2024年11月29日金曜日

英ガーディアン紙《日本の価値観は斬新だった》日本の漫画が世界で爆発的に売れる理由を大特集

1995年をピークに販売額が
    下がり続けていた漫画市場!〜、
しかし電子コミックの急拡大や巣ごもり需要により、
 2919年から突如として右肩上がりに転じ、…
2023年の販売額は過去最高の6937億円となった
(なお漫画の販売額は出版市場全体の4割以上)

漫画の人気の高まりは海外でも同じで!〜、
イギリス紙ガーディアンは以前、漫画の爆発的な
 人気の理由に迫る記事を配信している!・・・

要点は!〜、
ガーディアン配信記事の執筆者が12歳の娘への
 プレゼントを探しに書店に行き、店員(20代)に
 お勧めの本を訊くと、日本の漫画を勧められ、
 そのコーナーに案内された。
 4つの棚が全て漫画作品に当てられていた。
 全てのシリーズの1巻が売り切れていたのだが、
 店員は『人気がありすぎて確保出来ない
》、…
        と説明した

日本国内で人気だった漫画の売上は!〜、
 過去5年間で世界中で爆発的に増加した!・・・

英国での販売は!〜、
 2012年に年間43万冊だったが、
  2022年には180万冊以上となった!・・・

米国でも2020年には968万冊だったが!〜、 
 わずか1年後には2520万部に達している!・・・

2021年、漫画は米国の印刷書籍市場全体において、
最も成長率の高いカテゴリーとなり、次に成長率の
高い『ロマンス』を3倍上回った。 
この驚異的な増加は英語圏全体で見られた。

近年の漫画の驚異的な成長には様々な要因があるが、
10代の若者たちがコロナ・ロックダウン中に、…
Netflixなどを通してアニメを観始めた事はその1つだった!と推測されている。

ほとんどのアニメが漫画が原作である事を知り、…
若者たちは、彼らの愛するキャラクターたちの世界が、
 さらに広がっている事に気がついたのだ。

小売業者のバイヤーは以下のように語った!〜、
        ⬇︎⬇︎⬇︎
数年前であれば客層は10代後半の少年や、
 30代、40代の男性が多かったのですが、
 最近では10代の若者たちが占めています
》、…

■【Ghouls, demon slayers and socially anxious students: how manga conquered the world】:

https://www.theguardian.com/books/2022/nov/01/ghouls-demon-slayers-and-socially-anxious-students-how-manga-conquered-the-world


グール、悪魔退治者、社会不安を抱える学生:マンガがいかにして世界を征服したか


昼休みにウォーターストーンズへ行き、娘の誕生日(12歳になる)へのプレゼントを探した。
娘にあげる本を選ぶとき、いつもうまく選べない。
そこで書店員(20代)におすすめの本を尋ねると、マンガの棚へ案内された。マンガはいいよ、右から左に読めば娘も喜ぶよ、と言われた。社交不安障害の高校生を描いた『古見さんは、コミュ症です』はいいかもしれない。あるいは、ダークファンタジーの『東京喰種トーキョーグール』はどうだろう。年齢にはちょっと不向きだが、プレティーンたちはそれが大好きだ。
然し、マンガ専用の棚が4つもあるのに、棚を探すと、候補に挙がったシリーズの第1巻がなくなっている。書店員の説明によると、あまりにも人気があるので、
ウォーターストーンズでは在庫を保てないのだそうだ

引用はここ迄。

ガーディアン紙が配信した記事には!〜、
外国人から様々な意見が寄せられています!・・・

その一部を抜粋して如何に列記いたします。
ご覧ください。

■ 日本の漫画の最大の特徴は、
  確立されたストーリーがあるってことなんだよ。
  作品ごとに作者は1人しかいない。 +10 

■ 私は若い頃は一切興味がなかったのに、
  50代になってアニメや漫画に出会って、
  本当に大好きになっちゃったの。
  このアートにすっかり魅了された。
  従来のメディアとはかけ離れているから。
  出来れば前向きな見通しが今後も続いて、
  英国でも漫画が入手しやすくなりますように。 

