◼︎【難民で割れる欧州「歓迎ムード」の裏で暴力・弾圧も 受け入れドイツに東欧など反発】:
NewSphere (2015年9月8日)
ヨーロッパが、押し寄せる難民の処遇を巡って揺れている。いち早く大量に受け入れる方針を決めたドイツには、先週末から続々と南部のミュンヘン中央駅などに難民が到着。多くのドイツ市民が食料などの援助物資を用意して歓迎した。一方、西部のドルトムントでは極右グループが抗議デモを行い、警官隊・左翼グループと衝突した。同市街では、難民が収容されている建物で不審火も出ている。
シリアなどからの難民が滞留しているハンガリーでは、ドイツに向けた移動がスムーズに進んでいるという報道がある一方、南部のセルビアとの国境地帯では、難民キャンプ内での警官による暴行や、国境地帯での賄賂の要求などが報告されている。バチカンでは、フランシスコ・ローマ法王が6日、ヨーロッパ全土のカトリック教会に難民の保護に動くことを求める異例の声明を発表した。
◆「歓迎ムード」の背後に広がる難民キャンプの「殺伐とした風景」
ドイツは今年だけで80万人の難民を受け入れる方針を決めた。これを受け、先週末だけでハンガリーから列車や徒歩で約2万人がドイツ国内に移動した。ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)の現地報道よれば、ハンガリー・オーストリア国境の駅、へジェシュハロムには、ハンガリーの首都ブダペストから難民を満載した列車が次々と到着。難民たちは向かいのホームで待機するオーストリアの列車に乗り換え、ウィーンを経由してさらにドイツに向かっている。ウィーンの駅でも、市民が難民に食料や日用品を手渡し、それに涙を流して感謝する人々の姿が見られたという。
しかし、国際人権NGO、アムネスティ・インターナショナルによれば、ドイツやオーストリアで見られるこうした「幸福な様子」とは裏腹に、ハンガリー南部の国境地帯は殺伐とした様相を呈しているようだ。SNSに上げられた写真などによれば、同地の難民キャンプは鉄条網と高いフェンスで囲まれ、まるで捕虜収容所のような厳重な警備下に置かれている。大勢の人たちが狭いエリアに押し込まれ、地面に直に寝泊まりしている人が多いという報告もある。南部のキャンプからブダペストに移ってきたシリア難民の1人はNYTに対し、「ハンガリー警察が突然キャンプにやってきて、警棒で殴られた」と訴えている。
ドイツのメルケル首相は7日、来年の予算に従来の約4倍の計60億ユーロ(約8000億円)の難民支援費を組み込むと発表した。ドイツメディア『ドイチェ・ヴェレ』(DW)によれば、決定に際しては、連立与党内で現金支給と物品援助のどちらを優先すべきかといった議論が夜遅くまで繰り広げられたという。社民党幹部のオッペルマン議員は難民支援の拡大について、「良い結果だ。人は誰しも寒空の下で寝るべきではない。そして、苦難を受けている人々を拒否してはならない」とツイートした。ドイツは予算増額により、一時受け入れ施設を15万人分増設し、出入国管理にあたる警察官を増員するほか、難民向けのドイツ語講座や公共住宅も増やす予定だ。
寸評:
➤ ❮❮ドイツのメルケル首相は7日、来年の予算に従来の約4倍の計60億ユーロ(約8000億円)の難民支援費を組み込むと発表した❯❯・・・
此れ程までの巨額な額を、『移民/難民』の受け入れ予算に割くとは、流石は世界先進主要国が財政難(赤字)で悩まされている中で、逸早く健全財政(赤字国債発行ゼロ)を築いたドイツです。
表面上の心打つ人道的な『移民/難民』に対する対応とは裏腹に、国民の間では急速に不協和音が流れ始め、これは日毎に音量が増幅されているようです。
それで無くとも!〜、ここ数年来のドイツでは余りにも多数のトルコ系の住民を受け入れて、・・・現代の新奴隷制度と揶揄されている外国人労働者で人手不足(低賃金で重労働であるためにドイツ人が敬遠する)を安易な方法で一時的に解消したツケがまわり、大きな社会問題(トルコ系のゲットー内で、犯罪多発、イスラム教とキリスト教の価値観の激突)になって居る最中に、今度はシリアの難民を受け入れる、これは後に大きな禍根を残すと事は容易に考察できる。
