露大統領の年内来日、もはや幻想 ダメ押しの「領土交渉の意志なし」行動 こだわる首相、迫られる戦略再考
産経ニュース(2015.8.23)
北方領土・択捉島の水産加工場で、説明を受けるロシアのメドベージェフ首相(右)=22日 ☛ ☛ ☛
ロシアのメドベージェフ首相が日本政府の中止要請を無視し北方領土入りを強行したことで、領土交渉のさらなる停滞は不可避となった。8月末で調整していた岸田文雄外相の訪露は先送りする方針だが、安倍晋三首相がなおもこだわるプーチン大統領の年内来日はもはや「幻想」になりつつある。
日露関係筋は22日、北方四島への「実効支配」の誇示に血道を上げるプーチン氏の胸中をこう表現した。
「日本を訪問しても領土問題抜きだ。それでもいいなら行ってやるというプーチン氏の日本に対する頑(かたく)なな意思表示だろう」
安倍首相とプーチン氏は6月24日の電話会談で首脳間対話の継続で一致し、プーチン氏の年内来日へ調整を進める方針を確認した。プーチン氏もたびたび領土交渉のテーブルにつく「意欲」を示してきた。しかし、それはポーズにすぎないことが鮮明となった。
ロシアは7月以降、2閣僚を相次いで北方領土に上陸させたほか、四島を含む千島列島での大型開発計画を打ち出すなど、首脳間合意を一切省みない言動で日本側に煮え湯を飲ませてきた。政権ナンバー2のメドベージェフ氏の択捉島入りはその“ダメ押し”となった。
寸評:
ウクライナ、クリミア問題で西側陣営が自ら武器弾薬、資金をウクライナ民族主義者武装集団に与え、暴力革命政府を打ち立てたキエフ政府側を支援して、・・・ロシアに種々の制裁を科した事で、然も日本政府が西側陣営(北米、EU,欧州、オセアニア)に与して制裁に同調するだけでは無くて、天文学的な巨額な支援金を供与した。
此れが、親日的な言動を隠すこと無く国際社会に示していた、プーチン大統領の対日本外交姿勢が急変、硬化したのは周知の事実であると言える。
ウクライナ問題は無かった時期はプーチン大統領も北方領土問題の解決には前向きで期待が大いに持てたが、今では期待などは全く出来ず、プーチン大統領は旧ソの指導者と全く代わり映えのしない大統領に変幻して仕舞ったようです。
外務省幹部は「ソ連時代から続くロシア特有の行動様式だ」と語るが、プーチン氏が自身の訪日に前のめりとなる日本側の足元を見ていることは間違いない。
日本側には「領土問題を決着できる強い指導者だ」「安倍首相とは強い信頼関係がある」などと、根拠があいまいな紋切り型の「プーチン評」が定着してきた。日露関係筋は「それこそプーチン氏の対日戦略を見誤る要因になっていた」と強調する。
戦後70年の節目にあたり北方領土問題解決を重要課題に掲げる安倍政権は、ウクライナ危機で米欧と足並みをそろえて対露制裁を発動する一方、領土交渉打開に向けロシアとのハイレベルの対話による二国間関係進展への道筋を探ってきた。
「プーチン氏の年内来日にこだわってきた」(政府関係者)とされる首相が対露交渉の突破口に描いていたのが、昨年春から宙に浮いている岸田氏の訪露の実現だった。
しかし、この期に及んで岸田氏を訪露させればロシアに甘い姿勢をとったとして世論の反発を招く。内閣支持率が低下しかねないという計算も働いたようだ。
民主党政権時代の平成24年7月3日にメドべージェフ氏が首相として国後島入りした後、当時の玄葉光一郎外相は同月下旬に予定通りに訪露して、ロシア側に抗議した経緯がある。
だが昨年3月にロシアがウクライナ南部クリミア半島を併合したことに端を発した「ウクライナ要因」が加わり、3年前とは事情が決定的に異なる。
