2019年9月7日土曜日

ポーランドがドイツに賠償金(約90兆円)の要求は是か非か!・・・


2019年9月1日は、ナチスドイツによるポーランド侵攻から80年を記念する日だった!〜、
ポーランドによる記念式典には、
    ドイツの大統領も参加した!・・・


自国の歴史的罪への許しを請うと述べたが!〜、
ナチスによって多大な被害を受けたポーランドは、
     いまになってドイツに金銭的賠償を求めている!・・・
背景にあるのは、与党「法と正義(PiS)」による史実に基づいた政治だ。

■【悲劇のポーランド、賠償請求権は放棄していた】:
 ポーランドは第二次世界大戦でドイツ、ソ連に占領され!〜
  人的、経済的に大きな被害を受けた国である!・・・
戦後は、ソ連の衛星国として共産圏に組み込まれた。第二次世界大戦中にポーランドの人口の約17%が死亡したとされており、… このなかには、ドイツのホロコーストで殺されたユダヤ系ポーランド人300万人も含まれている。

 BBCによると、戦後、チャーチル、ルーズベルト、スターリンは、ポーランドに対するドイツの補償は、ソ連を通じ、現金ではなく物資、インフラ、食糧などの形態で支払われることに合意した。

1953年には、ポーランドはロシアと旧東ドイツとの条約に調印!〜、
         賠償請求権を放棄している!・・・

ドイツの統一に関する米英仏ソの会議の後!〜、
✦ 1990年にポーランドとドイツは国境条約に調印!・・・
✦ 1991年には善隣友好条約に調印!・・・
 この際、ポーランド側から賠償金に関する話はなかったとし、ドイツはこれをもって問題解決という暗黙の了解があったと理解している。

■【現政権が反論 条約は無効】:


ポーランド現首相のマテウシュ・モラウィエツキ氏は!〜、
ポーランドはドイツから適切な賠償を受けていないと主張する!・・・
 現在進行中のポーランド議会の委員会では、現在の額にして8500億ドル(約90兆円)の損失が発生したと分析している。

 与党PiS『法と正義の党』は!〜、
そもそも1953年の条約は無効だという考えである!・・・。

当時の政権には!〜
 衛星国東ドイツを戦争責任から解放したいという
         ソ連の圧力があった!・・・

同じ衛星国という立場上、ポーランドは賠償請求権を放棄させられたとし、公平な交渉ができなかったとしている(ロイター)。


ポーランド議会の委員会を率いるアルカディウシュ・ムラルチク氏は!〜
     戦後受け取った補償は少額すぎたと述べる!・・・
また、まったく賠償金を受け取っていないポーランド人の高齢者がいる反面、ユダヤ人には賠償がされており不公平だと話している。
2018年のドイツとポーランドの世論調査では、ポーランド人の46%が賠償要求を支持しているが、ドイツでは76%が反対している(BBC)。

まさに、不公平であり!〜、
ポーランド人をユダヤ人以下に扱う典型的な差別と言える!・・・
世論調査で示されたポーランド人はドイツに対する賠償要求を支持するのが、46%、半数を割っているは驚きである。日本の悪しき隣人と大違いである。
ドイツ人が反対(76%)は当然である。こんな巨額な賠償金を支払ったら、ドイツ国民の負担は計り知れないものがある。
此の世論調査の数値は、ポーランド政府のドイツに対する賠償が叶う事の困難さを示している。

■【政治と歴史を結びつける与党 賠償問題を利用?】:
 ドイツの侵攻から80年もたったいま!〜、
ポーランドがドイツに補償を求める理由は何であろうか?・・・

2015年に右派のPiS『法と正義の党』が政権を取ってから、
        補償の話が再燃したのは!〜、

✦ ❮❮『PiS『法と正義の党』にとって戦争の記憶はその『史実に基づく政治』の主要な綱領であり、…ヨーロッパはナチス支配下のポーランドの苦しみや勇敢さを十分に理解していないとして反発している ❯❯、・・・

✦ ❮❮ PiSの野望は世界でポピュリストたちが歴史修正主義を利用するいま、有権者のナショナリズムを煽ることだとする批評家の声もある。10月には総選挙を控えており、賠償要求は国内の有権者向けでもあるようだ ❯❯、…
 とロイター通信は報じている。

 BBCは、ポーランドの対外的イメージ向上が、理由の一つではないかとしている。ポーランド政府は、世界のメディアがナチス時代に自国にあった収容所を『ポーランドの死の収容所』と報じることを懸念しており、この時期の歴史の書き換えを試みているという。

 ポーランドでは、ナチスのユダヤ人大量虐殺が行われた収容所を『ポーランドの死の収容所』と表現することを禁じる法律が2019年2月に成立した。
 この法律では、ナチスの犯罪にポーランドが加担していたと主張する者を罰することができる。ポーランドがホロコーストへの協力者だったという印象を与えたくないのが理由だが、法案成立当時はイスラエルやアメリカをはじめ世界中で物議を醸した。賠償請求には、ポーランドはむしろ被害者であるとアピールする目的があるようだ。

参考文献:

侵攻から80年、なぜいまポーランドはドイツに賠償を求めるのか?



                                                      


『ポーランドは加害者』の風評は!〜、
    誰が流したのか?!・・・

確かにナチス・ドイツのユダヤ人の大虐殺は、ポーランド国内で為されたものであるが、… これによってポーランドも同罪であるとされ、今まで肩身の狭い思いが、ドイツに対しての賠償要求が控えめのものになっていたようである。

ポーランドに右派政権が誕生してから、ポーランド政府のドイツに対する姿勢は強硬なものに変幻した事は、右派政権誕生後のポーランド政府の軌道を眺めれば一目瞭然となる。

このポーランドとドイツの確執は!〜、
日本にとっても他人事ではない!・・・
事の成り行き次第では、…日本の忌むべき悪しき隣国
南北朝鮮が、嵩にかかって、1965年の日韓基本条約放棄の宣言を日本政府に通達する可能性が大幅に高まる。
ポーランドと南鮮を歴史的な背景も異なり、ドイツに電撃的に武力侵略、占領されたポーランドと異なり、南鮮は自ら併合を願い出て、国際的に承認されて日本の統治となった。
同列には語れないが、事の次第では南鮮人の日本、日本人に対する、悪口雑言は大増幅する。
疎ましい事である。