中国、元露天商への死刑執行で広がる怒り 知識人ら反発 裁判の経過も不透明
【北京=矢板明夫】中国遼寧省瀋陽市で2009年5月、「城管」と呼ばれる同市政府の都市管理係員2人を殺害したとして、死刑判決を受けた元露天商、夏俊峰・死刑囚(36)の死刑が25日に執行された。瀋陽市中級人民法院(地裁)が発表した。複数の城管から激しい暴行を受け続ける中で犯行に及んだ夏死刑囚に対し同情論が沸き起こり、多くの知識人が最高裁に助命嘆願運動を展開しているさなかだった。
死刑執行が波紋を広げ、当局に対する批判の声が一層高まる可能性が限りなく高い!。
助命運動にかかわった中国人民大学教授で作家でもある張鳴氏は、夏死刑囚の死刑執行について、中国版ツイッターで「言葉にできない深い悲しみと絶望に包まれた」との感想を述べた。著名なスポーツ評論家、李承鵬氏も「今日の一刀は、あなたと人民の絆を切ってしまった」とつづり、政府を暗に批判した。
インターネットの各ニュースサイトにも「この社会には正義はないのか」といった当局批判の書き込みが殺到したが、瞬く間に削除された。中国メディア関係者によると、各地の共産党宣伝部は各新聞社に対し、「夏死刑囚の件に関し論評してはいけない。国営新華社通信の原稿を使え」と通達した。
今回、夏死刑囚に中国世論から広く同情が寄せられた背景には、城管や警察など官憲の横暴に対する庶民の怒りがある。
10年1月、貴州省で農民とトラブルとなった警察官が発砲し農民2人を殺害する事件があったが、警察官は懲役8年を受けただけだった。また、今年7月に湖南省で6人の城管がスイカ売りの男性を殴り殺した際には、当局が89万元(約1400万円)の賠償金を支払っただけで、関与した人物は厳しい処罰を受けなかった。
さらに、夏死刑囚が城管から激しい暴行を受けたときの目撃者らの全ての証言を裁判所が取り上げないなど、不透明な部分も数多く指摘されている。
夏死刑囚を応援してきた北京のある大学教授は、「数人の大男にイスなどで殴られ続けた夏氏は正当防衛をしたにすぎない。政府に弱者の声に耳を傾けさせるきっかけにしたかったが、残念だ。だが戦いはこれからだ」と話している。
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【事件の経緯】
2009年5月16日、瀋陽市の路上に屋台を出していた夏俊峰氏が、数人の都市管理係員から無許可営業などと注意され、暴行を受けた。管理事務室に連行された後も再び暴行を受け、夏氏は所持していたナイフで係員のうち2人を刺殺、1人に重傷を負わせた。11年5月、殺人罪で死刑判決が確定。知識人らが正当防衛の要件を満たしているとして、最高裁に助命嘆願していた。
ZakZak(2013.09.26)
筆者考:
【凶暴さを増す支那のやくざ公務員⇔“城管” 勢力&利権を拡大中】
1997年に設立された路上の秩序維持を担当する城管の狼藉ぶり!、・・・近年、横暴さを増している。
支那で城管が生まれたのは1997年!・・・警察官の狼藉、横暴は当局への非難となり、これを表面上は避ける為に無法公務員である城管を警察官の役割を果たさせている。
新法で行政処罰を行なう執行業務を統一的にまとめた城管部門を設立!、・・・いわば行政の「汚れ仕事」を一手に引き受ける存在。
全国で露天商や市民への暴行事件が相次ぎ、暴動に繋がるケースも増えている。一方、城管は人員を大幅に増加させており、例えば北京市の場合!、・・・“誕生した1997年には100人前後だったのが”、10年には約1万2000人と100倍もの人員になっている。
《死刑判決を受けた元露天商、夏俊峰・死刑囚(36)の死刑が25日に執行された》・・・瀋陽市中級人民法院(地裁)が発表した。複数の城管から激しい暴行を受け続ける中で犯行に及んだ夏死刑囚に対し同情論が沸き起こり、多くの知識人が最高裁に助命嘆願運動を展開しているさなかだった。
