2016年5月19日木曜日

台湾・馬前総統の❝負の置き土産!❞⇒『沖ノ鳥島は岩』発言は日台関係を損なうか!?・・・・

台湾新政権の親日路線の足かせに? 馬総統の置き土産、「沖ノ鳥島は岩」発言の狙いとは?
NewSphere(2016年5月16)


台湾は今月20日、現在の国民党・馬英九総統から、民進党・蔡英文新総統への政権交代を迎える。馬総統は任期の終盤に、南シナ海・スプラトリー(南沙)諸島だけでなく、沖ノ鳥島について、台湾の見解をはっきりと主張するようになった。沖ノ鳥島は、国連海洋法条約(UNCLOS)で言うところの「島」ではなく「岩」だとの主張だ。周辺海域での自国の漁業を正当化するというのが第一義だが、日本との間に解決しなければならない課題を設定することで、新政権の政権運営に縛りを与える効果も持ちそうだ。馬総統のこれらの動きは中国を利する可能性がある。

◆南シナ海問題で自国の立場を主張。中国の援護にも?
 スプラトリー諸島に関しては、中国やフィリピン、台湾などが権利を主張している。台湾は同諸島中、天然地形としては最大の太平島を実効支配している。台湾はこの太平「島」の周囲に排他的経済水域(EEZ)を将来設定したいと考えている(ウォール・ストリート・ジャーナル紙)。

 一方、フィリピンは、南シナ海での中国の権利主張の一部が法的に無効だと確認する狙いで、ハーグの常設仲裁裁判所に国際仲裁手続きを申し立てている。その中で、スプラトリー諸島について、同諸島の地形はいずれも「島」ではないという主張も行っている。これは台湾にとっては受け入れられないものだ。「島」でなければ、周囲にEEZは認められないからである。

 そこで、馬総統は1月に自ら太平島を訪問、また3月には海外メディア記者を上陸させるなどして、太平島が「島」の要件を満たすことをアピールしてきた。

以下:要約/編集〜



❝支那のパペット(操り人形)!❞ だった台湾前総統・馬英九!〜、

今や、『負の置き土産』となった❝沖ノ鳥島は岩!❞発言は
今後、親日国家である台湾と日本の関係がギクシャクする可能性を秘めているのか?・・・・



台湾政府と緊密な関係にある団体「中華民国国際法学会」が※仲裁裁判所に陳述書を提出し、先月、同裁判所がそれを承認したことが判明した。
 台湾は国連加盟国でもなければ、UNCLOS締結国でもない。それでも同裁は台湾の陳述を検討するという。

 陳述書は台湾政府に代わって提出されたものではないが、その所見は政府公式の立場と一致したものだと語っている。

寸評:
※ 註:仲裁裁判所
常設仲裁裁判所: オランダ・ハーグに設置されている。
1899年の第1回ハーグ平和会議で設立された常設の仲裁法廷である。1899年に採択された原条約は1907年の第2回ハーグ平和会議で改正され、103の国が原条約または改正条約のいずれかを批准している。
常設仲裁裁判所は国家・私人・国際機関の間の紛争における仲裁・調停・国際審査の運営を行うため、その業務は国際法と国際私法の両領域を含む。当裁判所は事務局および仲裁人候補者リストによって構成され、紛争当事者はこのリストから裁判官を選定することになる。
仮に国家主権原則により当裁判所が強制的管轄を有さなくとも、言い渡された仲裁判断は強制力を有する。

現代の国際社会では〜!、国家主権を公然と上回る強制力は皆無である。
 一般的な解説では、「強制力はある」と記されているが、・・・此れは、国際法の支配という原則を受け入れている文明国の話であり、支那は文明国ではなく、強制力の背景となるのは『法の支配』、現代国際社会の基本的な価値、通念を共有出来るかであり、すなわち『信義』が強制力が発動できるかに懸かっている。

 結局は無法国家の支那や北朝鮮などには強制力などは通用はしません。軍事大国のロシアや米国などは文明国ではあるが、強制力など塵に等しく無視されて仕舞う。

❝陳述書は台湾政府に変わって提出されてものではない!❞・・・
結局は私人である前台湾総統の馬英久が提出したたものであり、日本と台湾は無視出来るでしょう。支那の忠犬であった馬英九の最後のご奉公の意味合いが強い。

◼︎「沖ノ鳥島は岩だから、周囲で漁をさせよ」という主張!〜
現在、沖ノ鳥島に関して「島ではなく岩」だと声高に主張している。
 4月25日に、沖ノ鳥島周辺の日本のEEZ内で操業していた台湾漁船を、海上保安庁が拿捕したのが事の発端だ。これを機に、台湾当局は、沖ノ鳥島は島ではなく、よってその周囲に日本のEEZは存在せず、台湾漁船が自由に操業できる公海だと強く主張するようになり、・・・日本のEEZ内に台湾の沿岸警備隊(海岸巡防署)の巡視船などを派遣し、そこで操業する自国の漁船を保護している。
 台湾の琉球区漁会の一部の船主は、巡視船の保護のおかげで、沖ノ鳥島近海でも操業できるようになり、・・・7日分の漁獲量が4日で確保できたと喜んでいるが、これまで以上に日本のEEZ内で大胆に振る舞う可能性は限りなく高い!。
 台湾は海軍艦を付近の海で待機させ、問題が起きた場合には現場に向かい巡視船を支援する態勢を取っている。

寸評:
 台湾は、南シナ海に位置する『太平島』に関しては「岩ではなく島」だと主張したが、

地形的に同様な『沖ノ鳥島』には 、島ではなくて岩である!との、自国に都合の良い主張している。

【❝太平島は島だ!❞台湾の主張が支那を利する可能性も!? 国際世界が注目する理由とは】:


