が公開されたときに、
    日本の人たちからも指摘されてたよ。 +26 アメリカ

■ 実はすべてのサムライが、
  文字通りの武人だったわけではないんだがね。
  インテリ層の武士は明治期には楽な仕事にありつけた。
  明治初期に武士の反乱を引き起こしたのは、
  当時の陸海軍に吸収される事にはならなかった、
      剣士たちだったんだよ。 +30 シンガポール
         ⬆︎⬆︎⬆︎
   ■ ローマ帝国に関する話題と同じだよね。
     「サムライ」も時代によって全然違う。
     後期のサムライたちは初期とは、
          あるいは戦国時代とは別物。  アメリカ

■ ほとんどの「悪役」には一理あるものだ。
  彼らのやり方には深い欠陥があるかもしれないが、
     その指摘は哲学的に妥当であることが多い。 +29 
   
■ 天皇は大村の改革が必要であると認識し、支持した。
  だからこそ勝元は政府中枢から追放されてしまった。
   問題は、それ(改革)を達成するための、
      大村の振る舞いにあったんだよ。 +8 イギリス

■ 俺たちは感情的にはサムライと一緒だけど、
  近代的な政治をやらなきゃいけない事を、
    頭では分かってしまってるからなぁ。 +4 アイルランド

■ 大村にも一理あるが、勝元にも一理ある。
  勝元は日本社会の変化があまりにも速いと感じてた。
  そして彼にとって神聖な存在である天皇が、
  国家の事など考えていない政府要人に使嗾され、
   コントロールされているとも考えていた。
  勝元は天皇の師という神聖な義務も負っており、
    その義務を懸命に果たしただけなんだ。 +13 ブラジル

                                         


多くの外国人が侍に共感し、映画も名作だとした上で、
当時の日本は近代化以外に独立を保つ方法はなく、
『悪役』的な立ち位置であった大村こそが、
政治的には正しかったと考えているようでした

何れにしても、コメントを寄せた方々が映画を鑑賞したから意見を述べているのですから、この映画は世界的に大ヒットした‼と言えるでしょう。
 侍は英語になっており、日本文化、伝統の象徴となっている、それだけ国際社会では興味を持たれるのでしょう。
映画『ラーストサムライ』は、歴史をなぞっていても、所詮はフィクションの域をでず、口角泡を飛ばしてどちらが側が悪役云々と議論もどうか!と思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿

コメント有難う御座いました!!!・・・