2014年7月28日月曜日

マレーシア航空機撃墜考:

西側陣営のメデイアは一斉に撃墜当初から時を置かずに『親ロシア派の義勇軍の仕業、更に踏み込みロシア黒幕説!』を一糸乱れぬ、不自然極まる報道を展開している。

コインは裏表あり、一面(表:西側メデイア)ばかりを眺めてめていると、真相からは益々!と遠ざかり、コインの裏面の存在すら視野には無くなって仕舞う!・・・。

そこで、真偽の程はさておいて、コインの裏面、西側メデイアは殆ど取り上げぬニュースを追跡した結果を以下に列記致します。
判断は拙ブログ訪問の常連客である皆様方の見識にお任せ致します!・・・。


➤【ウクライナに墜落したマレーシア機は軍に撃墜された】:

ロシアは、マレーシア機の墜落に関する状況を客観的に明らかにするために、できることを全て行うよう呼びかけている。ロシアのプーチン大統領によると、この悲劇の責任はウクライナ政府にある。

➤【ウクライナの管制官;飛行プランより低空を飛行するようボーイングに要求】:
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_07_18/274804836/

 マレーシア航空のサイト上では、次のように説明されている―
   「MH17便の飛行プランでは、ウクライナ領上空を高度1万660メートル(3万5千フィート)で飛行するよう求められていた。しかしウクライナの管制官の要求により、MH17便は、高度1万60メートル(3万3千フィート)を飛行せざるを得なかった。」
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_07_18/274804836/
 ウクライナで墜落したマレーシア航空ボーイング777型機は、飛行プランが求めた高度よりも低いところを飛んでいた。 同航空が自社のサイトで明らかにしたところでは「これは、ウクライナの航空管制官の求めによりなされた。」

此れは次のウオールストリート・ジャーナルの記事でも確認されています。

➤【Height of Ukraine No-Fly Zone Faces Scrutiny】:
ウオールストリート・ジャーナル

Investigators into Thursday's crash of Malaysia Airlines Flight 17 will scrutinize a decision by Ukrainian officials this week to set the height of their no-fly zone over conflict-torn eastern Ukraine to 32,000 feet—when many ground-to-air missiles can easily surpass 40,000 feet.

➤【専門家: ウクライナ軍は2001年の民間機撃墜事件のようにマレーシア機を誤射で撃墜した可能性がある】:

ウクライナの軍事政権は、墜落したマレーシア航空のボーイング777について、地対空ミサイルシステム「ブ-ク」によって撃墜された可能性があると主張している。
 ドネツク人民共和国のボロダイ首相はすでに、ドネツク人民共和国にはそのようなシステムはないと発表した。
 
➤【ロシア国防省:マレーシア機が墜落した日、ウクライナの「ブーク」のレーダーが稼働していた】:

マレーシア機の墜落した場所は、ウクライナの地対空ミサイルシステム「S200」の砲台2基と「ブークM1」の発射台3基の迎撃ゾーンに入っていた。イタル・タスが、ロシア国防省の情報として伝えた。
 国防省は、ロシアのレーダーによって7月17日、居住区スティラに配備された『ブークM1』の砲台のレーダー『クーポル』の稼働が探知されたと発表した。

➤【航空管制官「マレーシア機の隣には2機のウクライナ軍戦闘機」】:  
マレーシア航空ボーイング777を担当したスペイン人管制官カルロス氏は、自身のTwitter に「旅客機の機影がレーダーから消える数分前、その隣にウクライナの戦闘機が見られた」と書き込んだ。

➤【マレーシア航空機 撃墜時 ウクライナ管制官の管轄下に】:

ロシア航空局のアレクサンドル・ネラチコ長官は、TV「ロシア24」のインタビューに応じた中で「ドネツク州で撃墜されたマレーシア航空機は、ウクライナの管制官らが誘導した」と述べ、次のように続けた―
「マレーシア航空機は、ロシア連邦ロストフ・センター管制官との通信圏には出なかった。同機に関するデータがレーダーから消えた時、同機は、ウクライナのドネプロペトロフスク航空管制センターの管轄下にあった。ここでの航空機運航の安全性に対し責任を負っているのは、ウクライナ側である。」

