2015年1月18日日曜日

日本の尖閣主張に分がある、と米法学者論じる

“日本の尖閣領有主張は正当”米識者主張 相次ぐ中国配慮論、国際法違反と一蹴

政府は14日、2015年度予算案を閣議決定した。一般会計の総額は、当初予算としては過去最大の96兆3420億円となる。うち、防衛費は4兆9801億円に上り、こちらも過去最大となる。海外メディアは、尖閣などをめぐる日中の対立に着目した。

◆日本の尖閣主張に分がある、と米法学者論じる
 先月、識者による尖閣問題「解決策」の提案が、海外メディアに相次いで発表された。日本と中国双方に譲歩を呼びかけたものだ。例えば、日本が尖閣の統治権を共同の監視委員会に移譲し、巡視と使用の統制権限を与えるもの。また、日本が尖閣諸島を“岩”と認める代わりに、中国は日本の実効支配を黙認し、周辺海域を日中で分け合う、という案もあった。

 これらの“ギブ・アンド・テイク式”提案に対し、マーケット大学ロースクールのライアン・スコビル助教授は、米外交専門誌『ナショナル・インタレスト』で、国際法の尊重という立場から異議を唱えている。日本に不利になるよう、国際法を誤用している、というのだ。国際裁判所の判例に準じれば、尖閣の領有権については、日本の主張のほうに分がある、と同氏はいう。日本が1世紀以上にわたって尖閣諸島を実効支配していることと、中国が長期間それを黙認していたことがポイントだ。さらに、尖閣には過去に日本人が居住していたため、“岩”扱いするという案は無理がある、と語る。

 もし外交上の理由で政治的な決着を図るとすれば、それは国際法をないがしろにすることになる。歴史問題との関連などのせいで、法が原則にのっとり解決策を与えるという事実をあいまいにしてはならない、と同氏は主張する。

◆中国への対抗と自衛隊増強
 中国の軍事力増強、尖閣諸島の領有権主張と挑発行為の影響もあり、日本の防衛費は過去最大となった。「積極的平和主義」を唱える安倍首相のもと、3年連続で増加している。安倍首相は、中国への対抗と、自衛隊から戦後の法的拘束を取り除くことを追い求めている、と英ガーディアン紙は解説している。これは集団的自衛権の行使容認のことで、首相は今年、関連法案の成立を積極的に推進するものと見られる。

 首相を「タカ派」と形容するAFPも、防衛費の増加傾向について、より活動的な自衛隊を構築したいという首相の望みを反映したものだと語る。

◆中国、アメリカと比べればはるかに少額 軍拡競争は無理筋
 とはいえ日本の防衛費は、米国や中国に比べるとはるかに低い。英・国際戦略研究所によると、2013年、米国は6004億ドル(約70.25兆円、日本の約14倍)だった。日本の防衛省によると、中国の2014年度国防予算は、公表額で、対前年度比12.2%増の約1333億ドル(当時のレート)、約12兆9,317億円(同。現在のレートでは約15兆2270億円)であったという。

 さらに、中国が公表する国防費には、外国からの兵器調達等の費用が含まれておらず、実際の国防費は公表額の約1.3~2倍との指摘(米国防省報告書)があるという(防衛省)。

 日本は高齢化の進む、成熟した経済国で、すでに莫大な公債を抱えている。一方、中国のGDPは日本の倍であり、人口は10倍。こういった現況を踏まえて、日本には中国と軍拡競争に乗り出すだけの余裕はない、と上智大学中野晃一教授(政治学)はガーディアン紙に語っている。防衛費を増額することが、中国の興隆に対処する最も効果的な方法なのか、と疑問を呈している。そして、緊張を緩和するための外交的努力も重要だ、と語っている。

 ただし、日本国際問題研究所の小谷哲男主席研究員は、中国政府が国際法の順守を拒み続けるかぎり、日中緊張関係は続くだろう、と語っている(同紙)。

NewSphere ( 2015年1月15日)
http://n:jp/politics/20150115-2/

                                        


