2015年2月8日日曜日

シリーズ(1)西側メデイアが報道しない『ウクライナの不都合な真実!』・・・




   つい先日、ロシア連邦全土を網羅する、あるTV局が、アンドレイ・メドヴェージェフ監督のドキュメンタリー映画「プロジェクト『ウクライナ』」を放映した。


動画は1時間27分36秒と長く、然もロシア語であり字幕もありません。

  その中では、一般の幅広い層の人々に対し、現在ウクライナで急に勢いを増した悲劇の原因の詳細かつ客観的な分析が行われている。フィルムに出演した専門家達は、起こった事の罪の一端は、ロシアにもあると認め、その罪はどこのあるのかを説明した。

◼︎【ウクライナの悲劇;ロシアの罪はどこに?】:

 このフィルムについて、ロシア外務省付属モスクワ国際関係大学国際調査研究所のアンドレイ・イワノフ主任研究員の見解は!・・・

 ➤ ❮ ❈CIS(独立国家共同体)の外に住んでいる人々の大部分は、ウクライナでの出来事を、ウクライナ及び欧米がプロパガンダしているように受け取っていると思います。つまり、民主主義とEUとの統合を目指す自由を愛するウクライナ人と、ソ連邦の復活を夢見ているロシア人の間の争いだと捉えているでしょう。

※ 筆者註:
 CIS(Commonwealth of Independent States, former Soviet Republics⇔旧ソの共和国)


➤ ❮ウクライナのマスコミやエリート達は!、・・・ロシア人とウクライナ人の紛争といった作り話を、 熱心に支持し、一般大衆に向かってウクライナ語だけで話すよう努めてるが、簡単では無い!。何故なら、ウクライナの母国語は、やはりロシア語であり、・・・
 ウクライナ軍の兵士達も、主にロシア語で意思疎通をしており、兵士達は、自分達と同じドネツクやルガンスク州のロシア語系住民達と闘っている❯・・・ 

✱✱✱【一つの言葉で話し、一つの文化に属している人々がお互い銃を向けあうような事は、どうして起ったのか?】:


➤  ❮ 20世紀になるまで、ウクライナは国家ではありませんでした。『ウクライナ』という言葉は、ロシア人が住んでいた『ロシア帝国の辺境地帯』を意味するものでした❯・・・
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➤ ❮19世紀のロシアの社会政治評論家や学者達は、帝国の権力を弱体化を目論見、ロシア南部の方言の一つであったものを基盤に、人工的にウクライナ語を作り出し、他のスラブ民族とは違うルソ-ウクライナ民族なるものを考え出した❯・・
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第二次世界大戦時には、『ステパン・バンデーラ』に率いられたウクライナの民族主義者らは、ドイツのナチスに積極的に協力し、・・・・パルチザンや平和に暮らしていた一般住民に対する容赦のない様々な懲罰作戦で知られ、何万人ものロシア人、ユダヤ人、ポーランド人、そしてロシアを兄弟的民族だとみなすウクライナ人を殺害した❯・・・

❈ 筆者註:

ステパーン・バンデーラ(Степан Бандера;1909年12月1日‐1959年10月15日):

アンドリーイ・バンデーラ神父の息子。オーストリア・ハンガリーのガリツィア地方スタルィーイ・ウフルィーニウ村(現ウクライナ、イヴァーノ=フランキーウシク州)で生まれた。1928年にウクライナ軍事組織の一員となり、1929年にウクライナ民族主義者組織(OUN)に入党した。1931年にOUNの西ウクライナ支部の幹部に入り、1932年に同部の副幹事長に選ばれ、1933年に幹事長となった。ポーランド政府が西ウクライナで行った同化政策とウクライナ人の弾圧に対しテロ対策を打ち出した。1935年にポーランドの警察により逮捕され、1936年にワルシャワ裁判とリヴィウ裁判において極刑の判決を受けたが、無期懲役に処せられた。
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➤ ❮第2次世界大戦でソ連邦は勝利したのは、ドイツのファシストとバンデーラ主義者に対し、ロシア人もウクライナ人も、さらにはユダヤ人やタタール人、ポーランド人など何十もの諸民族がスクラムを組んで立ち上がったのが最大の原動力!❯・・・
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➤  ❮ ソ連邦崩壊後、キエフの権力の座に着いたのは、殺人者でありナチスの共犯者であるバンデラをウクライナ独立の英雄と見なす民衆であり、・・・現在、マスコミを通じて、ロシア語を母国語とする人も含めたウクライナ人に対し、ウクライナはロシアではない、ウクライナ人とロシア人は、二つの全く別の民族だと吹き込み、『ロシア野郎』を吊して切り刻めといった暴言さえも飛び交っている惨状を創出しては、ウラル山脈にまで至る『先祖伝来のウクライナの地』をロシア人から解放しようとしている


