2025年4月1日火曜日

風力発電タービンと絶滅危惧のオジロワシの衝突死が激増!…

■【道北の風力発電、絶滅危惧オジロワシなど2年弱で
   10羽衝突死 風車全面停止の異常事態】:

「浜里ウインドファーム」の全景。背後は利尻富士=北海道幌延町

北海道幌延町の風力発電所で、国の天然記念物で絶滅危惧種のオジロワシなどのバードストライクが相次ぎ、運営会社は先月25日から日中の風車14基の運転を全面停止させた。鳥類保護のための風力発電の運転停止は極めて異例。

この発電所は「浜里ウインドファーム」(14基、出力4万7500キロワット)。運営会社の親会社で豊田通商傘下のユーラスエナジーホールディングス(東京)によると、令和5年5月26日の運転開始から今年3月17日までの2年弱で11件のバードストライクが発生。オジロワシ9羽が死に、1羽が負傷、オオワシ1羽が死んだ。

同社は衝突防止のため、半径300メートル圏内に鳥類が接近するとスピーカーから特殊な忌避音を出す対策システムを稼働させていたが、先月に入って5件の衝突死が続発。先月25日から海ワシ類が活動する日の出の1時間前から日没まで、風車全14基を全面停止させたという。

住民団体「北海道風力発電問題ネットワーク」によると、環境影響評価(アセスメント)手続きの「準備書」段階の住民説明会でバードストライクの懸念が出た際、運営会社側は「20年間に数羽しかバードストライクが起きる可能性がないことから、ほぼ問題ない」との回答だったという。

ユーラスエナジーホールディングスは「責任を真摯に受け止め、専門家と再発防止のための調査に取り組む」(広報グループ)としている。運転再開時期は未定。

                                         



風力発電が盛んな西部カナダ(アルバータ州、ロッキー山麓)では風力タービンが林立しています。
そこで発生している衝突事故で死亡する野鳥の数を調査した資料がありますのでご紹介いたします。

〚我々は、衝突による死亡率と営巣地の喪失の両方を考慮し、カナダにおける風力タービンの開発と運用による鳥類への影響を推定した。我々は、腐食動物の除去、捜索者の効率、および捜索範囲外に落ちた死体に関する補正係数を組み込んだ、43の風力発電所の死骸捜索のデータを使用して衝突による死亡率を推定した。
 平均すると、これらのサイトでは1基のタービンあたり年間8.2 ± 1.4羽(95% C.I.条件付き)の鳥が死亡しているが、個々の風力発電所での数は1基あたり年間0~26.9羽とばらつきがある。設置されている2,955基のタービン(2011年12月までにカナダに設置された数)に基づくと、タービンとの衝突により毎年23,300羽(95% C.I. 20,000~28,300羽)の鳥が死亡すると推定される。我々は、カナダの32の風力発電所のデータに基づいて直接的な生息地の喪失を推定した。
 平均すると、タービン 1 基あたりの生息地の総損失は 1.23 ヘクタールで、これは全国の風力発電所による推定生息地総損失 3,635 ヘクタールに相当する。公表されている巣の密度の推定に基づくと、これは全種の約 5,700 個の巣の生息地に相当する可能性がある。
近くの生息地が飽和状態にあり、巣の場所ごとに成鳥 2 羽が移動すると仮定すると、直接的な生息地損失の影響は直接的な死亡の影響よりも小さくなる。風力発電の設置容量は急速に増加しており、今後 10 ~ 15 年で 10 倍以上に増加すると予測されており、これにより年間約 233,000 羽の鳥が直接死亡し、57,000 つがいが移動する可能性がある。偏った補正係数が死亡率推定値の精度に与える影響が懸念されるものの、これらの値は、窓、車両、タワーなどの他の人為的発生源との衝突や、他の多くの開発形態による生息地損失による値よりもはるかに低い可能性がある。
 種の構成データによると、現在、風力タービンの開発による死亡や移住の影響を受ける種の個体数は、全個体数の 0.2% 未満です。したがって、非常に敏感な生息地や希少な生息地、および危険にさらされている種の集中地域を避ければ、個体数レベルの影響は起こりにくいと考えられます〛、…

引用元:


https://www.energybc.ca/cache/wind3/birddeath.html#:~:text=We%20estimated%20total%20mortality%20across,approximately%20233%2C000%20birds%20per%20year.


                                          


以上は飽くまで推定ですが、実際は遥かに多くの野鳥が死亡している!と専門家は述べています。
調査は設置されている2,955基のタービン(2011年12月までにカナダに設置された数)を基にしているので実際は遥かに多くの野鳥が命を落としている事は確かです。

2022年末現在、カナダでは全国に6,800基以上の風力タービンが設置されており、総設置風力エネルギー容量は16.9ギガワットに達しています。

ユーラスエナジーホールディングスは!~、
《責任を真摯に受け止め、専門家と再発防止のための調査に取り組む》、… 真摯な対応をしていますが、…
いつまでも運転停止を続ける訳には行かず、何れは運転再開の運びとなるでしょう!。

悲しい事ですが、人間が便利さを求めて自然破壊を続ければ、地球上の汎ゆる生物は、人間を含めて何れは滅ぶ事は避けられない事なのでしょう。