横須賀にイージス艦を追加配備 米、アジア重視戦略の一環

米海軍は16日、今年夏に神奈川県横須賀市の米海軍横須賀基地に、イージス艦チャンセラーズビル(1万117トン)を新たに配備すると発表した。中国や北朝鮮をにらんだ米国のアジア重視戦略「リバランス(バランス調整)」の一環という。

 米海軍は、今年と2017年の夏に、イージス艦1隻ずつを追加配備すると昨年10月に発表したばかり。同基地は17年には原子力空母やイージス艦など14隻態勢になる。

 米海軍や市によると、チャンセラーズビルは現在、米サンディエゴ基地を母港とする。乗員は約350人増えるが、米側は施設の追加は必要ないとした。

 米海軍は「新たな追加配備は海上自衛隊との共通目標を達成すべく、必要不可欠な中核を担う」とのコメントを出した。

 産経ニュース (2015.1.16 )

                                        

筆者考:


✭【“日本の尖閣領有主張は正当”米識者主張 相次ぐ中国配慮論、国際法違反と一蹴】・・・
✭【横須賀にイージス艦を追加配備 米、アジア重視戦略の一環】・・・

朗報が2日続来ましたが、これは昨年の11月の米中間選挙で上下院とも共和党が圧勝して過半数を獲得した事で共和党の意向が表面に浮上してきたのか?・・・其れともオバマ大統領の支那に対する傾斜角度が鈍くなったのか?、何れにしても日本国に対する風向きが変わりつつあるのか?、楽観で禁物ですが、一応は喜んでも良いと思います。

◼︎【日本の尖閣主張に分がある、と米法学者論じる】:

 先月、識者による尖閣問題「解決策」の提案が、海外メディアに相次いで発表されたが、・・・此等は日本と中国双方に譲歩を呼びかけたもので!・・・
✦ 日本が尖閣の統治権を共同の監視委員会に移譲し、巡視と使用の統制権限を与える。
✦ 日本が尖閣諸島を“岩”と認める代わりに、中国は日本の実効支配を黙認し、周辺海域を日中で分け合う。

これらの“ギブ・アンド・テイク式”提案に対し!・・・
マーケット大学ロースクールのライアン・スコビル助教授は、米外交専門誌『ナショナル・インタレスト』で、⇒⇒⇒
➤ ❮国際法の尊重という立場から異議!⇔『」日本に不利になるよう、国際法を誤用している』⇒ 国際裁判所の判例に準じれば、尖閣の領有権については、日本の主張のほうに分がある!・・・
➤ ❮日本が1世紀以上にわたって尖閣諸島を実効支配していることと、中国が長期間それを黙認していたことがポイントだ。さらに、尖閣には過去に日本人が居住していたため、“岩”扱いするという案は無理がある!❯・・・

➤ ❮もし外交上の理由で政治的な決着を図るとすれば、それは国際法をないがしろにすることになる。歴史問題との関連などのせいで、法が原則にのっとり解決策を与えるという事実をあいまいにしてはならない!❯・・・
此等を主張している!!!。

筆者寸評:
マーケット大学ロースクールのライアン・スコビル助教授の影響力は定かでは有りませんが、・・・少なくとも法学者であり、法的な見地からの見解であり、日本国にとっては心強い援軍と言える。
之では支那は絶対に国連司法裁判所には日本国の提案とおりのに出廷などは出来る訳がなく!、・・・南朝鮮が竹島問題で屁理屈(妄想)を付けて逃げ回り、距離を置いて吠えるだけと同様の支那と言える。



◼︎【中国への対抗と自衛隊増強】:

英ガーディアン紙は!⇒⇒⇒
➤ ❮中国の軍事力増強、尖閣諸島の領有権主張と挑発行為の影響もあり、日本の防衛費は過去最大となった。「積極的平和主義」を唱える安倍首相は中国への対抗と、自衛隊から戦後の法的拘束を取り除くことを追い求めている、これは集団的自衛権の行使容認のことで、首相は今年、関連法案の成立を積極的に推進するものと見られる❯・・・

➤ ❮首相を「タカ派」と形容するAFPも、防衛費の増加傾向について、より活動的な自衛隊を構築したいという首相の望みを反映したものだと語る❯・・・

筆者寸評:
ガーディアン紙は常に反日姿勢を前面にだして記事を書くが、今回は集団的自衛権行使については多くを語らず、文面が穏やかです。
AFPもタカ派と安倍首相を表現しているが、・・・抽象的な表現にとどまっている。

