注射1回で腸の腫瘍完治 特効薬となる可能性】:
産経新聞(2026/1/10)配信:
がん治療の基本は、手術・抗がん剤・放射線の3本柱だ。近年は、外部から侵入する異物に対する体の見張り役である免疫の力を立て直す免疫療法が新たな選択肢として加わった。代表例が、免疫の働きを抑えるタンパク質「PD-1」の働きを抑え、免疫に本来の攻撃力を取り戻させる免疫チェックポイント阻害剤だ。その開発に貢献した本庶佑・京都大特別教授は、2018年にノーベル生理学・医学賞を受賞している。
ただ、免疫療法は、よく効く患者がいる一方で、効かない患者も少なくない。効果が出るまで時間がかかることや免疫関連の副作用、高額な費用負担といった壁が残る。そこで「誰に、どの治療を組み合わせれば効くのか」を見極める視点が重要化。遺伝子を改変したウイルスでがん細胞を壊して免疫を活発化させる方法や、人工多能性幹細胞(iPS細胞)由来の免疫細胞を大量に用意し素早く投与する方法など、次の手が次々に試されている。
ただ、免疫療法は、よく効く患者がいる一方で、効かない患者も少なくない。効果が出るまで時間がかかることや免疫関連の副作用、高額な費用負担といった壁が残る。そこで「誰に、どの治療を組み合わせれば効くのか」を見極める視点が重要化。遺伝子を改変したウイルスでがん細胞を壊して免疫を活発化させる方法や、人工多能性幹細胞(iPS細胞)由来の免疫細胞を大量に用意し素早く投与する方法など、次の手が次々に試されている。
有料記事の為、引用は個々まで。
がん細胞を破壊する免疫系のプロバイオテクスの開発はすでに完了しており、ワクチンは実証試験に入っています。
産経新聞の配信記事を補佐する詳細を報告するサイトがありましたので、記載致します。
コロンビア大学の研究者らは!〜、
がん細胞を破壊するよう免疫系を教育するプロバイオティクス細菌を開発し、細菌の自然な腫瘍標的化特性を利用した新しい種類のがんワクチンへの道を開いた!・・・
◼︎ 米コロンビア大学:
細菌をハッキングして癌を攻撃する:October 16, 2024
◼︎ 癌治療における細菌:
◼︎ 免疫系の複数の部分を安全に活性化させる:
◼︎ マウスを用いた試験:
治療対象の腫瘍を持つ患者に投与されると、細菌は腫瘍に到達し定着し、設計された『医薬品』を継続的に生産・供給する。細菌ワクチンによって活性化された免疫系は、全身に転移した癌細胞を排除し、さらなる転移の発達を防ぐよう促される。
《各腫瘍は固有の新抗原を持つ為、この免疫療法は患者ごとにカスタマイズされる。 治療開始までの時間は、まず腫瘍のシーケンシングに要する時間に依存する。その後は細菌株の製造が必要だが、これは非常に迅速に行える。細菌は他のワクチンプラットフォームよりも製造が簡便な場合がある》、⋯とダニノ博士は説明する。
◼︎ 追加情報:
◼︎ 米コロンビア大学:
細菌をハッキングして癌を攻撃する:October 16, 2024
コロンビア大学の研究者たちは!〜、
免疫系に癌細胞を破壊させるよう教育するプロバイオティクス細菌を開発!・・・
これは、細菌が本来持つ腫瘍を標的とする性質を利用した、新たな種類の癌ワクチン開発への道を開く事になった。
これらの微生物由来癌ワクチンは、個々の患者の原発巣や転移巣を攻撃するように個別化でき、将来の再発を予防する可能性が期待できる。
進行性大腸癌と悪性黒色腫のマウスモデルを用いた研究では、この細菌ワクチンが免疫系を強化し、原発巣および転移巣の増殖を抑制し、多くの場合、癌を死滅させることが示された。しかも、体の健康な部位には影響を与えない。
◼︎ 発表された論文:
精密癌免疫療法の活用する『プロバイオティクス・ネオアンチゲン送達ベクター』は、10月16日にNature誌に掲載された。
この細菌ワクチンは、これまで数多くの癌臨床試験で使用されてきたペプチドベースの治療用癌ワクチンよりも特に有効であることが証明された。
