2013年11月14日木曜日

アップル巡り米大物投資家と言えば聞こえがよいが、・・・ハゲタカ同士が欲に駆られて鍔迫り合い!

アップル巡り米大物投資家が激突 近づく危機の出口 



物言う株主と債券王の舌戦には景気の転換点がちらつく(カール・アイカーン氏=写真左、AP=とビル・グロス氏)

米国の大物投資家が、アップルの行方を巡って舌戦を繰り広げた。一人は大株主として経営陣を揺さぶるカール・アイカーン氏(77)、もう一人は「債券王」の異名を持つビル・グロス氏(69)。カリスマの激突には米景気の転換点がちらついている。


 発端は10月24日。アイカーン氏がアップル株を買い増したうえ、1500億ドルの自社株買いをティム・クック最高経営責任者(CEO)に求めた書簡を公開した。
■ツイッターで応酬
 これに対し、グロス氏はツイッターで「アイカーン氏はアップルから手を引くべきだ」と攻撃。マイクロソフトの創業者で慈善家としても知られるビル・ゲイツ氏を引き合いに出し、「資金があるなら、自分のためでなく人々のために使うべきだ」と強調した。
 アイカーン氏も黙っていなかった。「善人になりたいなら、あなたこそ私やゲイツ氏が参加する慈善活動に加わるべきだ」とツイッターで応酬した。この活動は「ギビング・プレッジ」と呼び、米国の富豪で構成。財産の半分以上を慈善活動に差し出すという宣誓が参加の条件だ。

 アイカーン氏は1980年代以降、物言う株主の代名詞として経営者を揺さぶり続けた。大所ではタイム・ワーナーもデルも標的になっている。グロス氏は1970年代に債券運用会社ピムコを創業、満期までの保有が常識だった債券を売買することで、運用資産2兆ドルという世界最大級の運用会社に育てた。富豪でもある2人の激突は市場の話題をさらった。
 「慈善事業に私財を使え」という非難合戦なら、売り言葉に買い言葉の域を出ない。筆者は二人と議論したこともあるが、どちらも熱心な慈善家としての顔を持っていた。
注目すべき点はほかにある。まず、舌戦がアイカーン氏という株式投資家と、グロス氏という債券投資家との間で交わされた点だ。
株式投資家は、運用成果を極大化するために手持ちの現預金を自社株買いや配当で配分するよう経営者に求める。しかし、このような要求は行きすぎると企業が債務の返済力を落とし、信用度を反映する社債の価格が下がりかねない。自社株買いを求めるアイカーン氏にグロス氏がかみついた本当の理由はここにあるはずだ。
 次に注目すべきなのは、株式投資家と債券投資家の対立が、今起きているという点だ。
 2008年のリーマン・ショック以降、アイカーン氏に代表される物言う株主は、存在感を落としていた。金融危機を何度も乗り切ってきた同氏ですら、引退説がささやかれたほどだ。
■「物言う株主」の復権
 リーマン危機は歴史的な信用収縮につながり、金融機関の貸し渋りは激しくなった。現金を株主に配分するよう企業に要求すれば、企業は資金繰りに窮して肝心の株価が下落してしまう。株式投資家は「物言わぬ株主」に徹するしかなく、返済に備えて現金を手元に確保してほしい債券投資家と利害が一致した。
 だが危機から5年が過ぎ、信用収縮も改善した。危機の時は20%あった低格付けの米社債の平均利回りも、今年は5%を下回るほど低水準になり、信用度が低くても資金調達しやすくなった。だからこそアイカーン氏は資金を配分するよう企業に求め、グロス氏は株主の圧力に拍車がかかり過ぎる懸念に神経をとがらせたのではないか。
 8日に発表した10月の米雇用統計は市場予想を上回り、景気の底堅さを示した。政府機関の閉鎖などのあおりでもたついてはいるが、米景気は着実に危機からの出口に歩を進めている。株と債券の大御所が散らす火花には、そんな景気の一断面が浮かんでいる。