◼︎【中国、アメリカと比べればはるかに少額 軍拡競争は無理筋】:

➤ ❮日本の防衛費は、・・・英・国際戦略研究所によると、2013年、米国は6004億ドル(約70.25兆円、日本の約14倍)だった。日本の防衛省によると、中国の2014年度国防予算は、公表額で、対前年度比12.2%増の約1333億ドル(当時のレート)、約12兆9,317億円(同。現在のレートでは約15兆2270億円)❯・・・

➤ ❮中国が公表する国防費には、外国からの兵器調達等の費用が含まれておらず、実際の国防費は公表額の約1.3~2倍との指摘(米国防省報告書)されている(防衛省)❯・・・

➤ ❮中国のGDPは日本の倍であり、人口は10倍。こういった現況を踏まえて、日本には中国と軍拡競争に乗り出すだけの余裕はない、と上智大学中野晃一教授(政治学)はガーディアン紙に語っている。防衛費を増額することが、中国の興隆に対処する最も効果的な方法なのか、と疑問を呈している。そして、緊張を緩和するための外交的努力も重要だ、と語っている❯・・・

➤ ❮日本国際問題研究所の小谷哲男主席研究員は、中国政府が国際法の順守を拒み続けるかぎり、日中緊張関係は続くだろう、と語っている❯・・・

筆者寸評:
上智大学中野晃一教授の言質は学者特有なものであり、・・・防衛費を増額することに疑問を呈しているが、ならばどうすればよいかの説明はなし。単に外交的の抽象的な言葉でお茶を濁している。支那との外交的努力は支那の要求を飲むことであり。之は増々と支那の野望が膨張するだけである。
支那が国際法などを遵守する訳がなく、・・・緊張が続くのは子供でも分かる事。
最善の方法は矢張り『抑止核以外は無い!』が筆者の見解です。


◼︎【横須賀にイージス艦を追加配備 米、アジア重視戦略の一環】:

米海軍は16日、今年夏に神奈川県横須賀市の米海軍横須賀基地に、イージス艦チャンセラーズビル(1万117トン)を新たに配備すると発表した。中国や北朝鮮をにらんだ米国のアジア重視戦略「リバランス(バランス調整)」の一環という。

米国のアジア重視戦略「リバランス(バランス調整)」の一環で!・・・
➤ ❮同基地は17年には原子力空母やイージス艦など14隻態勢になる❯・・・

➤ ❮米海軍は「新たな追加配備は海上自衛隊との共通目標を達成すべく、必要不可欠な中核を担う」とのコメントを出した❯・・・

現在横須賀に配備されている米戦艦!・・・


LCC-19 ブル・ーリッジ(第7艦隊の旗艦)
CVN-73 ジョージ・ワシントン:
2008年9月25日に横須賀に配備。横須賀を母港とする航空母艦としては、ミッドウェー、インディペンデンツ、キティーホークに続いて4隻目。
米海軍が保有する11隻の航空母艦のうち、唯一の前方展開艦。

タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦(イージス艦):
CG-63 カウペンス
CG-67 シャイロー

アーレイ・バーク級ミサイルク駆逐艦:
DDG-54 カーティス・ウィルバー
DDG-56 ジョン・S・マケイン
DDG-62 フィッツジェラルド
DDG-63 ステザム
DDG-82 ラッセン
DDG-85 マクキャンベル
DDG-89 マスティン

此等の米軍艦と日本海自の軍艦を合わせると強大な陣容と成り、支那はびびるでしょう!。当分は尖閣には手が出せないと思いますが、・・・何せ支那人民解放軍は暴走する可能性が非常に高く予測は困難です。

さて!〜、今回の米政府の発表で習近平は如何に反応するか?・・・権力闘争に明け暮れている!、その上で経済は下降気味!、更にウイグルの暴動は収まらず!、支那企業は海外脱出を試みて居る!のでは、物事一点に集中する事は不可能です。
習近平の反応がみものであり、安倍首相は静観していればよいでしょう!・・・。