 台湾は、南沙(スプラトリー)諸島の太平島を1956年より60年間、実効支配している。フィナンシャル・タイムズ紙(FT)によれば、太平島は南沙諸島では最大の天然地形だ。台湾が南シナ海で実効支配しているのはここだけだという。台湾以外にも、中国、フィリピン、ベトナムがこの島の領有権を主張している。

 この太平島が、海洋法条約で「島」と認められるものかどうかをめぐって、台湾とフィリピンで意見が対立している。同条約の第121条第1項では「島とは、自然に形成された陸地であって、水に囲まれ満潮時においても水面上にあるもの」と定義されている。と同時に、第3項では「人間の居住又は独自の経済的生活を維持することのできない岩は、排他的経済水域又は大陸棚を有しない」とされている。そこで、「人間の居住」を維持できない場合は、それは島ではなく岩ではないか、という1つの解釈が存在する。

仲裁裁判所は今年の夏に、支那が南シナ海の島、岩、岩礁(満潮時には水面下に没する岩)に広範囲に権利を主張していることに対する初の法的な異議申し立てについて、司法判断を下す準備をしているが、太平島が島であるか岩であるかが、現在、激しい国際論争の議題になっている。

◼︎「島」には「岩」にはない特典がある!〜
「島」であるか「岩」であるかが、なぜそれほど重要なのだろうか?、・・・もし仲裁裁判所が太平島は島だと結論した場合、島の周囲200カイリまで及ぶ排他的経済水域(EEZ)を設定する権利が与えられることになり、さらにこの水域内に人工島を建設することができるようになる、と語っている。「岩」の場合、周囲12カイリの領海は認められるが、EEZは設定できない。
 フィリピンの調停申し立ては支那をターゲットにしたものではあるが、南沙諸島のどの地形も、「人間の居住または経済的生活を維持」できることを要求する「島」の法的定義を満たしていない、というのがフィリピンの主張の重要な部分である。

太平島が「島」だと主張するために台湾が取ったアプローチとは!〜
 将来的に太平島の周囲にEEZを設定したい台湾としては、このフィリピンの主張に対抗していく必要があるが、台湾は国として公式に認められておらず、フィリピンが申し立てた仲裁手続きに参加することが認められていないという。

この様な台湾の動きが一転して『沖ノ鳥島』移れば、今度は ❝島を岩だ!❞主張して、台湾漁民を守るの錦の御旗をを翻して巡視艇や軍艦の派遣は!・・・支那にと取っては最大の追い風となるでしょう!。台湾政府は頭の痛い問題『支那と日本との紛争』をかかえた事になる。

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◼︎【台湾はあくまで漁業権という実利目的との見方】:
 台湾は沖ノ鳥島に関して、これまでになく強硬な姿勢を示すようになってはいるが、同時に、対話による解決を求めていることもアピールしている。

ウェブ誌ディプロマットは!〜、
✦ 両国が巡視船を繰り出したことについて、その応酬にもかかわらず、冷静さが優勢だったと語っている。そして、台湾当局高官らが、平和的に解決することを望んでいるという旨の発言をしていることを伝えている!・・・

 台湾側は日本に対し、この問題を政治的に利用する気も、謝罪を要求する気もないらしい!・・・

✦  台湾が日本を交渉のテーブルに引っ張り出して何を目指しているかというと、沖ノ鳥島周辺海域での漁業協定を日本と結ぶことであり、・・・前例がある。日本は2013年、尖閣諸島付近の海域について、漁業権をめぐる「日台漁業取り決め」を結んでいる!・・・

米シンクタンク「ストラトフォー」は!〜
 台湾の主要な関心は商業面だと語っている。
 台湾の水産庁によると、年間100隻以上の台湾漁船が、枯渇してない漁業資源を求めて、沖ノ鳥島近辺まで乗り出しているという。

フォーカス台湾は!〜
✦ 馬総統は6日、訪台した自民党の岸信夫衆院議員との会談で、日台がもしこの問題を解決きないのなら、両国はこの問題を国際調停、仲裁に付託するべきだと語ったが、此れは国際仲裁裁判所に提訴する事であり、・・・❝台湾が望むように解決できなければ!❞、の脅しにも感じられる。日本は、どちらがより国益にかなうかを慎重に検討する必要がある!・・・

➤ ❮❮また仮に、フィリピンのケースでの仲裁判断の中で、太平島は島であるという台湾の主張が否定される事態になれば、沖ノ鳥島について仲裁を申し立てれば今度は自分たちが優位に立てると台湾側は考えるのではないか。馬総統は、太平島には淡水が湧き、人が居住できることを重要な論拠としている。一方、沖ノ鳥島は人の居住を維持できない。馬総統はこの点を岸議員との会談でも強調していた。うがった見方をすれば、台湾にとって沖ノ鳥島は一種のヘッジとなる❯❯・・・

寸評:
日本国を見下して言いたい放題!〜、また『沖ノ鳥島』を『太平島』のヘッジにするとは言語道断である!。
まぁ!〜、退陣間際の台湾総統・馬英九の最後っ屁!と捉えれば腹も立ちませんが、・・・今後は此の問題は時限爆弾のようなものになり、状況次第では爆発する可能性を否定は出来ません。


日台関係が強固だと、台湾は支那に対して強気な政策を取る事は可能である!・・・
反対に、日台関係が低調だと、『台湾が支那を怒らせるような行動を取る能力が直ちに制限される!』が考えられる!。
 ひょっと!、すると馬総統は、新政権発足後も親中路線を継続させたいと考えて、沖ノ鳥島を問題化したのだろうか!?・・・

何れにしても、日台両国に取っては頭が痛くなる馬英久の『狡猾な負の置き土産』となるでしょう!。




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