➤【マレーシア航空機を撃墜したのはウクライナ空軍スホーイ25型機】:

  東ウクライナで自ら独立を宣言しているルガンスク人民共和国報道部は「マレーシア航空機ボーイング777を撃墜したのは、ウクライナ空軍の攻撃機Su(スホーイ)25型機である」と伝えた。
  ルガンスク人民共和国報道部は、又次のように発表した―
   「旅客機ボーイング777の飛行を見守っていた現地の人達は、同機をウクライナ空軍機が攻撃する様を目撃した。攻撃を受けた後、同機は空中で真っ二つになり、ドネツク人民共和国領内に落下した。攻撃後、ウクライナ空軍機は撃墜され、こちらはルガンスク人民共和国領内のクラスヌィ・ルーチ地区に落下した。

➤【マレー機事件、ウクライナは捏造情報を流布、ロシアが非難】:
http://japanese.ruvr.ru/2014_07_23/274987631/

国連安保理はマレーシア機撃墜事件の真犯人に責任を追求し、事件の原因究明のため、公平で独立性のある国際的な捜査が確保されるよう呼びかけた。この要求が書かれた決議は7月22日、全会一致で採択されている。ロシアは事件究明にオランダが主導的役割を演じることを歓迎し、この問題で「偽造情報を流布した」としてウクライナを非難した.
「キエフ当局のやり口はひどい。捏造情報の流布から始めた。しかも国連安保理の場でもそれを行った。世間を騒がせた、義勇軍司令官らの音声録音も、複数の会話の音源を組み合わせたものであることが判明した。しかも会話は7月17日の事件の前に行われたものだった。ウクライナ内務省の発表したビデオは、地対空ミサイルシステム『ブーク』がロシア領内へと移送されている様子を映し出したことになっていたが、これも実際はキエフ当局の掌握するテリトリーで撮影されたものだった。このため、もしこれが撃墜事件であったとしても、その背後にいるのは義勇軍では決してありえないことになる。」

➤【ロシア、事件のデーターを提出、EU、米国の反応を待つ】:

   7月22日、ロシアはEUに対し、ウクライナ領で起きたマレーシア機事件に関する客観的なコントロール手段が捉えたデーターのすべてを正式に提出した。提出が行われたのは、ロシア国防省がモスクワでのブリーフィングにおいてロシアの追跡手段がキャッチしたデーターを公表した一昼夜後だった。ロシア軍部はドネツク州領内で事件の前の状況をはっきりと描き出した。
  データーを調べたロシア軍部からはキエフ当局に対し、多くの疑問が湧き上がった。
   特に、ウクライナのレーダーはなぜ事件の前日と当日、活動を活発化させたのか、なぜ事件後に活動を止める命令が出されたのか? 
   ウクライナの地対空ミサイル「ブーク」は義勇軍の中隊が掌握するテリトリーの付近にあって、事件の前まで一体何をしていたのか? そして事件後、なぜ即刻退却させられたのだろうか? 

➤【ウクライナ政府はマレーシア機墜落事故に関するロシア国防省の質問に一切反応しなかった】:

   ウクライナ側は、マレーシア機墜落事故に関するロシア国防省の質問に、一切反応しなかった。ロシア国防省のアントノフ次官が、テレビ局「ロシア24」に出演した際に明らかにした。
 アントノフ次官は、「ウクライナ側に一連の質問を行ったが、ウクライナ側も、別の国々の代表者たちも、いずれの質問にも答えなかった」と述べた。
   アントノフ次官は、米国は未だに、マレーシア機は義勇軍が支配する地域から発射されたミサイルで撃墜されたとすることを証明する、書面による証拠を提出していないと指摘した。

➤【ウクライナ軍内部情報:ボーイング機、演習で撃墜された可能性あり】:

ウクライナ上空でマレーシア航空の旅客機が撃墜された当日、ウクライナ軍の地対空部隊がミサイル発射演習を行っており、それに伴う不測の事態が、ボーイング機の悲劇の原因となった可能性がある。リア・ノーボスチ通信がウクライナ軍内部の情報として伝えた。

