2016年12月5日月曜日

トランプ氏が溺愛する義理の息子(長女の夫)が日本にとっては吉と出るか凶とでるか!・・・

トランプが溺愛する義理の息子の正体
反縁故法を乗り越え、政権入りは可能か?
Wedge Infinity 日本をもっと考える(2016年11月30日)




      トランプ次期米大統領の長女イバンカ氏(右)の夫ジャレット・クシュナー氏

 今回のテーマは「トランプに影響力を行使する人物」です。現在トランプ政権の閣僚人事に焦点が当たっていますが、その一方で選対本部及び政権移行チームの人事まで介入してきた人物にも注目が集まっています。共和党ドナルド・トランプ次期米大統領の長女イバンカ氏の夫ジャレット・クシュナー氏(35)です。本稿では、事実上の選対本部長と呼ばれた同氏の役割とトランプ氏との関係について述べます。

人事権への介入

クシュナー氏は不動産開発事業を手がける「クシュナー・カンパニーズ」のCEO(最高経営責任者)です。本社はニューヨーク市の5番街にあります。同氏はハーバード大学を卒業し、その後ニューヨーク大学で経営学修士号と法務博士を取得しています。

 イバンカ氏とは不動産開発事業のブローカーを通じて出会いました。1年間の交際後一旦は別れたのですが、ある日プライベートのパーティーで再会し、それがきっかけとなって結局結婚に至ったのです。クシュナー氏は正統派ユダヤ教徒で、イバンカ氏はユダヤ教に改宗しています。

以下:要約/編集!〜、

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                                 Jared Kushner:



Born                                  Jared Corey Kushner
January                                   10, 1981 (age 35)
                                                Livingston,  New Jersey, U.S.
Education                         Harvard University (BA)
                                                New York University (JD, MBA)
Known for                         Co-owner of Kushner Companies
                                                Owner of the New York Observer
Religion                                 Judaism
Spouse(s)                         Ivanka Trump (m. 2009)
Children                                  3
Parent(s)                                 Charles Kushnner /  Seryl Stadtmauer
Relatives                                  Joshua Kushner (brother) / Murray Kushner (uncle)



ジャレッド クシュナー:


生誕 :ニュージャージ州・リビングストンに、ジャレッド・コーリー・クシュナー 
    として1981年1月10日生まれ(現在35歳)
教育:ハーバード大学・⇔修士号/ニューヨーク大学⇔法学博士号、経営管理学修士号
社会的位置 :クシュナー 社(共同経営者)/ニューヨーク・オブザーバ誌ー社長
宗教  :   ユダヤ教
配偶者 : イヴァンカ・トランプ(2009年婚姻)
子供  : 3人
両親  : チャーリ・クシュナー(父)/セリル・シュタットマウアー(母)


【Business career】:
Kushner is a real estate investor and has increased the Kushner Companies presence in the New York City real estate market as a principal in his family's real estate company.
His father, Charles Kushner, was arrested on charges of tax evasion, illegal campaign donations and witness tampering in 2004 and was eventually convicted on all charges (with the help of then prosecutor Chris Christie) 

【ビジネス歴】:
クシュナー不動産投資家であり、親族不動産会社の要として、NY不動産市場におけるクシュナー不動産会社の存在感を限りなく高めている。
 父親のチャールズ・クシュナー(Charles Kushner)は、・・・2004年に不正行為《脱税/違法行為)の罪で逮捕され、最終的に全ての罪で有罪判決を受けた。
 此れは当時、検事だったクリス・クリスティー(現ニュージャージー州知事の功績で有罪に追い込んだ/なお、クリス・クリスティー氏は早くからトランプ氏選挙陣営に加わり、貢献度が非常に高かった

In 2007, Kushner persuaded his father to sell their mid-Atlantic holdings to AIG, for $1.9 billion, at the end of the bubble. This deal earned the family a profit of $1 billion.He assumed the role of CEO of Kushner Properties in 2008.

2007年、ジャレド・クシュナー はバブルが弾ける前に!〜、
19億ドルでAIG(American International Group米多国籍保険会社)にアトランティック・ホールディング社の株式を売却するよう父親に説得した。 この契約は、親族会社クシュナー不動産家10億ドルの利益をもたらした結果・・・ジャレド・クシュナー は2008年にクシュナー不動産CEOとして牽引する事になった。


At the age of 26, Kushner purchased the office building at 666 Fifth Avenue in 2007, for a then-record price of $1.8 billion, 
most of it borrowed.    ☛ ☛ ☛ ☛ ☛       
The majority of the transaction took place in less than a week. Kushner said: “In New York, you have to act quickly, or else you get left in the dust.