其れでなくともシリア人の特異性(鼻持ちならぬ、選民意識はユダヤ人と相通じる物がある)が突出しており、・・・ドイツ人の価値観を無視して、溶け込めずにシリア人租界が構築されて、何れは受け入れたドイツで大きな社会問題に成る事は容易に想像できる。
◆極右デモ、不審火……ドイツでも反発の声
ドイツなどを目指す難民の中継地点と化しているハンガリーの現政府は、「反移民派」とされている。同国では首都ブダペストからドイツなどへの難民の移送を急ピッチで進める一方で、流入元の南部国境地帯では厳しい弾圧を始めたと報じられている。ハンガリー政府は、南部国境近くに新たに1000人収容の難民キャンプを開いたが、鉄条網で囲まれ、厳重な警備下に置かれたその様子は、「非人道的」だと人権団体の非難を浴びている(NYT)。また、セルビアとの国境に約170kmに渡るフェンスの設置が進んでいる。一部の列車もハンガリーへの入国を止められている模様だ。警官が国境を越えようとする難民から袖の下を要求しているという複数の報道もある。
6日には難民問題を話し合う欧州各国の外相会談がルクセンブルクで開かれたが、NYTによれば、「意見の相違をさらに深めた」だけだったようだ。ドイツが各国に難民の受け入れを増やすよう求めたが、東欧諸国を中心に強い反発を受けたという。人権団体などの試算では、現在、シリアだけでも内戦によって住居を失った難民が1100万人おり、そのうちの700万人が国内に、400万人がレバノン、トルコなどの国外にいるという。こうした人々が今後、さらにヨーロッパに押し寄せると見られる。
ドイツでも、難民受け入れに反発する声は小さくない。DWは、メルケル首相は与党内の反発に「火だるま」になりながら、支援拡大の方針を強行したと記す。また、ネオナチ系の極右グループなどが抗議活動を繰り広げており、西部ドルトムントでは5日夜、26人の極右のデモ隊が、難民が到着する駅に侵入を図った。これを警官隊が阻止し、さらに待ち受けていた約30人の左翼グループとももみ合いになり、双方に負傷者と逮捕者が出たという。また、同市内では、難民受け入れ施設になっている学校の建物で不審火が発生、警察が捜査している。ドルトムント市は先週末だけで約1400人の難民を受け入れた(DW)。
寸評:
➤ ❮❮ドイツなどを目指す難民の中継地点と化しているハンガリーの現政府は、「反移民派」とされている❯❯・・・
此れは当然です。ハンガリーを単なる通過点としてしか見做さず、・・・ハンガリー政府が設置した尋問所で入国申請書、正式な身元証明書の提示を拒否して『我々はハンガリー住みたい訳ではない!、ドイツに行きたいのだ!』と捲し立てられ、侮辱されたのでは難民に対して同情や好感を持つことなどは到底無理で取りも直さず、反移民になるのは当然中の当然となります。
➤ ❮❮6日には難民問題を話し合う欧州各国の外相会談がルクセンブルクで開かれたが、NYTによれば、「意見の相違をさらに深めた」❯❯・・・
此れも当然です、西ヨーロッパと東ヨーロッパは価値観や歴史観(特に旧ソに支配された時代につちかわれてた全体主義)が大きく異なり、西ヨーロッパ人が持つ社会主義的なリベラリズの危険性を本能的に感知している故に、今後も『移民/難民問題』で外相会議が開かれても意見の相違は絶対に埋まらないでしょう。
ドイツのメルケル首相は東ドイツ出身で、意識の根底は社会主義的なリベラリズの心酔者であり、・・・現在はドイツの経済が好調で推移しているので綻びは表面上見えないが、水面下ではドイツは経済は脆弱さ腹蔵している。此の移民危機はドイツ経済、及びメルケルの命取りになる可能性が非常に高いものがある。
◆ローマ法王が全ての教会に支援要請
一方、フランシスコ・ローマ法王は6日、バチカンのサン・ピエトロ広場で演説を行い、ヨーロッパ全土のカトリック教会に難民の一時避難先を提供するよう呼びかけた。英フィナンシャル・タイムズ紙(FT)は、「大陸を揺るがしている移民危機に対するこれ以上ない強い介入だ」と記す。
寸評:
