2014年1月31日金曜日

ロシアの声(1)米国により依拠しない日本をめざす安倍晋三

G20 G 20 петербург саммит G20 Синдзо Абэ


© 写真: アンナ・フォロステンコ/ ロシアの声

   安倍首相は米国の意見により左右されない日本の姿勢をますます活発にアピールしている。こうした見解をモスクワを最近訪れた日本人識者がVORの記者に語った。


これは一部には、2月7日のソチ冬季五輪開幕式に日本の首相が参加を決定したことにも現れている。この開幕式への出席を、プーチン大統領の独自の政策に不満を持つオバマ米大統領、EU各国の首脳らは無視した。

   安倍首相のソチ開幕式への参加理由はウィンタースポーツへの愛情だけに探し求めるべきものではないことは分かりきっている。
 この決定には地政学上の変化を示すいつくかの傾向が裏づけされている。それが何かといえば、まさに米国の影響が次第に弱まり、中国の威信が高まったことだ。こうした地政学的要因によって安倍氏の憲法修正計画も引き起こされている。
 これにより国際舞台で、そして国防レベルで日本の自立度を引き上げようというわけだ。

 そしてこの構想は、五輪開幕式への出席の意向と同様、米国の大いなる感動を呼ぶことはない。安倍氏が仮に憲法改正にこぎつけてしまうとなると、米国が日本政治に表わす不満感要因はますます多くなる。たとえば日本が外国製の武器を購入し、外国と新たな軍事機器の購入および共同開発分野で軍事技術協力を行う権利を得るとすればどうだろう。現在日本がこの分野で協力を行っている相手は米国のみだ。だが、憲法の定める制限が変更となった場合、日本のパートナー・リストにはたとえばフランスやインドも加わる可能性がでてくる。

ところで先日行われた安倍首相のデリー訪問でも、インド指導部との話しあいの席で日印間の防衛協力の将来性がテーマに挙げられている。

   モスクワを訪れた日本の有識者が語ったところでは、現段階では日印軍事コンタクトは軍艦の表敬訪問に限定されており、たとえば日露防衛協力に比べてはるかに遅れをとっている。
 日本とロシアはすでに長きに渡り合同軍事演習を行ってきており、昨年12月東京で両国の国防相、外相がそろって会談を実施した後は、双方の軍事協力の歴史には新たな段階が始まったようだ。合同演習はより大規模化し、軍部の役人や専門家らのコンタクトも頻繁に実施される可能性がある。このほか、両国の安全保障理事会の協力も活性化される意向が表されている。

   モスクワを訪れた有識者によれば、日本人専門家らの間ではロシアが将来、米国と並んで、いやひょっとすると米国に代わって日本の安全のギャランティーとなりかねないとする見解が話し合われている。
 同様の気運は実は1990年代半ばの段階で現れていた。当時、日本外務省が多数の部数を買い上げていた雑誌「外交フォーラム」に興味深い論文が掲載された。そこには、経済分野で米国の巨大なライバルになってしまった日本に、その安全を保障するための出費の必要性を米国が不満に思っているという見解が書かれていた。

状況によっては米国は日本に対し、あまりに高くかかる軍事的擁護を打ち切ることもありえる。論文は、こうした事態の発展を考慮し、日本は核兵器を保有し、日本の安全を保証してくれるほかのパートナーを探したほうがいいと提唱していた。
 こうした保証にロシアはなることはできる。そして今、日本の有識者によれば、日本は再び、米国の核兵器の老朽化と軍縮、中国の核威力の拡大から、ロシアはアジア太平洋安全保障の分野でポジティブな役割を演じることができるのではないかと考え始めている。

   特筆すべきなのは、日本が独自の核兵器を保有する可能性については、この有識者はこれを否定していることだろう。彼は、日本の社会は広島、長崎の悲劇を記憶しており、自国が核大国になることを許さないと語っている。アンドレイ イワノフ

The Voice 0f Russia30.01.2014, 09:40


                                          

筆者考:

  安倍首相は米国の意見により左右されない日本の姿勢をますます活発にアピールしている。こうした見解をモスクワを最近訪れた日本人識者がVORの記者に語った》・・・


この日本人識者とはだれなのか?・・・筆者は海外(カナダ)居住の身であり、情報収集がインタネットと北米のテレビ局(特にビジネス専門局のCNBC、BBCワールドニュース)とニュース源として新聞の電子版で主にあり、これでは情報収集には限界がある。
日本人識者とは誰なのか!検索し発見する事は出来ずで、諦めざるを得ませんでした。

安倍首相が示す米国の意見により左右されない日本の姿勢》・・・


プーチン大統領の独自の政策に不満を持つオバマ米大統領、EU各国の首脳らは無視したが、安倍首相は2月7日の冬季五輪開幕に参加を決定にこの姿勢は現れいる。
 この決定には地政学上の変化を示すいつくかの傾向が裏づけされている。まさに米国の影響が次第に弱まり、中国の威信が高まったことだ。この地政学的要因の変化によって安倍氏の憲法修正計画も引き起こされている。これにより国際舞台で、そして国防レベルで日本の自立度を高めるは必然となる。


