2016年2月19日金曜日

米国大統領選の行方!(4)⇔《政治資金分捕り合戦!》と《誹謗中傷合戦!》が熾烈に!・・・

米大統領選:賛否両論のスーパーPACが流れを変えるか? 700億円超の誹謗中傷合戦が本格化
NewSphere(2016年2月18日)

 米大統領選の戦いがますますヒートアップしているが、その裏で巨額の資金が動いている。通常は個人や団体からの献金が選挙活動に充てられるが、候補者の選挙運動とは別途に、独自の活動で候補者の援護射撃をする「スーパーPAC」という団体が、選挙戦に影響を及ぼしている。

◆候補者とは無関係。献金額に制限なし
 大統領選の資金源として上げられるのは、各候補者への個人献金と、PAC(Political Action Committee政治行動委員会)という候補者の当選や立法議案の成立を援助するため組織された、政治資金団体を通しての献金がある。FEC(連邦選挙委員会)の規則では、候補者への直接献金は1人2,700ドル(約30万円)、PACへの献金は1人5,000ドル(約57万円)まで。企業、団体からの政党、政治家への直接献金は禁じられている。

 ところが、企業、組合、個人が、「候補者やその選挙運動から独立した団体」に献金する場合は、金額に上限はない。スーパーPACはこの団体に当たり、選挙運動に直接資金援助をしたり、候補者と連携して行動することは許されないが、集めた資金は広告宣伝を中心とする、特定の候補者への支援活動に投じられている。2012年には、スーパーPACは総額6億ドル(約700億円)以上を大統領選に注入しており、今年はそれを上回る額が予測されている(米ヤフー・ニュース)。

以下 略!〜、


                                                   


ブログ管理人考:

【共和党の象と民主党のロバ】:





 ❮❮民主党(Democrat)❯❯:

 マスコットはDonkey(ロバ)。家庭の象徴
 シンボルカラーは白
「リベラル(自由主義)」を掲げている
・環境問題、人権問題、福祉に関して積極的
 主な支持層:西海岸&東海岸の主な州(カリフォルニアは昔から民主党よりです)、高学歴層、マイノリティー
 主な大統領:ビル・クリントン、ジミー・カーター、ジョン・F・ケネディー

❮❮共和党(Republican)❯❯:
 マスコットは象。知識と力の象徴
「Neoconservatism(新保守主義)」を掲げている
 他国への介入主義、経済効率や大企業の発展を重視
 同性愛と中絶に強固に反対
 主な支持層:大企業や軍事関係、キリスト教右派、中南部の富裕層、保守派白人層
 主な大統領:ジョージ・W・ブッシュ、ロナルド・レーガン、リチャード、ニクソン


米国の大統領選は天文学的額の資金を必要とする!〜
金の切れ目が縁(大統領選挙)であり、縁が切れた候補者は大統領にはなれない!・・・
 詰まり米国大統領選挙は候補者の資質よりもカネ集めに卓越した人物が選出される悪弊(資質低下)があり、此れが歴代の大統領の実績(内外政策の敵失)にモロに影響している。

【Which Presidential Candidates Are Winning the Money Race】:
By THE NEW YORK TIMES UPDATED FEB. 1, 2016

【政治献金レースで先頭を走る候補者】:
2月1日発表
未だに戦選にとどまっている候補者は!〜


Hillary Clinton:ヒラリー・クリントン
元国務長官

  合計    / 個人献金 /スーパーパック   / 支出  / 残金    
   $163.5         $115.6         $47.9    $77.6 /$12.6  $38.0/$36.2
数字:百万ドル単位
青数字:スーパーパックの残金


 "Jeb" Bush : ジェブ・ブッシュ
前フロリダ州知事

合計    / 個人献金 /スーパーパック   / 支出   /  残金 
$155.6  $31.9  $123.7    $24.3/64.8   $7.6/58.9



Ted Cruz : テッド・クルス
前上院議員(テキサス)

合計   / 個人献金 /スーパーパック   / 支出   /  残金
$89.9 $47.1    $42.8    $28.4/10.9   $18.7/32.2
    


Marco Rubio :  マーコ・ルビオ
連邦上院議員(フロリダ州)

合計  /   個人献金 / スーパーパック  / 支出  /   残金    
$77.2  $29.7    $31.7    $22.6/17.4   $10.4/14.3




Bernie Sanders : バーニー・サンダース
元連邦上院議員(バーモント州)

合計   / 個人献金 /スーパーパック  / 支出  / 残金
$75.1 $75.0     $0.0   $46.7/0.1  28.3/0.0




Benjamin  Carson: ベン・カーソン
前ジョン・ホピキンス病院・小児脳神経外科部長

合計  /   個人献金 / スーパーパック  / 支出  /  残金 
$64.2  $54.0   $10.1     47.5/9.6   6.6/0.7


Christopher  Christie : クリストファー・クリスティー
前ニュージャージー州知事 

合計  /   個人献金 / スーパーパック   / 支出  /  残金
$26.7   $7.2    $19.5    $6.0/15.7   $1.1/3.8
ブログ管理人註: クリスティー氏は先のニューハンプシャー州の予備選の惨敗で戦線から撤退!・・・。