   ウクライナ軍内部の情報提供者によれば、「7月17日、地対空部隊の第156支部局が演習実施を指令された。仮想の標的を地対空ミサイル『Buk-M1』で撃墜するべく一連の行動をとるように、というものだ」。
   ドネプロペトロフスクにおける演習のためにSu-25が派遣された。
   「要するに、悲劇的な偶然によって、マレーシア航空のボーイング機とSu-25の軌道が一致した。そして一体となって、地上のレーダーに巨大な機影をつくった。その時、装置は自らの判断で、最も長大な敵機に照準を切り替えたのだ」。情報提供者はこのように語った。


➤【議員:ウクライナ首相の辞任表明は「沈没船からの脱出だ」】:

   ウクライナのヤツェニュク首相は24日、最高議会で、連立「欧州選択」の崩壊を受け、辞任を表明した。
 ロシア上院(連邦会議)のウクライナ状況監視委員会の委員長で、国際問題委員会の第一副議長のジャバロフ氏は、ヤツェニュク首相の辞任表明について、「沈没船からの脱出だ」との考えを表した。
   ジャバロフ氏は24日、リア・ノーヴォスチ通信に、「ヤツェニュク氏は非常に『賢い』人物だ。彼はウクライナがどこへ向かっているか、そして、ウクライナでは内戦が起こっており、秋が控え、ガスの供給はなく、お金もないことを理解している」と語った。
   ジャバロフ氏は、ウクライナの新首相について、「ウクライナの状況は不穏であり、政府を率いることができる強い政治家は見当たらない」と返答に窮した。

➤【米国はマレーシア機墜落でウクライナ政府が有罪であることを示す証拠を持っている可能性がある―専門家】:

 米国は、マレーシア機墜落でウクライナ政府が有罪であることを示す情報を持っている可能性がある。モスクワ市議会の議員で、対テロ部隊退役軍人協会「アルファ」の会長セルゲイ・ゴンチャロフ氏が、ロシアのテレビRTのインタビューで述べた。

➤【米国 マレー機墜落地区にウクライナの対空防衛システムの存在を間接的に認める】:
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_07_27/275166416/

 27日、ロシア国防省高官は、リア-ノーヴォスチ通信記者に対し「米国は、マレーシア航空機MH17便が墜落した地区にウクライナの対空防衛システムが存在していた事を間接的に認めたが、これにより、ロシアの人工衛星のデータは確認された」と述べた。
 これは、ホワイトハウスのエルネスト報道官が「マレーシア航空機を撃墜したミサイルは、義勇兵らがコントロール下に置いている地域から発射されたもので、その時、ウクライナの対空防衛システムは働いていなかった」との声明を出した事に、ロシア国防省の高官がコメントしたもの。
 ロシア国防省高官は「エルネスト報道官は、それらは働いていなかったと主張してはいるが、自らの声明によって間接的に、問題のドネツク地区にウクライナの対空防衛システムがあった事を認めた」と指摘した。

➤【伊マスコミ:西側は墜落マレー機に関するロシアの論拠を不可解に無視】:
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_07_27/275159009/

  イタリア・ミラノを中心に発行されている新聞「イルジョルナーレ」のジャムパオロ・ロッスィ記者は、自らの記事の中で「ドネツク州で墜落したマレーシア航空機ボーイング777の件に関しロシアが示したデータに、西側マスコミは、不可解な理由で口をつぐみ、国際世論も反応していない」と指摘し、次のように続けた―
 「これは、テレビRussia Todayのサイトでマレー機の飛行ルートのビデオデータや衛星写真を示した記者会見を、自由に見る事ができる事を考えるなら、ますます説明がつかない。さらに言えば、記者会見については、ロシア連邦国防省の公式サイトでは英語にも訳されているのだ。」

如何でしたか?・・・此れ等コインの裏面を眺めて米国主導のコインの表面(西側メデイア)の報道振りは異常としか言いようが無い程に偏っているのとの判断に到達するのは自然だと筆者は思います。


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