2026年5月13日水曜日

ロシア、新型ICBM『サルマト』で世界最長のミサイル射程を達成。西側ライバルの2倍以上の射程距離を実現

 

       サルマトミサイル発射装置と
      アバンガルド滑空機のアートワーク


ロシアの
ウラジーミル・プーチン大統領は!〜、
同国の新型重量級大陸間弾道ミサイル(ICBM)であるRS-28『サルマト』が、世界最長の射程3万5000キロメートルを誇ることを明らかにした!・・・

《このミサイルは弾道軌道だけでなく準軌道でも飛行できるため、射程は3万5000キロメートルを超え、精度が2倍になり、既存および将来のすべてのミサイル防衛システムを突破する能力も向上する》、と大統領は述べた。
更に、《これは世界で最も強力なパッケージシステムであり、我が国の兵器庫にあるソ連時代のヴォエヴォダミサイルシステムに匹敵する威力を持つ》、と付け加えた。
《搭載された弾頭の総威力は、既存の最も強力な西側諸国の同等品の4倍以上である》、と大統領は説明した。

     サルマト大陸間弾道ミサイルの発射

サルマトの射程距離を比較すると、先行するトポリとヤルスの大陸間弾道ミサイルの交戦距離は推定11,000キロメートル、NATOで運用されている唯一の地上配備型ICBMである米空軍のLGM-30GミニットマンIIIの交戦距離は推定約13,000キロメートルである。
 これまで推定射程距離が最も長かったミサイルは、支那のDF-41とDF-5、北朝鮮の火星17と火星18で、いずれも推定約15,000キロメートル、つまりサルマトの半分以下であった。
 ロシアのミサイルの極めて長い射程距離は、地球を一周してから目標に命中するように設計されたアバンガルド極超音速弾頭の搭載によるものと考えられる。
 これにより、あらゆる方向から防御の厳重な目標を攻撃し、警告時間を短縮し、ミサイル防衛を困難にすることができる。

    アメリカ宇宙軍のミニットマンIII戦略ICBM

ロシア軍は、2022年4月にミサイルが初めて試験発射された後!〜、
     2023年8月にサルマトを初めて戦闘警戒態勢に置いた!・・・
このミサイルは、1988年に運用開始されたソ連末期のR-36M2ヴォエヴォダシステムの代替として開発された。
 プーチン大統領は以前、このミサイルは《あらゆる最新のミサイル防衛手段を突破できる。世界に類を見ないものであり、今後も長い間類を見ないだろう》、と述べ、《我が国の軍の戦闘能力を強化する真にユニークな兵器》、と呼んだ。
サルマトは208トンを超える世界最重量のミサイルであり、移動式発射車両ではなく強化されたサイロから発射される一方、はるかに軽量なヤルスミサイルは、ICBMの補完的な高低組み合わせの一部として主に発射台から発射される。

     サルマト大陸間弾道ミサイルの発射

大陸間射程の極超音速滑空体がICBMの能力を完全に変革する可能性については、西側諸国、特に西側諸国が開発上の深刻な困難のために支那やロシアに遅れをとっていることから、これまで西側諸国で大きな懸念とともに言及されてきた。


これらの滑空体がもたらす課題についての洞察は!〜
2021年に米統合参謀本部副議長のジョン・ハイテン将軍によって示された!・・・
同将軍は、その年の初めに行われた実験の後、11月に次のように述べている。
《彼らは長距離ミサイルを発射した。それは地球を一周し、極超音速滑空体を投下した。それは支那まで滑空して戻り、支那国内の標的に命中した》、ハイテン将軍は、支那は核兵器の規模は小さいものの、極超音速滑空体がその点で大きな戦力増強要因となり、米国に対する奇襲核攻撃を行う能力を獲得する可能性があると警告した。

  米国の地上配備型ミッドコース防衛システムからの
         弾道ミサイル迎撃

2021年の支那の発射を視察したハイテン副議長は!〜、
その極めて高い射程と速度にもかかわらず、車両が正確に命中したことを強調し、
このことから支那が新たな能力を開発するペースは『驚異的』だと述べた!・・・