編集委員 梶原誠


日本経済新聞2013/11/12


                                                           

筆者考:




カール・アイカーン:

カール・アイカーン(英語:Carl Icahn、1936年2月16日 - )はアメリカ合衆国の投資家。持株会社アイカーン・エンタープライズの創業者。ニューヨーク州出身

生い立ち:

ユダヤ教カントールの父と、学校教師の母のもとにニューヨーク市クイーンズ区に生まれる。ニューヨークのファーロックアウェイ高校を卒業。プリンストン大学で哲学、ニューヨーク大学で医学をそれぞれ専攻するも、その後中退している。

経歴:

2011年3月7日、世界情勢を懸念して自身のファンドから17億6,000万ドルを投資家へ返還。その4日後に東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が起こり、野性的な勘が優れていると言われた。

2011年8月、S&P 500を空売り後の株価下落、そしてアイカーンが保有する銘柄の一つモトローラ・モビリティがGoogleによって好条件で買収されたことも重なり、1週間で5億ドルという記録的な収益をあげた。

2013年8月13日、自身のTwitterアカウントにて「現在、アップルの株式を大量に保有しているが、アップルは過少評価されている。ティム・クックと話し、自社株買いをするべきだと伝えた。」とツイートしたところ、株価が5%(時価総額2兆円以上)上昇し、世間を騒がせた。
(ウイキペディア引用)


 
           Bill Gross:
 is an American financial manager and author. He co-founded Pacific Investment Management (PIMCO). Gross also runs PIMCO's $270.0 billion Total Return Fund (PTTRX).
ビル・グロスは米債券運用最大手パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の創始者で経営者でもある。2.7兆ドルのトータる・リターン・ファンドを運営する。

Bill Gross(William Hunt Gross)
ウイリアム・ハント・グロス

Born April 13, 1944 (age 69), Middletown, Ohio, United States
出生地、日: 1944年4月13日/米国・オハイオ州・ミドルタウン
Residence  Laguna Beach, California, United States
在所: 米国・キャルフォルニア州・ラグナビーチ
Nationality  American
国籍:  米国
Alma mater  UCLA (M.B.A.)Duke University
教育: ロスアンジェルス・カリフォルニア大学(学士)/デューク大学)
Known for  Co-founder of PIMCO
PLMCOの創始者と広く知れれている
Net worth  Increase $2.3 billion (March 2013)
個人純資産: 23億ドル(2013年3月の増加)
Religion  Presbyterian
宗教: 長老派教会
Spouse(s)  Pamela Roberts (divorced)。Sue J. Frank
配偶者: パメラ・ロバート(離婚)/スー・J・フランク(現)

Children
with Roberts: Jeff Gross/Jennifer Gross
with Frank:  Nick Gross/
Parents Shirley Tait/Sewell Mark Gross 

以上(英語版ウイキペディア引用)

筆者註:長老派教会
長老派教会(ちょうろうはきょうかい、英語:Presbyterianism, Presbyterian Church)は、キリスト教のプロテスタント、カルヴァン派の教派。長老教会。長老派ジュネーヴのカルヴァン派との、チューリッヒ協定による改革派教会の合同が成立した際、教会制度はカルヴァンの長老制が採用された。聖書によって改革され続けるという改革派の信仰は、ドイツ、フランス、オランダなどで広まったが、ジョン・ノックスによってスコットランドに伝えられ、この地で発展し、教会制度によって「長老派」(プレスビテリアン[Presbyterian])を名乗るようになる。ノックスは、『戒規の書(訓練、規律書)』で、長老制がジュネーヴからではなく、聖書から直接来たものであると明言している 1567年にスコットランドの国教となる

Gross briefly played blackjackprofessionally in Las VegasNevada, and has said that he applies many of his gambling methods for spreading risk and calculating odds to his investment decisions.