《私たちのシステムの重要な利点は、免疫システムのあらゆる機能を協調的に再構築・活性化し、効果的な抗腫瘍免疫応答を誘導する独自の能力です。これが、他の免疫療法では特に治療が困難であった進行性固形腫瘍モデルにおいて、このシステムが非常に優れた効果を発揮する理由だと考えています》、⋯と、
コロンビア大学ヴァゲロス医科大学の医学博士課程学生で、本研究を主導した
アンドリュー・レデンティ氏は述べている
《最終的な効果は、細菌ワクチンが進行性原発性腫瘍または転移性腫瘍の増殖を抑制または排除し、マウスモデルにおける生存期間を延長できることです》と、⋯ 本研究の細菌工学的側面を主導したコロンビア大学博士課程学生のジョンウォン・イム氏は説明する。
《細菌ワクチンは腫瘍ごとに個別化されます。がんはそれぞれ異なり、腫瘍細胞は正常な健康な細胞とは異なる独自の遺伝子変異を有しています。
免疫系にこれらのがん特異的変異を標的とするよう指示する細菌をプログラムすることで、患者自身の免疫系を刺激し、がん細胞を検知して死滅させる、より効果的な治療法を開発することができます》、⋯と、コロンビア大学ヴァゲロス医科大学の微生物学・免疫学准教授であるニコラス・アルパイア博士は述べている。
アルパイア博士は、コロンビア大学工学部の生物医学工学准教授であるタル・ダニノ博士と共に、この研究を指揮した。両研究者は、コロンビア大学ハーバート・アービング総合がんセンターの腫瘍生物学・微小環境プログラムのメンバーでもある。
《さらなる遺伝子プログラミングを通じて安全性の最適化をさらに進めていく事で、
この治療法を患者に試験する段階に近づいています》、⋯
とアルパイア博士は補足した。
細菌は19世紀後半から癌治療に利用されて来た。
当時、ニューヨーク病院の外科医ウィリアム・コーリーは!〜、
手術不能な腫瘍に細菌を注入した患者の一部で腫瘍の退縮を観察した!・・・
細菌は現在でも、早期膀胱がんの患者に対する治療薬として用いられている。
研究者たちは現在、一部の細菌が腫瘍に自然に移動し定着し、酸素が不足する環境で増殖して局所的に免疫反応を引き起こす事を知悉しているが、⋯このように利用された場合、細菌は通常、免疫反応を正確に制御したり、指示したりして癌を攻撃する事は出来ない。
《これらの特性だけでは、細菌が腫瘍を破壊する免疫反応を刺激するのに十分な
力を持つわけではありませんが、新たな癌治療領域を構築する為の希望が膨らむ
出発点となります》、⋯とアルパイア氏は述べている。
新たなシステムは、大腸菌のプロバイオティクス株から始まる。
研究者らはその後、複数の遺伝子改変を行い、細菌が免疫系と相互作用し、腫瘍殺傷を誘導する為に免疫系を教育する方法を精密に制御した。
改変された細菌は!〜、
改変された細菌は!〜、
治療対象となる癌に特異的なタンパク質標的
(ネオ抗原と呼ばれる)をコード化する!・・・
細菌によって運ばれるこれらのネオ抗原は、同じタンパク質を発現する癌細胞を標的として攻撃するよう免疫系を訓練する。
ネオ抗原は腫瘍標的として使用される為、これらの癌マーカータンパク質を持たない正常細胞は攻撃を受けない。
細菌システムの特性と科学者による追加遺伝子改変により、この細菌がん治療法は
腫瘍が免疫システムを阻害するために用いる免疫抑制機構も克服する。
安全対策として、遺伝子改変は細菌が免疫攻撃を回避する生来の能力も阻害するよう設計されている。これにより、改変細菌は免疫システムに容易に認識・排除され、腫瘍を発見できない場合は体外へ迅速に除去される。
安全対策として、遺伝子改変は細菌が免疫攻撃を回避する生来の能力も阻害するよう設計されている。これにより、改変細菌は免疫システムに容易に認識・排除され、腫瘍を発見できない場合は体外へ迅速に除去される。