日本が自立度を高め外国製の武器を購入し、外国と新たな軍事機器の購入および共同開発分野で軍事技術協力を行う権利を得るとすればどうだろう。現在日本がこの分野で協力を行っている相手は米国のみだ。
 だが、憲法の定める制限が変更となった場合、日本のパートナー・リストにはたとえばフランスやインドも加わる可能性が生まれ!、・・・米国独占が崩れ、米国の不満が噴出する事は容易に察する事ができる。
この米国の不満を如何に抑えるかが鍵となりますが、・・・これは次元を変えると米国を牽制する強力な外交カードになり得る可能性を秘めている。
此処まで安倍首相が将来を見据えてロシアとの防衛協定を推し進めているならば、正に日本国戦後の憲政史上で特筆される大宰相となり得るでしょう。

因みの近来の日露の動きは!・・・・


✦【安保で協力拡大 初の日露外務、防衛閣僚協議】:
産経ニュース(2013.11.2 13:04)

日露両政府は2日午前、初の外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を都内の飯倉公館で開いた。2プラス2形式の会合は、日本としては米国、豪州に次いでロシアが3カ国目。

✦【日露防衛交流・協力】:
防衛省・自衛隊 ホームページ((平成18年1月13日))

 ロシアは、欧州、中央アジア及びアジア太平洋地域の安全保障に大きな影響力を持ち、かつ日本の隣国でもあることから、日露の防衛交流を深め、信頼・協力関係を増進させることはきわめて重要です。
 防衛省は、さまざまな分野で日露関係が進展する中、平成11年に作成された日露防衛交流に関する覚書(平成18年改定)に沿って、各レベルで着実にロシアとの交流を進めており、外務・防衛当局間による安保協議や、局長・審議官級の防衛当局間協議をはじめ、日露海上事故防止協定に基づく年次会合、さらに、捜索・救難共同訓練などを継続的に行っています。

✦【日露防衛相会談】:
防衛省・自衛隊 ホームページ(平成25年11月1日)

2013年11月1日(金)、小野寺防衛大臣は、訪日中のショイグ露国防大臣と防衛省において会談を行い、今後の日露防衛協力・交流や双方の防衛政策について意見交換を行ったところ、概要以下のとおり。

両大臣は、アジア太平洋地域の安全保障を踏まえた双方の防衛政策及び他国と実施している訓練等について説明するとともに、相互理解を更に深め信頼醸成を図るべく、意見交換を継続していくことで一致した。

両大臣は、日露防衛協力・交流の更なる進展に向け率直な意見交換を行い、今後、以下の協力・交流を進めることで一致した。

 大臣の相互訪問の定期的な実施
 日露海上幕僚協議の立ち上げ
 防衛医学分野での協力
 陸軍種間の部隊間交流及び演習オブザーバー相互派遣の定例化
 航空自衛隊輸送機の早期派遣のための協議の開始
 国連PKO分野での協力に係る意見交換・情報共有
 スポーツ交流の実施のための協議の開始

日露の防衛協定は着々と然も静かに粛々と目的に向かって進んでいる様子です。

 モスクワを訪れた有識者によれば、日本人専門家らの間ではロシアが将来、米国と並んで、いやひょっとすると米国に代わって日本の安全のギャランティーとなりかねないとする見解が話し合われている》・・・

この気運は1990年代半ばの段階で既に現れていた。日本外務省が多数の部数を買い上げていた雑誌「外交フォーラム」に興味深い論文が掲載された。経済分野で米国の巨大なライバルになってしまった日本に、その安全を保障するための出費の必要性を米国が不満に思っているという見解が書かれており!、・・・状況によっては米国は日本に対し、あまりに高くかかる軍事的擁護を打ち切ることもありえる。論文は、こうした事態の発展を考慮し、日本は核兵器を保有し、日本の安全を保証してくれるほかのパートナーを探したほうがいいと提唱していた。

「外交フォーラム」この論文を寄稿した人物の慧眼に脱帽します。可能なら寄稿者が誰なのか知りたいものです。

こうした保証(パンートナー)にロシアはなることはできる。そして今、日本の有識者によれば、日本は再び、米国の核兵器の老朽化と軍縮、中国の核威力の拡大から、ロシアはアジア太平洋安全保障の分野でポジティブな役割を演じることができるのではないかと考え始めている。


拙ブログの記事で同様な論旨で述べていましたので、参考までに抜粋して以下に記します。


「日本、歴史紛争たびたび起こせば米支援失うことに」…米外交安保シンクタンクCSIS所長

2013年5月30日木曜日



日米同盟に亀裂が走り始めた現状の日本国が今後に選択する道!・・・この鍵を握っているのロシアだ!と筆者は推測せざるを得ない。
米中韓!、日本国抜きで東アジアを動かそうとする姦策に米国が嵌まり、狙い通りに米中接近が実現すると、日本は同じ東アジアの隣国のロシアと同盟を結び、経済協力を推し進め米国を牽制せざるを得ない。必要ならなら有事の際(支那との)ロシアとの核リース契約を実現させる。

筆者の父は旧ソの日本兵捕虜収容所で強制労働と粗末な食事で体力を消耗して憤死し、この為に筆者はロシア人を蛇蝎の如きに嫌悪しているが、・・・日本国が米中接近で存続の危機に直面した場合は悪魔とでも手を結んで国を守ることは厭わない。

今回のCSIS所長ヘイムリ氏の暴言で図らずも日本国に、特に安倍政権に圧力(TPP、歴史問題)をかけている黒幕(香ばしいグループ)が誰か?が白日の下に晒されたようです。

安倍首相の心中は如何に?・・・・。


0 件のコメント: