物理学者グループが“正真正銘の”UFO映像を公開! 伝説だった「ブラウン山の怪光」が立証され波紋広がる=米
知的好奇心の扉トカナ(2016.08.10)
先月、米国で複数の物理学者たちが“正真正銘”と断言するUFO映像が公開され、波紋が広がっている。撮影場所は、ノースカロライナ州中部に位置する「ブラウン山」。アパラチア州立大学のダニエル・ケイトン博士を中心とする物理学者のグループは、この小高い山の全貌が見渡せる場所に定点カメラを設置。これまで約2年間、絶え間ない観察を続けてきた。そして今年、ついにカメラが“疑いようのない”UFOの姿を捉えてしまったという。まずは、問題の映像をとくとご覧いただこう。
「2台のカメラが同時にこのような現象を捉えたのは、初めてのこと」
「隕石や自然現象、何らかの生物や航空機でないことは一目瞭然です」
「では、奇妙な光は何だったのか? いま科学者たちで分析を重ねているところです」
「ただ唯一確かなのは、これが現実であるということ。つまり、あの『ブラウン山の怪光』が確かに存在するということなのです」
ケイトン博士が口にした「ブラウン山の怪光」――これこそが定点カメラによる徹底的観察という博士の執念を生むキッカケとなった、現地に伝わる「怪奇現象」なのだ。
■ブラウン山には昔から怪光が出現していた
「ブラウン山の怪光」、それは100年以上前から、現地住民に目撃され続けている謎の発光体である。古くは現地先住民の間で知られていたようだが、歴史的な記録に登場するのは1913年に地元紙「シャーロット・オブザーバー」が報じてから。当時はブラウン山周辺で毎晩のように確認されていたという。人々の間にはさまざまな憶測と恐怖が広がった。
報告を受けて、多くの学者や政府機関が調査に乗り出すも、誰にもその正体を突き止めることができない。期待されたアメリカ地質学調査所による分析も、何ひとつ明らかにすることはできず、苦し紛れに導き出した結論は「自動車や機関車のヘッドライトに、大気の特殊な状態が重なった、複合的な現象である」というものだった。
しかし、1916年にブラウン山の麓を洪水が襲い、道路や線路が破壊された際にも、怪光は出現し続けた。そして1922年に行われたアメリカ地質学調査所による2回目の調査も「鬼火のようなもの」と結論づけるのみで、真実は依然として不明のまま。自然現象か、地球外生命体か、それともガス爆発か幽霊か、まさか“巨大ホタル”では……!? 憶測が憶測を呼び、やがて「ブラウン山の怪光」はアメリカ全土へと知れ渡った。そして1990年代後半には、人気ドラマ「X-ファイル」の第6シーズンで題材として取り上げられるほど有名な伝説へと変化する。
今でも断続的に目撃証言が報告され続けている「ブラウン山の怪光」だが、近年は米国の都市伝説の一種として語られることが多くなっていた。しかし今回、ケイトン博士による執念の観察によって、この現象が錯覚や幻想の話ではなく、現実に起きているということが確定的となったのだ。今後、数多くの専門家たちが、総力を挙げて怪光の正体を突き止めてくれることを期待したい。(編集部)