群馬県館林市で鈴木千尋さんが殺害された事件で、鈴木さんは栃木県警に再三にわたってストーカー被害を相談し、栃木県警も男に繰り返し警告や注意を出していたが、最悪の事態を防げなかった。栃木県警と、鈴木さんの転居先として被害内容を引き継いだ群馬県警との温度差が垣間見られ、県警間の連携の難しさも浮き彫りになった。
鈴木さんが初めて栃木県警に相談したのは昨年11月1日。当時住んでいた同県佐野市で、元交際相手の男と押し問答になり、手首をつかまれるなどの暴行を受けたと被害届を提出した。栃木県警は翌2日に暴行容疑で男を逮捕。同22日の釈放後、ストーカー規制法に基づく文書警告を出した。
男の釈放に合わせ、鈴木さんは男の土地勘がない群馬県大泉町の知人宅に身を寄せる。さらに、12月3日に同町のアパートに引っ越し、同5日には住民票の閲覧制限を申請した。栃木県警は「鈴木さんに転居を勧め、閲覧制限についても助言した」と話す。
ところが、男はその後も鈴木さんの実家に手紙を送り付け、鈴木さんに「会いたい」などと復縁を求める電話やメールを繰り返した。鈴木さんはそのたびに栃木県警に相談。一方で、鈴木さんから男に連絡することもあり、「鈴木さん側が完全に拒否しておらず、ストーカー規制法に基づく措置が取れなかった」(栃木県警幹部)という。
12月22日には佐野市内の飲食店で、鈴木さんと鈴木さんの父親、男の3人で面会。栃木県警は「会わないで」と鈴木さんを説得したが聞き入れられなかった。結局、鈴木さんは「別れたい」、男は「別れたくない」と平行線で終わった。
栃木県警は同26日、男に改めて「面会やストーカー行為をしないように」と注意。この注意は断続的に今年1月10日まで続いた。
転居先の群馬県警は12月3日、栃木県警から被害内容を引き継いだ。その後も、鈴木さんから栃木県警に相談があるたびに群馬県警にも伝えられた。ただ、群馬県警が鈴木さんのアパートを確認したのは同18日、初めて安否確認の電話をしたのは同20日だった。
その後も1月24日に2回目の安否確認をしただけで、鈴木さんには直接会わなかった。群馬県警幹部は「(最寄りの)大泉署に来てほしいと頼んだが、後日行くという返事で危険性の訴えもなかった」と釈明する。栃木県警幹部は「男が大泉町のアパート周辺に現れたという話はなく、転居先が男に漏れていた認識もない。真摯に対応したと考えている」と強調する。
産経ニュース(2014.2.20 23:45 )
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140220/crm14022023470013-n1.htm
筆者考:
再三に渡りストーカー被害を受け、警察に何度も相談していたのにも拘わらず、執念深く付き纏っていた加害者を拘束できずに、終には殺人に発展した事件!・・・余りにも悲惨であり、言葉が有りません!。
不思議なのは殺された被害者の女性の名(鈴木千尋さん)を警察は発表して加害者の殺人犯の男性の名は発表せずは!、・・・未だに犯人は容疑者の段階であり、人権を考慮して氏名は伏せているのだと思いますが、行政(警察)の行き過ぎた配慮と筆者は言わざるを得ません。
それとも “死者には人権がない!”・・・で加害者の人権を優先するなどの歪な、日本国だけに通用する意識なのか、余りにも日本の酷い世相の歪みには絶望的な感情に陥って仕舞う筆者です。
筆者の故郷は栃木県・宇都宮市で、父の実家は群馬県・館林市の近郊、姉は大泉町に住んでおり、更に佐野市には以前に従兄弟が佐野県立高校の教師をしていた縁で馴染みが深い。
単なるストーカー殺人事件と思えず身近に感じて仕舞います。
佐野市、館林市、大泉町は地方都市の典型で人情味があり、・・・この人情味がある地方都市を転々として執拗に付き纏うストーカーの魔手から逃れようとしていた被害者の心情を思うと哀れみと同時に悲しさに溢れて胸が押しつぶされる。
これだけ何度も警察に相談して加害者と面談して何とか身を守って貰おうとの努力も無に帰したのは、・・・日本の行政(警察機構)が、人権やの横行で悲惨な事件を事前に阻止できなかった事は、日本列島津々浦々までに「不吉で巨大な暗い影」を落としている!と言える。
暗澹たる思いです。
警察の縄張り意識が先行して被害者を守る事をなおざりにしたのか?・・・やはり現在の戦後に米国から押し付けられた違法占領憲法(鬼っ子!⇔出来損ない!)で謳われている国民主権が国を凌駕して国の行政が円滑に回転しない事が最大の原因だと、筆者は洞察しています。
あの世に旅に旅立ち、これでストーカーから完全に解放される!、・・・余りにも悲しすぎる。
若い身空で暴力によって、これからの人生を絶たれた鈴木千尋さんのご冥福を祈らせていただきます!!!・・・
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