2014年3月9日日曜日

From Russia With Love ⇔ ロシアから日本への熱い眼差し!・・・

ウクライナ情勢に関してのニュースが氾濫している昨今ですが、・・・これ等のニュースは圧倒的に米国や欧州のメディアの主導で報道されているが、ある種の目的が腹蔵されている事は否めない。


ボイス・オブ・ロシア(ロシアの声)が、ロシアの立場からの日本国に対する心情を吐露しているニュースを記載し、ウクライナ情勢に関して欧米側とロシア側の見解の相違を上げる事にしました。



1)【米国の対ロシア制裁の呼びかけと日本】:

   米国は、ロシアに対する経済制裁を呼びかけているが、日本が制裁に加わることは恐らくないだろう。なぜなら、対ロシア経済制裁を受け入れれば、日本の利益が損なわれるからだ。

   日本の政治家ならびにロシアの専門家たちはこのような見解を示している。
   茂木経 済産業相は、日本とロシアの関係は建設的な方向で発展しており、経済外交や資源外交で方針の変更はないとの考えを示した。ロシアの著名な東洋学者で、元駐 日ロシア大使のアレクサンドル・パノフ氏は、茂木経済産業省の発言に期待を表明し、過去の歴史を引用しながら次のように語っている。
「ソ連時代でさえ、日本はしぶしぶ西側の制裁に加わり、すぐに拒否した。ソ連崩壊後、ロシアがカフカスでテロ掃討作戦を実施した時、G7はロシアに対して制裁を発動しようとした。日本はその時、これはロシア国内の問題であり、ロシアは自国の力と手段でこの問題に対処するための権利があると発表した」。
   パノフ氏によると、米国はウクライナ情勢をめぐるロシアの動きに対して制裁を科すよう呼びかけているが、日本にはこの呼びかけを支持できない大きな理由があるという。その一つは、政治的要素だ。パノフ氏は、次のように語っている。
   「日本とロシアの指導者たちの間では、とても良好な関係が築かれはじめたところだ。安倍首相の戦略は、政治的ならびに個人的な良い関係、そして貿易経済関係の発展を通して、両国の協力関係全体のレベルを向上させることだ。日本はこのような形で2つの問題を解決しようとしている。1つは領土問題の解決策の模索で前進すること。2つ目は、日本の孤立状態からの脱却だ。なぜなら、✦日本と中国の関係は非常に悪く、韓国との関係も良くない。北朝鮮との関係は言うまでもない。重要な同盟国である米国との関係も、すべてが順調というわけではない。このような背景の中、ロシアと日本の関係はごく正常にみえる。私は、日本がこの関係を台無しにすることはないと考えている。・・・以下 略
ロシアの声( 3月 08
http://japanese.ruvr.ru/2014_03_06/268301526/


2)【ウクライナ問題はロ日関係のダイナミズムを失わせはしない】:





ロシアと日本の政治対話のスケジュールに、現在変更はない】:

  日本の岸田外相は、ウクライナ危機が来月4月に予定されている外相のモスクワ訪問の展望に影響を与える可能性があるかとの問いに対し、このように言明した。訪問は行われる。
  専門家の指摘によれば、日本政府は、ここ最近ダイナミックに発展しつつあるロシアとの関係にとって、ウクライナをめぐり形成された情勢から受ける損失を最小限にしたいと望んでいる。
「日本は、ソチでのG8サミット実施に向けた準備の一時中止に対するアメリカの圧力に、文字通り、歯を食いしばって従ったG8の最後の国の一つです。これは日本のゲームではなく、純粋に米国のゲームであり、日本はその事をよく理解しています。しかし米国と同盟関係にあるため、そして日中関係が緊張している事から、日本政府はワシントンに抵抗できず、その対外政策に従わざるを得ないのです。
 同時に、日本政府のあらゆるレベルからモスクワに、日本はロシア政府と全く争う意向はない、関係は肯定的に発展しつつあり日本政府はこの路線を今後も続けてゆくというシグナルが示されています。モスクワで3月19日に開かれる投資フォーラムも計画通り実施されます。フォーラムには、ロシアにかなりの投資する、特にロシア極東の発展に投資する意向を持った大手の企業が出席するでしょう。このような形で日本は、ウクライナで形成された状況を、現在登り調子の対ロシア関係が悪化する重大な要因とは見ていない事を示唆しています。
以下 略
ロシアの声2014 3月 08
http://japanese.ruvr.ru/2014_03_08/268520303/


