2014年8月12日火曜日

【日の丸技術⟺海水を真水に変える海水炭素膜】・・・中東で大人気!!!

中東で圧倒的な評価を受ける東洋紡「海水を真水にする膜」技術…繊維技術生かした「海水淡水化膜」、サウジでシェア85パーセントの強さ


東洋紡の膜が用いられた海水淡水化プラント=サウジアラビアの都市ラービク
東洋紡の膜が用いられた海水淡水化プラント=サウジアラビアの都市ラービク
 海水を濾過して真水にする東洋紡の「膜」の存在感が中東で際立っている。塩類は通さず、水の分子だけを通す特殊な構造のため海水淡水化施設に使われているが、塩分濃度が高く、微生物が多くて膜も目詰まりしやすい中東の海水に対応して洗浄が簡単なのが人気の理由だ。シェアは中東全体で5割に上り、とくにサウジアラビアでは85%と圧倒的。100億円程度(同社推定)の中東市場は今後5年で倍増が見込まれ、同社は旺盛な需要の取り込みを進める。(中山玲子)


以下略 
産経ニュース2014.8.10 )
http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/140810/wec14081018000004-n1.htm

                                         



出荷前の検査をする東洋紡の海水炭水化膜=山口県岩国市



筆者考:


◼︎ 繊維会社の技術:

淡水化は、海水を加熱して蒸気を取り出す「蒸発法」と、水の分子は通るが、水に溶けた塩類は通さない特殊な膜を使う手法が代表的。東洋紡は、早くから「脱繊維」の取り組みとして海水を通して真水にする膜の開発に乗り出した先駆者だ。

 ➤ 膜は、水の分子は通ることはできても、水に溶けた塩類は通過できない0・1ナノメートル(ナノは10億分の1)程度の極微細な穴が無数に空いている。東洋紡は昭和54(1979)年、中が空洞になった大量の糸を織り重ねた「中空糸型」と呼ばれる海水淡水化膜の開発に成功。その膜を円柱状にして塩水を通す仕組みの装置を完成させた!・・・

➤ 1つの円柱に150万本の糸を織り込む高度な技術力があって初めて成し遂げた開発で、東洋紡は「断面は緻密に編まれた層と粗めの層の二重構造で、繊維事業で培った技術で目詰まりが少ない高品質の膜の開発に成功!・・・



註 :化学メーカーの米デュポンが素材を使って中空糸膜の開発は糸を材料とするをうまく生かせずに断念。米ダウケミカルも塩分濃度の高い地下水の淡水化は可能だったが、海水では十分な結果を出すことができなかった。結局は独自の素材を開発した。

 中東での受注が相次いた理由!・・・

◼︎ 海水の相性:

 塩分が高く、微生物が増殖しやすい中東の海水に相性がよかった!・・・

➤ 東洋紡は、膜の素材に塩素への耐久性が強いセルローストリアセテートを採用しており、ポリアミドと呼ばれる塩素に弱い素材を使っている他社製とは一線を画している。
 中東の海は塩分濃度が濃いうえ、微生物も多いことから微生物が膜に詰まりして繁殖し易く、真水の出が悪くなり、場合によっては膜が破損することもある!・・・

 中東では膜の洗浄がどれだけ簡単かが重視され、洗浄剤として一般的な塩素への耐久性が強い素材であることが評価された。他社製の膜は塩素より高価な酵素を使った洗浄に頼らざるをえず、洗浄に時間がかかるのが原因で東洋紡の後塵を拝している!・・・


◼︎ 取水率の高さ:

 東洋紡が海水淡水化膜を開発した当時、中東では海水を化石燃料で加熱する「蒸発法」が主流で、膨大な化石燃料を使用しながら、、取水率はわずか十数%だった!・・・

 東洋紡は膜の開発直後から、サウジアラビアで実証実験を開始して50~60%の取水率を実証し、受注が相次いだ!・・・

※ 註 :2012年には東洋紡の膜が中東でつくりだした真水は160万トン(640万人分の1日の使用量)に上り、10年前の約6倍にまで伸びている。 


◼︎ 有望市場に売り込め:

➤ 中東では人口増加が続いており、30年間で3倍の約3千万人に増加している。

2011年時点で人口の約半分が19歳以下であり、今後も人口増が見込まれる!・・・

 石油産出国でもある中東諸国はこれまで贅沢にエネルギーを消費してきたが、人口増に伴い省エネ意識が高まりつつあり、海水淡水化事業もエネルギーを多く消費する蒸発法から、膜を使った施設への転換が急激に進んでいる!・・・

