2020年2月29日土曜日

『武漢肺炎』齎した世界同時株安:1920ー30年代恐慌再来の可能性は?・・・

投資家が新型コロナウイルスによる
   世界経済への影響を不安視!〜、
ダウ工業株30種平均の終値は、2月28日(木)、1,190.95 (-4.42%)の大暴落となった!・・・

これで、月曜日から4日連続の暴落でダウ平均は!~、
   3,381.49大暴落(ー11.7%)を記録した!・・・
このまま、反騰せず20%まで下落すると本格的なベア・マーケット(下げ相場)に突入する事は否定できない。

『株価は今後の経済動向を映し出す鏡!』と以前から言われており、予断は許せない。

過去を辿ると!~、
 最初の暴落は1929年10月24日、
   《ブラックサーズデー(木曜日)ー25%.》!・・・

✦ 壊10月28日《ブラックマンデー(月曜日)-12.82%》!・・・

✦ ブラックチューズデー火曜日)-11.73》!・・・
 と続き、その後は世界大恐慌に見舞われた。

今週の暴落は1920年代後半の暴落と比較にならぬほどに、低いものであり、恐慌へとは移行する可能性は限りなく低いが、… 暴落の原因が『武漢肺炎」であり、終息がいつになるのか?がはっきりしないのが、投資家が最も嫌う最大の不安要因となる。

最悪のシナリオは!~、
今年中に武漢肺炎が終息せず、世界的な蔓延となる事である!・・・

武漢肺炎による肺炎が発生して以降!~、
支那当局と約2年間貿易交渉を続けてきた米国のみならず、世界各国も経済上、支那とのデカップリング(分断、支那離れ)を余儀なくされた!・・・
専門家は、世界経済のサプライチェーン再編が進められていると指摘している。


英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)のコラムニスト、ラナ・フォローハル(Rana Foroohar)氏!~、
昨年12月21日に発表した記事で、『過去40年間における世界の政治経済が支那を中心にしたグローバル化市場経済であるなら、今後40年間は支那とのデカップリング(支那離れ)に転じるだろう』との見解を述べた!・・・

湖北省武漢市をはじめ、支那の大中小都市で!〜、
    封鎖や外出・移動規制の措置が実施された!・・・
支那当局はこのほど、経済崩壊を回避するため、企業や商店に圧力をかけて生産操業・営業の再開を命令した。

ロイター通信2月24日の報道によると!〜、
移動規制などの措置で従業員が工場に戻れないため、
   支那の中小企業の操業再開率は約3割しかない!・・・

習近平国家主席は23日の感染対策会議において!〜、
『企業の生産操業再開を推し進めていく』と再び言及!・・・
『新型肺炎のまん延による経済への大打撃は避けられない』と述べた。



大紀元コメンテーターの唐浩氏は!〜、
自身の時事動画番組『世界の十字路口』で、『企業の経営破たんや失業者の急増は共産党政権にとって致命傷になるだろう。これを感じた当局は、政権維持のために、急いで企業に生産活動の再開を促した』と語った。

      支那企業の生産操業停止は!〜、
     世界経済にも打撃を与えた!・・・
米国の医療技術企業、バレリタス(Valeritas)は2月上旬、経営破綻を発表した。支那サプライチェーンの寸断が主因だという。

      米アップルは2月17日!〜、
『武漢肺炎』の影響で支那からの部品供給の制約と支那での小売り販売の低迷が主因で、630億ドル以上と見込んでいた1~3月期の売上高目標を達成できない見通しだと公表した!・・・

      ナイキやアディダスなどの米企業も!〜、
支那工場の稼働停止や営業中止、物流網ストップによる
        原材料の調達難に直面している!・・・

          トヨタ自動車は!〜、
トヨタ自動車は、支那からの部品調達の不足により、今後数週間、日本国内の工場は『サプライチェーンによる影響が懸念されている!・・・
 同社の支那の4工場は、天津市、吉林省、広東省と四川省成都市に位置する。天津市などの3工場は今月17日と18日に稼働を再開し、成都市の工場は24日に再開した。報道によると、天津市などの3工場の生産体制はこれまでの半分程度にとどまり、成都市の工場は半分以下になったという。

          ホンダは中国に5工場を持つ!〜、
うちの3工場は、新型肺炎の発生源である湖北省武漢市にある!・・・
同社は2月20日に操業再開は3月11日以降になると発表した。
湖北省は支那の自動車や部品生産の重要拠点である。

衣料品ブランド「ユニクロ」の東南アジアでの生産工場は!〜、
支那からの原材料に頼っているため、
   3月、ユニクロの在庫に影響が出る恐れがあると伝えた!・・・

時事評論家の秦鵬氏は!〜、
『武漢肺炎』の蔓延を通して、各国の企業はサプライチェーンを1カ国に集中することに多大なリスクがあるのを認識できたはずだ!・・・
 支那からの生産移管や、他国からの原材料・部品調達を急ぐだろうと語った。
 秦氏は、支那と世界各国で新型肺炎の感染者が急増した主因は『支那当局の隠蔽体制と防疫対策の遅れにある』と指摘した。


参考文献:
<新型肺炎>世界経済に大打撃、専門家「各国は中国との分断を加速する」


                                                  

今まで、各国の企業は!〜、
    支那の巨大市場だけに着目!・・・
政治的リスクがもたらす打撃を見通さなかったが、
今回の『武漢肺炎』によって、外国企業は深く反省するのを余儀なくされる。世界の製造業のサプライチェーン再編は避けられない。

いずれにしても、今週月曜日からの株式市場の大暴落は、今後の世界経済の動向を映し出していることは
否定できない。

投資家が最も嫌う不確かさが、投資心理に多大に影響し、特に機関投資家は頭を抱えている。

『武漢肺炎』ショックに依って起きた株式市場の大暴落(世界同時株安)は、過去同様に景気後退は免れないでしょう。もし、『武漢肺炎』の終息が見えなければ、経済恐慌が起きる可能性は払拭できない。

『武漢肺炎』の功罪!〜、
✦ 最大の罪は世界経済に沈滞を齎し、
  経済のパイが縮小する!・・・

✦ 国際社会で支那離れが進む、
  すなわちグローバル化の終焉となる!・・・

ダウ平均は、現地時間、現在10:40AM!〜、
取引開始後、直ちに暴落846.85 (-3.29%))
下げが止まらない!・・・
あまりいい傾向ではありません!。

午後はテクニカル反騰が見られるでしょうが、反騰後は
どうなるか?、予測がつきません。