筆者考:

以上がロシアメディアから日本国へに発信されたプーチン大統領政権の感性であり!、・・・多少の独善的な見解が随所にみられるが、これが偽ざるプーチン大統領の心境だと言えるでしょう。

✦《日本と中国の関係は非常に悪く、韓国との関係も良くない。北朝鮮との関係は言うまでもない。重要な同盟国である米国との関係も、すべてが順調というわけではない。このような背景の中、ロシアと日本の関係はごく正常にみえる》・・・

おなじ戦勝国といえるロシアが戦後米国主導で、己らの都合よく国益を拡大できる世界秩序(敗戦国は何年経っても敗戦国!⇔ 連合国の言いなり)を構築して傍若無人に他国に干渉してきた。 この米国が構築した世界秩序が日本国を苛み、現在に至り!、・・・特亜との関係が年々と悪化している。
 不幸な事には、「嫌日・オバマ大統領」が誕生してからは、米国の支那への傾斜が以前にも況して鋭角になり!、・・・この帰結は支那、南朝鮮などは戦勝国ですらないのに戦勝国の如く振る舞い、・・・止まる処を知らぬ増長(嫌日/毀日 ⇔ 国際社会でのプロパガンダ)へと繋がっている。

この『悪/負の連鎖』を最も認識しているのが同盟国の米国ではなくて仮想敵国と言えたロシアのプーチン大統領が認識しているとは皮肉なものです。

                                                           


【米 ウクライナ巡り日本の立場に一定の理解】:

安倍総理大臣は7日、アメリカのオバマ大統領と電話で会談し、ウクライナ情勢について、日米を含めたG7=先進7か国が緊密に連携を取り合っていくことを確認しました。
一方でオバマ大統領がロシアに対する制裁に理解を求めたのに対し、安倍総理大臣は「ウクライナ情勢の改善のためのオバマ大統領の努力を支持する」と述べるにとどめ、制裁への明確な支持を示しませんでした。
これについてアメリカ国務省のサキ報道官は、7日の記者会見で「ロシアと貿易面や経済面でアメリカよりも強いつながりを持つ国があることは分かっている」と述べ、日本の立場に一定の理解を示しました。
そのうえでサキ報道官は、「われわれは制裁を強化していくことよりも、対話を通じてこの問題を解決することを望んでいる」と述べ、日本などと連携しながら外交的な解決を目指す考えを強調しました。

NHKニュース2014年(平成26年)3月9日[日曜日

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140308/k10015815501000.html


筆者考:

因みに現在、ロシア/ウクライナの紛争の最大の焦点はクリミア半島であり、・・・クリミア半島の歴史、人口構成、地形学、などの概要を知らずして、ロシア軍の行動の是非は判断ができません。

クリミア半島の概要は以下の通り!・・・

<歴史>
18世紀、多くのウクライナ系住民とともにエカテリーナ2世統治下のロシア帝国に併合。その直後に南東部セバストポリにロシア黒海艦隊の基地が置かれる。
英・仏が支持するオスマン帝国とロシア帝国が戦った1853─56年のクリミア戦争では、50万人以上が犠牲となった。この戦いで欧州の勢力図が塗りかえられ、後の第一次世界大戦へとつながった。
1921年、主にタタール人の居住地だったクリミア半島はソ連領となった。第二次世界大戦末期、スターリン政権は、イスラム教徒であるタタール人をナチス協力者としてクリミアから集団追放した。
クリミアはウクライナに帰属替えする1954年まで、ソ連に属するロシア共和国の一部だった。
1991年のソ連崩壊後、クリミアの帰属をめぐるロシアとウクライナ間の政治的な争いが断続的に起きている。  

<軍事的重要性>

ロシア黒海艦隊のセバストポリ基地は、ロシアの地中海へのアクセス面で利点がある。ウクライナ海軍の基地もセバストポリにある。
ロシアはウクライナとの租借協定に基づき、セバストポリに黒海艦隊を駐留させている。2010年の合意では、ロシアからのガス供給価格を割り引くことと引き換えに、2042年までの租借が認められた。
ロシアは黒海沿岸にあるロシア領のノボロシースク港を軍艦が利用できるように整備した。

