2013年7月31日水曜日

増え続ける生活保護 不正受給防止の“切り札”廃案 自治体悲鳴「派遣村」契機に申請急増

先の通常国会会期末での野党の審議拒否により、全国の自治体関係者が待ち望んでいた一つの法案が廃案となった。就労による自立支援や不正受給対策の強化などを盛り込んだ生活保護法改正案。5年前の「年越し派遣村」をきっかけに急増した生活保護が、財政を圧迫するまでに膨らむ自治体担当者は「不正受給を減らす切り札と思っていました。次の国会で、一日も早く成立させてほしい」と気をもんでいる。(大森貴弘)
 
「○○さんが、そちらに住んでいたときの納税状況を確認したいのですが…」
 「個人情報の目的外利用なので、お答えできません」
 けんもほろろな対応に、福岡市の福祉事務所のケースワーカーは、電話を切るしかなかった。
 ケースワーカーは、福岡市への転入者が生活保護を申請する際、それまで住んでいた自治体に納税情報などを照会している。だが、反応は鈍い。
 
現行の生活保護法は、自治体に受給者の資産や収入の調査権限を与えているが、調査に対する回答は義務付けられていないからだ。
 それだけに官公庁の回答義務が盛り込まれた改正案に、市は大いに期待していた。収入はもちろん、自動車の所有状況の調査なども対象となる。

福岡市の平成25年4月現在の受給世帯は、全世帯数の4%にあたる3万1644世帯。生活保護費は当初予算ベースで一般会計の10%にあたる800億円。九州最大の都市の財政を圧迫している。市保護課の平田英明課長は嘆く。
 「不正受給を減らそうと申請者の収入や資産の調査を強化してきました。改正案は、それを制度化するものと期待していた。社会の高齢化で受給者の増加は構造的に避けられず、制度を維持するにも、不正受給を減らさなければならない。一刻も早く施行されることを願っています」

 生活保護は、戦後の混乱期の昭和25年、働き手を戦争で亡くし困窮する母子家庭ら、社会的弱者を救済する制度として誕生した。
 その生活保護に大きな変化をもたらしたのが平成20年の年末、東京都千代田区の日比谷公園で展開された「年越し派遣村」だった。
 
後の民主党政権で内閣参与に入った派遣村村長、湯浅誠氏が率いた運動では、生活保護の集団申請を推進。当時野党の民主党が「格差社会」批判を強力に展開したこともあり、厚生労働省は21年3月、都道府県に対し、速やかに生活保護の支給を決定するよう求める通知を出した】・・・この直後、福岡市を含めた全国で、NPO法人などの支援団体が付き添って生活保護を申請するケースが急増した。当時を知る福岡市職員は、こう証言する。
 
「それまでの生活保護申請者は、障害者や高齢者、母子家庭が多かったのですが、支援団体に連れられたホームレスの集団申請が相次いだのを覚えています。生活保護の支給が決まるまで路上待機の状態で、付き添いのNPO関係者だけでなく上司にも『できるだけ早く』とせかされ、チェックがおろそかになっていました」

市外から転入して、わずかな間に生活保護を受けるケースも多かったという。担当職員は「生活保護目当ての転入ではないか」と疑念を抱きつつも、せかされるままに支給を決定していった。
 別の福岡県内の市の担当者も「それまで、不正受給を食い止めようと『水際作戦』をとっていましたが、上の方針が変われば、従うしかありません」と嘆く。

 全国の受給者をみても、高齢者世帯と母子世帯、傷病・障害者世帯を除く「その他の世帯」が、平成22年度に22万世帯と10年前の4倍に達し、全体の2割を占めるまでになった。

