2016年2月16日火曜日

貴重な『拉致/英文著書』日本の外務省は無視を決め込む!・・・

日本が発信しない「拉致」英文本 古森義久
ZakZak(2016.02.14)

ワシントンにある韓国政府系の研究機関「米国韓国経済研究所」(KEI)で2月3日、「北朝鮮の拉致計画の真実」と題するセミナーが開かれた。その題名の新刊書の内容を著者の米国人ジャーナリストのロバート・ボイントン氏が紹介し、米側専門家たちが討論する集いだった。

 実はこの書は、北朝鮮による日本人拉致事件の内容を英語で詳述した初の単行本だった。事件を英語で紹介した文献は米側の民間調査委員会の報告書などがあるが、商業ベースの英文の単行本はなかったのだ。

 だから拉致事件を国際的に知らせる点で意味は大きく、日本側も重視すべき書である。米国とカナダで一般向けのノンフィクション作品として、1月中旬に発売されたのだ。

 ニューヨーク大学のジャーナリズムの教授でもあるボイントン氏は日本滞在中に拉致事件を知り「この重大事件の奇怪さと米国ではほとんど知られていない事実に駆られて」取材を始めたという。この本はニューヨークの伝統ある「ファラー・ストラウス・ジロー」社から出版された。

 ボイントン氏は数年をかけて日本や韓国で取材を重ね、とくに日本では拉致被害者の蓮池薫さんに何度も会って、拉致自体の状況や北朝鮮での生活ぶりを細かく引き出していた。また同じ被害者の地村保志さん、富貴恵さん夫妻や横田めぐみさんの両親にも接触して、多くの情報を集めていた。その集大成を平明な文章で生き生きと、わかりやすく書いた同書は迫真のノンフィクションと呼んでも誇張はない。ただし、ボイントン氏は拉致事件の背景と称して、日本人と朝鮮民族との歴史的なかかわりあいを解説するなかで、日本人が朝鮮人に激しい優越感を抱くというような断定をも述べていた。文化人類学的な両民族の交流史を奇妙にねじって、いまの日朝関係のあり方の説明としているのだ。

しかし同セミナーでの自著の紹介でボイントン氏はそうした側面には触れず、ビデオを使って、もっぱら日本人被害者とその家族の悲劇に重点をおき、語り進んでいった。

 「なんの罪もない若い日本人男女が異様な独裁国家に拘束されて、人生の大半を過ごし、救出を自国に頼ることもできない悲惨な状況はいまも続いている」

 ボイントン氏のこうした解説に対して参加者から同調的な意見や質問が提起された。パネリストで朝鮮問題専門家の韓国系米人、キャサリン・ムン氏が「日本での拉致解決運動が一部の特殊な勢力に政治利用されてはいないのか」と述べたのが異端だった。そして、同じパネリストの外交問題評議会(CFR)日本担当研究員のシーラ・スミス氏が「いや拉致解決は日本の国民全体の切望となっている」と否定したのが印象的だった。

 だがなお残った疑問は、日本にとってこれほど重要な本の紹介をなぜ日本ではなく韓国の政府機関が実行するのか、だった。KEIは韓国政府の資金で運営される。日本側にもワシントンには大使館以外に日本広報文化センターという立派な機関が存在するのだ。だが同センターの活動はもっぱらアニメや映画の上映など日本文化の紹介だけなのである。安倍政権の重要施策の対外発信はどうなっているのだろう。(ワシントン駐在客員特派員)

                                                 


ブログ管理人考:

ワシントンにある韓国政府系の研究機関『米国韓国経済研究所/KEI』で2月3日、『北朝鮮の拉致計画の真実』と題するセミナーが開かれ!、・・・その席上でこのセミナーの題名でもある新刊書が紹介され、米国の専門家たちが討論する集まりだった。



英文で北朝鮮の拉致事件を主眼にした著書『北朝鮮の拉致計画の真実』は初めてであり、貴重で重要なものと言える。
本来ならばワシントンに在る日本大使館は即座にセミナーに参加して討論に加わり、日本政府が集めた資料を公開しながら米国専門家の目を開かせるべきであった!。


佐々江 賢一郎(ささえ けんいちろう):
アメリカ合衆国駐箚特命全権大使

生誕 1951年9月25日(64歳)
岡山県倉敷市出身
広島大学附属高等学校を経て1974年、東京大学法学部卒業




日本大使館が在するお膝元のワシントンで開かれた『北朝鮮拉致問題の討論会!』〜、この様な機会は滅多に転がり込んでは来ない、・・・外務省(米国日本大使館⇔駐米全権日本大使の佐々江 賢一郎)は何をやっていたのか!?、暇を持て余して鼻XXでも穿っていたのか?と言いたくなります。

此の貴重な英文『北朝鮮の拉致計画の真実』著書を即座に入手して首相官邸に送付して、国際社会に訴えるのに如何にして利用できるか?を検討するべきでした。
加えて外務省職員に配布してマニュアルとして改めて拉致問題をお浚いをして、気を引き締めて拉致問題に拉致問題に取り組むべきです。

『北朝鮮の拉致計画の真実』!〜、
作者のニューヨーク大学のジャーナリズムの教授でもあるボイントン氏は、・・・日本滞在中に拉致事件を知り『この重大事件の奇怪さと米国ではほとんど知られていない事実』に学者的な研究心が萌芽して取材を始めた。この本はニューヨークの伝統ある「ファラー・ストラウス・ジロー」社から出版の運びとなり、・・・米国とカナダで一般向けのノンフィクション作品として、1月中旬に発売された。

討論会の後に残された疑問は!〜
➤ ❮❮日本にとってこれほど重要な本の紹介をなぜ日本ではなく韓国の政府機関が実行するのか、だった。『K・E・I』は韓国政府の資金で運営される。日本側にもワシントンには大使館以外に日本広報文化センターという立派な機関が存在するのだ。だが同センターの活動はもっぱらアニメや映画の上映など日本文化の紹介だけなのである。安倍政権の重要施策の対外発信はどうなっているのだろう!❯❯・・・

此れは尤もな疑問であり、・・・安倍政権の拉致問題に対する本気度が試されている事となるが、残念な事に安倍総理は超人ではない!。 一人で獅子奮迅の活躍で日本国が直面している国難とも言える諸問題に対応して解決する事を求めるのは酷である。

 せめて、外務大臣(岸田文雄)が能力(求心力、指導力)を備え、高級外務官僚を縦横に使いこなして、国民が瞠目する程の手腕を発揮してくれれば、・・・安倍総理も今以上に力強く国体運営が可能となり、加えて外交政策も輝きを増幅させる事が可能となる。
 皮肉な事には、今では無能の代名詞となっている上に『売国・国賊』と罵倒されても不思議では無い程に、日本国を損なう事ばかりの実績しかのこしてはいない外務省である!。