■ 子どもの頃からの漫画全体のファンではないけど、
  「AKIRA」を読んで育った俺は、
  イラストの色彩、イラストそのもの、
  そしてストーリーに圧倒されたのを覚えてる。
  どんな作品よりも鮮明でシャープだったんだ。
  それはもうあらゆる点で。 +5 

■ 漫画は人の想像力を飛躍させて、
  日常の世界とつながりながら、
  真の現実逃避をすることができる。
  だから人気なんだよ。 +2 
         ⬆︎⬆︎⬆︎

   ■ それは漫画が売れる理由にならない。
     他のフィクションにも当てはまるから。 +4 
             
⬆︎⬆︎⬆︎
      ■ 少なくとも漫画の特徴としては事実だ。
        そして一般的なフィクションが、
        想像力を飛躍させるとは限らない。 +7 

■ 漫画はフランスでは長らく大人気。
  「AKIRA」や「銃夢」みたいな、
  僕を含めた西洋人の視点から見て、
  「最も見栄えのいい」作品が出版されてた。
  そしてどんどんイギリスにもその波が……。
  だけど今の漫画のデザインは好きになれないな。
  ストーリーはいいのかもしれないけど……。 +5  

■ アメコミに慣れ親しんできた子どもたちにとって、
  テーマや物語、イメージが独特な日本の漫画は
  かなり斬新なものだったんだよ。
  かく言う自分も同じ経験をしてる。
  米英の子ども向け映画を観て育ったから、
  ジブリの作品を初めて観たときには、
  本当に大きなショックを受けたんだ。 +3 

■ 最近のSNSユーザーのプロフ画像なんて、
  漫画のキャラクターばかりだもんな。 +3 

■ 20年ほど前にこんな話↓を読んだ記憶がある。
  「漫画も他のものと同様人気には波がある。
  長期的なファンは間違いなくいるだろうが、
  完全に主流になることはないだろう」。 
          
⬆︎⬆︎⬆︎
    ■ アメリカではすでに日本の漫画の売上が、
     コミック(Marvel/DC)を上回ってるらしい。
     「スーパーマン」や「バットマン」よりも、
     「NARUTO」の方が人気なんだ。 
            
⬆︎⬆︎⬆︎
      ■ 「ONE PIECE」は数年前に、
        コミックの中で歴代売上が2位になった。
        「バットマン」を上回って、
        「スーパーマン」に次ぐ記録だ。
        他の2作は1930~40年代の作品だけど、
        「ONE PIECE」の連載が始まったのは、
        最近と言える1990年代後半。 +6 

■ 「デスノート」が大好きだったなぁ。
  実写映画も良かったよね。
  10代の娘たちはジブリ作品なら何でも大好きだよ。
  ちなみに自分が漫画を読むようになったきっかけは、
  「AKIRA」とかだった。 +6 

■ 最近のアメコミはストーリーより、
  「表現」を重視してる節がある。
  一方でほとんどの日本の漫画の内容は、
  ただの現実逃避のファンタジーだから、
  売れてるのも不思議ではない。 +10 

■ 我が家の11歳になる息子は、
  漫画に出会うまで本を読んだ事がなかったのに、
  今では物語を読むのが大好きになったの!
  漫画の影響で日本のあらゆる物への憧れが広がって、
  息子は今、東京旅行を計画してる🙂 +3 

■ 俺がアニメや漫画に惹かれる理由は、
  少なくとも自分の経験では、西洋の作品と比べて、
  暗いけど過度に落ち込まない物語が多いから。
  例えば「呪術廻戦」はホラーの一種で、
  確かに時折怖い要素があるんだけど、
  それでも沢山のユーモアや楽観的な部分がある。
  西洋の作品では滅多に見られないね。 +4 

