2022年7月13日水曜日

不可解な日本の有権者の意識: 自民党の公約を信ずる!・・・

7月10日、投開票された
     参院選は選挙前の予想どおり!〜、
        与党が大勝した!・・・
自民党は選挙区で45、比例代表で18、合わせて63議席を獲得。単独で改選議席125の過半数を確保した。


憲法改正に前向きな自民・公明両党と、日本維新の会、国民民主党の四党の獲得議席は93議席となり、非改選の議席を合わせ、憲法改正の発議に必要な参議院全体の3分の2の議席を上回った。

他方、野党第一党の立憲民主党は!〜、
      改選前の23議席を下回り、17議席にとどまった!・・・

日本維新の会は!〜、
    比例代表で8議席を獲得、立憲民主党を上回り、
 選挙区の4議席とあわせて12議席となり、改選前の2倍に伸ばした!・・・

■ こうした選挙結果となった理由:は容易に想像がつく

✦ ひとつは、安倍晋三・元総理を標的とした卑劣な銃撃事件の影響!・・・
 もうひとつは、間違いなく、ウクライナ情勢の影響!・・・


   2点に絞られる事には異論はないでしょう!。

選挙中に報道された『選挙の争点』にも、それがあらわれた。
以下は、NHKが選挙期間中に、候補者アンケートをもとに参議院選挙の争点を読み解き、ニュース番組で放送した『選挙の争点』である。

1)外交・安全保障!・・・
2)憲法!・・・
3)経済・財政!・・・

NHKは加えて、投開票日朝の番組でも!〜
『物価高騰対策や防衛力の在り方をはじめとする
     外交・安全保障政策などが争点となった』と報じた!・・・

これまでは主に経済分野が争点とされてきたが、有権者の関心は大きく様変わりした。それも具体的には、防衛費の増額や憲法改正(「自衛隊」の明記)の是非など、自衛隊をめぐる分野が主要な争点となった。
 その結果、たとえば、憲法典に『自衛隊』を明記する案に積極的な自民や維新が議席数を伸ばし、消極的な(または反対した)与野党が議席を減らした。

この結果は何を物語っているか?!〜、
    有権者の関心は大きく様変わりしたことである!・・・
 これこそ、ウクライナの衝撃がもたらした変化と言えよう。

この夏の参院選で、自由民主党(自民党)が掲げた『選挙公約』(と「政策パンフレット」)に、『国防力を抜本的に強化する』と題して、以下の六項目が明記された

◼︎1) 国家安全保障戦略を改定し、新たに国家防衛戦略、
           防衛力整備計画を策定する!・・・

◼︎2) NATO諸国の国防予算の対GDP比目標(2%以上)も念頭に、真に必要な
  防衛関係費を積み上げ、来年度から5年以内に、防衛力の抜本的強化に
          必要な予算水準の達成を目指す!・・・

◼︎3) 最先端技術を駆使した『戦い方』の
      変化に応じた能力強化と態勢構築を進捗する!・・・

◼︎4) 弾道ミサイル攻撃を含むわが国への武力攻撃に対する反撃能力を保有し、
      これらの攻撃を抑止システムを構築する!・・・

◼︎5)防衛生産・技術基盤の維持・強化のため、
        より踏み込んだ取組みを推進する!・・・

◼︎6)自衛隊員の処遇等の向上に取り組む!・・・

一方、日本維新の会が!〜
『参院選2022マニフェスト』に明記した事は!・・・

✺〚防衛費のGDP比1%枠を撤廃し、まずはGDP比2%を一つの目安として
  増額することを目指し、他国からの武力による侵略や、テロ、サイバー攻撃、
  宇宙空間に対する防衛体制を総合的に強化し、国民の生命と財産を真に
  守れる「積極防衛能力」の整備を図ります。
  あわせて自衛隊員の待遇を抜本的に改善し、任務に応じた危険手当を
        創設するなど、自衛隊及び隊員の地位向上を実現し、
           必要に応じた増員を行います〛、・・・

維新は同時に、『憲法第9条については、平和主義・戦争放棄を堅持した上で、自衛隊を明確に規定します』とも明記した

同様に、自民党も
  『憲法改正を早期に実現する』と題して!〜、
     以下のように明記した!・・・

✺〚自民党は現在、改正の条文イメージとして、①自衛隊の明記、
 ②緊急事態対応、③合区解消・地方公共団体、④教育充実の4項目を
  提示しています。国民の皆様の幅広いご理解を得るため、
    全国各地で対話集会などを積極的に開催し、憲法改正の
      必要性を丁寧に説明していきます〛、・・・


まずはGDP比2%を一つの目安として!〜、
      防衛費を増額する!・・・
自衛隊員の処遇を改善するとともに、憲法典に『自衛隊』を
明記する。それが今回、日本の有権者が下した審判と言えるでしょう!。
 蛇足ながら、それは凶弾に倒れた安倍晋三・元総理の遺志でもある事は明白である。

結局は岸田総理への信任投票ではなくて!〜、
『故安倍晋三首相への愛惜の票が先の参院選で自民党を勝たせた!』と言えるでしょう!・・・

岸田文雄自民党が選挙前に掲げた公約!〜、
『国防力を抜本的に強化する』と題して、六項目を
  履行する事を信ずるなどは愚の骨頂!である!・・・

総理就任以降の外交政策(米国追従)、ロシアを必要以上に刺激した!。シロアリの様に日本を食い荒らしている敵性支那人、領土買収!、外国人移民の奨励!などなど、国安全保障が足元(国内)から崩壊している現実に対して何らの対応策を講じない。公約にも触れてはいない。
外相時代の岸田文雄の実績が全てを物語っているでしょう。
期待などが間違ってもできる筈がない!・・・

参考文献:
■【参院選結果:「自衛隊」について主権者が下した審判】: