2016年1月18日月曜日

天皇陛下を政治利用を画策する忌まわしき人物!・・・

天皇訪韓 ぜひ実現を 好機とらえたファインプレー
統一日報(2016年01月14日)

今回の妥結について、非常に歓迎すべきことだと評価している。日韓両国の首脳はよく決断した。好機を的確に捉えたファインプレーだ。
 戦争と性の問題は、人間として恥ずかしい話ではあるが、どこの国にも存在する。どの国もタブーとして扱っている問題が国家間の問題になってしまったことは残念だった。日韓はより高尚で、互いを高めあえる歴史的・文化的価値をもっているはずだ。従軍慰安婦の問題に決着がついたことで、新たな日韓関係を構築するスタートラインに立てたのではないか。



橋本明(はしもとあきら)

 1933年、神奈川県生まれ。共同通信社国際局次長などを歴任し、現在もジャーナリストとして活躍。学習院在学時代から天皇のご学友。


 今回の妥結の前には韓国側で肯定的な動きがあった。一つは産経新聞のソウル支局長に対する無罪判決が出たこと。もう一つは、憲法裁判所が、1965年の日韓請求権協定に対する違憲判断を、「審判の対象ではない」と却下したことだ。

 おりしも北の核問題が問題になっているが、日韓両国が手を結ばない限り北東アジアの平和は望めない。両国の同盟国である米国も、日韓がいがみ合っていてはいけないというスタンスであり、両国に和解を働きかけていた。
 ただ、課題も残っている。韓国側では今回の妥結に不満の声が上がっていると聞く。朴大統領は、国民に理解を求める談話を発表した。尹外相も野党幹部らに対し、「再交渉は考えていない」と拒否した。今後も大統領が中心となって指導力を発揮し、問題をしっかりと解決に導かなければならない。
 日本側も、自制が求められる。過去には国会議員の軽率な発言が、韓国側の反発を呼ぶことが多々あった。決して問題が蒸し返されるようなことがないよう、これからはより一層言動に注意しなければならない。
 私が望んでいるのは天皇陛下の訪韓だ。一日も早い方がいいが、5月末に行われる伊勢志摩サミットが終わるころには実現してほしいと思う。
 世界平和を祈ってきた天皇陛下が直接話しかけることになれば、韓国国民だけではなく日本国民にとっても癒しになる。その道筋をつけたのが今回の合意だったといえよう。
 「天皇の政治利用」という見方も出てくるだろうが、私はそうは思わない。天皇陛下はバランス感覚をお持ちであり、韓国についてもよく学んでいらっしゃる。韓国に行きたいという発言も過去になさっていて、皇太子時代には訪韓寸前まで話が進んだこともある。
 私はむしろ、日韓両国が合意した今だからこそ、初訪韓により大きな意味が見いだせると考えている。人を愛するのは難しい。国と国ならなおさらだ。しかし、天皇陛下の訪韓が実現すれば、新たな日韓関係が開かれると信じている。