2024年11月11日月曜日

富裕者層に移行したデズニーの戦略は正しいの戦略か?‼️…

❝❝ディズニーリゾートが完全に
    富裕層にターゲットを絞った❞❞、…
    こんな噂が囁かれている。
実際に、米国・フロリダ州のディズニーワールドで最大449ドル(約6万9000円)の入場パスが発売された。
このこの商業戦略は正しいのでだろうか?
ディズニーは庶民にとって手が届かないエンタメに変貌してしまう恐れを払拭できない‼️…


➤ いくらなんでも高すぎる…
ディズニーの富裕層シフトは正しい戦略なのか?:

米国、フロリダ州のディズニーワールドで!〜、
プレミアム顧客向けに449ドル(約6万9000円)の
      入場パスが発売された!・・・
このパスを持っていると待ち時間なく専用レーンからアトラクションに乗れるということです。

 実はこの『ライトニングレーン・プレミアムパス』は449ドルだけでは買えない仕組みとなっている。
悪辣な奸計がひそんおり、… 購入する為はディズニーが経営する特定のホテルにも宿泊しなければならない。
ディズニーに対して1日で10万円以上の出費が賄える富裕層だけが選ぶ事ができる本当にプレミアムなオプションだと言える。

 日本でも、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの決算では今年4~9月期の入園者数は2%減少した一方で、売上高は5%増加している。昨年の値上げで客足が減ったにもかかわらず客単価が順調に増えている。

 エコノミストの間では、最近のディズニーリゾートはグローバルで完全に富裕層にターゲットを絞ったようだ!と噂されているが、…
その戦略は長期的に見て果てして正しいのでだろうか?
 そして、庶民にとってディズニーは手が届かないエンタテインメントに変貌して仕舞うのだろうか?
経済学と社会学、ふたつの視点から分析して見る。

➤ 需給の観点では
これまでの値上げは『正しい戦略』だった:

最初に、経済学の視点から検証!〜、
エコノミストがそう考えているように、仮にディズニーが世界各地のディズニーリゾートの価格戦略を富裕層にフォーカスして設定しているとしたら、その戦略は経済学的に正しいのだろうか?

この問題を考察するために使える経済学のツールは!〜、
     需要供給曲線の考え方!・・・
需要供給曲線の考え方では、価格を上げれば需要が減って行く。
逆に価格を下げれば供給が減ります。その均衡点で経済的に最適な価格が神の手で決まる。
 ディズニーリゾートで言えば、値上げをしても来園客が減らないうちはまだ価格は最適ではない。
同時に値上げをすることで供給を増やせる、つまり新しいエリアやアトラクションを建設できるようになる。

 これまでコロナ禍の影響を除いて考えれば、ディズニーリゾートは値上げをしても入園者が増えてきたので、需給の考え方としては値上げは経済的に正しかった!と言える。

2011年から2023年にかけて、ドルで見た場合と円で見た場合で東京ディズニーリゾートのパスポートの価格がどう変化しているのかをグラフにしてみました。赤色の「ドル価格」は為替の影響でジグザグと上下に推移しているものの、青色の「円価格」で見ると右肩上がりに推移している。


➤ 2024年4〜9月期の入園数ダウンは
       マイナスとは限らない:

一方で、今年の4~9月期に入園者数が!〜
    減少した事はどう捉えるべきか?!・・・
ここは実は微妙な問題が3つ生じる。

● ひとつめの問題:
 まずそもそも今年の夏は酷暑だったので、その要因を減少要因として考慮する必要がある。
 ひとことで言えば、パークの入園者が安定的に見込める下期の入園者が減るのか減らないのかを見ないと本当のことはわからない。
これがひとつめの問題。

● ふたつめの問題:
インバウンドの要因。今年はインバウンドの外国人観光客がコロナ禍前を超えて最大になり、… 円安の影響で彼らの購買力は旺盛だった。そして彼らにとって日本旅行の人気の目的地が東京ディズニーリゾートです。このインバウンド需要は長期的に増加する一途だと予測されている。

 これを難しく言えば『インバウンドの需要曲線が毎年上にシフトする』と言いう!、… わかりやすく言えば、来年は仮に価格が今年よりも高くなって、日本人の入園者が減ったとしても、外国人観光客が増えてその減少を補ってくれる可能性に期待できる。
故に、今年入園者が減った事が長期的に悪いかの確証がない。

➤ 『行列が減るほどパークは儲かる…』
    米国のディズニー幹部が語ったワケ:

