2022年1月29日土曜日

キャノンが支那からデジカメ工場の撤退ぶりに称賛の嵐!

支那から撤退する外資系企業!〜、
     地方の役人の心情の変化!・・・

こうした状況で、やむを得ず支那から!〜、
撤退に踏み切る外資系企業が後を絶たない!・・・

撤退するのは製造業だけではない。〚21世紀の市場〛と称されるほど魅力が増し、重要視されている支那からあえて撤退する小売流通業の大手もある。
たとえば、長年、支那進出の成功例と見なされてきた仏資本の大型スーパー、カルフールだ。
この10年間は、むしろ日系企業の支那撤退関連の事例が!〜、
    いつの間にか相当増えて来ている!・・・

 外資企業の誘致実績が人事考課の評価になる中国の現場では、地方の役人は外資系企業の撤退を快く思わない。ただ、近年になって撤退企業が増えたせいか、大きな流れに逆らえないと悟った地方の役人は、ようやく日常事務としてこうした撤退案件に処するようになった。その姿勢も撤退に反対するという頑な態度から、何のトラブルも起こさずに速やかに撤退してほしいという方向へと切り替わった。

 かと言って、撤退する外資系企業に心底から称賛の拍手を送る例は極めて少ない。そんな状況下、1月中旬に意外な事件が発生した。

► 撤退するキヤノンに支那国内から称賛の嵐:



春節(旧正月)が近づく1月12日、日本流に言えば、支那版師走にあたる慌ただしい時期に、キヤノンが広東省珠海市にあるコンパクトデジタルカメラの生産拠点を閉鎖することが、明らかになった。
信じられないことに、この撤退のニュースはあっという間に、支那のSNSウィーチャットや微博、さらに動画系のSNSで、大きな話題になり、キヤノンを称賛する嵐が巻き起こった。それには理由がある。 

1990年に設立された現地法人の〚佳能珠海(キヤノン珠海)〛は!〜、
最盛期に1万人以上の従業員を抱えた、キヤノンのコンパクトデジタルカメラ製造のメインの工場だった!・・・
 スマートフォンの普及でコンパクトデジカメのシェアは下り坂を転げ落ちる一方だ。撤退は逆らえない時代の流れだろう。

 然し、支那労務関連の法律では!〜、
従業員を雇用側の都合で解雇する場合、その勤務年限に応じた
       補償金を従業員に支払う必要がある!・・・

基本的な計算は、1年勤務したら給与1カ月分など最大12カ月分を支払うべきだと定めている。32年間の歴史を持つキヤノン珠海はこうした上限を定めず、さらに1カ月分の月給を上乗せして補償金として支給すると決めた。
さらに、支那人ネットユーザーの心の琴線に触れたのは、春節の慰労金も全員に支払うということだ。 
支那の法律の規定を大幅に上回る経済補償金と慰労金を支払う為、…
〚これこそ、従業員を大切にする企業だ。日本の企業文化を支那企業もしっかりと見習うべきだ〛という声が一際目立っている。 
日本のメディアも、〚従業員に十分な補償ができるタイミングで撤退することが、14億人規模の巨大市場を持つ支那でブランドイメージを守ることにつながる』という北京の日系企業幹部のコメントを取り上げ、好意的に報道している(西日本新聞)

► 地元に寄り添うキヤノン、
    18年前に香港市民の心をつかんだ広告:

 キヤノンは消費者、進出先の住民に寄り添う形でブランドイメージを守る意識の高い企業だ。

香港取材中のことだったが、中心街の中環(セントラル)にある議員事務所に行こうと拾ったタクシーの車体に、目を見張った。キヤノンの広告が貼ってあり、〚Canon、香港加油(香港、頑張れ)」〛とあった。表現はいたってシンプルだが、ジンと来るものがあった。

このキャッチコピーにこめられたメッセージ、つまり、香港経済の厳しい現状に対する理解や励ましの温かい目線と心遣いをいや応なしに感じさせられた。そして、香港と苦楽を共にしようというキヤノンの示した連帯意識に感動した。

 香港には日本好きが多い。日本製品もことのほか愛用されている。
その日本から励まされると香港市民もきっと感激するだろうと思い、当時、全国紙のコラムに、このキヤノンの広告を取り上げた。多くの支那人の友人からも〚いいキャッチコピーだ〛という感想が送られてきた。


 こう振り返ると、企業文化には、DNAのようなものがある。04年の香港の広告と今年の珠海撤退には、キヤノンのこのDNAが終始流れており、消費者や進出先の住民に寄り添う姿勢は一貫として保たれている。
 ただ、このような姿勢を保つ企業は厳密に言えば、キヤノンだけではない。

► 支那企業も従業員を
     大切にする日本企業を見習うべきだ:

 日本企業は支那に進出したとき!〜、
入社した支那人社員に〚愛社精神!〛」を教え込んだ!・・・
だから撤退するときには、会社を愛する精神で長年働いてきた社員に、自分の肉親とでも思う気持ちで処遇できるのか問われている。

 夜逃げの形で支那を撤退した外資系の企業もある。
撤退の手続きが煩雑で地元の役人も積極的に協力しないといった問題もその背後にあっただろう。しかし、なんといっても長年勤務してきた社員に苦汁を飲ませることは、企業の経営者としては失格だ。
 日本語の諺には、❝❝ 飛ぶ鳥跡を濁さず!❞❞というのがある。
キヤノンの支那撤退は日本企業のあるべき風格を見せてくれた。
1万個のいいね、をあげたい。

参考文献:
■【キヤノンの中国デジカメ工場撤退に賞賛の嵐、
地元を大切にする企業DNAとは

https://diamond.jp/articles/-/294470?utm_source=daily_dol&utm_medium=email&utm_campaign=20220128


                                                   



キャノンのデジカメ工場が支那大陸から遂に撤退した。
スマートフォンの爆発的な売れ行き、装着しているカメラの性能が良くなり、デジカメを使う機会が大幅に減ったのが最大の原因である。デジカメの売れ行きが激減で何れは支那からの撤退が囁かれていた。
それが現実のものとなった。
撤退の際、キャノンの見事な撤退ぶり!〜、
支那で定められた補償金に上乗せして支払った!・・・
従業員から感謝され、これが報じられると支那国内から称賛の声が嵐のように寄せられた!との事。

粛々と見事な撤退ぶりは支那人が瞠目し、日本企業の評価を高めて、支那に余韻を残した!と言えるでしょう。
支那でのデジカメの生産が終了し撤退したとは言え、たのキャノン製品が支那市場で快く迎え入れられて販売に繋がるでしょう。
古来から日本で使われてきた!〜、
❝❝ 損して得取る!❞、… 見事なキャノン撤退ぶりでした。