日韓合意 在日韓国人からは評価の声
NHK NEWS (12月28日 18時48分)
日韓両政府の合意について、国内最大規模のコリアンタウンがある東京の新大久保では評価する声が聞かれました。
東京の新大久保周辺で韓国の料理や化粧品などを扱うおよそ130の店が加盟する「新宿韓国商人連合会」によりますと、3年半ほど前から日韓関係の冷え込みなどの影響で客足が減少し、およそ500あった店の4分の1近くが閉店したということです。
日韓両政府の合意について、連合会のオウ・ヨンソク会長は「コリアンタウンが寂しくなってしまって非常に苦しかったが、慰安婦問題が1つの合意を迎えることができ、非常にうれしく思う」と述べました。そのうえで、「今後はこの合意をきっかけにお互いに譲り合い、新大久保が多文化の共存共栄の町になってほしい」と話していました。
街を訪れた63歳の会社員の男性は「問題が解決したということで、よかったと思う。両国の関係が今後、よくなっていけばいいと思います」と話していました。また、日本で暮らして4年になるという韓国人の男性は「このところ日韓関係がよくなかったので、これをきっかけに両国の関係がよくなればいいと思います。新大久保を訪れる人が減っているので、これから、にぎやかな町になってほしいです」と話していました。
民団「歴史的合意を高く評価」
民団=在日本大韓民国民団のオ・ゴンテ(呉公太)中央本部団長はコメントを発表し、「両国間の最大の懸案が国交正常化50周年の土壇場で解決の道筋がつくられた。両国の地道な外交努力がもたらした歴史的合意を高く評価し、歓迎する」としています。そのうえで、「韓日の安定した関係こそが在日韓国人の共通の願いである。友好親善を軸に今後も対話を重ねながら、未来志向のよりよい安定した関係づくりへ進むことを私たちは強く望む」としています。