英フィナンシャルの見解は正鵠を射ていますが、・・・❝強い介入は必要!❞との見地からの記事ともとれるので、評価は困難です。もし!〜、ファイナンシャル・タイムズがフランシスコ・ローマ法王のヨーロッパ全土のカソリック教会へに呼びかけに共鳴しているならば、『此れ以上の強い介入!』は違った意味合いを持つ事になる。
ヨーロッパにどれだけのカソリック教会があるか?!、『全ての教会に避難先として提供しろ!』とは教会が在る地域の自治体への政治的な挑戦である!と言える。
ローマ法王は単なる、同情心や哀れみの心情で己の感情で呼び掛けを発信するものではない!が、・・・此れが『何等の責任がなく、神のお告げを伝達する宗教家』と『治世に心を砕く責任ある為政者』の根本的な違いである。
法王は「戦争と飢餓により死を感じ、希望を求めて歩き続けている何万人もの難民の悲劇に直面し、神のみ言葉は、最も小さき見放された者たちの傍らにいることを求めている」と語った。そして、「全ての教区、全ての宗教コミュニティ、全ての修道院、全ての寺院」に「具体的な動き」を求めた。その要求とは、各教会、教区などで最低1家族の難民を受け入れることだ、とFTは記す。
イタリアのバグナスコ枢機卿は、これに従う準備ができているとバチカン・ラジオに語った。しかし、ブダペストのエルド大司教は「教会は難民を受け入れる立場にはない」と地元メディアに語ったという(FT)。フランシスコ法王の難民に融和的な姿勢に、これまでも批判的な立場を取ってきたイタリアの野党政治家らは、今のところ沈黙を保っているようだ。一方、フランスの極右政党、国民戦線のル・ペン党首は、溺死したシリア難民の子供の遺体の写真が多くの欧州の人々に衝撃を与え、ドイツなどの政策にも影響を与えたとされることについて、「(その写真は)ヨーロッパ人に『罪の意識』を植え付けるために利用された」と批判した。(内村浩介)
寸評:
➤ ❮❮フランスの極右政党、国民戦線のル・ペン党首は❝溺死したシリア難民の子供の遺体の写真が多くの欧州の人々に衝撃を与え、ヨーロッパ人に『罪の意識』を植え付けるために利用された」と批判!❞❯❯・・・
間違いなく溺死した子供の写真は欧州のみならずに、全世界に衝撃を与えた事は確かです。此の写真が公開されてからは、移民受け入れが加速されカナダも、英国、北欧などは初めから何の身元調査もせず、・・・即受け入れと同時に永住権まで与える感情的な措置を発表¥する始末です。
後先を考えずの対応は典型的なリベラル思考で、これは子供溺死写真に影響されたと言えると思います。
後先を考えずの対応は典型的なリベラル思考で、これは子供溺死写真に影響されたと言えると思います。
◼︎【内に眠る「IS」細胞の覚醒は欧州を脅かすか?】:
Sputnik日本 (2015年09月08日 )
ここ最近、世界のマスメディアは「イラク・シリア・イスラム国」の匿名の消息筋からの引用として、欧州へ難民と偽って、すでに約4千人のテロリストが流入したとの情報を流している。「彼らは、難民に混じって極秘裏に生活し、行動命令を待っている」との事だ。ラジオ・スプートニク記者は、ジュネーブにあるアラブ政治社会調査センター(Caraps)のリヤド・スィダウイ(Riadh Sidaoui)所長にインタビューし「そうした脅威が、欧州文明にとってどれほど危険なのか?」意見を伺った。
以下、スィダウイ所長の見解を、皆さんに御紹介する。
フランス「国民戦線」党リーダーのマリーヌ・ル・ペン氏
「私は実際、平和な一般市民を装った『イラク・シリア・イスラム国』のテロリストの写真をフェイスブックで何枚か見た。テロリストらが、移民達の中に流入している事は、全くもってあり得る。
シリアの悲劇は今も続いている。西側のマスコミは、まさに『イラク・シリア・イスラム国』がこの難民大量流出というドラマ全体の裏にいる事について、ほとんど口にしない。シリアがああした状況になってしまったことについての罪は、世界中から集まったテロリスト達にあるからだ。
今のとこを私達は、テロリストに対する総力戦が行われているとは見ていない。シリアにおけるテロリストらは、長い間、反アサドの戦いのためにのみ用いられてきたが、今日彼らは突然我々の脅威となり始め、我々は彼らと戦いを始めている。私の考えでは、テロリストに対する戦争は、グローバルなものでなくてはならない。彼らを何かの政治的目的に使ったりせず、総力戦で取り組むべきものだ。テロリストらとゲームをしてはならない。もし我々がテロに目をつぶり、彼らに資金援助する者達を黙認するならば、テロの矛先は、いつか我々に向かう。
『イラク・シリア・イスラム国』の眠れる細胞は、その中心から遠く離れたところにも存在している。彼らは、そのセンターと直接コンタクトを持ってはいないが、彼らに従属している。チュニジアでの悲劇が、まさにそれだった。『イラク・シリア・イスラム国』の秘密メンバーであるホテルの従業員が、保養中の宿泊客40人以上を銃殺した。彼らは、武器取扱いの訓練を受けている。そうした眠れる細胞は、テロ実施が求められれば、目覚め行動する可能性があるのだ。
寸評:
➤ ❮❮フランス「国民戦線」党リーダーのマリーヌ・ル・ペン氏 ❝私は実際、平和な一般市民を装った『イラク・シリア・イスラム国』のテロリストの写真をフェイスブックで何枚か見た。テロリストらが、移民達の中に流入している事は、全くもってあり得る!❞❯❯・・・
此れは周知の事実である!。
ここ2週間ばかり、大々的にBBCワールドニュース、北米の主要テレビが報道している生中継や録画を見ると、・・・シリアの内乱で傷つき疲弊し、絶望の果てに国を棄てて難民になり、ヨロッパに移民しようと陸路からは!〜、『シリア➾トルコ➾ギリシャ➾マケドニア➾ブルガリア➾セルビア➾ハンガリー経由でオーストリア➾ドイツ』へと殺到している難民たちの精力的な行動と、子供を餌に同情を買う行為、然も難民が一人頭数千ドルのを移民密輸団に日払っている事実を知れば、・・・此の『難民集団は巧妙に仕組まれた作為!』と筆者は考察しています。
筆者考:
第二次世界大戦後で『最大の移民/難民⇒危機』がヨーロパを凄まじい勢いで襲い掛かり、日毎に危機が増幅している!・・・
特に!〜、EU加盟国、ドイツ、オーストリア、フランスEUの牽引車に多大な影響(経済的負担=血税を湯水の如く使う)を与えて、舵取りを誤ると、EUの崩壊に繋がる重大な危険性を孕んでいる!・・・
既にEU加盟国内、特に西ヨーロッパと東ヨーロッパとの問題に対する対応で確執が惹起され互いに反目し合い始めてきている!・・・
シリアの内乱(市民戦争)が『ロシア・支那連合』と『米国・欧州連合=米国オバマ大統領主導』で主導権争いにオバマ大統領が敗れ、アサド大統領を葬り去る事が出来ずに混迷度が況して惨憺る地獄絵図が繰り広げられて仕舞った。
此の結果として難民が大量に発生して、シリア難民はトルコやヨルダンなどの周辺国に300万人も存在すると言われている。
現在、EUに押し寄せている難民集団はトルコやヨルダンの難民キャンプからの脱出ではなくて、直接シリアからの脱出集団で圧倒的に若者が多く、・・・その上、市民戦争で経済的にも精神的にも疲弊している者が、如何にして数千ドルの闇値の密輸料金を調達したのか?!、疑問が残る。
其れに殆どの若者が英語を喋る知的水準は、可成り以前から計画されていた証であり、絶望に駆られて衝動的な行動ではなく、欧州の人口侵略を企む強大な組織(ロシアや支那が背景、資金援助)が存在している!と筆者は洞察しています。
受け入れ先の国に落ち着き!、・・・3万人難民を受け入れたドイツで、難民たちは家族をシリアから呼び寄せて、数年後に巨大なシリア人ゲットー(租界、自治権要求)が構築されるは必至であり。既にあるトルコ人租界と人口侵略はとどまる処を知らず、ドイツは国力が衰退のイットを辿るでしょう。
何れにしても、今夏のEUの難民への何とも優しい対応がシリア人や難民キャンプの数百万人に希望を与え、・・・❝EUに入ってしまえばこっちのもの!❞と大挙して津波の如く欧州を目指す事が確実であり、既に此の動きは広がっています。
何事も初期の対応が全てであり、誤ると飛んでも無い大事が出来する!、・・・
此の轍を踏んでしまったEU諸国です。
第二次世界大戦後に構築され得た米国主導の新世界秩序と此れに対峙するロシアの深謀遠慮かシリア難民のヨーロッパへの大移動!と筆者は位置づけています。
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