外務省幹部は、「対露外交は泥沼化の様相を呈するウクライナ東部紛争の行方と、日本の国内世論のいずれも無視できない」と指摘する。
「日露が真摯(しんし)にハイレベルの対話を行う環境ではなくなった」(外務省関係者)なか、ロシア側が翻意することは期待しにくい。安倍政権は対露戦略の練り直しに迫られている。(政治部編集委員 高木桂一)
寸評:
結局は戦後、米国主導の新世界秩序体制の中で、米国の日本国骨抜き違法憲法で自衛力を喪失した日本国の外交力は子供並となり、・・・釈迦(米国)の掌で踊る孫悟空(日本)のい域から脱出出来ぬ悲哀に覆われている日本国といえるでしょう。
米国オバマ大統領のプーチンに対する劣等感、・・・即ち私情が外交姿勢に表れてウクライナ民族主義者(ファシスト)に加担してキエフ暴力革命が樹立された。
オバマ大統領の無能(歪んだ歴史観に起因する稚拙!)な外交の影響をモロに受けたのが日本であり!、・・・在任中はプーチン大統領の対日本外交姿勢は氷の様に硬化した儘で決して氷解はしない事は予測出来る、残念です。
雪解けは来年の米国大統領選で誰が選出サれるか?!を見届けてから、さらに硬化するか?!、或いは氷が柔らかに成るか?の方向がはっきりするでしょう。
◼︎【岸田訪露についてロシア外務省:決まっていないものは延期もできない】:
Sputnik 日本(2015年08月22日)
決まっていないことを延期することはできない。日本外務省の代表が「岸田外相のロシア訪問が延期される」と述べたことについてタスがロシア外務省にコメントを求めたところ、こうした回答が得られた。
「日本の外相のロシア訪問は発表されていない。決まっていないことを延期することはできない」という。
寸評:
❝けんもほろろ!❞の対応とはまさに此の事であり、取り付く島もない冷淡なロシアです。
もぅ!〜、日本/岸田 文雄の訪ロなどは眼中になく、どうでもよい!との頑な態度です。
日本の能なし外務省では鎧袖一触で蹴散らされるのは、口惜しいながら当然です。
◼︎【メドヴェージェフ首相:ロシアは日本と仲良くしたいが、それとクリルは別問題】:
Sputnik 日本(2015年08月22日)
クリル諸島(千島列島)の問題はいかなる形でも露日の関係に結びついてはならない。メドヴェージェフ首相が述べた。
「日本とは仲良くしたい。日本は隣人だ。対日関係は良好だ。しかしそれはいかなる形でもクリル諸島の問題と結びつけられてはならない。
クリル諸島はサハリン州の名でロシアの構成体に含まれる、ロシアの一部である。だから訪問した。いま、訪問している。これからもクリルを訪問していく」。極東訪問を総括してメドヴェージェフ首相が述べた。
ロシア首相のクリル訪問で対ロ関係は複雑化する、と予告した日本側の反応に対するコメントをインターファクスが求めたところ、メドヴェージェフ首相は上のように述べ、さらに、「先日閣僚らに対し、もっと積極的に極東を訪れるよう呼びかけた」と付け加えた。
「今後閣僚らはロシア政府が注目するべき重要地域を訪問し、定期的に私に報告する。それはクリルを含む極東であり、カリーニングラード州であり、北カフカス連邦管区であり、クリミア地区だ」と首相。
締めくくりに首相は、「日本の同僚たちも落胆することはない。これまでもそうだったし、これからもそうなのだ」と述べた。
寸評:
メドヴェージェフ首相は単なるプーチン大統領のメッセンジャーに過ぎず、本人の真意などは推し量る術がない。何れしても真意などを探っても詮無いことである。
単刀直入にプーチンと交渉するのが理想的であるが、ウクライナ問題で日本政府が米国に同調した事で、プーチンは従来の親日的な姿勢はかなぐり捨てて、今では反日本の姿勢が日を追う毎に鮮明になって来ている。