Carly Fiorina : カーリー・フィオリーナ
元ヒューレッド・パッカード社会長

合計  /   個人献金 / スーパーパック  / 支出   /  残金
$24.4   $11.3  $13.0    $6.9/8.4  $4.5/4.8
ブログ管理人註: フィオリーナ氏は先のニューハンプシャー州の予備選の惨敗で戦線から撤退!・・・。




John Kasich : ジョン・ケイシック 
オハイオ州知事

合計  /  個人献金/スーパーパック   /支出 / 残金 /  その他献金
$22.9 $7.6  $3.6   $5.0/10.6 $2.5/2.0  $11.7



Donald Trump :   ドナルド・トランプ

合計  /   個人献金 / スーパーパック  / 支出   /  残金
$21.2  $19.4   $1.8     $12.4/1.6 $7.0/0.2





以上の数字は日毎に目まぐるしく変わるので、2月18日現在は大きく変わっているでしょう。

予備選を先頭で爆走しているトランプ氏は!〜、驚くべき事に政治献金が他の候補者よりは遥かに少ないのには驚きでした。
 勿論、億万長者であるトランプ氏は献金に頼らずに予備選を戦い抜く事が可能ですが、・・・何しろ米国大統領選挙はお金が掛かり過ぎる、個人の資金に頼っていれば、何れは息切れがする。
 個人財産を投げ打って予備選を戦うトランプ氏は!〜、考えように依っては、史上に現れた最大、超弩級のギャンブラー《博打打ち!)と言えるかも知れません。

上記されている数字を鑑みれば、トランプ氏は選挙運動経費が、低いながらも先頭を走っているのは、・・・奇想天外、暴言、極限な言葉を発してメデイアの気を引き、世間の耳目を集めるなどの、非常な巧妙《メデイアを逆利用》な手段で支持を集めている。

『スーパーパック』から最も献金があったのはジェブ・ブッシュであるが、・・・当人の魅力がないのか!?、余りにも馬鹿げた、子供じみたトランプ氏への攻撃は、次の予備戦がある、SC(サウスキャロライナ州)の有権者がそっぽを向かれたのか!?、資金を湯水の如く投入しても大した効果は上がらずに支持率も低迷している。
恐らく、SC《サウス・キャロライナ州)予備戦で惨敗すれば、戦選から撤退を余儀なくされる可能性が非常に高いでしょう。

大統領選の資金源!〜、

✦ 各候補者への個人献金!・・・
✦ スーパーPAC(特別政治行動委員会)!・・・

FEC(連邦選挙委員会)の規則では!〜、
候補者への直接献金は1人2,700ドル(約30万円)、PACへの献金は1人5,000ドル(約57万円)まで。企業、団体からの政党、政治家への直接献金は禁じられていたが、・・・
2010年の最高裁判決で上限なく献金を集めることが可能になり、以後「スーパーPAC」(特別政治行動委員会)と呼ばれるようになった。スーパーPACとして臨む初の選挙戦となった12年のアメリカ合衆国大統領選挙では、有力候補についたスーパーPACがテレビCMを通じて他候補を中傷するネガティブキャンペーンに巨額の資金を投入し、大きな影響力を示している。

キーワード《スーパーPAC》:
企業や労組の意向でつくられた政治活動委員会(PAC)のうち、「企業や組合にも言論の自由がある」という2010年1月の連邦最高裁判決を受けて誕生した団体。受け入れる資金に上限がないことから「スーパー」と呼ばれ、特定の候補への投票を直接呼びかけたり、相手候補を中傷したりする広告資金の受け皿となっている。
大金持ち、企業から無制限に流れる莫大な額の金と結び付けられている、腐敗したスーパーPAC。
 直接に企業から候補者への献金ではなくて、『スーパーパック(特別政治活動委員会)』を介しているので、候補者は企業の紐付とはならないが、・・・それでも『スーパーパック』を牛耳る人物が特定の企業や組合の意向(威光?)を重視して、傀儡候補者に多額な政治資金を提供することが可能である。
何れにしても問題が山積している『スーパーパック』と言えるでしょう。

➤ ❮❮ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)によれば、共和党本流候補のライバル、マルコ・ルビオ氏とジョン・ケーシック氏へのネガティブ・キャンペーンに集中してきた『Right to Rise』は、ニューハンプシャー州予備選後、標的をトランプ氏に変え、サウスカロライナ州でテレビCMによる猛攻をしかけている❯❯・・・
泡沫候補と揶揄されていたトランプ氏が、初戦(アイオワ州予備戦)で敗れたとは言え、次のニューハンプシャー州では他の候補者に大差を付けて圧勝した。
これに慌てた共和党の党執行部(Repulican Establishment)は猛烈な攻撃をトランプ氏に開始した。特にテッド・クルス氏を党を上げて支援している。
ジェブ・ブッシュは応援のし甲斐がないので諦めた観がある。

 2016年の長い選挙戦は、時間とエネルギーと、スーパーPACがどのように影響するのか、今後の戦いに目が離せません!・・・
トランプ氏を猛迫して来たテッド・クルス氏は、SC(サウスキャロライナ州)予備戦の調査では及ばず、・・・トランプ氏に二桁リードを許しているが、全国調査では『クルス氏=28%VSトランプ氏26%』と拮抗している。
 結局は『スーパーパック』がクルスを支援し資金を提供すれば、トランプ氏は苦しい戦いを余儀なくされるでしょう。