2014年3月31日月曜日

中国で深刻化する留守児童問題 6100万人が「置き去り」に



香港(CNN) 両親の多くが都市に出稼ぎにでる中国で、内陸農村部に残された子どもを取り巻く状況が深刻化している。いわゆる「留守児童」の問題だ。留守児童の大半は祖父母や親戚の元に預けられているが、無防備な状態で犯罪の危険にさらされる子どもも多い。

昨年、留守児童の窮状を象徴するような事件が起こった。9歳になる一人娘を祖母に預け広州で働いていたチェン夫妻の元に11月、助けを求める悲痛な電話がかかってきたのだった。
初めは具合が良くないなどと言って両親に家に帰ってくるよう求めていたが、最後には学校の教師に強姦(ごうかん)されたことを涙ながらに伝えてきた。

共産党機関紙「人民日報」によると、この教師の被害者は計5人。いずれも14歳以下で、同じ学校に通っていた。
 事件はあらためて「留守児童」の窮状を浮き彫りにした。


中国全国女性連盟(CWF)の統計によると、農村部に取り残された子どもの数は、片方の親だけ不在の場合も含め、6100万人に上る。子ども5人に1人の割合だ。

両親とも家にいない例は、18歳以下で3000万人。200万人の子どもは、大人の保護者がいない状況で暮らしており、自衛を余儀なくされている。

留守児童に関する著作があるイエ・ジンジョン氏によると、チェン氏の事件のように娘が農村に残された場合、性犯罪者の標的となりやすいという。
 実際、国営新華社通信の報道をみても、性被害として報告される事件の多くは、留守児童を狙った犯行だ。広東省化州市では、実に94%の事件が留守児童絡み。
 同通信によると、当局も対策に乗り出しており、「安全集会」の開催を学校に命じるなどして、学校管理や教師倫理の向上を図っている。

留守児童世代にまつわる問題は性被害だけではない。長いあいだ両親と離れて暮らすことで、感情面でのしこりも生まれる。子どもは自分が家族の負担になっていると悩み、出稼ぎ労働者の側でも親失格だと自責する。
 親に見捨てられたと恨み、電話に出ない子どもまでいる。


こうした留守児童の欠乏感が将来、中国社会に暗い影を落とすのではないかと広く懸念されている。

当局はこれまでも施策を講じてきたが、イエ氏は、当局が留守児童の窮状を真剣に受け止めないかぎり、事態の好転は見込めないと警鐘を鳴らす。

冒頭のチェン氏は故郷の村にもどり、傷ついた娘に寄り添っている。

春節(旧正月)が終わり広州の職場にもどる際は、娘も連れて行くと語っていた。
母も仕事を辞め、育児に専念するという。
 チェン氏は学校からの補償金1万元の受け取りを拒否。あくまで犯人が「正しい刑に処される」ことを望んでいる。

    2014.03.30 Sun posted at 16:58 JST

http://www.cnn.co.jp/world/35044817.html





                                                  

筆者考:

 【両親の多くが都市に出稼ぎにでる支那で、内陸農村部に残された子どもを取り巻く状況が深刻化】⇔“ 無防備な状態で犯罪の危険にさらされる多くの児童!”


✦ 《中国全国女性連盟(CWF)の統計によると、農村部に取り残された子どもの数は、片方の親だけ不在の場合も含め、6100万人に上る。子ども5人に1人の割合。
両親とも家にいない例は、18歳以下で3000万人。200万人の子どもは、大人の保護者がいない状況で暮らしており、自衛を余儀なくされている。
留守児童に関する著作があるイエ・ジンジョン氏によると、チェン氏の事件のように娘が農村に残された場合、性犯罪者の標的となりやすいという》・・・

日本の総人口の約半分にあたる6100万人が「置き去り」にされているとは!、・・・流石は“白髪三千丈!”の国の支那は何でもスーケルが大きく、驚くばかりの多数の児童が内陸農村部に置き去りにされている。
 置き去りにされている児童たちは、精神的な拠所がなく脆さがあり、・・・此の脆さに付け入いられ特に性犯罪の標的と成る場合が多いのは当然過ぎる程に当然です。。

✦ 《留守児童世代にまつわる問題は性被害だけではない。長いあいだ両親と離れて暮らすことで、感情面でのしこりも生まれる。子どもは自分が家族の負担になっていると悩み、出稼ぎ労働者の側でも親失格だと自責する。親に見捨てられたと恨み、電話に出ない子どもまでいる》・・・

こうした留守児童の欠乏感が将来、中国社会に暗い影を落とすのではないかと広く懸念されているのは当然で、6100万人の児童が情緒不安定、欠乏感を後々までの引き摺るり、社会に同化できないか、又は歪んだ目で周囲に見回す性癖が形成されて将来、家族を持つときに悪影響を及ぼす事が考えられる。 政府当局の深刻に事態を受け止めているの当然と言える。


経済成長を最優先するのは支那に限らず何処の国で同じだが、問題は経済成長で国が豊かに成っても富の配分が偏り格差が拡大する歪な形が築かれて仕舞った支那。
 貧富の差の拡大は支那だけではなくて、米国を筆頭に欧州、日本でも同様だが支那の格差はこれ等の国を遥かに凌駕する筆舌に尽くし難い程の差がある。

富者(特に共産党政府高官、や国策会社の経営陣)は不正に蓄財しては海外に資産隠しに狂奔している有様!、・・・方や内陸農村部の貧者は子供を置き去りにして出稼ぎを余儀なくされ、残された児童たちは、犯罪者の群れの標的となる。

悲しい、悲しい支那の現実です。

此れ程までに種々の歪みを腹蔵して経済成長を続ける支那は!・・・何れは自らが築き上げた歪んだ経済の重みに潰される日が必ず到来するでしょう!。
此れは “自然の摂理!”とも言えるでしょう!。



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