 今年6月には、この時期の集団申請を舞台にした不正請求が福岡市で発覚した。ホームレス支援をうたうNPO法人や不動産仲介業者が、住宅の敷金や礼金など「住宅一時扶助費」を水増し請求していたとして逮捕された。市の調査によると、これまで判明した水増し分は450件3750万円に上る。
 廃案となった生活保護法改正案は、こうした変化や不正受給に対応し、生活保護を正常化しようというものだった。
 増加した「その他の世帯」を念頭に、働ける人の自立を促す就労支援の強化を盛り込んだ。仕事に就いて生活保護を抜け出せたときにまとまった給付金を支給する就労自立給付金の創設がその柱だ。
 参院選で大勝した与党は、秋の臨時国会での法案再提出を目指すが、当初予定していた来年4月1日の施行には黄信号が灯る
 生活保護費が予算を圧迫する多くの自治体は、1日も早い成立を待ち望んでいる。

 
2013.7.29 21:27国会


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筆者考:

地方自治体の生活保護不正受給防止の切り札、・・・待ち焦がれていた●生活保護法案(就労による自立支援や不正受給対策の強化などを盛り込んだ)が先の通常国会会期末での野党の審議拒否により廃案と成った事は地方自治体に取っては期待が大きかっただけに落胆も大きい!。

僅か3年数ヶ月の短い民主党政権下で爆発的に増加した生活保護受給者数と不正受給件数で各自治体は予算を圧迫され悲鳴を上げている。

現行の生活保護法は、自治体に受給者の資産や収入の調査権限を与えているが、調査に対する回答は義務付けられていない】・・・現行の生活保護法はざる法の極みであり、不正受給を申請時点で防止する事は不可能です。
《自治体の「福祉ケースワーカー」が「○○さんが、そちらに住んでいたときの納税状況を確認したいのですが…」「個人情報の目的外利用なので、お答えできません」調査が進まず不正生活保護申請が阻止出来ぬ!》となるは当然至極でしょう。

世界で最も個人情報が守られているのが日本であり、此れでは国、自治体の社会福祉事務所の職員が職務を遂行する為に不可欠な納税記録を調査するのには裁判所の令状が必要と成る!が、犯罪捜査で容疑者でもない人物の納税記録地調査に裁判所が令状をだす訳がない!・・・八方塞がりで  狂気の沙汰!” とは正に此の事です。

参院選で大勝した与党は、秋の臨時国会での法案再提出を目指すが、当初予定していた来年4月1日の施行には黄信号が灯り!・・・生活保護費が予算を圧迫する多くの自治体は、1日も早い成立を待ち望んでいる。さもないと予算編成に大きな障害が横たわる事になる。
 全く以って、日本の政治は国民の為の物ではなくて自我、我欲、党利が先行して健全な国体運営が不可能です。

✦ 健全野党の出現などは現今の有権者の意識(民度)では不可能といえるでしょう


2009年に民主党政権が誕生して以来!・・・生活保護受給者と不正受給額の推移は以下の通りです。



図:生活保護受給者数と不正受給額の推移


生活保護不正受給、最多173億円 11年度、1万件増

2011年度の生活保護不正受給額が総額約173億円(約3万5千件)・・・前年度に比べて約44億円、件数は約1万件増えており、いずれも過去最多だった。
 11年度の生活保護費は総額で約3兆5千億円。不正受給が全体に占める割合は0・5%(前年度0・4%)。
 不正の内訳は、就労で得た収入の無申告が最も多く45%。年金の無申告が25%と続く。このほか、親族から得た仕送りを申告していなかったり、交通事故の示談金を申告していなかったりした事例があった。不正が見つかったきっかけで多かったのは、自治体による照会や調査で90%。
不正の内訳に遊興費(賭博=パチンコ代)欲しさ!の割合が示されていないが!・・・・数パーセントはある!と筆者は推測しているが、果たして?。

参考の為に2013年の生活保護不正受給が発覚し起訴,逮捕された事件を追跡し、箇条書きに以下に列記します。なお、事件にならずに水面下で処理された不正受給も多い!と推測できますので実際の不正受給件数は膨大な物になると思われます。


