2015年7月14日火曜日

予想通り!、EU条件付きでギリシャ支援の合意に至る・・・

EU、ギリシャ支援で原則合意 財政再建策の法制化条件
共同通信 (2015/07/13 )





13日、ブリュッセルでユーロ圏首脳会議後に記者会見する欧州連合(EU)のトゥスク大統領


【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)は12日から13日にかけてブリュッセルで緊急のユーロ圏首脳会議を開き、財政危機に陥ったギリシャへの金融支援再開を具体化する協議に入ることで原則合意した。増税や年金改革といった財政再建策の一部を同国が15日までに法制化することが条件。EU側は法制化を確認後、大規模な支援融資実施に向けた交渉を正式に開始する。同国の財政破綻とユーロ圏離脱という最悪の事態は回避される方向となった。

 EUのトゥスク大統領は首脳会議後に記者会見し「ギリシャに再建の機会を与えた」と意義を強調した。

                                        

筆者考:

筆者の予想通りの展開で、条件付きでEUのギリシャ支援で原則合意がなされた!・・・

ギリシャ:

オデッセイにおいて創設された秘密組織フィリキ・エテリアを中心として、1821年オスマン帝国に対する反乱が企てられた。3月にギリシャ各地の都市で蜂起が起こり、1822年に独立宣言した後、ギリシャ独立戦争が始まった。エジプトの助けを得てこれを鎮圧しようとしたオスマン帝国に対し、英・仏・露が介入、1829年、アドリアノープル条約によってギリシャ独立が承認された。翌1830年、バイエルン王国の王子オットーをオソン1世として国王に据えギリシャ王国として独立し、古代ギリシャ滅亡以来約1900年ぶりにギリシャ人の国家が復活した。

参考文献によると1800年以降のおよそ半分の期間で財政破綻の状態にあり、「恒常的なデフォルト状態にある」と表記されています。ギリシャは21世紀にユーロ加盟して以降おとなしかったものの、2010年のギリシャ危機(債務隠蔽発覚)で、デフォルト常習国家が仮面を被っていただけだった事が明らかになりました。


ある情報に拠ると戦後少なくとも7回のでデフォルト(債務不履行)宣言、5回とも言われているますが、余りの多すぎて正確な記録が残って居ないようです。



      此のグラフに拠ると、・・・間違いなくデフォルト常習国と言える!。

ギリシャの特殊性:

✦ "ギリシャは、財政危機に関して公務員給与カットなど財政支出削減、増税というギリシャ独自の緊縮財政を発表しているが、欧州の中でも指折りの公務員天国であり、その実効性が疑われている

✦ OECDの報告書によれば以下の通りだ。ギリシャの公務員は雇用者の24%であるが、その所得は雇用所得全体の33%にも達しており、・・・公務員給料が民間より1.5倍程度高い。

✦ ギリシャには政府所有企業(日本の特殊法人、独立行政法人)が74もあり、その企業価値は440億ユーロ(4.8兆円)でGDP比18%である。公的セクターが大きい日本でも、政府所有企業の価値はGDPの1割程度であるから、ギリシャの凄さがわかるだろう。さらに、企業・製品規制について、ギリシャはOECD国の中でもっとも厳しく競争を制限している。

 アテネ中心部の企業団体幹部の自宅居間の床は、ピカピカに磨かれた大理石が敷き詰められ、棚には40種類の高級酒がずらりと並んでいた。裕福な家庭はプール付きの家や高級車などを持ち、優雅な生活を楽しんでいる。「しかも、税金はほとんど払っていない


ギリシャがEU のメンバーである限り、EU通貨には上限があり、・・・詰まりユーロ・ドル安が続く事で、この恩恵を受けるのがドイツで、フランスであり、ユーロ安を武器に国際市場で競争力をます。

ユーロ高になると決まってギリシャ債務問題が再燃して、ユーロ安へと再度移行するのでは、意図的ギリシャを利用して通貨操作しているのでは?!と筆者は勘ぐっています。

結局は救済せざるを得ない蟻地獄に陥っており!、・・・ギリシャも此の辺は承知しているからごねている

相手の弱みに付け入って嵩に懸かる!は南鮮人同様に目を見張る(皮肉)ものがあります。

何れにしても国民投票で居された事項を議会で承認して欧州連合に緊縮財政案を提出し救済を確約されたが、・・・国民が納得するか?、国体運営に支障を来すのが予測されギリシャの前途は多難であり、支援金が底を突き再度デフォルト懸念が惹起される事は必至でしょう!。