2016年2月25日木曜日

米国大統領選の行方!(6)⇔ 共和党・ネバダ州予備戦の結果!・・・

ネバダ州共和党の予備戦は下馬評通りにドナルド・トランプが大差を付けて圧勝!・・・・


With Nevada Win, Trump Has Tri-Fecta
Real Clear Politics(February 24, 2016)



LAS VEGAS (AP) -- With a big win in Nevada, Donald Trump claimed a third straight commanding victory in the race for the Republican presidential nomination. A tight race for second between Marco Rubio and Ted Cruz offered little evidence that Republicans were ready to coalesce around one strong alternative to the businessman billionaire.


『ネバダ州予備戦』の勝利でトランプは3連勝!・・・

ネバダ州共和党の予備選で圧勝したトランプ氏は此れで三連勝!、・・・此れで共和党の『大統領候補者・指名』では他の候補者を寄せつけぬ支配的な位置に身をおいた。
トランプ氏の位置を窺うルビオ氏とクルス氏は拮抗しているが、両者とも力不足で共和党は億万長者(トランプ)に対抗する強力な候補者を支持する体制を構築には至ってはいない。
ブログ管理人註:
共和党はトランプ氏を未だに外様(よそ者)扱いをして、可能ならトランプ氏を排除して代わりに強力な対抗馬を模索している。

ネバダ州共和党予備戦の結果:


ドナルド・トランプ:      獲得票 / 支持率 / 獲得代議員    



     34,531  45.91% 12(71)





マーコ・ルビオ:

     
   17,940    23.85%  5(12)







テッド・クルス:                 


   1 6,079   2 1.38% 5(15)






ベン・カーソン:


         3,619    4.81%  0





ジョン・ケイシック: 



       
                        
2,709         3.6 0%    (3)




総投票数: 75,216 votes
青字数字は現在まで獲得した代議員の数

予想以上の大差をつけてトランプ氏はネバダ州の共和党・予備戦を圧勝した事は、大方の政治評論家の予想を遥かに超えるものだった!。

此処数日間のトランプ氏の言動は!〜、
✦ ローマ法王の批判『橋ではなく壁を造ろうと、それだけを考えている人はキリスト教徒ではない」、「そのようなことを言ったのなら、その人はキリスト教徒ではない」と答えた。』に対してトランプ氏 「ISISに攻撃されたら」と暗にローマ法王を非難!・・・

✦ アップル社が米FBIの要請(テロ攻撃犯人のアイフォーンのロック解除)、カリフォルニア連邦裁判所の命令解除命令を蹴って上告したことに対して、・・・米国民に『アップル社の不買運動』を呼びかける!・・・

ローマ法王を非難した事でキリスト教徒の反発が予想されていた。
加えて世界最大のアップル社(内部保留金が数兆円と言われる)への不買運動でアップル社の不興を買い、アップル社が金に糸目を付けずにトランプ氏へ『ネガテイブ・キャンペーン』を仕掛け、または対立候補者にスーパーパック(特別政治行動委員会=献金額の上限なし)を通して献金してトランプ氏の支持を下げる事に奔走して、此れがネバダ州共和党予備戦にトランプ氏を苦戦に追いやる可能性もあった。

此等の障害をものともせずにトランプ氏は圧勝した事はトランプ氏の、根っからの政治家では到底言えぬ事を言う、姿勢が有権者に好感を持たれてたのだ!と推察できる。

驚いた事には!〜、
米国とメキシコとの国境沿いに高さ9メートルの壁を築き、此の建設費用をメキシコ政府に請求する!と言い放った事で、ネバダ州のメキシコ系の有権者(約17%)が反発して対立候補ルビオ氏及びクスル氏、両者ともキューバ移民の子であり、メキシコ系と同様にヒスパニク系に分類される。
 この対立候補者に投票すると予想されていたが、予備戦様表の結果では、予想に反してヒスパニック系の46%がトランプ氏に投票した事が判明しました。

出口調査でインタビューに答えた一人は!〜、
❝トランプ氏は政治家らしくなく、支持を失うのを恐れて、根っからの政治家では到底に言えぬ事を言う、政治を変える事ができるのでは?と期待できる!❞と述べていました。
 民主党のサンダース候補が『社会民主主義』を標榜して、大企業に挑み重税を課し、ウオール街をとメガバンクを敵視、更に大学無料化で若者の心を掴む社会改革とは異なり、・・・現状の体制で政治を変えたい!との米国民の心情が窺える。
 結局は米国民は現状の政治家には多大な不満を抱いている事が、トランプ氏の予備戦快走で明らかにされました。

共和党は全力を上げてルビオ氏を支援してネバダ州予備選に臨んだにも拘らず、ルビオ氏はトランプ氏の影をも踏めずの惨敗に慌てて、先の大統領候補でオバマに敗れたミット・ロメニー氏を担ぎ出そうと画策しているが、此れは藪蛇となり共和党の崩壊が始まるでしょう。
これからは様々な形でトランプ氏を排除しようと、共和党本部は画策する事が予想されるが!〜、


スパーチューズデイ(3月1日)
共和党は12州:
Alabama /2) Alaska / 3) Arkansas / 4) Colorado / 5) Georgia /  6) Massachusetts / 7)Minnesota / 8) Oklahoma / 9) Tennessee / 10) Texas / 11) Vermont / 12)   Virginia
で予備戦が行われる。

この結果で予備戦で誰が選ばれるかが高い確率で判明、・・・トランプ氏が制すれば本選候補者に選ばれるでしょう。
テキサスはテッド・クルス氏のホーム州(本拠地」で有り、微妙な処です。
最新の調査では!〜、
Cruz 29, Trump 28, Rubio 25, Kasich 9, Carson 4となっており、クルス氏が辛うじてトランプ氏を抑えています。

本来ならば、ジョン・ケイサック氏が既に予備戦から撤退ている筈ですが、・・・現役のオハイオ州の知事であり、心情としてオハイオ州予備戦ましがみつくようです。
然し、調査では、Trump 31, Kasich 26, Cruz 21, Rubio 13, Carson 5で、トランプ氏が現在の処は5%先行しています。ケイサック氏の撤退は時間の問題なようです。

トランプ氏の『ネバダ州・予備戦』での圧勝で、俄然、トランプ氏が本選(大統領選挙)の共和党の候補者と浮上してきました!・・・。
現在はトランプ氏が『民主党大統領選・候補』のヒラリー・クリントン氏との戦いでは不利となっていますが、本選が始まると様相も劇的に変わり、トランプ氏が大統領に選出さえる可能性は非常に高い!とブログ管理人は予想しています。