習政権厳戒! 軍事クーデター情報 大粛清に募る不満 ウイグル族「不穏な動き」
全人代に姿を見せた習近平国家主席(手前)ら党指導部。軍事クーデターの可能性もささやかれている
全国人民代表大会(全人代)が閉幕した中国に暗雲が垂れ込めている。「虎もハエもたたく」として腐敗官僚の排除を推し進める習近平国家主席が独裁体制を固めつつあるなか、不満分子によるクーデターの可能性がささやかれているのだ。専門家は、極度の締め付けによって不満を募らせる軍部の暴発を懸念。元最高幹部の周永康氏の失脚によって後ろ盾を失った「四川閥」の残党や、弾圧に苦しむ少数民族のウイグル族にも「不穏な動きがみられる」(専門家)という。
「法の整備により反腐敗を継続するとともに、官僚のサボタージュに反対する」
全人代閉幕直後の15日、北京で記者会見した李克強首相はこう述べ、反腐敗運動を継続する方針を明らかにした。
この言葉の通り、中国当局は12日、昨年1年間に収賄や横領などで立件した汚職官僚が前年比7・4%増の5万5101人に上ったと発表。摘発された汚職官僚の中には、江沢民元国家主席率いる「上海閥」の大物である周氏や、同じ派閥に属していた軍制服組元トップ級で病死した徐才厚氏も含まれていた。
中国湖北省の人民検察院(地検)は19日、収賄と職権乱用などの罪で、周氏の元側近である党幹部2人も相次ぎ起訴。公判では、汚職事件への周氏の関与が明らかにされるかが注目されており、習政権による上海閥への包囲網が狭まっていることを改めて示した格好だ。
習政権は、上海閥のみならず、「団(共青団)派」の胡錦濤前国家主席の側近である令計画氏も粛清の対象にしており、その勢いはとどまるところを知らない。
ただ、急進的な改革は中国共産党内に大きな亀裂も生んでいる。
中国情勢に精通する評論家の宮崎正弘氏は「習氏が特に綱紀粛正に力を入れていた軍部が、不満をためている。習氏の一声で、ぜいたく禁止令が出され、宴会もできなくなった。これまで黙認されてきた買春も厳しく取り締まられるようになり、兵士の鬱屈は最高潮に達し、クーデターが起きてもおかしくない情勢だ」と指摘する。
軍部内に広がる反発ムードに危機感を募らせた習氏は、不測の事態に備えて身辺を固める動きをみせている。
習氏が、昨年末から中国各地を統括する七大軍区の1つで、首都・北京一帯を防衛する「北京軍区」の軍幹部のクビを次々にすげ替えたのもその表れだ。
「新たな北京軍区司令官に南京軍区副司令官を務めた宋普選氏を抜擢(ばってき)し、中南海の警護に当たる武装警察の司令官にはやはり南京軍区出身の王寧氏を据えた。2人とも習氏の信任が厚い。親衛隊のようなものを作って防御を固めたのは、軍事クーデターに備えるためだとみていい」(情報筋)
そんななか、とりわけ習氏が警戒するのは、七大軍区の中で、四川省や雲南省を統括する「成都軍区」とされる。同区で権勢をふるったのは、ともに習氏によって失脚させられた周氏と薄煕来・元重慶市党委書記を輩出した「四川閥」。反腐敗運動によって、強力な後ろ盾を失った派閥残党の軍幹部らは、習氏に強い敵愾(てきがい)心を抱いているという。
「現在、軍部内には、胡氏と近い団派の范長竜、許基亮両氏が軍事委員会副主席の地位に就き、習氏の独裁体制ににらみを利かせている。可能性としては低いが、習氏の独裁がこれ以上に強化されれば、対抗措置として、彼ら団派と四川閥が組む可能性も否定できない」とし、続ける。
「新疆ウイグル自治区のウイグル族による暴動やテロ活動も止む気配がない。一部過激派には、イスラム教スンニ派過激組織『イスラム国』との連携も指摘されており、これ以上テロの規模が広がれば、現在の警備体制で対応できるかは不透明だ。習氏は新たな派閥作りを画策しているが、利害関係だけで結びつく紐帯はもろい。小さな綻(ほころ)びから政権基盤が一気に崩壊することもあり得る」
「赤い帝国」の血みどろの覇権争いは、さらに激化しそうな様相を呈している。
ZakZak (2015.03.21)
筆者考:
全国人民代表大会(全人代)が閉幕した支那に暗雲が垂れ込めている!・・・
❝虎はハエをも叩く!❞、自らを不遜にも虎に例え、腐敗官僚や軍の幹部をハエに見立てて腐敗防止、浄化の印象を内外に与えているが、純然たる権力争いを糊塗しているでだけである!・・・
