2017年9月27日水曜日

キューバ旅行!・・・

キューバ!〜、
1961年 1月3日、アメリカと国交断絶!・・・

4月25日 アメリカ、対キューバ全面的貿易封鎖発表!・・・

2014年12月18日、米大統領オバマがキューバとの国交正常化交渉を開始すると発表!・・・

20154月11日、59年ぶりのアメリカ・キューバ首脳会談が行われ、国交正常化が現実の物となった!・・・

米国の経済封鎖の爪痕が生々しく残るキューバ!・・・

54年間、国際社会から取り残され、時の推移が止まった侭のキューバに漸く期待感とともにアチラコチラで新生キューバ息吹が感じられたのは筆者の気のせいか?・・・

ハリケーン・イルマ(発生: 2017年8月30日/消滅:2017年9月15日)で被害を受けたキューバ!・・・

キューバ旅行の滞在拠点とした※グワナボ(首都ハバナから南東約25キロ)を散策すると、・・・ハリケーン・イルマの生々しい傷跡がアチラコチラで見られました。


ハリケーン・イルの猛威でキューバの3/4が停電となる惨状の中で、ハリケーンが去った後、直ちに復旧作業が開始され、暴風(時速200キロ以上)で薙ぎ倒された街路樹の撤去作業。



米国の圧力(経済封鎖)で、嘗ては首都ハバナの白い浜辺のリゾート地として栄えていたグワナボの名残である浜辺のホテル。
共産主義経済体制では無用の長物とされて半世紀以上も放置されて風化した建物。



  ハリケーン・イルマに為す術がなく倒壊した浜辺に自生するヤシの木。


海岸通りは未だに水没した名残の水溜りがあり、近所の住民が水の除去作業に精を出していました。これは政府のお達しであり、参加しない住民は住んでいる家から追い出される!との事で、共産主義の実体がよく分かる事例です。
水溜りは時間が経つと腐り悪臭を放ちボウフラが湧き出して、蚊の大群が出現し人々に襲い掛かる。



 無残に薙ぎ倒されたマンゴウの木、これだけ大きな木に成長するのは長い時間(数十年)が掛かる。
宿泊している民宿経営者の甥の家に、2年4ヶ月前(2015年5月初旬)に初めてキューバ旅行をした際に夕食の招かれた時は、マンゴウがたわわに実り芳香を放っていました。






※グワナボ:Guanabo



Guanabo is a known white sand beach, located 27 km east of Havana (these beaches are generically called "Playas del Este"), near the mouth of the homonymous river.

グワナボは白い浜辺で知られ!、・・・首都ハバナから東27キロに位置している。
一般的にハバナの東に位置している事で『東の浜辺!』と呼ばれている。
此の浜辺の真北は米国・フロリダ州であり、・・・距離は僅か90キロです。

 Overview:
Guanabo is a seaside touristic town, with small scale villas and a few low rise hotels.

グワナボは浜辺の街で小規模な別荘と低い建物のホテルが数多散見できる。

The town was founded in 1800. In 1827 it was the place where the Peñas Altas uprising was crushed by troops from Havana (Peñas Altas is a neighbourhood east of Guanabo).

グワナボは1800年に建設され、1827年にグワナボの東に位置するペナス・アルタス砂糖農園で!、・・・黒人奴隷の暴動が発生し、白人の農場主一家が殺害されて、暴徒はグワナボで鎮圧された。

In the late 1990s it was known as a sexual tourism destination.Prostitution has since been cracked down by large police interventions, and (as of 2005) it is not uncommon to see police units constantly patrolling the town.

1990年代はセックス観光浜辺として名を馳せて、・・・売春が猖獗を極めていた。

 事態を憂慮した郡政府は大規模な浄化作戦を敢行した結果はセックス観光は姿を消したが、現在でも警察官が監視を続けている。

日中はとても暑く、太陽の日差しが強過ぎて浜辺の散歩は快適とは言えません。
其処で朝(6時)、グアナボの滞在中は毎日、白い浜辺の散歩を楽しみました。


ハバナから27キロしか離れてはおらず、・・・米国との国交断絶以前のグアナボはハバナの富裕者層の避暑地(別荘地)、リゾートとして観光客で賑わっていたそうですが、今は嘗ての賑はなく、浜辺に沿った嘗ての観光客用の賃貸住宅や、ホテルが数多、台風などで損傷を受けても、修復もせずに荒れ果てて無残な姿を曝け出しています。
 勿論、建設資材不足が原因と共産主義体制下で土地の私有は難しく殆どが国有化されているので、自分の物ではないもので誰も気にはしません。