● そして3番目:
ディズニー自身が入園者数を!〜、
 もう少し減らしたほうがいいいと考えているフシがある!・・・
米国のディズニーで8年前、戦略を立案していた人物にインタビューをした処、… 当時のディズニーの発見として、『アトラクションの行列を減らせば減らすほど、パークは儲かる』との事だった。これは当時、ファストパスが年々便利になっていったことに関係している。

 顧客の視点で見ればせっかくディズニーリゾートに出かけたのに、アトラクションに乗るために長い列に並ばなければいけないのはうんざり。かなり以前のディズニーはその負を解消する為に、…
行列の途中でもちょっとした楽しみが得られるように列の間に見せ場を設置したり、キャストがちょっとしたダンスを見せたりといった工夫をしいた。
 処がファストパスを導入する頃から、経営の視点が変わる。

列がなくなれば顧客が喜ぶだけでなく、パークの売り上げも増えるのでえあった。
 理由は単純で、列に並ぶ必要がなければその時間、顧客はショッピングをしたり、カフェでスイーツを食べたり出来る。

 そこで2010年代後半のディズニーは、パークの最適なキャパシティを再検討するようになり、… 2時間待ちの行列が園内のいたるところにあった頃の最適な入園者数と、その行列がなくなったときの最適な入園者数は違うと結果を重視した。

 これは経済学的にはオーバーツーリズムの問題と同じです。
観光地に観光客がたくさん集まりすぎると、どこに行っても満員で観光客も疲れてしまい、お金を落とさずにとっとと帰ってしまうようになる。

 入場税などをとって観光客を意図的に減らすことで、観光地のキャパシティに最適な人数がそこに居て、楽しくお金を使ってくれるのが経済学的には一番いい!となる。

 ディズニー、MLB、サッカー…
エンタメの『富裕層シフト』はどんどん続くだろう:

これら3つの微妙な要因を考慮した場合、需要と供給で考えれば経済学的にはディズニーが世界のパークの価格をさらに値上げすることはまだ正しい戦略だという結論になる。

 実はこの現象、広くスポーツやエンタメの世界でも当てはまる経済現象でもある。先日、MLBで大谷翔平選手が所属するドジャースがワールドシリーズを制覇しました。そしてドジャースの試合のチケットはシーズンを通じて高騰していった。


リアルなスタジアムでの観戦の価格は、需要が増えれば価格はどんどん上がる。何故ならスタジアムのキャパシティという供給数に上限があるので、普通のモノの価格よりも上がり方は早い。グローバル市場で見ればMLBよりもさらに経済価値が高いのがサッカーです。

 この経済学の方程式に基づけば、いずれディズニーのパークも、MLBの人気チームの入場券も、サッカー日本代表の試合も、全てが富裕層にフォーカスした高価格へとシフトして、庶民の手には入らないものになって仕舞う。

 一方で、社会学的な考察から見ればこの富裕層を頼りにした値上げ現象は社会の在り方として正しいのだろうか?

 実は、ディズニーが庶民の顧客を見捨てることは絶対にありません。後編『ディズニーが「パークチケット」を値上げしても「ディズニー+」は値上げしない深いワケ』ではディズニーの賢すぎる「企業戦略」について深掘りしてい来ます。

参考文献:

【こんなん、高すぎて行けないよ!ディズニーの「富裕層シフト」は正しい戦略なのか?】:

https://diamond.jp/articles/-/353500?utm_source=wknd_dol&utm_medium

=email&utm_campaign=20241109


くだらない文献をブログ更新記事に取り上げて仕舞いました。参考文献はデズニー及びMLB,サッカーの富裕層へと移行した事を正しい選択!と擁護しており、まるでこれらの企業体の株主総会での報告書のようで、好感は持てません。
現在、デズニーの顧客が減少しているのは複合的なものであり、単純に捉えられません。
問題は決算の収益上昇し続けるのが可能なのか?
また、現在の富裕層は世界同時株高の恩恵を最大に享受しており、懐もかなり膨らんでいる。
景気後退、不景気で最も被害を被るのは富裕層であるのは過去の経済史上を俯瞰すれば一目瞭然である。
勿論、低中所得者層も被害を被るが、謂わば貧乏慣れしているので精神的には富裕層より強靭です。

何れ、富裕層へと移行したデズニーの殿様商売は頓挫するでしょう!。
現今の富裕者層はバブルの申し子であり、バブルが弾ければ雲散霧消するのが常です。