2025年12月27日土曜日

ベラルーシ、ロシアから新型Su-30SM2『第4+世代』戦闘機を受領:その性能は?

ベラルーシ空軍は!〜、
  ロシア製Su-30SM2戦闘機の
     新型バッチを受領した!・・・
これは、旧ソ連国家の航空戦力を大幅に強化、2019年以降の複数回納入の最新のものとなる。

      ベラルーシ空軍のSu-30SM2

納入について、ベラルーシ空軍および防空軍の副司令官、航空総司令官のアレクサンダー・ベリャエフ大佐は、《新型機の導入は既に良い伝統となっている。機体は着実に更新されている…これらの機体はまもなく空軍基地で技術検査を受け、最大2週間以内に空域で我が愛する祖国を守る任務に就くことになる。これは最後のバッチではない。新型機は今後も引き続き納入され、…Su-30SM2はこのクラスの航空機に求められる全ての要件を満たす戦闘機であり、この機体を操縦するのは真の喜びだ》、…と評した。

      ベラルーシ空軍 MiG-29BM 戦闘機

ベラルーシは以前、6億ドルの契約に基づきSu-30SM戦闘機12機を発注していたが、契約条件が変更され、より高性能なSu-30SM2型が調達されることとなった。
空軍は8月に12機の最後の1機を受領したと報じられており、12月に追加の戦闘機が納入されたことから、追加発注があった可能性が高まっている。
Su-30SM2は、ソ連製のMiG-29に徐々に取って代わり、同国の戦闘機群の主力となっている。ベラルーシは以前、ソ連から引き継いだSu-27制空戦闘機とSu-24M攻撃戦闘機を運用していたが、運用コストの高さから段階的に退役した。
一方、Su-30SM2は大幅に近代化され、メンテナンスが容易な設計の為、… 重量は重いものの維持管理が容易である。
ソ連製のSu-27UB1機がSu-30SM2航空隊の練習機として再就役した。

    Su-30とF-16のスケール(性能)比較

Su-30SMの設計には!〜、
中止されたソ連の戦闘機プログラムの複数の特徴が組み込まれている!・・・

Su-27PU重迎撃機の設計を大まかにベースとしたこの機体は、中止されたSu-27M
及びSu-37制空戦闘機の幅広い技術を採用しており、戦闘機に搭載された初の電子走査アレイレーダーの一つであるSu-37のN011Mレーダー、Su-27Mの可変カナード、AL-31FPエンジン、推力偏向ノズルなどが含まれている。
Su-30SM2は、Su-35制空戦闘機に搭載されているAL-41F-1Sエンジンを搭載し、…その出力レベルと燃費は、F-22戦闘機に搭載されている米国のF119エンジンなど、初期の第5世代エンジンに匹敵する。
このエンジンにより、Su-30SM2は、ヨーロッパ諸国が配備している戦闘機の中では圧倒的に長い航続距離を実現し、また、高い推力と三次元推力偏向能力により、圧倒的に高い操縦性も実現している。

    ベラルーシのSu-30SMがベラルーシ上空で
     ロシアのTu-160戦略爆撃機を護衛

Su-30SM2派生型は、2022年初頭の就役開始以来!〜、
       集中的な実戦テストが行​​われてきた!・・・

運用開始からわずか数週間後にロシアとウクライナの間で本格的な敵対行為が勃発した事で、運用戦術をさらに改良する機会が生まれた。
ロシアの国営武器輸出コングロマリットであるロステクは2025年11月に、・・・
《このタイプの航空機は、特別な軍事作戦でその有効性を確認した。パトリオットシステムを含む数百の空中および地上目標を破壊した記録がある。強力なレーダーのおかげで、Su-30SM2はより遠く、より正確に『見る』事ができ、乗組員の作戦を容易にしている。そして、その高度な電子戦システムにより、戦闘機は敵の空中発射兵器に効果的に対抗することができる》、…報告した。
この戦闘機の調達コストはSu-35の約70%であるが、維持管理はかなり簡単で維持コストが低いため、非常に魅力的で、多くの点で費用対効果が高い。

参考文献:

■【Belarus Receives New Su-30SM2 ‘4+ Generation’ Fighters With Supercharged Engines: How Capable Are They?】:

https://militarywatchmagazine.com/article/belarus-su30sm2-fighters-supercharged



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