マウスを用いた試験で、研究者らはこれらの複雑に設計された細菌性がんワクチンが、腫瘍細胞を攻撃する多様な免疫細胞を動員すると同時に、通常なら腫瘍を標的とした免疫攻撃を抑制する反応を防ぐことを発見した。
この細菌ワクチンは、腫瘍が発生する前にマウスに投与した場合にもがんの増殖を抑制し、治癒したマウスでは同じ腫瘍の再発を防止した。このことから、このワクチンは寛解を経験した患者におけるがんの再発を予防する可能性が示唆された。
◼︎ パーソナライゼーション:
《各腫瘍は固有の新抗原を持つ為、この免疫療法は患者ごとにカスタマイズされる。 治療開始までの時間は、まず腫瘍のシーケンシングに要する時間に依存する。その後は細菌株の製造が必要だが、これは非常に迅速に行える。細菌は他のワクチンプラットフォームよりも製造が簡便な場合がある》、⋯とダニノ博士は説明する。
《この細菌は、がんが急速に変異して治療を回避する能力に対抗するよう設計されている。我々のプラットフォームは多様な新抗原を届けるため、理論上、腫瘍細胞がそれらの標的を一度にすべて失い免疫応答を回避することは困難になる。
研究者らは、従来のがんワクチンが成功しなかった領域でこの手法が有効だと考えている。従来型では腫瘍新抗原に対する免疫応答は誘導されるものの、免疫抑制的な腫瘍微小環境を直接調節する効果は限定的だったが、細菌を用いる事で、⋯ 全身投与では耐容できない高濃度の薬剤送達が可能になります。本手法では腫瘍局所に直接送達し、免疫系刺激の方法を局所的に調節できるのです》、⋯
と克明にアルパイアは説明する。
精密癌免疫療法の活用する『プロバイオティクス・ネオアンチゲン送達ベクター』は、10月16日にNature誌に掲載された論文の著者:
アンドルー・レデンティ、ジョンウォン・イム、ベンジャミン・レデンティ、ファンダ・リー、マシュー・ルアンヌ、ゼレン・シェン、ウィリアム・サン、キャンディス・R・ガーバトリ、シュンユ・ファン、メグナ・コマランチャット、ヨンウク・ジャン、ジェスン・ハン、エドワード・R・バリスター、ローザ・L・ヴィンセント、アナ・ヴァルドシヴィリ、タル・ダニーノ、ニコラス・アルパイア(全員コロンビア大学所属)。
この研究は、国立衛生研究所(R01CA249160、R01CA259634、U01CA247573、および T32GM145766)、Searle Scholars Program、Roy and Diana Vagelos Precision Medicine Pilot Grant の助成金によって資金提供を受けました。
アンドルー・レデンティ、ジョンウォン・イム、タル・ダニーノ、ニコラス・アルパイアは、この研究に関連して米国特許商標庁に仮特許出願を行っています。
参考文献:
https://www.cuimc.columbia.edu/news/hacking-bacteria-attack-cancer#:~:text=Columbia%20researchers%20have%20engineered%20probiotic%20bacteria%20that%20educate,that%20take%20advantage%20of%20bacteria%E2%80%99s%20natural%20tumor-targeting%20properties.
細菌を活用してのがん治療薬は既に米国が特許出願しており、例え日本で開発に開始しても美味しい処は米国が独占するでしょう!。
しかし、自然界に生息するアマガエルから細菌を抽出して免疫系の治療薬が完成すれば、抽出方法が特許取得できます。
発見した北陸先端科学技術大学院大の研究チームには是非とも頑張って貰い、米国の独占に一矢を報いて欲しいものです。
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