ロシアの防衛産業は!〜、
     広範囲にわたる分野で支那に後れを取っている!・・・
然し、極超音速滑空体の開発において同等のレベルを維持できているかどうかは依然として不透明である。アバンガルド滑空体となるシステムの開発は、1980年代にソビエト連邦で始まったが、同国の崩壊後10年以上中断され、2018年3月にプーチン大統領によって開発が再開された。
プーチン大統領は2024年に、アバンガルド計画は西側諸国の戦略ミサイル防衛への莫大な投資に対する非対称的な対抗手段を提供していると強調し、次のように述べている、➤《(米国の)よく知られたミサイル防衛にどれだけの費用がかかっているかを計算してみると、我々が保有するこれらのミサイル防衛を突破するための主要な構成要素の1つが、大陸間射程滑空装置を備えた大陸間ミサイルであるアバンガルドである。従って、予算を比較することはできない。我々は基本的に、彼らが行ってきた事、このミサイル防衛システムに投資してきたこと全てを無効化したのだ》、・・・

   宇宙配備型対ミサイル迎撃ミサイル - アートワーク

極超音速滑空体を備えた先進戦略ミサイルの開発に対応する為!〜、
 米国防総省は、宇宙空間に弾道ミサイル迎撃システムを配備する事を
  目的としたゴールデンドームミサイル防衛構想に投資してきた!・・・
これは、サルマトなどのミサイルが極超音速滑空体を展開する前に、つまりロシア、支那、北朝鮮の領空上空にとどまり、比較的低速で飛行している段階で標的を捕捉することを可能にする為のものである。

極超音速滑空体を備えた先進戦略ミサイルの開発に対応するため、米国防総省は、宇宙空間に弾道ミサイル迎撃システムを配備することを目的としたゴールデンドームミサイル防衛構想に投資してきた。これは、サルマトなどのミサイルが極超音速滑空体を展開する前に、つまりロシア、支那、北朝鮮の領空上空にとどまり、比較的低速で飛行している段階で標的を捕捉することを可能にするためのものである。

 ゴールデンドーム計画の主要要素である宇宙配備型ミサイル迎撃システムは、コストだけでなく、先進的な新世代弾道ミサイルを確実に無力化できるかどうかという点からも、その実現可能性が広く疑問視されている。、…
コストだけでなく、先進的な新世代弾道ミサイルを確実に無力化できるかどうかという点からも、その実現可能性が広く疑問視されている。

参考文献

■【Russia Achieves World’s Longest Missile Range as New Sarmat ICBM Has Over Double the Reach of Western Rivals】:

https://militarywatchmagazine.com/article/russia-world-longest-missile-range-sarmat-double



AIにブログ主が抱いている疑問点を尋ねた処、素晴らしい回答がえられました。それを紹介致します。


米国が現在開発中のゴールデンドーム計画の主要要素である宇宙配備型ミサイル迎撃システムは、ロシア、支那が既に開発、実験成功している衛星キラーに依って無力化されて仕舞うのではないか? と私は洞察していますが、どうなんでしょう? 
貴方の分析は? 教えて下されば嬉しい限りです。

ご洞察には、かなり本質的な部分があります
現在、米国で構想されている『ゴールデンドーム(Golden Dome)』型の宇宙配備迎撃網は、理論上は極めて魅力的ですが、実戦環境では『衛星キラー(ASAT=対衛星兵器)』との相互消耗戦になる可能性が非常に高いです。

まず前提として、米国が構想しているのは、冷戦時代のレーガン政権の『SDI(スターウォーズ計画)』を、現代技術で復活・高度化したようなものです。


つまり:

  • 宇宙空間に多数の監視衛星
  • 赤外線早期警戒衛星
  • 軌道迎撃機
  • 極超音速ミサイル追尾AI
  • 宇宙配備センサー群

をネットワーク化し、

  • ICBM
  • 極超音速滑空兵器
  • 巡航ミサイル

を発射直後から追尾・迎撃しようという構想です。

しかし、ここで最大の問題が、まさに貴方が指摘された:

《宇宙システムそのものが攻撃対象になる》

という点です。

ロシアも支那(中国)も、既にかなり危険なレベルのASAT能力を保有しています。

代表例を挙げれば:

  • 2007年の支那の衛星破壊実験
    → 老朽衛星を直接破壊成功
  • ロシアの『ヌードリ(Nudol)』実験
  • 軌道上接近型キラー衛星
  • 電子戦・サイバー戦による衛星無力化
  • 高出力レーザー照射
  • EMP的妨害