➤ ❮❮先日閣僚らに対し、もっと積極的に極東を訪れるよう呼びかけた ⇒⇒ 今後閣僚らはロシア政府が注目するべき重要地域を訪問し、定期的に私に報告する。それはクリルを含む極東であり、カリーニングラード州であり、北カフカス連邦管区であり、クリミア地区だ!❯❯・・・嫌味たっぷりで、下衆根性が丸出しである。日本国の周辺国の支那人、南北朝鮮人と全く遜色がなく、蛇蝎!、唾棄すべき人種と言わざるを得ない筆者です。
クリル諸島とクリミアを同位置に置いているのは、・・・安部首相に対する今後のウクライナ問題で米国に同調、さらに支援金をなどをあたえるな!の強いメッセージとも取れる。
◼︎【クリル諸島の金採掘量が3倍に】:
Sputnik 日本 (2015年08月23日)
サハリン州クリル諸島のウルップ島では金の採掘量が年間3トンに達する可能性がある。
サハリン州のオレグ・コジェミャンコ知事臨時代行は22日、イトゥルプ島(択捉島、)視察に訪れたメドヴェージェフ首相に対して明らかにした。同州政府広報課が発表した。
サハリン州政府広報課は州知事代行の声明を引用して発表したところによれば、ウルップ島では金採掘も開始されており、現在は1トンの採掘量も将来は年間3トンにまで拡大の計画。これにより、最高で20億ルーブルの税収が見込める。
ウルップ島のアインスコエ金鉱、銀鉱の今後25年の地質調査および採掘の許可書は、2010年「クリルゲオ」社が取得している。許可書によれば、クリルゲオ社は2019年9月1日までに最低でも金780キロ、銀3.5トンの年間採掘量まで引き上げる義務を負っている。
寸評:
イトゥルプ島(択捉島、で此れ程の金が産出されていたとは知りませんでした。更に増産を重ねて年間3トンにするとは、驚きです。
此れは極東の地方政府にとっては巨額な財源であり、今後も絶対に手放さないでしょう。
金鉱山の環境破壊は凄まじい物で、・・・『金鉱床は銀、銅や水銀、硫化鉄、テルルなどのレアメタル、砒素を同時に産出することが多い。銀やレアメタルは鉱山の収益を補えるが、脈石となる水銀や砒素はそのまま廃棄されると公害の原因になる』、ロシアの事、公害対策などは無いに等しく、鉱業廃液が海に垂れ流される公算が大である。
鉱区から流れる川の河口、近海が汚染される恐れがある。
静かな佇まいの日本の固有の領土である、北方領土が無残にも破壊されるのは悲しい限りです。
筆者考:
オバマ大統領の無能を極める外交政策のとばっちり!を受けて日本は北方領土問題の解決の糸口が切れて仕舞った!・・・
経済制裁でロシア経済が崩壊の危険に晒され、同じく米国のアジア外交政策(リバランス)を神経質になった支那習近平とが急接近となり、ロシア/支那の実戦さながらの軍事合同演習が頻繁に行われるようになった!・・・
禁止していたロシアの最新鋭戦闘機、米国F35 よりも性能が優れる!と言われるSU35Sの支那への輸出!・・・
支那が喉から手が出る程に欲しがっていたエンジンの輸出も解禁で、支那が開発中の次世代ステルス戦闘機『J-20(殲-20)』の完成に大きく寄与して自衛隊には脅威となる必至!・・・
シベリア高速鉄道建設の為にロシア/支那の合同会社を設立!・・・
ロシアからの巨額な石油、天然ガスの購入の契約署名!・・・
などなど、ロシアと支那の軍事的及び経済的な関係は益々と、日本国のとっては危険と言える程に親密度を増している!・・・
米国頼りの日本国の安全保障の行方は如何に?!・・・
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