2016年1月19日火曜日

納入が開始されたホンダジェットの海外の評価!・・・

ホンダジェットがビジネスジェットの概念を覆す? 市場改革だけじゃない、期待される役割
NewSphere(2016年1月18日)



前身の本田技術研究所創業から約69年、本田技研工業株式会社(以下、ホンダ)はとうとう長年の夢を実現させた。「空飛ぶスポーツカー」と表現される、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」だ。昨年末、米連邦航空局(FAA)の認証を受け、顧客への引き渡しが始まった。

 ホンダジェットとは、ホンダが開発し、ホンダの航空機事業子会社ホンダ・エアクラフト・カンパニー(以下、HACI。所在地アメリカ)が製造・販売する7人乗りの小型ビジネスジェット機だ。特徴的なのは、エンジン。胴体後部に搭載する通常のビジネスジェットとは異なり、ホンダジェットは主翼上面に配置している。これにより、空気抵抗が減って燃費効率が上がり、客席と荷物室はより広くなったという。

 日本国外では主にバイクメーカーとしてその名を知られているHONDAが、ジェット機メーカーとして世界でどう受け止められ、ホンダは今後どこに向かっていくのか。

◆業界の地図を塗り替える存在に
 英経済紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は、ホンダジェット納入開始の1ヶ月以上前になる11月16日、セスナ社のビジネスジェット機に関する記事の中でホンダジェットに触れた。「機体そのものは革命的なものではない」としながらも、世界的不況で中型・小型ジェット機市場が影響を受けるなか、「小型ジェット機セクターは、ホンダジェットの販売開始を待ちわびている」と指摘。ホンダジェットが業界を活性化する存在になるとの期待をうかがわせた。

寸評:
◼︎【 ホンダジェットの納入開始 米顧客に1号機引き渡し 】:
日本経済新聞 (2015/12/24 )

ホンダの米子会社「ホンダエアクラフトカンパニー」は23日、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の引き渡しを始めたと発表した。米ノースカロライナ州の同社でこの日、納入1号機を米国の顧客に手渡す式典を開いた。

『小型ジェット機セクターは、ホンダジェットの販売開始を待ちわびている』・・・
❝ホンダジェットが業界の活性化の存在になる!❞とまで期待されているとは、ご祝儀記事と言え、ホンダに取っては喜ばしい事です。

 また経済誌フォーブスも、寄稿記者キャスリン・クリーディー氏が12月14日付の記事で、「ビジネス航空機市場に大変革をもたらす存在」という見出しでホンダジェットを紹介した。過去には主に軍用機を生産していたブラジルの航空機メーカー、エンブラエルを引き合いに出し、同社が2000年にビジネスジェット機市場に参入して業界の地図を塗り替えたことから、「ホンダジェットが同じことをするかもしれず、さらにビジネス航空機だけにとどまらないかもしれない」として、将来的にホンダが旅客機製造に参入する可能性に言及した。

◆ホンダの実績が信頼性の裏付けに
 米ニュース専門チャンネルCNBCは12月10日、ノースカロライナ州グリーンズボロにあるHACIの本社工場で取材を行った様子を放送した。フィル・ルボー記者はリポートの中で、セスナ(2014年ビジネスジェット機販売実績世界第2位)やエンブラエル(同4位)の社名を挙げ、ホンダジェットはこれらの競合になるだろうと指摘。さらに電子版の記事の中では、自動車や芝刈り機、ジェネレーターを製造してきたメーカーに航空機を発注したいだろうか、という疑問に対し、マーケティング会社フロスト&サリバン社のウェイン・プラッカー氏の「むしろそこがホンダの強み」という見解を紹介した。同氏は、広範な分野でホンダが培ってきた信頼性の高さが、消費者を惹きつけるだろうと予測している。

寸評:
ビジネス専門で、株式、債権、商品市場、金融市場の報道で絶大な視聴者を持つ米CNBC局が、ホンダ・エアクラフト・カンパニー(HACI)の工場視察するとは、異例の事で、・・・それだけホンダジエットが話題になり、注目を集めている証拠です。
 ❝広範な分野でホンダが培ってきた信頼性の高さが、消費者を惹きつけるだろう!❞・・・最大級の賛辞で有り、ホンダの技術の高さが再認識されたようです。

余談ですが!〜、我が家の芝刈り機は『ハスカバーナ(スエーデンに本社を置く。芝刈り機の世界最大の大手)』ですが、エンジンはホンダ製です。性能は抜群であり、以前に使っていた芝刈り機とは大違い、エンジンのデザインは見事と言っても決して過言ではない程です。

◆ホンダジェットが担う将来の役割
 ホンダジェットに世界から寄せられている期待は、市場に革命を起こす勢いや信頼性の高さだけにとどまらない。FTは前述の記事のなかで、ホンダジェットが担うべき将来的な役割に言及した。かつてアメリカでバイク乗りにまつわりついていた「油まみれの反逆児」というイメージをホンダのバイクが払拭した実績に触れたうえで、ホンダジェットにとって一番重要な役割は、プライベートジェットが持つ「金持ちの象徴」というイメージを払拭し、人々が受け入れやすいものにすることだというのだ。「クリーンで騒音の少ないプライベートジェット機は、ビジネスジェットの分野で似たようなこと(ネガティブなイメージの払拭)をできるのではないか」と期待している。
 

 ホンダはその哲学に、「夢へのチャレンジとその実現」を掲げている。ホンダにとって、航空機は悲願だった。四輪自動車を手がける前の1962年に、創業者の本田宗一郎氏はすでに航空機産業への参入を宣言していた。1986年に研究開発をスタートさせてから約30年、夢実現のスタートラインにようやくこぎつけた。ホンダは今後、北米、欧州、ブラジルなど11の拠点で年間80〜100機を生産していくとしている。2014年のビジネスジェット機納入実績を見ると、市場全体で722機となっており、上位4社の年間実績は100機を超えている。ここにホンダジェットがどう食い込んでいくのか、注目していきたい。(松丸さとみ)

寸評:
ホンダジエットに期待されているのは❢〜、プライベート/ジェットが持つ富裕者の象徴を叩き壊して人々が受け入れやすいものにする。此れは一種の市場革命であり、ホンダがそこまで来されているとは驚ききでした。
夢へのチャレンジとその実現!❞・・・此れがホンダの哲学であり、単なる収益を追求する守銭奴ではなくて、ロマンがあります。

此れは戦後間も無く、米軍の爆撃、原爆投下で、余燼が燻ぶる焦土とかした日本で原動機付き自転車製造から出発したホンダ。
今は亡き創業者の本田宗一郎氏のロマンを引き継いる。

本田宗一郎の夢を乗せたホンダジエットが世界の空で飛翔する!・・・
そして優雅な飛翔ぶりと、大空に羽ばたく勇姿は、現今の日本人が失いつつある日本人の誇り確固たるものにして呉れるでしょう!!!・・・。



                                                  


ブログ管理人考:

ホンダジェットに関して、拙ブログで2015年4月1日水曜日、取り上げましたので、再度アップ致します。