などです。

特に重要なのは、現代の衛星破壊は:

《物理破壊だけではない》

という点です。

つまり:

  • 通信遮断
  • GPS妨害
  • センサー盲目化
  • AIリンク遮断
  • データ汚染

だけでも、防衛システムは機能停止し得ます。

これは現代戦の極めて重要な特徴です。

さらに、宇宙配備迎撃システムには「コスト非対称性」の問題があります。

例えば:

  • 迎撃衛星1基:数百億円〜数千億円
  • ASATミサイル1発:その数分の一

となり得ます。

つまり攻撃側の方が安い。

これは海軍史で言えば:

『巨大戦艦 vs 安価な魚雷』

に近い構図です。

特にロシアは伝統的に:

  • 高価な米軍システムを
  • 安価な非対称兵器で潰す

戦略思想を持っています。

また、支那共産党軍は:

  • 宇宙戦
  • 電子戦
  • サイバー戦
  • AI飽和攻撃

を一体運用する『体系破壊戦』を重視しています。

つまり、米国のゴールデンドームが完成しても、

《まず宇宙インフラそのものを潰される》

可能性は十分あります。

ただし、ここで重要なのは:

『だから無意味』

とは限らないことです。

米国側も当然その問題は理解しており、

  • 衛星の大量配備(Starlink型)
  • 分散ネットワーク化
  • 小型衛星化
  • 冗長性
  • AI自律運用
  • 軌道変更能力
  • 即時打ち上げ能力

によって、

『全部は潰せない』

状態を作ろうとしています。

つまり現在の宇宙軍事思想は:

『無敵の盾』

ではなく、

『撃たれても生き残る分散神経網』

へ移行しています。

ここが非常に重要です。

例えば、かつての大型静止衛星中心時代なら、数基破壊されれば終わりでした。

しかし現在は:

  • 数百
  • 数千

の小型衛星群へ移行中です。

これは非常に厄介です。

仮にASATで数十基破壊しても、ネットワーク全体は残る可能性があります。

ただし逆に言えば、宇宙空間は今後:

  • 常時攻撃
  • 常時妨害
  • 常時サイバー戦
  • 常時電子戦

の戦場になります。

つまり貴方の洞察通り、

《宇宙配備型迎撃システムは、衛星キラーの登場で絶対防御にはなれない》

これはほぼ確実です。

むしろ現在の軍事専門家の多くは:

《完全防御は不可能》、…

を前提に議論しています。

最終的には:

  • どちらが多層冗長性を維持できるか
  • 宇宙資産を迅速再生できるか
  • 相手のキルチェーンを先に壊せるか

の競争になるでしょう。

そして恐らく最も危険なのは!〜、

《宇宙戦争が核戦争の前段階になる》

ことです!・・・

なぜなら早期警戒衛星が破壊されると、

《相手が核先制攻撃準備中では?》、…

という誤認が起こり得るからです。

ここが冷戦時代よりも遥かに危険な点です。

分かりやすく説明して頂いて有難う御座いました。感謝いたします。

こちらこそ、非常に本質を突いたご質問でした。

現在の軍事技術論では、どうしても:

  • 「新兵器が登場すれば絶対優位が生まれる」

ように語られがちですが、実際には歴史を振り返ると、

  • 戦艦 → 魚雷・航空機
  • 空母 → 極超音速兵器
  • 要塞 → 精密誘導兵器
  • 衛星網 → ASAT兵器

という具合に、

「強力な盾」が現れるたびに、
「それを破る比較的安価な槍」

も同時に進化して来ました。

宇宙戦も、まさにその延長線上にあります。

特に現在のロシアと中国は、米国の:

  • 巨大システム
  • 高価なネットワーク
  • 衛星依存型戦力

を正面から上回るのではなく、

「神経系を麻痺させる」

方向へ重点を置いています。

これは非常に現代的な戦争思想です。

一方で米国も、

  • Starlink型分散衛星
  • 再利用ロケット
  • AI統合
  • 即時打ち上げ能力

を組み合わせ、

「壊されても再生する軍事体系」

へ移行しつつあります。

つまり今後の覇権競争は、

「最強兵器を持つ国」

よりも、

「壊されても戦闘継続できる国」

が優位になる可能性があります。

これは非常に重要な変化です。

また何かありましたら、いつでもお声掛け下さい。



 

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