2007年(26歳の時)、クシュナーは666 Fifth Avenueに在るオフィスビルを購入したが、・・・当時としては最高、記録的な価格(18億ドル)で買収資金の殆どは借入金だった。

On August 18, 2014, Kushner acquired a three-building apartment portfolio in Middle River, Maryland for $37.9 million with Aion Partners. In 2013–14, Kushner and his company acquired more than 11,000 units throughout New York, New Jersey and the Baltimore area.

クシュナー不動産は!〜、
✦ 2014年8月18日、メリーランド州ミドルリバーにある3階建てのアパート有価証券をAion Partnersと共に3790万ドルで取得!・・・

✦ 2013年から14年にかけて、ニューヨーク、ニュージャージー、ボルチモアの各地域で11,000戸以上の物件を取得!・・・



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 In May 2015, he purchased 50.1% of the Times Square Building from Africa Israel Investments Ltd. for $295 million。

✦ 2015年5月、アフリカ・イスラエル・インベストメンツ・リミテッドからタイムズスクエア・ビルディングの50.1%を2億9,500万ドルで購入!・・・


さて!〜、大統領に選出されたトランプ氏が溺愛する長女の夫(ジャレッド・クシュナー)のビジネス歴は此のくらいにして、クシュナー氏の政治的野心を掘り下げて見たいと思います。

 共和党候補指名争いでクシュナー氏の名前が上がったのは!〜、

➤ ❮❮トランプ陣営の初代選対本部長であったコーリー・ルワンドスキー氏が突然更迭になった時であり、・・・❝トランプはトランプらしく!❞を声高に標榜して戦い、主流派の本命ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事や保守派のスコット・ウォーカーウィスコンシン州知事などを撤退に追い込んだ功績にもかかわらず、ルワンドスキー氏は事実上の解雇となったが、・・・その背景には、コーリー・ルワンドスキー氏がイバンカ氏とクシュナー氏との対立が原因とされている❯❯・・・

➤ ❮❮トランプ氏が採用した大物政治コンサルタントポール・マナフォート氏が更迭されたのは、イバンカ氏とクシュナー氏と不和になったのが原因だ見なされている❯❯・・・

 2012年米大統領選挙において、共和党候補ミット・ロムニー氏の5人の息子たちはここまで人事に介入してはおらず、イヴァンカ/ジャレッド夫妻の介入は度を越して異常と言っても差し支え無いでしょう!。

➤ ❮❮ ❝副大統領候補の指名にもクシュナー氏が絡んいる!❞〜、クリス・クリスティニュージャージー州知事は共和党候補指名争いから撤退すると、即座にトランプ候補(当時)を支持表明しましたが、クシュナー氏はトランプ候補の副大統領候補にマイク・ペンスインディアナ州知事を強く推した。その背景にはクシュナー氏の父親が脱税、選挙資金の違法献金及び証人への脅迫で2年間の実刑判決を受けたが、・・・当時の検察官はクリスティ氏だった。これを引きずり良い感情をクリスティー氏には抱いていなかった!と専門家筋は考察している!❯❯・・・

 もし、クシュナー氏が個人的、感情的になり、クリスティー氏を副大統領候補に推しなかった事は、今後に禍根を残す事になるでしょう!。偏執的な感情で粘着する性情は必ず、何れは頓挫する可能性を否定出来ません!。言ってみればユダヤ系特有な気質でしょう。

➤ ❮❮トランプ氏が次期大統領に決まると、政権移行チームの委員長であったクリスティ氏は副委員長に降格となった。強硬派で次期主席戦略官兼上級顧問のスティーブン・バノン氏が共和党主流派のクリスティ氏に反対したという報道があるが、クシュナー氏の力が働いたという見方が有力である。❯❯・・・

 あれだけトランプ氏を支持し共和党大統領候補指名選及び本選(大統領戦)中!〜、暴言、極言で袋叩きに遭っていたトランプ氏を支え、選挙戦を勝ち抜いた功労者のクリスティー氏に対して私情を挟んで介入するジャレット・クシュナー氏の人柄(下衆)が垣間見られます。