筆者寸評: 

1936年にワルシャワ裁判とリヴィウ裁判において極刑の判決を受けて、無期懲役に処せられた殺人者(パンデーラ)を英雄と叫び、残忍無道なウクライナ民族主義者達は米国やEUの支援で武器、兵器を、更に財政破綻を補う巨額な国体運営資金まで得ている。米国、EUから得た武器、兵器で停戦合意を反故にして連日連夜に亘り東南部ウクライナ親ロシア共和国を攻撃しては無辜の住民を殺戮している。

南朝鮮が伊藤博文を暗殺した殺人者を英雄と祀り上げているのと同様な意識の低さであると言える。

「バンデーラは我々の英雄だ!」。ドネーツィクでのサッカー試合(2010年)        

米国の支援で!・・・【オバマ米大統領は、CNNのインタビューで、2014年2月にウクライナで起こったクーデターにおける米国の役割を公然と認めた】:
2010年当時から既にウクライナでは過激民族主義者たちが暗躍して、米国、EUの支援で暴力革命を起こして、親ロシア政権を屠った事は否定できず、・・・米国、EUは共犯者となる。



地図を一瞥すると、・・・ウクライナ過激革命政権のキエフ為政者(民族主義者)は
ウラル山脈にまで至る『先祖伝来のウクライナの地』をロシア人から解放しようとしているが、・・・そうなるとモスクワまでがウクライナの支配圏に入って仕舞う!。

元来、キエフは、異説があるが、ロシア帝国の発祥の地と謂われており、・・・其のロシアとは同族であるウクライナ人が、別人種として振る舞いウラル山脈に至る広大な土地を解放する事は、即ちロシア人から奪う事になる。
 此れはロシアの存続に関わる事であり、ロシアは全力を挙げて、如何に強大な米国、EU(NATO)の軍事力が背景にあろうとも、ウクライナを粉砕する事は明白です。
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➤  ❮今から74年前、ドイツのナチスがやはり同じことを夢見たましたが、その代償として、ドイツ人自身も含め多くの国民は大変な代償を払わなくてはならなりませんでした。 戦争に負け、ドイツ人ンは懺悔し、もう二度とナチズムの出現を許さないと約束した筈だが、・・・現在、ドイツの右派エリート達は、ウクライナでナチズムが復活している事を黙って見逃しており、野党からの批判を無視して、メルケル政権は、ナチズムに従うことを望まないドネツクやルガンスクの住民に対するキエフ当局の戦いにおいて、ポロシェンコ大統領を支持している❯・・・
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➤ ❮ドイツやEU全体、そして米国の側からの支持を感じながら、ポロシェンコ大統領と彼のチームは、ウクライナ南部・東部住民の指導者達との現実的交渉の実施を拒否しているのです。キエフ当局は、ドンバス義勇軍によりウクライナ軍部隊が粉砕された後、昨年9月から始まった休戦を、部隊の立て直しと配置換えに利用しました。現在、ドンバス地方との境界線地区には、何百もの戦車や装甲自動車、大砲などが集められている❯・・・
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➤ ❮ドネツクから西に向かっていた路線バスが砲撃され、多くの死傷者が出た事件を利用して、ポロシェンコ大統領は、根拠なく、それが義勇軍の仕業でもあるかのように非難し、EUに対し、彼らをテロ組織と認めるよう求めている❯・・・
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➤ ❮ポロシェンコ大統領は他のバスや自動車がウクライナ軍の砲弾やロケット弾攻撃を受け、多くの乗客が死亡している事には、注意を向けなかったのにです。恐らくキエフ当局は、ドンバス地方に対する大規模な戦闘行為再開を正当化する理由を用意しているのは明白で、・・・今回の路線バス砲撃事件で乗客が死亡した事は、そのよい口実です。以前も、戦闘行為をエスカレートさせ、ロシアに対する制裁を導入するため、謎めいたマレーシア機墜落事件が利用された❯・・・
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➤  ❮ウクライナはロシアではなく、ウクライナ人はロシア人ではないという呪文は、ウクライナ自身を内戦という奈落の底に突き落とし、対ロシア国境地域の状況を長期に渡り不安定化して仕舞った❯・・・


