2014年3月13日木曜日

米下院補選で共和党勝利=中間選挙の前哨戦

【ワシントン=吉野直也】オバマ大統領の支持率が過去最低に=WSJ/NBC調査、米メディアは共和党候補のデービッド・ジョリー氏が当選を決めたと報じた。11月の中間選挙の前哨戦と位置付けられた同補選でジョリー氏は医療保険制度改革法(オバマケア)を攻撃した。今回の結果を受け、共和党のオバマ大統領批判が勢いづくのは確実。オバマ氏の政権運営にも打撃を与える可能性がある。
 今回の補選は共和党の現職議員の死去に伴うもの。ジョリー氏の任期は亡くなった議員の残存期間で、11月の中間選挙には再び出馬しなければならない。選挙区となったセントピーターズバーグ地域は、2012年の大統領選でも共和党と民主党が接戦を演じ、僅差でオバマ氏が制した。
 今回の補選は事前の世論調査でも共和、民主両党候補の支持は拮抗した。米メディアによると、選挙区の近くのフロリダ州で休暇を過ごしていたオバマ氏は負けた場合を懸念して応援には入らなかった。ロイター通信によると、選挙戦では500万ドルを超える巨額の資金がテレビやラジオ広告につぎ込まれた。
 ジョリー氏は民主党候補とオバマ氏を結び付ける戦略を取り、オバマ氏の政策を批判。全国一律の医療保険制度を目指すオバマケアは「米国人の選択肢を奪っている」と訴えた。オバマ氏は民主党候補が勝てばオバマケアへの批判が和らぐと計算していただけに、大きな誤算となった。
 現在の米議会の構成は上院は民主党、下院は共和党が過半数を握る「ねじれ」状態。11月の中間選挙では「ねじれ」解消が焦点だ。民主党が下院で過半数を制するには、現有議席から17議席増やす必要がある。
 ただ、現時点で民主党が下院で過半数を取ると予測する米メディアは、ほとんどない。選挙の専門家の間には「激戦州で競り勝てば、共和党が上院で過半数を握る可能性がある」との予想もある。
日本経済新聞2014/3/12 
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM12018_S4A310C1EB1000/

                                                           

筆者考:

オバマ大統領の支持率が過去最低に=WSJ/NBC調査:


何だか冴えない顔のバラク・オバマ大統領!・・・最近は余りにも南朝鮮への肩入れが過ぎて「彼の国の法則」に襲われているのか?。フロリダ州下院補欠選挙で共和党候補に敗れた民主党議員に被害が及んで仕舞った様です。      “ご愁傷様!" とお悔やみを申し述べさせて頂きます。 

オバマ米大統領は、国内経済に対する悲観的な見方や米政府への強い不満を克服するのに苦労している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)と米テレビ大手NBCが共同で実施した調査で、大統領の支持率が過去最低を更新した。
調査は米国の成人1000人を対象に3月5~9日に行われた。
この調査結果は、今年11月の中間選挙で保守的な州を中心に、オバマ大統領が民主党候補の重荷になる可能性を示唆している。こうした州は、上院で民主党が過半数を維持できるかどうかを大きく左右する。
オバマ大統領の支持率は41%と、1月時点の43%から低下し、過去最低を更新した。一方、不支持率は54%で、米医療保険制度改革法(通称オバマケア)のつまずきがニュースで大々的に報じられ、過去最高を記録した昨年12月とほぼ同じだった。外交政策に対する評価も今までで最も低かった。
一方、共和党の支持率は27%。不支持率は45%と、民主党を上回った。ただ、「議会の主導権を握るのはどちらがいいか」という質問では、共和党がややリードした。
民主党員のフレッド・ヤン氏とともにWSJ/NBC調査を指揮してた共和党の世論調査員ビル・マッキンターフ氏は、11月までに情勢が変わる可能性があるが、オバマ大統領が民主党候補を後押しする効果は限られそうだと語った。
調査では、オバマ大統領の支持を受けている、またはオバマ政権を「熱烈に支持している」候補者を敬遠する傾向が見られた。大統領の支持率は、民主党が上院の議席死守に苦戦しそうな南部と中西部で特に低かった。
「現職議員は再選に値する」と回答したのは34%にとどまり、55%が「他の人に議席を譲った方がいい」と答えた。また、投票用紙に「議員の総入れ替え」という選択肢があれば、それに投票すると回答したのは54%に上った。
また、65%が「米国は間違った方向に向いている」と回答。「正しい方向に向いている」としたのは26%で、その差は中間選挙があった06年と10年より大きかった。数年前から経済成長がやや上向き、株式相場が活況を呈しているにもかかわらず、57%が「今後も不況が続く」と考えており、「15年中に景気が好転する」と答えたのは約25%にすぎなかった。
オバマ大統領の支持率低下は、民主党内での地位低下が一因だ。党内での不支持率は20%と過去最高を記録したことは、支持基盤の掘り起こしにつながると一般的に見なされている中間選挙に臨む上で、民主党にとって懸念の種となっている。特に黒人、ヒスパニック、女性の間で大統領への支持が低下している。
とはいえ、オバマ大統領の不支持率はジョージ・ブッシュ前大統領ほど高くはなく、中間選挙では白人女性を中心とする女性の支持が追い風になりそうだ。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)2014年 3月 12日 17:38 JST