激しい暴行で命の危険を感じた露天商、夏俊峰が正当防衛と言っても決して過言ではない身を守る(生存本能)為の条件反射で複数の城管を殺傷した事に対してし同情論が沸き起こり、多くの知識人が最高裁に助命嘆願運動した事は当然の成り行きだった。
これまでに報道された悪逆非道の公務員やくざ「城管」が起こした暴行事件の数々を以下に列記します。あまりにも膨大な数になるので主な事件だけを抜粋しました。
✦【湖南省臨武県で2013年、7月17日、スイカの露天商が城管(都市管理局)に殴られ、即死する事件が発生】・・・地元城管は「スイカ売りは突然倒れて死んだ」という言い訳をしていたが、微博(中国版ツイッター)で血まみれの死体や城管の身分証などの証拠写真が出回り、現地では抗議デモが起こった。
✦【2012年2月23日の午後、貴州省“畢節市(ひっせつし)”の繁華街“清畢路”でフライドポテトを販売していた露天商の女性殴打事件】・・・“城管”による無許可販売の取り締まりで「屋台車」を没収されそうになって論争になり、挙句の果てに「城管」に集団で殴られる事件が発生した。殴打されて地上に倒れた女性は起き上がることすら出来なかったが、「城管」たちは嵩(かさ)にかかって女性を足蹴にして、これ見よがしにその権威をひけらかした。
✦【2011年7月、貴州省の安順市で「城管」が身体障害者の露天商の男性を殴って死亡させた】・・・抗議する1000人以上の群衆が暴動を起こし、警官隊が出動して威嚇射撃を行って鎮圧する。
✦【2011年08月12日貴州(Guizhou)省で、違法駐輪したとして女性から自転車を押収しようとした際に、この女性に暴力を振るった】・・・これが切っ掛けで暴動に発展、数千人が路上に出て翌日未明まで車両の破壊や放火などを行った。国営新華社(Xinhua)通信が12日、報じた。この暴動で警察官10人が負傷した。
✦【「城管」による暴力 中国雲南で少年死亡】・・・新唐人日本2011年10月12日付ニュース。近日、雲南省昆明市で少年二人が城管の暴力に遭い、1人が死 亡、1人が負傷する事件が発生。死亡した少年はわずか17歳。親孝行で人柄のいい息子だった。
✦【2009年11月2日、中国雲南省昆明市で、人力三輪車の車夫が複数の「城管」(都市管理人。路上販売の取り締まりなどが職務)から暴行を受け29日に死亡】・・・車夫の潘さんは罰金を支払うことができず、三輪車を持って帰ろうとしたところ、4~5人の城管から暴行を受けた。潘さんは29日に病院に運ばれたが、死亡した。
✦【2010年8月3日、四川省の内江市威遠県、バイクの止め方で、ある夫婦が都市秩序を管理する部門の「城管」と言い争いになり、「城管」に暴力を振るわれ、大けがを負った】・・・「城管」はその後車で逃げたが、夫婦は警察に通報。やって来た警察はけがを負った夫をさらに殴打し、下半身に大けがを負わせた。担架で病院に搬送されたが、今度は病院に断られた。 一部始終を目撃していた県民らは怒った。午後4時、県の派出所前に集結した1万人以上の県民が「城管」や警察ともみ合いになり、警察と激しく衝突した。怒った県民らは、警察副局長を含む数十人の警官に負傷を負わせた。抗議活動は夜通しで行われ、翌朝7時頃、数十名の抗議者が警察に連行され、事態は沈静化した。
警察官の代わりに新たな無法公務員の出現で暴行を伴う搾取!・・・先進諸国では絶対に起こりえない事が、支那では日常茶飯事でおきている!・・・常に苦しめられるのは下層で一日を精一杯いきている下層階級。
《人民開放!、平等!富の公平な配分!》・・・これ等を喧伝、標榜して支那全土を掌握した共産党であるが当初の理念は跡形もなく消えうせ仕舞い、今では一党独裁の政治が確立され、人民を弾圧している。
共産党幹部でなければ人に非ずで国家全体が二極化(富者VS貧者)が進み!・・・世にもおぞましく醜悪で人類史上で出現した忌まわしき国家の支那野行く末は?。
時が伝えてくれるでしょう。