メイ英首相、前政権の“親中政策”見直しか 中国企業の原発建設参加に懸念
ZakZak(2016.08.02)
英国のテリーザ・メイ首相が、中国への懸念をあらわにした。同国で20年ぶりとなる新規原子力発電所の建設計画に、中国企業が参加することに安全保障上の懸念を示して計画の再検討を命じたのだ。今後、キャメロン前政権による「親中政策」の見直しが加速する可能性もありそうだ。
建設を主導するフランス電力公社(EDF)は先月28日、英南西部サマセット州ヒンクリーポイントに新規原発を建設する計画を承認。約180億ポンド(約2兆4300億円)の建設費の3分の1を中国国営企業が出資することになっている。完成すれば英国内の電力需要の7%を賄う見通し。
ロイター通信は、メイ首相が国家安全保障に死活的に重要なエネルギー事業に中国企業が参加することに懸念を表し、延期したと伝えた。メイ首相は7月28日にオランド仏大統領と電話会談し、最終決定を延ばすことの了解を得たとしている。
ビンス・ケーブル元ビジネス相がBBC放送などに語ったところでは、メイ首相はキャメロン前政権時代から、当時のオズボーン財務相が主導した中国から投資を呼び込む政策に賛成ではなかったという。特に、ヒンクリー原発など、重要なインフラ施設への中国の参入を認めたことに安全保障面で懸念を訴えていたとされる。
マーガレット・サッチャー元首相に次ぐ2人目の女性の英国首相となったメイ首相は、政治家同士でなれ合うことをせず、時に「氷の女王」と呼ばれている。
キャメロン政権時代の昨年10月、中国の習近平国家主席は英国を5日間訪問し、投資など総額400億ポンド(約5兆4000億円)近くの契約をまとめあげた。当時のキャメロン首相は「英中関係は黄金時代を迎えた」と自画自賛していたが、欧米メディアは「後悔することになる」などと辛辣(しんらつ)に報道していた。
「氷の女王」によって、英国の外交政策は大転換するのか。
ブログ管理人考:
英国メイ首相、新任早々に支那の習近平に鋭いジャブを一発見舞う!・・・
❝鉄の女!❞ と呼ばれ!〜、
米レーガン大統領の歩調を合わせ保守革命を断行して、当時、『英国病!』と笑い者にされ重症の経済後退に直面していた英国の軌道を修正し将来につなげた!・・・
加えて旧ソとの冷戦に打ち勝ち布石を打ち、旧ソを崩壊へ崩壊へと導いたマーガレット・サッチャー首相(当時)の再来か❢?・・・
支那への傾斜が危険なほどだったキャメロン前首相の対支那外交を全面的に見直す事を言明した『鉄の女』ではなくて
❝氷の女王!❞ !〜、
テリーザ・メイ(Theresa May):
生年月日 1956年10月1日(59歳)
出生地 イングランド、イーストボーン
出身校 オックスフォード大学
所属政党 保守党
配偶者 フィリップ・メイ
第76代 英国首相 : 在任期間 2016年7月13日 -
第27代 保守党党首 : 在任期間 2016年7月11日 - 現職
経歴 :
内務大臣(第1次・第2次キャメロン内閣)/ 在任期間 2010年5月12日 - 2016年7月13日
女性・平等担当大臣 (第1次キャメロン内閣)/ 在任期間 2010年5月12日 - 2012年9月3日
影の労働年金担当大臣 / 在任期間 2009年1月19日 - 2010年5月12日
テリーザ・メイ氏、どんな人? !〜、
背景:
イギリス国教会の牧師の一人娘として生まれた。教区の信者を助ける父の影響で政治家を志したのは12歳の時だったという。
大学卒業後はイングランド銀行など金融業界で活躍。1997年には3度目の挑戦で下院議員に初当選し、国政へ進出。
有能かつ、タフで鋭いと定評のあるメイ氏は保守党内で頭角を表し、野党時代には党の要職や「影の内閣」で閣僚を歴任した。こうした実績から、党内でも首相候補と言われてきた。
EU離脱の是非を問う国民投票!〜、
2016年6月23日に実施された英国のEU離脱の是非を問う国民投票ではEU残留派に属していたが、残留のキャンペーン展開には消極的であった
保守党党首選挙は当初5人が立候補したものの、候補者が次々と辞退したことにより、2016年7月12日にメイが唯一の党首選挙候補者となった。このため、メイの保守党党首就任が確定した。
