尊大さを増す中国を前に変わり始めた米国の政治姿勢
「習近平主席は、『歴史的に見て中国は長い間、西側からひどい扱いを受け、犠牲を強いられてきた』と、国営メディアを総動員して強調し始めた。中国は、日本に対してだけでなく、米国など西側に対する攻撃的な姿勢をはっきり示すようになっている」
米共和党首脳が名前を明らかにしない約束で、私にこう言った。
この首脳だけではない。昨年秋の米中間選挙で大勝して力を得た共和党保守派の指導者らは、中国がロシアとともに急速に西側に挑戦的な態度をとるようになり、「このままでは世界に危険が及ぶ」と懸念するようになっている。
これまでも友人の保守系ジャーナリストは、習氏が南京事件を一方的に非難した際、「天安門事件を隠蔽している習氏こそ歴史をねじ曲げている」と批判したことがある。「中国は日本だけでなく、西側を敵視している」という見方がワシントンで出ていることは、中間選挙後の米国の政治姿勢が変わりつつあることを示している。
最近、発表された米議会調査局(CRS)の報告も、「中国の日本に対する一方的な攻撃は、米国の世界体制に対する攻撃にほかならない」と指摘している。CRSは同時に、ロシアの軍事政策に対し、「米国の安全を大きく損なうものだ」と警告している。
CRSの報告はさらに、中国とロシアが実施している攻撃的な軍事政策は、米国防総省に対する明確な挑戦で「国防総省は十分な対応策をとらなければならない」と警告している。
米共和党首脳が名前を明らかにしない約束で、私にこう言った。
この首脳だけではない。昨年秋の米中間選挙で大勝して力を得た共和党保守派の指導者らは、中国がロシアとともに急速に西側に挑戦的な態度をとるようになり、「このままでは世界に危険が及ぶ」と懸念するようになっている。
これまでも友人の保守系ジャーナリストは、習氏が南京事件を一方的に非難した際、「天安門事件を隠蔽している習氏こそ歴史をねじ曲げている」と批判したことがある。「中国は日本だけでなく、西側を敵視している」という見方がワシントンで出ていることは、中間選挙後の米国の政治姿勢が変わりつつあることを示している。
最近、発表された米議会調査局(CRS)の報告も、「中国の日本に対する一方的な攻撃は、米国の世界体制に対する攻撃にほかならない」と指摘している。CRSは同時に、ロシアの軍事政策に対し、「米国の安全を大きく損なうものだ」と警告している。
CRSの報告はさらに、中国とロシアが実施している攻撃的な軍事政策は、米国防総省に対する明確な挑戦で「国防総省は十分な対応策をとらなければならない」と警告している。
ハドソン研究所の軍事専門家は、次のように述べている。
「中国とロシアは世界が多極化した情勢のもとで、国際社会における米国の指導権を覆そうとしている。米国は確固たる国防政策を明らかにするとともに、中国とロシアに対して軍事的に対決する体制を早急に整える必要がある」
米国の中間選挙で選ばれた共和党の新しい上院や下院の政治家は、オバマ大統領が6年間にわたって国防総省を無視し、米国の軍事力を軽視する政策をとってきた結果、「習氏やプーチン大統領が増長して、米国をバカにするようになり、世界情勢を危険に陥れている」とみている。
共和党指導者は「財政赤字を縮小することより、米国を守るための軍事力を増強することに力を入れるべきだ」と述べ、今後は日本など同盟国との協力体制を強化していくと強調した。
オバマ政権はこの6年間、ひたすら中国寄りの姿勢をとってきた。習氏が同盟国の日本をあしざまに非難しても口を閉ざしていただけでなく、日本の第2次大戦の際の政策を批判する立場をとり続けてきた。
だが、米国の中国に対する姿勢は今後、変わっていくと思われる。
■日高義樹(ひだか・よしき) 1935年、名古屋市生まれ。東京大学英文科卒。59年NHKに入局し、ワシントン支局長、理事待遇アメリカ総局長を歴任。退職後、ハーバード大学客員教授・同大諮問委員を経て、現在はハドソン研究所首席研究員、全米商工会議所会長顧問。
「中国とロシアは世界が多極化した情勢のもとで、国際社会における米国の指導権を覆そうとしている。米国は確固たる国防政策を明らかにするとともに、中国とロシアに対して軍事的に対決する体制を早急に整える必要がある」
米国の中間選挙で選ばれた共和党の新しい上院や下院の政治家は、オバマ大統領が6年間にわたって国防総省を無視し、米国の軍事力を軽視する政策をとってきた結果、「習氏やプーチン大統領が増長して、米国をバカにするようになり、世界情勢を危険に陥れている」とみている。
共和党指導者は「財政赤字を縮小することより、米国を守るための軍事力を増強することに力を入れるべきだ」と述べ、今後は日本など同盟国との協力体制を強化していくと強調した。
オバマ政権はこの6年間、ひたすら中国寄りの姿勢をとってきた。習氏が同盟国の日本をあしざまに非難しても口を閉ざしていただけでなく、日本の第2次大戦の際の政策を批判する立場をとり続けてきた。
だが、米国の中国に対する姿勢は今後、変わっていくと思われる。
■日高義樹(ひだか・よしき) 1935年、名古屋市生まれ。東京大学英文科卒。59年NHKに入局し、ワシントン支局長、理事待遇アメリカ総局長を歴任。退職後、ハーバード大学客員教授・同大諮問委員を経て、現在はハドソン研究所首席研究員、全米商工会議所会長顧問。