若者たちは週末などは浜辺でパーテイを開く、音量を最大にしてラテン・ミュージックでダンスなどを楽しみ、時には破目を外し、浜辺で一夜を過ごします。
アップした画像は、・・・小規模なパーテイを開き浜辺で一晩中一睡もせずに過ごして、散歩している私達に近づき人懐っこい明るい笑顔で話しかけて来ました。
キューバ特産品のラム(サトウキビを発酵、蒸留して作られたアルコール)の空き瓶が周囲に散乱していました。

民宿の経営者の話では、・・・浜辺を散歩する観光客に近づき話しかけ、相手が独身または一時の快楽を求めていると察知すると性取引が始まるそうです。
 アップされている画像の娘さん達は始めから観光客との会話で、・・・共産主義体制で全てが政府に依って統制されている堅苦しい日常生活から、一時的に逃避したい!、との心情で見知らぬ世界に思いを馳せているのでしょう。兎に角、明るい笑顔が印象的でした。



             首都ハバナの顔、国会議事堂



此の像は人間であり暑い中、暑苦しい衣装を纏い皮膚に黒い塗料を塗り彫像のような格好で観光客の目を引いてなにがしの小銭を受け取っていました。また観光客が一緒に写真を撮りお礼をとして小銭を与えていました。



市街地のど真ん中にある小学校の生徒達!・・・


ハバナの観光客が集まる市街地で前時代的な縫製工場。嘗て日本でもこの様な縫製工場は至る処にありました。


ハバナ隣接州・アルテミサにある滝で見物料、遊泳料含めて約350円ですが、地元の方々には高すぎて(一日の賃金が約800円)、地元の住民には特別料金が設定されているそうです。一日の賃金800円では350円は払えません。
内陸にある山(標高150メートル、山というより丘)にある滝です。
泳いでいるのはドイツ人の観光客。


宿泊している民宿の経営者が所有する車と経営者の姪(名前タリア)。
此の車はハイヤーになり、2人で借り切り(朝8時から午後5時まで)11.000円(全て込み)でキューバに滞在中に2度ばかり利用しました。





米国の経済封鎖で時の推移が止まった侭が幸いして、北米では今では滅多に見られぬ1950年代の車が大切に保存され、観光客用のタクシーとして大活躍しています。
車体はオリジナルですが、エンジンは殆どがジーゼルが搭載されています。

エンジンもオリジナルならクラシック・カーとして貴重で高価なものとなります。






キューバと言えば葉巻きタバコ!・・・

町を歩いていると!、・・・若くはないが、30歳代の魅力的な女性が近付いて来て、『私はタバコ工場で働いているので安く葉巻たばこが手に入る』、お安くしておきます如何ですか!と路上で販売していますが、此れはご法度であり、警察官の姿を見ると何食わぬ顔をして離れて行きます。


ブログ管理人の親友の息子さんは!〜、
葉巻25本入りの箱を一箱買いました。日本では同じものが一本3,000円の値がついている!。此れを25本3,700円で買い大喜びでした!。
会社の同僚へのお土産で、・・・、例え喫煙者でなくとも、どんな味がするか、試すのも一興でしょう!と言っていました。
ハバナ市内では観光客に一本1,120円(10ドル、米ドルとキューバ・ペソが同価値)で売られています。何故にこんなに安い価格で買えたのか?、社会主義体制の悪弊で権力者側の特権で造られた製品を横流しする。此の葉巻工場の幹部と民宿経営者が懇意であり、その繋がりで驚くべき易い値段で買う事が出来ました。謂わば闇市場と言えるでしょう!。

ハリケーン・イルマの影響で大量の蚊が湧き出して、日中は日差しが強く余り人を襲いませんが木陰や朝晩は外に長時間出ていられません!。
日差しが強く湿気が加味されて猛暑!と言える程の暑さに参りました。

米国との国交が回復され経済封鎖も解けましたが、・・・共産主義経済体制は一挙には変えられず、今尚、流通は滞り政府直営店(未だに配給制が健在)の商品棚は閑散としており、商品が所狭しと置かれている北米や日本とはえらい違いでお寒い限りですが、キューバ人はそれなりの知恵を働かせて必要な物資を得ています。
底抜けに明るく物質文明の申し子である資本主義体制下で垣間見られるストレスとは不縁な、幸せそうなキューバ人でした。
また、人の良さは驚くばかりでした!。

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