<地理>

クリミア半島はウクライナ本土から南側の黒海に突き出た、山がちの半島。東部はケルチ海峡を挟んでロシア領のタマン半島と向かい合う。ロシアはこの海峡上に橋の建設を計画している。
面積は2万7000平方キロメートルで、ベルギーよりやや小さい。クリミア自治共和国はウクライナが唯一正式に認める自治共和国で、首都はシンフェロポリ。セバストポリはウクライナの特別市でクリミア自治共和国には属さない。

約200万人。2001年の国勢調査では、約58%がロシア系、24%がウクライナ人、12%が親EU派のウクライナ暫定政府を支持するタタール人とされる。

<経済>

温暖な気候を目当てにウクライナ人やロシア人が集まる観光地。特に、ソ連・米・英の首脳が第二次世界大戦後の処理を協議したヤルタは有名。
ウクライナの国内総生産(GDP)の3%を占め、このうち6割がサービス業による。

以上 情報BOX:クリミア半島の歴史や軍事的重要性】引用
ロイター2014年 03月 7日
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA2603W20140307?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0



✦ クリミアはウクライナに帰属替えする1954年まで、ソ連に属するロシア共和国の一部だった。1991年のソ連崩壊後、クリミアの帰属をめぐるロシアとウクライナ間の政治的な争いが断続的に起きている・・・

現在人口構成はロシア人(58%)/ウクライナ人(24%)/タタール人(12%)と成っており、加えてロシアの海軍基地、造船所があり、さらにウクライナには核ミサイルが配備されており、ウクライナがEUに加盟すると有事の際はこのミサイルがロシアに向く、・・・ロシアに取ってはいわば敵国となり、バッファー・ゾーン(緩衝地帯)が消滅して直接にロシアは敵と対峙する危険な状態が形成される。

クリミヤ半島の歴史は複雑で一方的にロシアの軍事行動を責める訳にはいかず!、・・・日本国は中立の立場で両方の顔を立てる高等外交技術で臨むのがベストだと思います。 

支那に危険なまでに傾斜しては、日米同盟を破棄するに等しい言動を見せ続ける『ヘナヘナ、ナヨナヨ・コンビのオバマ大統領/ケリー国務長官』とその他大勢の有象無象の政府高官ばかりの米国では、日本の安全保障は支那の野望(尖閣諸島・沖縄侵略)の前には風前の灯です。

インド、ロシアと連帯を視野にいれて日本は新しい安全保障を模索する時が到来したようで、・・・勿論!、自衛力の強化を最優先しながらですが。

終戦間際に突如として日ソ中立条約を破棄して日本国に参戦して、北方領土を掠め取ったロシア!。  満州での日本人の大虐殺、日本兵をシベリア抑留で強制労働で日本兵を虐待、衰弱死させた悲惨な歴史が厳然と聳え立っており、・・・これを無視して盲目的なロシアとの連帯は危険この上もない!といえる。
然しソ連は崩壊し、一応は選挙で大統領を選ぶ未成熟だが、民主主義の真似事(クリミヤ半島にへのロシア軍の派遣を議会の承認を得る)をしているロシアは旧ソよりはまっとうに移る。

近来は、安倍首相の靖国神社参拝ごの米国は日米同盟を反故するのと同様な批判、非難の礫を安倍首相や国民に投げつけている。 これでは特亜諸国とは何ら変わり映えがしない。
 この様な状況下でプーチン大統領は戦勝国を嵩にかけて米国と同様な非難、批判は控え!、・・・即ち日本国に配慮を重ねている。
 最善を尽くし(北方領土問題解決)て日本国が望む結果を得られたら、・・・本格的な連帯(安全保障条約)を批准させる高等外交で米国に臍を噛ませたいものです。

日本側の米国に対する不信感を察知したのか?、屑ばかりのオバマ政権内にも「慧眼の士」がいるのか?、・・・NHK Web ニュース記事で記されている『アメリカ国務省のサキ報道官は、7日の記者会見で「ロシアと貿易面や経済面でアメリカよりも強いつながりを持つ国があることは分かっている」と述べ、日本の立場に一定の理解を示しました』、これはよい傾向です。

日本を追い詰めると、ロシアとインドとの連携を強め「支那の核ミサイル」の抑止となる戦略を日本は取らざるを得ずとなる、・・・これは日本の死活問題であると同時に、米国はアジアでの存在感が益々と薄れ、結果的には国益を損なう。

米国の焦りを垣間見せられた、国務省サキ報道官の言といえるでしょう。