グロスは若い頃、短い期間だがカジノ賭博の町・ラスベガスで「ブラック・ジャック」のデーラーとして働いた経験がある。此の経験がグロスの相場勘!、リスク感!、怜悧・緻密な計算!、勝機を掴む勘を養い投資家として成功した大きな要因である。



アップル巡り米大物投資家が激突 近づく危機の出口 :


大物投資家の激突!とは大袈裟な!・・・大物投資家ではなくて欲に駆られたハゲタカ・ファンドを運営する者同士が己の「牙城を守る為の罵り合い!」としか映らない!。

✦ カール・アイコン氏 !・・・イスラエル以外で世界最大のユダヤ系人が犇くニューヨーク・ブルックリンで生まれ、典型的なユダヤ商法で富を掻き集め、今や絶頂期に身を置いている人物。
投資の仕方が阿漕するぎ!・・・先ずはアップル株を密かに大量に買い足しで、6,7%の株を保有し大株主の位置を固めてからアップル社に自社株買戻しを要請書をテレビ(CNBC局)で公開する。
 平行して「アップル株価が不当に低すぎる!」と大々的にテレビ・インタビューで語る!、・・・
効果は抜群で即アプル株は高騰し巨額な利益を得る手法は違法行為の限界点に達している。まぁ!~、乗せられる一般大衆投資家は後で泣きを見ることになるが。

 ✦ ビル・グロス氏!・・・両親はカナダ・マニトバ州・ウニペグ市から米国に移ったスコットランド系北米人。グロス氏は質実剛健のスコットラン気質を親から受け継ぎ投資の世界(特に債権市場)で稀有な才能で財を為した。

方やユダヤ系、方やスコッランド系が金融・投資界で「物言う株主」の限界についてツイッターで其々の意見の火矢で応酬しているが!、・・・ 発端は10月24日。アイカーン氏がアップル株を買い増したうえ、1500億ドルの自社株買いをティム・クック最高経営責任者(CEO)に求めた書簡を公開した》である。

しかし真の理由は!・・・、【8日に発表した10月の米雇用統計は市場予想を上回り、景気の底堅さを示した。政府機関の閉鎖などのあおりでもたついてはいるが、米景気は着実に危機からの出口に歩を進めている】です。
米景気は着実に危機からの出口に歩を進めている!”・・・此の意味はQEが着実に終焉に向かっており、終焉と共に起こる【金融界!/株式市場!/債権市場!/商品市場!不動産業界】へ激震の影響で景気が後退する恐れ指します。

両者ともQEの終焉によって己らが運営する「投資ファンド」の資産が目減りするのを極端に恐れ今のうちに利益を確保して、激震を避けようとしている!と筆者の目に映ります。
すなわち己等が築いた投資ファンドが巨大に成り過ぎた故に大きな影を反映している!、・・・己の影に怯えている。
恐竜が巨大になり過ぎた図体を持て余して絶滅したと同様な道を歩むか?・・・。

何れにしてもQEの終焉に市場は敏感であり、今後このニュースに投資家が一喜一憂!するでしょう。
最新のニュースでは「来月12月FOMCの会議でQEは打ち切られる!」とも憶測されているが、!、・・・もし、此れが具現化したら、とんでもない!来るべきクリスマスの贈り物となるでしょう。

筆者 の水晶玉は近来は曇りがちで未来の映像は全く映りませんが、・・・QEの終焉で金融資産が目減りに拍車が掛かり、景気後退の可能性が限りなく高くなるが故に、決断はFRBは来年に持ち越されると推測しています。残念ながら確信はありません!。
 FRBの度外れた金融緩和(人為的に操作された歴史的な低金利=経済麻薬)で経済界は、中毒症状を起こして脆弱な体質となってしまっている。
            
FRBの匙加減は如何に?・・・FRBは景気後退を懸念して金縛りにあっており、おそらくQEからの脱却は非常に困難で、ある専門家は QE停止は絶対にない!” とまで広言しています。

年末にむけ米国、FRBの動きには目が離せない状況になってきたようです!!!・・・。