2016年2月11日木曜日

米国大統領選の行方!(3)⇒ ニューハンプシャー州/予備戦の結果

2月9日、ニューハンプシャー州/大統領予備選挙が行われ、世論調査の下馬評通りの候補者の!〜、

 共和党はドナルド・トランプ氏!・・・
✦ 民主党はバーニー・サンダース氏!・・・

両氏が対立候補者を寄せ付けずに圧勝して多くの代議員を獲得!・・・

共和党予備選の結果:

ドナルド・トランプ:     獲得票 / 支持率 / 獲得代議員    

        

       92,417  35.1%    10




ジョン・ケイシック: 


       
                         41,813   15.9%    3




テッド・クルス:


       30,416    11.6%    2





ジェブ・ブッシュ:



       29,186   11.1%    2




マーコ・ルビオ:




                  27,774         10.6%    0




クリス・クリスティー:




                 19,811           7.5%    0




カーリー・フィオリーナ:




                 10,969           4.2%    0




ベン・カーソン:




                      5,968     2.3%      0




先の初選(アイオワ州)では世論調査では先頭を爆走していたトランプ氏が思わず二位に甘んじる手痛い敗戦を喫して臍を噛んだが、ニューハンプシャー州では心機一転し驕らずに、低姿勢で有権者に接し選挙運動を展開、・・・また今回は討論会をキャンセルする事無く、対立候補者との論戦を戦わして好印象を植えつけた。此れが世論調査通りの結果に繋がった事は明白です。
二位に付けたケイシック氏(オハイオ州知事)が予想外の善戦で、予備選からの撤退が噂されていたが、・・・   獲得票(41,813 )支持率( 15.9%)代議員( 3)を得た事で、今後は心配の種だった選挙運動資金が潤う(寄付)事になり、戦線にとどまる事は確実です。

✦ クルス氏及びブッシュ氏は、選挙資金も豊富であり、予備選からの撤退は考えられません!・・・

✦ ルビオ氏は先のアイオワ州での善戦(トランプに迫る)で一躍脚光を浴びたが、ニューハンプシャー州・共和党の討論会で醜態を見せ、一挙に支持を失い、不本意な結果となり、予備選の戦列にとどまるか?は微妙な処です!・・・

✦ アイオワ州予備選では12人の候補者が乱立していたが、・・・支持が集まらずに4人が脱落した!・・・

 クリス・クリスティーカーリー・フィオリーナ、ベン・カーソンの3人は間違いなく予備選から撤退すると思われる!・・・



民主党予備選の結果:

バーニー・サンダース:




    138,716   60.0%    13






ヒラリー・クリントン:





       88,827    38.4%    9





先のアイオワ州予備選ではクリントン氏とサンダース氏は大接戦で、何方を勝利者とするか!?を躊躇った程です。

サンダース氏が予備選の出馬を発表した当初は!〜
サンダース?誰それ!?、と知名度が低く、元連邦上院議員(バーモント州)、然もバーモント州は米国と東北部の小さな州で人口も僅かわずか6 26,562 、・・・隣接のNY州に影に隠れ埋没しているような州である。
 此の州の元連邦議員で、然もユダヤ系であり、知名度はゼロに近いものがあった!。
クリントンに影さえ踏めなかったのが、・・・アイオワ州で互角の戦い、ニューハンプシャー州ではクリントン氏を鎧袖一触で蹴散らすとは、誰が想像できたろうか!?。

サンダース氏は既に米国の歴史を、『ユダヤ系として初めて予備選勝利!」を打ち立てました。
政治的信条は!〜、民主社会主義者を標榜して、ウオール街、メガバンク、億万長者への増税などで挑発している。低所得者には優しく富裕層には厳しい姿勢を堂々と示している。
若者には社会改革を訴え!〜、低所得者や組合員の心を鷲掴みにしている。
米国民の誰もが求めている、ユニバーサル医療保険制度(日本やカナダがモデル)の導入を約束して、その財源はウオール街、メガバンク、石油会社から搾り取ると言明している。

支持層は圧倒的に若者である。特に女性の若年層の86%はサンダースを支持しており、・・・クリントン氏は僅か14%である。
今回のニューハンプシャー州の予備選では投票率が史上最高となり、投票締め切りを一時間も遅らせる仕儀となった。
テレビで此の模様を中継していましたが、投票所に駆けつけたのは殆どが若者でした。

アフロ・アフリカ系(黒人)、全米に点在する労働組合がサンダース支持の声明を出すなど、サンダース氏の勢いは日増しに増幅している。
クリントン陣営は危機感を隠す事無く、次の予備選に支持を訴えている。