筆者寸評:
以上、ロシア側、ウクライナ東部ドネツク、ルガンスク両共和国の主張は捏造、プロパガンダではなくて周知の事実である事はウクライナ事情を知悉している識者に方々の間ではいまでは常識と成っています。

しゃかりき!〜、になって今でもロシアを声高く非難しているのは米国と英国だけと成って仕舞っている。

参考記事:

✦【ウクライナの悲劇;ロシアの罪はどこに?】:

✦【オバマ大統領 ウクライナのクーデターにおける米国の役割を認める】:



◼︎【ウクライナ政府軍と親ロシア義勇軍との戦いは増々と熾烈に成ってきた!】:

ウクライナ軍は市民に対し禁じられた兵器を使用している:

静穏は長く続かず、ドネツクで再び集中的な砲撃が始まった。ウクライナ軍は市民に対し世界的に使用が禁止されている白燐弾を使用している。
 攻撃は市街地を標的としている。これまでに家屋や路面電車・バスの停留所が被弾している。自動車は全て炎上した。弾頭に詰められた自然燃焼物質が辺りの全てを焼き尽くし、強い火災を引き起こし、人体に重度の化学的な汚染をもたらしている。10gで人は死ぬ。


ウクライナ軍、一般民の攻撃にNATOの弾薬を使用:

ルガンスク人民共和国、人民会議のアレクセイ・カリャキン議長は、ウクライナ軍は非軍事都市を攻撃する際にNATO諸国のマークの入った軍備品を使用していることを明らかにした。ルガンスク情報センターが報じた。


ケリー国務長官「米大統領はウクライナ支援を多角的に検討している」

米国のオバマ大統領は目下、ウクライナへの「防衛兵器」供給という選択肢を検討中である。木曜、米国のケリー国務長官が、ウクライナのヤツェニューク首相との会談で述べた。
 長官は次のように述べた。「暴力が深刻化し、ミンスク合意は守られず、脅威は高まっている。誰もが認めるところだ。こうした理由で大統領は今、追加的な選択肢を検討している。選択肢の中には、もちろん、国防兵器のウクライナへの供給という可能性も含まれている」。
また長官によれば、米国はウクライナ政府に10億ドルの支援を拠出する。さらにもう10億ドルを出す用意もあるという。

筆者寸評:
暴力が深刻化し、ミンスク合意は守られず、脅威は高まっている。誰もが認めるところだ!❞・・・ミンクスの合意を一方的に反故にして無辜な住民を米国、EUの武器で殺戮しているウクライナ暴力革命政府に米国は多角的(広範囲)支援を検討している。
国家テロを支援する米国は暴力団の守護神となりかかっている。呆れたものです。


仏誌:仏独、米国のウクライナへの武器供給を望まない:

フランスのオランド大統領とドイツのメルケル首相は米国のウクライナ問題解決策を「あまりにハイリスク」と評価している。仏誌「Le Nouvel Observateur」でヴェンサン・ジョヴェル氏がコラムに書いた。
 同氏によれば、仏独首脳は米国にキエフへの武器供給計画を押し付けられる前にキエフおよびロシアとウクライナ問題平和解決プランを話し合うことに決めたのだ。
米国のバイデン副大統領が土曜のミュンヘン会議で「武力による解決」を主張したのと反対に、仏独首脳は外交的解決を望んでいる、とジョヴェル氏。

筆者寸評:
仏独首脳は米国にキエフへの武器供給計画を押し付けられる前にキエフおよびロシアとウクライナ問題平和解決プランを話し合うことに決めた』・・・意味深長と言える。
結局、EUは米国主導のウクライナ問題解決は戦闘を激化するだけで何ら解決の手助けにはならぬ!との結論に達したのでしょう。

オバマ大統領 ウクライナでの国家クーデターへの米当局の関与ついに認める:



昨年2月ウクライナの首都キエフで起きたクーデターの内幕について、オバマ大統領がついに真実を口にした。恐らく、もう恥じる事は何もないと考える時期が来たのだろう。CNNのインタビューの中で、オバマ大統領は「米国は、ウクライナにおける権力の移行をやり遂げた」と認めた。
 
別の言い方をすれば、彼は、ウクライナを極めて困難な状況に導き、多くの犠牲者を生んだ昨年2月の国家クーデターが、米国が直接、組織的技術的に関与した中で実行された事を確認したわけである。これによりオバマ大統領は、今までなされた米国の政治家や外交官の全ての発言、声明を否定した形になった。これまで所謂「ユーロマイダン」は、汚職に満ちたヤヌコヴィチ体制に反対する幅広い一般大衆の抗議行動を基盤とした、ウクライナ内部から生まれたものだと美しく説明されてきたからだ。

筆者寸評:
隠し切れなくて馬脚を現したオバマ大統領!・・・此れが無能な大統領に率いられた米国の無様な外交であり、・・・数多の人命が失われた。
第二次世界大戦後、米国の主導で築かれた世界秩序とやらの醜悪な実体です。
西側陣営のメデイアが必死になって隠し通してきた事が白日の下に晒されて、米国の威厳、信頼が一段と失墜した事は明白です。


ホワイトハウス キエフへの対戦車ミサイル供給を検討:


米国政府は、キエフ当局への歩兵携行式多目的対戦車ミサイル「ジャヴェリン」、小型武器類及び弾薬の供給について検討中だ。新聞「The Wall Street Journal」が、独自の消息筋の情報を引用して伝えた。
 それによれば、米大統領顧問らは今週、様々な行動バリエーションを討議しているが、今のところ、何らかの決定が下されるのかどうかは明らかではない。

筆者寸評:
検討中で有り、決定では無いのが救いです!・・・。
EUの牽引車である、ドイツ・メルケル首相及びフランス・オーランド大統領が反対の姿勢を示しているので、おそらく米国は強行はしないと思われるが、何しろ米国史上で最低の『無能の冠!』が良く似合うオバマ大統領の事、予断は許しません。


此処数週間、ウクライナ・キエフ政府はドネツク、ルガンクス両共和国への攻撃を激化しており、連れて犠牲者の数も鰻登りで激増している。
2月6日にも、ウクライナ軍が停戦合意を破り、避難中の市民に砲撃をくわる暴挙を為した事はウクライナ・キエフ政府は何をしても米、EUのバックがあればお構いなしと思っているようです!。
 NATOがロシア国境沿いに部隊を派遣をしており、行き過ぎると一触即発の危険に直面する。現在の処はプーチン・ロシア大統領が冷静に対応しているのが印象的です。
然し、余り米国、EUがロシアを挑発すると!・・・『旧ソの崩壊の、民主化の立役者だった大統領ミハイル・ゴルバチョフ氏(当時)1月12日「シュピーゲル」誌のインタビューで、『テロリスト国家・ウクライナ』を米、EUが支援を続けると核戦争誘発のおそれがあると語った』此れが生々しく記憶に蘇ります。

特に米国の出方が心配です!!!・・・


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