❝過ぎたるは及ばざるが如し!❞で行き過ぎた習近平の姿勢(己一人が腐敗とは縁遠い良い子気取り!)は失脚させられた共産党、人民解放軍の幹部や粛清の遡上に上がっている者達の不安が募り、此れが不満に移行して、不穏な動きが醸しだされている現今の支那!・・・
『法の整備により反腐敗を継続するとともに、官僚のサボタージュに反対する』と李克強首相は不穏な動きを牽制する為に全国人民代表大会直後に記者会見で述べたが、此れは大会開催中に不満が充満していた証と言える!・・・
➤ ❮支那当局は12日、昨年1年間に収賄や横領などで立件した汚職官僚が前年比7・4%増の5万5101人に上ったと発表。摘発された汚職官僚の中には、江沢民元国家主席率いる「上海閥」の大物である周氏や、同じ派閥に属していた軍制服組元トップ級で病死した徐才厚氏も含まれていた❯:
➤ ❮習政権は、上海閥のみならず、「団(共青団)派」の胡錦濤前国家主席の側近である令計画氏も粛清の対象にしており、その勢いはとどまるところを知らない❯:
寸評:
正にとどまる処を知らずで、有頂天になり過ぎているきらいがある習近平政権と言える。特に胡錦濤前主席の側近に手を伸ばすとは、・・・誰のお陰で習近平は権力の座につけたのか?、さらに現在の腐敗防止、粛清は胡錦濤が主席時代に、江沢民派に散々に嫌がらせをされて権力完全掌握に至らなかった経緯があり、復讐の意味を兼ね習近平に協力(腐敗防止の響き良い言葉で内外の支持を得る)して江沢民派を腐敗防止、粛清の国民受けする標語で国民を味方につける知恵をつけて、現在のとどまる処を知らぬ動きになっている。
側近に手を伸ばせば、胡錦濤も気を悪くし、習近平追い落としの策謀を練る可能性もあります。
◼︎【習近平の腐敗撲滅運動は「権力闘争」 裏で糸引く胡錦濤の「復讐」と「野望」】:
今の腐敗撲滅運動は表向きでは習主席が主導しているように見えるが、裏で糸を引いているのはむしろ胡錦濤前主席ではないかという見方もできるのである。第一、今までの撲滅運動の中で摘発された大物の周永康にしても徐才厚にしても郭伯雄にしても、それらの連中は習主席の仇敵というよりもむしろ胡錦濤前主席の仇敵なのである。摘発の照準を誰に当てるかというもっとも重要な問題に関して、主導権を握っているのはやはり胡錦濤前主席であるようだ。
此れが事実だとしたら、ある時期に支那は大爆発して権力闘争が表に現れて多くの血が流される事は必至となるでしょう。
✦ 急進的な改革は中国共産党内に大きな亀裂も生んでいる!・・・
➤❮軍部が、不満をためている。習近平の一声で、ぜいたく禁止令が出され、宴会もできなくなった。これまで黙認されてきた買春も厳しく取り締まられるようになり、兵士の鬱屈は最高潮に達し、クーデターが起きてもおかしくない情勢!❯:
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➤ ❮軍部内に広がる反発ムードに危機感を募らせた習氏は、不測の事態に備えて身辺を固める動きをみせている❯:
「新たな北京軍区司令官に南京軍区副司令官を務めた宋普選氏を抜擢(ばってき)し、中南海の警護に当たる武装警察の司令官にはやはり南京軍区出身の王寧氏を据えた。2人とも習氏の信任が厚い。親衛隊のようなものを作って防御を固めたのは、軍事クーデターに備えるためだとみていい」
寸評:
『不測の事態に備える!』・・・どの程度の備えなのか?、詳細は分かりませんが、穏やかでは有りません!。
確かに急激な腐敗防止の改革は、特に軍部は不満が続出、幹部が逮捕が将来の不安を増幅して、これは怒りに移行して行動に移る可能性は限りなく高い!といえるでしょう。
✦ 習近平は新たな派閥作りを画策しているが、利害関係だけで結びつく紐帯はもろい。小さな綻(ほころ)びから政権基盤が一気に崩壊することもあり得る!・・・
腐敗防止運動は純然たる腐敗防止ではなくて、血塗れな権力闘争である!・・・
江沢民派を一掃して習近平派が取って代わり数ヶ月したら己れが江沢民派と同じ事をする!・・・
浄化は絶対に有り得ず、既に取って代わった習近平派の腐敗が始まり、甘い汁を吸い出している!・・・
腐敗は支那人の活力であり、浄化し清浄な水にするとボウフラの如きの支那人は死んでしまう!・・・
支那の歴史は腐敗(権力争い)の歴史!・・・
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