✦【また職員 700万円着服で懲戒免職 市原市】2013.7.23 13:44
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130723/crm13072313520013-n1.htm

✦【生活保護費を不正受給容疑 山形、450万円】2013.6.25
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130625/crm13062518010017-n1.htm

✦【飛び降り、灯油、刃物…「生活保護くれ」場外乱闘】2012.9.15 07:00
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120915/waf12091507010000-n1.htm

✦【生活保護で家購入? 「ナマポ御殿」の夫が口を開いた】2012.8.18 07:00
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120818/waf12081807010000-n1.htm

✦【生活保護費、勝手に受領印押し課内の金庫に保管 神奈川・平塚市職員】2013.6.25
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130625/crm13062515030014-n1.htm

✦【生活保護費約360万円を不正受給 容疑の73歳女を逮捕 東京・足立区】2013.5.29
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130529/crm13052912460006-n1.htm

✦【ドラフト3位の巨人OB、生活保護費56万円詐取で逮捕】2013.5.21
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130521/crm13052108080004-n1.htm

✦【生活保護費350万円を不正受給 暴力団組員を逮捕 警視庁】2013.5.14
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130514/crm13051413470015-n1.htm

✦【なぜ2億4千万円も支出したか 「気付かないふりをするのが合理的」】2013.4.7
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130407/crm13040722320009-n1.htm

✦【市職員らが生活保護費を詐取、再逮捕】2013.3.7
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130307/crm13030711560004-n1.htm

✦【生活保護不正受給、古紙回収業の男を逮捕 大阪府警枚方署】2013.03.22
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130322/waf13032222520033-n1.htm

✦【妻のスナック勤め隠し…生活保護費を不正受給 フィリピン国籍の姉妹ら4人を逮捕】2013.3.5
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130305/crm13030500070000-n1.htm

✦【「居酒屋の飲み代に…」生活保護費詐取で69歳タクシー運転手逮捕】2013.2.28
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130228/crm13022818540027-n1.htm

✦【市職員から覚せい剤反応 生活保護費詐取の容疑者】2013.2.19
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130219/crm13021913120009-n1.htm

✦【生活保護相談の女性になりすまし、市の担当者が不正受給 奈良】2013.3.1
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130301/crm13030120060020-n1.htm

✦【「もらえるものは、もらっておこう」生活保護不正受給で元夫婦逮捕、大阪府警】2013.3.1
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130301/crm13030118020016-n1.htm

✦【北新地の元ホステス、生活保護不正受給で逮捕】2013.2.19
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130219/crm13021918410014-n1.htm

✦【生活保護申請中の男が市職員に暴行 公務執行妨害容疑で逮捕】2013.2.16
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130216/crm13021617300011-n1.htm

✦【薬物摘発者の37%が生活保護受給 大阪・あいりん地区】2013.2.13
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130213/crm13021318020014-n1.htm

✦【生活保護受給の中国人夫婦「母国にマンション」 海外資産の調査限界】2013.1.30
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130130/crm13013021130027-n1.htm

✦【元共産党徳島県議、生活保護の詐欺容疑で逮捕】2013.1.26
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130126/crm13012613410009-n1.htm

【生活保護費560万円不正受給 詐欺容疑で組幹部逮捕】2013.1.9
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130109/waf13010921100019-n1.htm

以上ですが、大阪市名で発生した生活保護不正受給が突出していますね!・・・まぁ!~、人口が多いからだ!との理由でしょうが、大阪より人口が多い東京はより少ないのでは理由になりません。

矢張り「特ア租界」と巷間で揶揄されるだけの事がある大阪市の面目躍起と言える。
『大阪を蘇生(教育現場の刷新、行政改革)する!』を標榜した橋下徹市長は己の寸尺に合わぬ国政に色気を出し過ぎて沈没の憂き目!・・・醜態を天下に晒している、哀れな男です。
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