ZakZak (2015.01.14)
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150114/dms1501141550006-n1.htm
筆者考:
「習近平主席は、『歴史的に見て中国は長い間、西側からひどい扱いを受け、犠牲を強いられてきた』と、国営メディアを総動員して強調し始めた。中国は、日本に対してだけでなく、米国など西側に対する攻撃的な姿勢をはっきり示すようになっている」
今更の観があり、賞味期間がとっくの昔にきれており、米国のに鈍痴さには呆れますが、気付いただけでも評価に値しまうす。
◼︎【習近平主席は、『歴史的に見て中国は長い間、西側からひどい扱いを受け、犠牲を強いられてきた』と、国営メディアを総動員して強調し始めた。中国は、日本に対してだけでなく、米国など西側に対する攻撃的な姿勢をはっきりと示すようになっている】:
➤ ❮歴史的に見て中国は長い間、西側からひどい扱いを受け、犠牲を強いられてきた❯・・・
之は歴史的事実で議論の余地はなく、同意できますが、・・・ならば!〜、日本国も同様に英米からは支那と同じ扱いを受けてきた経緯も、互いに同情し、理解し合える余地が在る筈ですが、其処は夜郎自大の支那は思いやる心情は皆無でり、其れ処か日本国に対して欧米以上に敵意を剥き出しにしている。何とも歪んだ支那人と言える。
➤ ❮昨年秋の米中間選挙で大勝して力を得た共和党保守派の指導者らは、中国がロシアとともに急速に西側に挑戦的な態度をとるようになり、「このままでは世界に危険が及ぶ」と懸念するようになっている❯・・・
共和党は以前から支那に対しては警戒心を露わにしており、之は何も今更に表明する事は有りません。『このままでは世界に危険が及ぶ!』がオバマ政府高官なから発信されたのなら一目に値しますが、オバマがだんまりを決め込んでいるのでは共和党保守系の指導者達からの言質は虚しい響きを奏でるだけです。
◼︎【最近、発表された米議会調査局(CRS)の報告!】:
➤ ❮中国の日本に対する一方的な攻撃は、米国の世界体制に対する攻撃にほかならない❯・・・
➤ ❮ロシアの軍事政策に対し、「米国の安全を大きく損なうものだ」と警告している❯・・・
支那の攻撃は日本国だけに限らず南北朝鮮以外のアジア諸国に対するものであり、米国を標的にはしてはいない。ただ単に大東亜戦争後に戦勝国として太平洋アジア利権が自動的に転がり込んできたものを維持しているだけの米国である。
眠っている巨人を起こす愚かな真似は支那は今まで懸命に避けては来たが、世界が瞠目する驚異の経済成長を遂げた支那は自信過剰になり、中華思想が以前にもまして膨れ上がり、此れが自動的に米国との覇権争いへと移行してきたのが明白に成って来ただけである。衝突の気配は日毎にあらかさまになっている。
支那の日本国を含めてアジア諸国の侵略や太平洋の海洋権益の獲得の野望が膨れ上がり、年間15〜20%の驚異の軍拡で野望を抑える事が出来ずに他国への挑発、恫喝が確信的に成った結果であり、・・・此れは特にオバマ政権になってからは、オバマの支那へ傾斜が支那の野望を増長させているからと言えるでしょう。
今更ながら、米国の共和党の指導者が支那の危険性云々は片腹痛い!と筆者言わざるを得ません!。共和党の指導者達からではなくてオバマ政権から発信なら日本国にとっては喜ばしいものですが、オバマ大統領の親族を通して深い支那との繋がりを鑑みれば此れは到底に無理でしょう。
➤ ❮ハドソン研究所の軍事専門家は、・・・「中国とロシアは世界が多極化した情勢のもとで、国際社会における米国の指導権を覆そうとしている。米国は確固たる国防政策を明らかにするとともに、中国とロシアに対して軍事的に対決する体制を早急に整える必要がある❯・・・
こんな事は軍事専門家ではなくとも世界情勢に明るく、更に近来の支那やロシアの動向を注視している知識人なら誰でも察知できることです。
➤ ❮オバマ政権はこの6年間、ひたすら中国寄りの姿勢をとってきた。習氏が同盟国の日本をあしざまに非難しても口を閉ざしていただけでなく、日本の第2次大戦の際の政策を批判する立場をとり続けてきたが、・・・米国の中国に対する姿勢は今後、変わっていくと思われる❯・・・
オバマの支那に対する姿勢がかわる?、楽観的に過ぎます。願望と言えるでしょう。
◼︎【オバマ大統領の親族の支那との密着ぶり!】:
✦ 昨年3月20日、ミシェル・オバマ大統領夫人は、二人の娘と母親を帯同して中国を訪問したが、・・・それは、故郷に帰省するがごとくの和やかな訪問だった。
ミシェル・オバマは夫と同様に日本嫌いで、来日は一度もなし。
✦ マーク・デサンジョ(異母弟) - 在支那⟹中国人と結婚。
中国人民解放軍総参謀部(スパイ部門)OBの支援で広東を中心に焼肉店を10店舗以上経営している!。
✦ オバマの異父妹のマヤはコンラッド・イング(-カナダ出身の中国系マレーシア人)と結婚!。
此れではオバマ大統領在任中は支那への毅然とた対応は望むすべは有りません。この間支那の野望は天を衝き、一線を超える(尖閣、沖縄侵略)は可能性は否定は出来ません。
オバマ大統領の残りの任期切れまで、支那の野望が爆発して巨大な火柱に成らぬことを筆者は祈るばかりです。
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