2013年10月31日木曜日

「近大マグロ」銀座に専門店 養殖魚ブランド向上狙う

近畿大学は29日、世界で初めて完全養殖に成功したクロマグロ「近大マグロ」などを扱う養殖魚専門の料理店を東京・銀座で12月2日開くと発表した。4月に開店した大阪・梅田に次ぐ2号店。サントリー系列の飲食店会社が運営し、天然魚よりも低く見られがちな養殖魚のブランド力の向上と国内養殖業界の活性化を目指すという。
 店舗名は「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所 銀座店」。マグロやタイ、クエなどの養殖魚を中心に、研究所が拠点を置く和歌山の食材を使った料理を提供する。経営主体の大学発ベンチャー「アーマリン近大」の逵(つじ)浩康社長は「養殖魚で外れのない味を提供できる。店を通じてプラスのイメージを広めたい」と意気込んだ。                        大阪の1号店は長蛇の列が連日できており、東京でも人気を集めそうだ。       
 2013.10.30  

                                                        

筆者考:
研究されていたクロマグロの完全養殖・・・『近大水産養殖種苗センター大島事業場(和歌山県串本町)』では1970年に着手したものの、完全養殖までの道は険しかった大きな体に似合わずデリケートなマグロは、人間が触ったり、いけすの網にこすれたりしただけでも皮膚がただれて死んでしまう天然の幼魚をいけすに収めるだけでも数年を要した1980~90年代にかけては10年以上にわたって卵が採取できず、途方に暮れたやっとのことで人工ふ化までこぎ着けると、稚魚の共食いに悩まされた等々の困難の連続。
■苦節32年 試行錯誤が実を結び、・・・完全養殖を達成したのは32年目の2002年。以来、成功率の向上やエサの改良による肉質の改善も重ね、産業化への道筋をつけた。

✦【近大の完全養殖マグロ、大阪に店舗 人気の味は 】・・・

完全養殖マグロには近大の「卒業証書」がついている!・・・粋な計らいで笑みが零れます。

2013年4月下旬、大阪・梅田にオープンした複合施設「グランフロント大阪」。連日盛況のなか、ひときわ注目を浴びているのが産官学の技術交流拠点「ナレッジキャピタル」に入居する養殖魚専門のアンテナショップ、「近畿大学水産研究所」だ。

30年以上の試行錯誤を経て近大が開発した完全養殖のクロマグロが食べられる初めての店舗である。評価は?・・・開店15分で売り切れ 「夢のマグロ」に長蛇の列「赤身3割・中トロ5割・大トロ2割」で味は好評で、余程の通でない限り、と養殖クロマグロ(人口孵化されたものではない天然幼魚)や天然クロマグロとの違いはわからぬ程だそうです。 

                      


アンテナショップでの完全養殖クロマグロ!・・・美味しそうです!。

筆者も機会があったら、是非ともアンテナ・ショップに出向いて、舌鼓を打ちたいものです!。


   年々漁獲量が減少し、此の侭では!、・・・クロマグロに限らず水産資源が枯渇する恐れは非常に高く、他国に先駆けて日本では「産・官・民」が協力して数十年前から完全養殖の研究に着手している。

新幹線並の超特急と言えず亀の歩みの如きですが、着々とゴールに向かって進んでいるは嬉しい限りです。

追い風は安倍第二次内閣の誕生で!、・・・国賊・売国前民主党政権が採った仕分けを恐れることなく研究を持続して必要な予算を組める事です。

加えて食の安全保障も、国の安全保障と同列に語れるものであり、更にアベノミクスの三本の矢のひとつの成長戦略の一連となりうるものと筆者は考察しています。
               
近代まぐろ専門店大阪の1号店は長蛇の列が連日できており、第二弾の東京店でも人気を集めて、養殖産業界の今後の大発展の原動力に!、・・・加えて地方経済発展に是非とも大きく寄与して欲しい物!と筆者は願わずにはいられません。

参考記事