ロシアがシリアで対ISIS空爆 米政府は懐疑的な見方
CNN.Co.Japan (2015.10.01 )
ケリー米国務長官(左)とラブロフ・ロシア外相
ワシントン(CNN) ロシア軍が過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の拠点を狙った空爆をシリアで開始した。ロシアのラブロフ外相は、シリアのアサド大統領からの要請を受けて空爆を実施したと説明しているが、米政府からは目標などについて懐疑的な見方が出ている。
ロシア国防省によれば、ISISの兵器や輸送、通信、指令などの拠点8カ所を戦闘機で空爆した。
米軍率いる有志連合は、ロシアからの中止要請を受けながらもシリアでの空爆を続けている。米国務省のケリー長官は国連安全保障理事会の会合で、「ISIL(ISIS)を標的とするシリアでの爆撃は、過去24時間で何度も行い、わずか1時間前にも実施した。今後も継続する」と強調した。ISISを標的とした有志連合による空爆は、これまで3000回に上っているという。
ケリー長官はさらに、ISISとの戦闘をシリアのアサド大統領に対する支持と混同することがあってはならないと力説。「ISILとアルカイダ系組織の拠点ではない地域をロシアが空爆したとすれば、深刻な懸念が生じる。ロシアの真意がISILとの戦闘にあるのか、それともアサド政権を守ることにあるのかという疑問がわく」と語った。
その後、ケリー長官とロシアのラブロフ外相は、両国間で近く軍事協議を行うと発表した。
米国防総省のカーター長官は記者団に対し、「(ロシアが空爆した)地域はISILの拠点ではなかったようだ」と述べ、「こうした行為は必然的に、シリア内戦の激化を招く」と批判した。
図で見る「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」勢力範囲:
◼︎ISIS支配地域 ◼︎ISIS支援地域 ◼︎ISIS攻撃地域
筆者考:
北米東部時間(午前4:00時/日本時間午後6:00時)でBBCやCNNが『ロシアの空爆はISILではなくて!〜、米国の支援で武器、資金を受けている反アサド武装集団に対してだった!』と報道しました。
米国がロシアのシリアでの空爆に懸念を抱いていたが、・・・此れは的中して仕舞ったようです。
米国防総省のカーター長官は記者団に対し、「(ロシアが空爆した)地域はISILの拠点ではなかったようだ」と述べ、『こうした行為は必然的に、シリア内戦の激化を招く』と批判した。
❝シリアの内戦の激化を招く!❞、・・・既に内戦は、米大統領の不手際で泥沼化!、しかも浮砂の如しで、底なし沼に陥っている事は、誰しもが認める事であり、今更言っても始まらない。
ロシア大統領のプーチンは!〜、
❝間違って反政府武装集団を空爆して仕舞った!❞といけしゃしゃー!と皮肉ともとれる嘘を付いているは、オバマとは役者が違い過ぎる!。
プーチン・ロ大統領は『シリアの混迷は米国オバマ大統領の無能さに依って齎されたもの、詰まり米国に依ってアサド政権を倒す為に訓練を受けて必要な武器、資金を供与されテロ集団が元凶である!』と看破している。
シリアの内戦を終結するのは!〜、
『二兎を追う⇒ISIL&反アサド政権武装テロ集団』は戦略的には困難であり、ならば、一兎つづ追って効果的に両者を壊滅するのが最上の策である!との結論に達したと、ブログ主は考察しています。間違っていたらお詫び致します。
◼︎【ロシア空軍、シリア「イスラム国」本営と弾薬庫を殲滅(動画)】
Sputniknik日本(2015年10月01日)
ロシア空軍は「イスラム国」関連施設への空爆作戦でシリアのイドゥリブ地区にあるテロリストの本営と弾薬倉庫を破壊した。1日、ロシア国防省広報部が明らかにした。
国防省の発表では「イドゥリブ地区のテロリスト本営と弾薬庫のほか、居住区ハマ付近にある三重の防御がなされた武装戦闘司令部が破壊された。」空爆にはSu24MおよびSu25が使用され、8度の飛行で破壊が完了された。
また、ロシアはシリア領内の「イスラム国(IS)」のテロリストらのいる場所を特定するため、偵察衛星や無人機を積極的に活用している。ロシア国防省が発表した。
「テロリストらの潜伏する信憑性のある情報を得、これに空爆を行うため宇宙偵察手段および無人航空機器が積極的に活動している。」