海水淡水化膜市場も拡大が期待できる!・・・

➤ 石油産出国でもある中東諸国はこれまで贅沢にエネルギーを消費してきたが、人口増に伴い省エネ意識が高まりつつあり、海水淡水化事業もエネルギーを多く消費する蒸発法から、膜を使った施設への転換が急激に進んでいる!・・・

➤ 東洋紡は中東ではクウェートやアラブ首長国連邦(UAE)、カタールなどへの売り込みを強化する。サウジアラビアと同様に、淡水化に使う海水を周りを陸で囲まれたペルシャ湾から取る環境は変わらないため、海水淡水化膜の技術さえ理解されれば普及は進むとみている。
 東洋紡は「海水の特徴が似ている中東全体や北アフリカでも、さらにシェアを伸ばしたい」と意気込んでいる。

筆者は水は21世紀で最も重要で将来性のある貴重な商品になると!』と1980年代初頭から唱えていました。 遅々としていましたが、過去20年間は13億人生息がする支那大陸の工業化が凄まじい勢いで進むに連れて、環境破壊の無惨な爪痕が晒されている。 既に『支那の水の60%は飲用には適さない!』と恐るべき調査結果が出ており!・・・支那は有り余る外貨を武器に日本の水資源にあらかさまな触手を伸ばしているは周知の事実です。

米国のカルフォルニア州、ネバダ州、ユタ州、アリゾナ州、ニューメキシコ州の水不足は年を追う毎に深刻に成り、第二のフーバー・ダムが必要と言われていますが、コロラド川は開発され尽くされており、コロラド川に匹敵する河川はなく不可能です。

地下水のくみ上げも限界に達している上、此の侭で米国の人口が増加すると水不足は米国経済に深刻な被害を齎すは必至です。隣国のカナダは豊富な水資源を抱え米国は虎視眈々と此れを手中にしようと狙っている。
近来持て囃されているシェール・ガス、石油の採掘は水は不可欠であり水が無ければガス・石油の採集は不可能です。

尤もカナダの大平野や米国の中西部は必ず今世紀中には砂漠化すると言われているので、何れは水争い(五大湖)は熾烈なものとなる可能性は非常に高い。

サハラ砂漠、ゴビ砂漠、他の世界有数の砂漠などの膨張は深刻であり、周辺地域の浸食が年々大規模に広がっている。

此の様な観点のから考察すると、『日の丸技術・東洋紡』の海水を真水に変える『海水炭水化膜』如何に貴重で将来性が有るかが分かります。
繊維不況で倒産寸前に追い込まれ、加えて繊維・新興国(南朝鮮、台湾、いまでは支那、ベトナム、タイ、バングラディシュ)等とは高い人件費などで競合出来ずに脱繊維に舵を切ったが、・・・それまで蓄積された繊維技術を転用して新製品を試行錯誤を重ねて完成させた『海水炭水化膜で東洋紡は世界に向けて飛翔した。

東レが炭素繊維で蘇ったように、必要とあらば日本人の血に脈々と流れる『物造り=職人』が先祖帰りさせ、あらたな製品を生み出す。これは ❝世界に誇れる日本人の特性!❞と言えるでしょう!。

東レの会長・榊原定征は南朝鮮に前のめりで数千億を投資して最新鋭の工場を建設しているので、何れは『彼の国の法則・発動⇒企業秘密がパクられる⇒ソニー、シャープ、パナソニック、東芝の二の舞』で斜陽になる危険と隣り合わせている。

昨年、拙ブログで取り上げた『クロマグロの完全養殖』のノウハウが南朝鮮にパクられ深刻な問題となっている。お人好しにも南朝鮮の視察団を受け入れ、32年間も掛けてやっと!成功した技術を懇切丁寧に説明する愚かさ!・・・。

【「近大マグロ」銀座に専門店 養殖魚ブランド向上狙う】:

http://phoenix1945.blogspot.ca/2013/10/blog-post_31.html

【黒マグロの国内養殖が本格化、海洋水産部[農水]】:
http://nna.jp/free/news/20140724krw012A.html

海洋水産部傘下の韓国国立水産科学院未来養殖センターが、人工ふ化した黒マグロの稚魚2万匹を26日まで民間に無償で分譲する。
ふ化には成功したが無事に成魚になる過程が最も困難であり、南朝鮮人にそれだけの忍耐力と研究心があるか?、お手並み拝見!と行きましょう。



東洋紡は支那や南朝鮮と可能な限り関わりを避けて、・・・海水炭化膜の特性を更に向上させ世界市場を席巻して、加えて次々と独創的な製品を生み出して経営が盤石なものに成る事を祈ります。










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