テリーザ・メイ新首相は6月13日、ボリス・ジョンソン前ロンドン市長(現下院議員)を外相に起用した。英国の欧州連合(EU)離脱を決めた先月の国民投票でジョンソン氏は離脱派の主要人物だった。此れこそ一気呵成に離脱派のジョンソン氏を外相に起用するなどは、とても日本に政治家に絶対見られない果敢な判断ですね!。羨ましい限りです。
メイ氏の他に党内には有力な首相が居ましたが、・・・全員がEU離脱後に齎される英国の混迷を見越して❝あえて火中の栗を拾う、!❞ になる事を恐れ、首相選を辞退ましたが、敢然として困難に立ち向かい首相の座を物にした、メイ氏の胆識は嘗てのマーガレット・サッチャー首相(当時)を見る思いです。
久し振りにアングロサクソン魂を持ったテリーザ・メイ首相の登場です。
テリーザ・メイ首相の政治的信条:
✦ 基本的には欧州懐疑主義者である!・・・
✦ 英国はEUの肥大化(トルコなどの加盟)に疑問を呈するべきであるという!・・・
✦ 英国をテロから保護して出入国管理を厳格にし、犯罪を効果的に対処するために
警察組織の強化!・・・
✦ 違法移民に ❝帰国せよ。さもなくば逮捕だ!❞と自主帰国を促す宣伝車両を全国に
走らせたこともあるなど、移民に対して厳しい姿勢をとっている!・・・
発言:
✦ ❝移民の流入によって低賃金の職についている人たちの賃金がさらに低下し、
なかには失業に追い込まれる人たちもいます!❞・・・
✦ ❝私は昼食を食べながら人の噂話などしません。議会のバーでお酒も飲みません。
感情を露骨に表すことも多くはありません。
私は目の前の仕事に取り組むだけで(6月30日、保守党の党首選に際して)!・・・
✦ ❝この国のためには、特権的な少数の人のために機能する国ではなく、
私たち全員のために機能する国をつくるビジョンが必要です!❞・・・
✦ ❝国民が、自分の生活を今まで以上に自分で決められるようにする。
そうやって、私たちは皆で一緒に、より良いイギリスを築いていきます!・・・
時に「冷たい」「よそよそしい」と評されることもあるメイ氏ですが、一緒に仕事をした同僚や部下たちは、メイ氏を高く評価している。内務省の政務秘書官、ホリングベリー議員はBBCのインタビューにこう述べている。
テリーザ・メイ首相が
愛用しているヒョウ柄の靴!・・・・
成る程!〜、此れでテリーザ・メイ首相が攻撃的かつ冷静な言動が理解できました!。
参考文献:
◼︎【THE HUFFUNGTON POST】
◼︎【ウィキペディア】
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かつてサッチャー元首相は、慢性的な経済停滞による「英国病」に苦しんだイギリスの舵取りを担い、歴史に名を残した。そして2016年、メイ氏は就任早々「EU離脱」という懸案に取り掛かることになる。イギリスという国をどう導くか、その手腕に世界の注目が集っている。
首相の座に着いてから日を置かずして、一気呵成に発した第一弾は!〜、
英EU離脱の牽引車であった前ロンドン市長のボリス・ウイルソン氏を外務大臣に起用して英国の今後の辿る道を国際社会に敢然として示した!・・・
驚愕の第2弾は!〜、
キャメロン前政権が進めていた支那との原子力発電の開発・投資の協力体制を見直しする事を公表し、・・・英国の安全保障の面で支那との協力体制は危険過ぎる!と、暗に支那の南、東シナ海で展開している膨張主義(海洋権益の拡大)を暗に非難するに等しいものが有ります。
テリーザ・メイ英新首相が支那に放った、『原子力発電の開発・投資の協力体制』の見直しの豪速球は支那・習近平の面目を丸潰しするものです。
前首相・キャメロンが見せていた『媚/屈』・支那の醜悪さとは比すると、新鮮で清々しさに溢れています。
メイ英首相の支那に対する姿勢は!〜、
南シナ海で国際仲裁裁判で下った判決を無視続し、・・・・人口島の基地化をこれ見よがしに国際社会に、億面もなく見せつけている支那に対しての抗議であり、単なる何処かの国の言葉だけの抗議と異なり、行動が付いてまわります。
これこそは、アングロ・サクソン人の真骨頂!、と言えるでしょう。
日本や米国の政治家もメイ英国首相に見習って何らの具体的な制裁を支那に課して欲しいものです。