 影の選対本部長とも言われたクシュナー氏は、トランプ氏の原稿の草稿、デジタル及びマーケティング戦略から人事まで幅広く関与していた!と政界雀達が囀っており、義父の為めに情報を集めて直接報告する「情報収集役」を果たしている軍師(参謀長)と言っても差し支えないでしょう。

➤ ❮❮選挙後、オバマ大統領がホワイトハウスにトランプ氏を招いて会談を行った際、トランプ氏は長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏や次男エリック氏ではなく、クシュナー氏を側近として連れて行った。安倍晋三首相がニューヨークのトランプタワーでトランプ氏と初めて会談をした際も、クシュナー氏とイバンカ氏が出迎えているいる❯❯・・・

要するに、トランプ氏は実の息子よりも義理の息子に全幅の信頼を寄せている事の証です。❝類は友を呼ぶ!❞でトランプ氏とクシュナー氏は同類であり、・・・両者とも益の為には尽くしてくれた人達に対して冷酷ともいえる処遇を平然と行う、忌むべき特性を以っているのかも知れませんね!。
 安倍政権はトランプ氏は然ることながら、クシュナー氏をマークして対米外交を展開するのが必至となったようです。

トランプ氏とクシュナー氏の類似点!〜、

✦ トランプ氏の父親フレッド氏は、ニューヨーク市クイーンズ区で主として中間所得層を対象に不動産開発事業に携わっていました。父親に仕込まれたトランプ氏は、マンハッタン区で富裕層を相手に事業を展開することを夢見てそれを実現させた!・・・

✦ クシュナー氏も父親チャールズ氏の不動産開発事業を引き継ぎ、ニュージャージー州からマンハッタン区に進出し、実業家として名声を獲得!・・・

 トランプ氏は、若き頃の自分と現在のクシュナー氏を重ね合わせいるのでしょうね!。
これが、異常とも言えるトランプ氏のクシュナー氏に対する姿勢の根源かも知れません。

政権入りは可能か?

 クシュナー氏に対する溺愛ともいえる感情を寄せているトランプしですが、・・・1967年に制定された『反縁故法』が障害として横たわっている。
同法によれば、❮❮公職者は自分が務めている政府機関に親族を任命、採用及昇格させてはならない❯❯の条文があり、此れはトランプ氏と言えども曲げることは出来ません。
公職者とは大統領、親族は娘婿を含みます。

然し、『反縁故法』もザル法であり!〜
過去において、ビル・クリントン元大統領がファースト・レディのヒラリー氏を医療保険制度問題特別専門委員会の委員長に任命した例があり!、・・・『反縁故法』がホワイトハウスや大統領府のスタッフには適応しないという判決が下された経緯がある。
確かに同法は、政府機関と唱ってあるだけで、政府直属機関でなければよい!とのグレーゾーンがあるいい加減の法律です。

トランプ氏は反縁故法の存在にも拘らず!〜、

中東政策に関心があるクシュナー氏を特使、上級アドバイザーないし特別顧問としてグレーゾーンの範囲で採用する道を模索しているようです。
ホワイトハウスが、選挙中に見せた家族的な選挙陣営のようなトランプ一家に私物化されたものになり下がる不安は拭えません。

クシュナー氏の政治家として資質はトランプ氏と同様に未知数ですが!〜、
一つだけ言えることは、中東問題にクシュナー氏を関わらせるは早計です。
中東問題の全てはイスラエルが絡んでおり、此れは動かしがたい事実で、この中東政策をユダヤ系であるクシュナー氏を特別顧問あるいは上級アドバイザーに任命し事に当たらせる危険すぎます。
況してや、クリス・クリスティー氏に見せた冷淡な態度は、父親の脱税や違法行為に断罪(2年間の実刑)を下した事が心底にあり、偏執狂的な執拗さを持つ性情ならば、・・・パレスナ、アラブ諸国に対する冷静な判断するのは無理でしょう。
敬虔なユダヤ教徒であり、トランプ氏の長女イヴァンカをキリスト教からユダヤ教に改宗させるクシュナー氏の頑固さは特筆できます。
 ユダヤ人に特有な偏屈、頑固(選民思想!)さがトランプ氏の今後の政治に暗い影を落としていると見えるのは、・・・ブログ管理人の幻影か!?、・・・幻であって欲しいものです。