■ 漫画の人気がどんどん高まってるのは知ってたけど、
  ガーディアン紙でも取り上げられるとは。 +2 

■ 13歳の時に漫画を初めて読んで思ったのが、
  「なんて読みやすいんだ」だった。
  そこに漫画の人気の理由があると思う。 

■  00年代初頭に英国で花開いたジブリ作品への愛も、
  漫画の読者への道を開くのに役立ったはず。
  「となりのトトロ」や「ハウルの動く城」を通して、
  多くの子どもが日本文化に触れたからね。 +3 

■ SNSのプロフィールやタイムラインを見てると、
  日本のアニメや漫画、それに関連するゲーム文化は、
  一部の若者たちにとっては、
  「必要不可欠」な存在になってるみたい。 +4 

■ 私は60代だけど、日本のアニメや漫画は凄く面白い。
  10代の娘たちもそれぞれお気に入りがあって、
  私も一緒になって夢中になってる。
  今現在我が家で流行ってるのは、
  「ハイキュー」、「デスノート」、「アオアシ」、
  「ワンパンマン」、「進撃の巨人」、「呪術廻戦」。 +2 
         ⬆︎⬆︎⬆︎
   ■ 私はあなたと同年代で、
     挙げられた作品は1つも読んでないけど、
     興味はすごくある。 

■ ここドイツでも日本の漫画やアニメはかなり人気。
  自分は子どもの頃も沢山のアニメを観てたし
  (ポケモン、名探偵コナン、ドラゴンボールなど)、
  漫画もたくさん読んできたよ。
  子どもの頃に楽しんだ娯楽ってやっぱり、
  懐かしくて振り返りたくなるよね。 +6 
        ⬆︎⬆︎⬆︎
   ■ そういった話を聞くと、
     息子の子ども時代を思い出す。
     今20代後半の息子は漫画の影響で、
     高校の時に日本語を選択したの。 +2 

■ 英国におけるアニメと漫画の認知は、
  少なくとも一般的なレベルでは、
  1988年公開のドキュメンタリー映画、
  「When Comics Grew Up」で始まったはず。 

■ 「漫画が大人気」だなんて今さらすぎる! +5 

■ アニメが欧米で人気になったのは、
  アニメの黄金時代(80年代)に育った僕らが、
  アニメを観続けたいと思ったから。
  でもこっちではアニメーションやコミックは、 
  「子ども向け」という認識がどこかであって、
  市場に大きな穴を作ってしまったんだ。
  そしてその穴を、日本の漫画が埋めた。 +3  

■ 80年代にマンガを読んでた人間としては、
  漫画がここまで人気になったのは嬉しいけど、
  これほど時間がかかるとも思わなかった。 

■ 「何でも自由に描く」という日本の漫画の価値観は、
  俺たちからすると斬新だったんだ。
  ある意味コミックは守りに入ってたからね。
  だから漫画は若者を惹きつけたんだと思う。 +5 

■ 今や日本の漫画は社会現象みたいな物だと思う。
  それは良くも悪くも。
  この人気が続くのか、それとも勢いをなくすのか、
  それは誰にも分からないんじゃないかな。 

■ 俺は40代のヨーロッパ出身の人間で、
  同世代の人たちは全員が「ドラゴンボール」、
  「らんま」、 「エヴァンゲリオン」、「北斗の拳」、
  「聖闘士星矢」あたりの日本の作品と一緒に育った。
  最近はNetflixとかのおかげで色んなアニメが観れる!
  英国でも漫画が流行したことを嬉しく思うし、
  漫画の人気は廃れないって確信してるよ。 +2

                                           


今更ながら、日本人漫画家のソフト・パワー(空想、斬新)の迫力さに圧倒されるガーディアン紙の配信記事と寄せられた声には驚かされました。

日本の漫画に触れて日本に興味を持ち、訪れる観光客の多い事は事実であり、最近の外国人観光客の増加に寄与している!と言えるかも知れません。