                                                                  

デービッド・ジョリー(David Jolly)




✦ Member-elect of the U.S. House of Representatives from Florida's 13th district
✦ Succeeding Bill Young
✦ Born      October 31, 1972 (age 41) Dunedin, Florida, U.S.
✦ Political party   Republican
✦ Spouse(s)   Carrie (div.)
✦ Alma mater   Emory University George Mason University

✦ フロリダ13区・米国下院議員
✦ ビル・ヤング氏(病没)の後任議員
✦ 出生日: 1972年10月31日(41歳) ダンディン・フロリダ洲・米国
✦ 政党 : 共和党
✦ 配偶者: キャリー (離婚)
✦ 学歴 : エモリー大学 ジョージ・メイソン大学


Jolly served as a former general counsel for Young and also worked as a lobbyist.
He will fill out the term of his former boss, longtime Republican Rep. Bill Young, who died in October.

デービット・ジョリー氏はビル・ヤング氏の補佐官として、さらにロビースト賭して務めあげた。
特別選挙(補欠)の勝利により!、・・・デービット・ジョリー氏は、長期間に亘り共和党の下院議員として務めたビル・ヤング氏(昨年の10月死去)の後任として残りの任期を務める事になる。



中間選挙の前哨戦で勝利を得たとは言え、元々が共和党の下院議員が保持していたフォロリダ13地区の議席を死去したヤング議員の地盤を引き継いだデービット・ジョリー氏であり、・・・此れが今秋(11月)の中間選挙の前哨戦で、選挙の行方を占う物とは言えません。

接戦!・・・


ジョリー氏48.5%・・・
シンク氏(女性)46.6%・・・

これでは秋の中間選挙の動向を窺う事は到底不可能です。

ただ、朗報はオバマ大統領の支持率が一向に上がらずに、横ばい又はジリ貧になって居ることです。この儘で推移して中間選挙に突入すれば民主党は更に議席を失う破目になるでしょう。

✦ 《65%が「米国は間違った方向に向いている」と回答。「正しい方向に向いている」としたのは26%で、その差は中間選挙があった06年と10年より大きかった。数年前から経済成長がやや上向き、株式相場が活況を呈しているにもかかわらず、57%が「今後も不況が続く」と考えており、「15年中に景気が好転する」と答えたのは約25%にすぎなかった》・・・

世界同時株高の立役者の米国、この国の大統領の評価が低いのは一部の人間を除いては、QE(金融緩和⇔人為的な低金利操作)の恩恵を受けてはいない!が実証された証です。
今日のCNBC局でも米国人は不景気を感じ取っており!、・・・企業の好決算による株高は一顧だにしていません。
可也の歪んだ世相と成っている米国ですが、・・・これは近い将来には本格的な景気後退に見舞われる事を暗示していますので、よい傾向とは言えません。
外交は評価する事もできぬ程です。

✦ 《オバマ大統領の支持率低下は、民主党内での地位低下が一因だ。党内での不支持率は20%と過去最高を記録したことは、支持基盤の掘り起こしにつながると一般的に見なされている中間選挙に臨む上で、民主党にとって懸念の種となっている。特に黒人、ヒスパニック、女性の間で大統領への支持が低下している。
とはいえ、オバマ大統領の不支持率はジョージ・ブッシュ前大統領ほど高くはなく、中間選挙では白人女性を中心とする女性の支持が追い風になりそうだ》・・・
『特に黒人、ヒスパニック、女性の間で大統領への支持が低下している!』と言いながら⇒
『中間選挙では白人女性を中心とする女性の支持が追い風になりそうだ!』、・・・これは矛盾しています。
原文を見てはいないので判断を下すのは困難ですが、・・・おそらく翻訳者の感情が篭っているのかも知れません。

何れにしても、オバマ大統領の支持率がジリ貧に成る事は!、・・・求心力、指導力が低下する事であり、政権内に淀んでいる不協和音が表面きって現れ、特に支那への傾斜が非難の的となり、此れを避ける為に日本への不当な扱いが緩和される可能性があります。

まぁ!~、これは筆者の希望的な観測であり、オバマ大統領には同盟国が互いに必要とする円滑油の必要性を理解する能力などは皆無であり、期待はできないでしょう。


0 件のコメント: