2024年11月23日土曜日

ロシアの新型中距離ミサイルの威容: バイデン/ハリス政権へのお返し

    ロシアのICBM発射(RS-24ヤルス)

ウクライナ軍戦略司令部の報告によると!〜、
      ロシア軍は史上初の
   大陸間弾道ミサイル攻撃を開始した!・・・

ウクライナのドニプロにある工業地帯を、1発のミサイルから独立して再標的化可能な6発の弾頭で攻撃した。

6発の弾頭はそれぞれ、複数の子弾頭を発射したと報じられている。ドニプロにはピヴデンマシュミサイル製造施設があり、そこが攻撃対象の一つであると推測されている。ICBMに非核弾頭を搭載することは比較的新しい技術革新であり、米国海軍は迅速グローバルストライク計画の下でこれを検討してきた。

このようなミサイルが飛行する距離と、
装備するために必要な高額な費用を考えると!、〜
従来型の攻撃に使用しても費用対効果は
  高くないとこれまで考えられてきた!・・・

然し、このような距離で達成できる精度が大幅に向上した為、… ICBMを使用した従来型の攻撃はますます実行可能になっている。
ロシアの攻撃は、ICBMを保有する他の国々が、通常攻撃にICBMを使用する選択肢をますます検討する前例となる可能性がある。

       RS-26ミサイル発射実験

西側諸国の情報筋の多くは、ICBMが使用されたという主張に特に異議を唱え、攻撃は西側諸国政府が長らく中距離弾道ミサイルと分類してきたRS-26ミサイルを使用して行われたと主張している。

RS-26の射程距離は特に弾頭に依存しており、弾頭1個を装備すれば大陸間射程距離を達成できるが、弾頭6個をフル搭載すると射程距離は5000キロメートルの※閾値を下回る。

ミサイルの開発作業は、中距離弾道ミサイルがロシアと米国間の中距離核戦力条約に違反するのではないかという懸念から、2017年に中止されたと報じられている。

然し、2019年にワシントンが同条約から脱退した事が確認されれば、再開された作業は合法となる。
ウクライナの標的に対して根本的に新しい種類の攻撃を仕掛ける為にこの新型ミサイルが使用されたのは、ウクライナとその西側同盟国がそれぞれ米国と英国のATACMとストームシャドウミサイルを使用して、国際的に認められたロシア領土に対して共同攻撃を行ったことに対する報復として行われた可能性が高い。
 この攻撃は11月19日に初めて発生し、前例のないエスカレーションと看做されている。

註:※閾値:
閾値(しきいち)とは、ある値以上で影響が出て、それ以下では影響が出ない境界の値を意味する言葉。英語では『threshold(戸口の敷居、出発点、基準値、境界値)』や『limit(限度、上限・下限、境界、極限)』が訳語に当たる。

参考文献:

【Russia Launches World’s First Ever ICBM Attack Targeting Ukraine: A New Role For the World’s Longest Ranged Weapons】:

https://militarywatchmagazine.com/article/russia-icbm-targeting-ukraine


                                           

➤  S-26 ルベジ:

● 
タイプ :  中距離弾道ミサイル
● 製造元:  ロシア
● 運用履歴: ロシア戦略ミサイル部隊が使用
● 製造履歴: 設計者 モスクワ熱技術研究所
● 製造年 :  2011

➤  仕様:

● 質量 :  36,000 キログラム (80,000 ポンド)
● 弾頭 :  150/300 Kt MIRV x 4、ペイロード
        800 キログラム (1,800 ポンド)
● エンジン :固体燃料 (最終段または弾頭ブロックは液体に可能)
● 推進燃料 : 固体、第 3 段または第 4 段 (弾頭ブロック) 、
        液体でも可能

➤  運用:

● 範囲:   実証済み 5,800 km
● 飛行高度 :  数10キロkm
● 最高速度 : マッハ 20 以上 (24,500 km/h、
        15,200 mph、6.81 km/s)
● 誘導システム: GLONASS による慣性
● 精度 :    90~250 m CEP[引用が必要]
● 発射:    プラットフォーム

出典:

https://en.wikipedia.org/wiki/RS-26_Rubezh


RS-26ルベシュ(ロシア語: РС-26 Рубеж、辺境または境界の意)は、NATOによってSS-X-31として指定された、核弾頭を搭載したロシアの固体燃料式中距離弾道ミサイル。
 射程の括弧はギリギリ大陸間弾道ミサイル(ICBM)に分類される。熱核MIRVまたはMaRVペイロードを搭載し、極超音速滑空機アバンガードの搭載も想定されている。
 RS-26はRS-24ヤースをベースとしており、RS-24の1段少ない短縮版である。RS-26の開発プロセスは、RT-21テンプ2Sの短縮派生型であるRSD-10パイオニアとほぼ同等である。RS-26の配備はRSD-10と同様の戦略的影響を与えると推測されている。

➤  開発の歩み:
2011年の最初の失敗の後、2012年5月26日にプレセツク宇宙基地から最初のテスト打ち上げに成功し、… 数分後に5,800 km離れた
クラ射場の目標に命中。2012年と2013年には、カプースチン・ヤールからサリー・シャガンへのさらなるテストが成功。
2018年には、2027年までの国家軍備計画(GPV-27)によるRS-26の調達が凍結され、資金がアバンガルド極超音速滑空体の継続的な調達に転用されたと報告された。

➤  噂される運用用途:
ウクライナ空軍とウクライナ・プラウダによると、2024年11月21日、ロシア連邦はウクライナに向けて不特定多数の通常型RS-26ミサイルを発射し、ウクライナ中部の都市ドニプロの重要なインフラを標的にしたとされる。ロシア政府のドミトリー・ペスコフ報道官はこれについて確認を求められ、当時『この話題について何も言うことはない』と答えたが、…。 西側の政府関係者は、問題の攻撃で使用されたミサイルはICBMではなかったと述べた。 その日のうちに、ウラジーミル・プーチンは、攻撃が実際にICBMによって行われたのではなく、非核の極超音速ペイロードを使用したIRBMの新型モデルであるオレシュニクによって行われたことを確認した。

引用元:

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