2015年5月31日日曜日

パート(1)キューバ旅行記

1961 13日、アメリカと国交断絶!・・・

425 アメリカ、対キューバ全面的貿易封鎖発表!・・・

2014年12月18日、米大統領オバマがキューバとの国交正常化交渉を開始すると発表!・・・
20154月11日、59年ぶりのアメリカ・キューバ首脳会談が行われ、国交正常化が現実の物となった!・・・

米国の経済封鎖の爪痕が生々しく残るキューバ!・・・
54年間、国際社会から取り残され、時の推移が止まった侭のキューバに漸く期待感とともにアチラコチラで新生キューバ息吹が感じられたのは筆者の気のせいか?・・・




日本の国会議事堂に当たるキャピタル・ヒルの建物!・・・
数年がかりで改修中との事で、何せ経済封鎖で資材不足の悪循環が付いて回り、資材が有るときに作業が進み、無いときは休業中となる。いつ改修が終了するか?は神のみぞ知る!・・・楽観的で物事に拘らぬラテン系民族の “ケセラァセラ!”と成るようです。






時の推移が止まった侭が幸いして、北米では今では滅多に見られぬ1950年代の車が大切に保存され、観光客用のタクシーとして大活躍しています。
車体はオリジナルですが、エンジンは殆どがジーゼルが搭載されています。
エンジンもオリジナルならクラシック・カーとして貴重で高価なものとなります。








作家アーネスト・ヘミングウェイが逗留して執筆活動に勤しみ、・・・名作『老人と海=ノーベル文学賞受賞』を産んだホテル。6階建てで最上階は洒落たバーがあり、ヘミングウェイが座っていた場所が示されていました。




アーネスト・ヘミングウェイの在りし日の写真がホテルのロビーの壁に飾られていて、恰もタイムスリップして1950年代に戻った感覚に包まれました。




最上階にあるバー!、・・・ヘミングウェイが海を眺めながら『老人と海』を執筆していた!とされている。
眺めは絶景で周囲に高層ビルがなく、・・・オールド・ハバナ街、下町の小路やハバナ港に停泊中の船舶が一望できる。








                ハバナ港


       観光の中心地に散在する安アパート群が至る処で散見出来る





ハバナには一日いただけで、キューバ旅行はハナナから東約27キロ離れている街、Guanabo(グワナボ)の民宿に逗留して浜辺を散歩、民宿の経営者夫婦の親類縁者の方々に夕食会やパーテイに招待されて楽しい時を過ごしました。



Guanabo:


Guanabo is a known white sand beach, located 27 km east of Havana (these beaches are generically called "Playas del Este"), near the mouth of the homonymous river.

グワナボは白い浜辺で知られ!、・・・首都ハバナから東27キロに位置している。
一般的にハバナの東に位置している事で『東の浜辺!』と呼ばれている。
此の浜辺の真北は米国・フロリダ州であり、・・・距離は僅か90キロです。

Overview:

Guanabo is a seaside touristic town, with small scale villas and a few low rise hotels.

グワナボは浜辺の街で小規模な別荘と低い建物のホテルが数多散見できる。

The town was founded in 1800. In 1827 it was the place where the Peñas Altas uprising was crushed by troops from Havana (Peñas Altas is a neighbourhood east of Guanabo).

グワナボは1800年に建設され、1827年にグワナボの東に位置するペナス・アルタス砂糖農園で!、・・・黒人奴隷の暴動が発生し、白人の農場主一家が殺害されて、暴徒はグワナボで鎮圧された。

In the late 1990s it was known as a sexual tourism destination.Prostitution has since been cracked down by large police interventions, and (as of 2005) it is not uncommon to see police units constantly patrolling the town.

1990年代はセックス観光浜辺として名を馳せて、・・・売春が猖獗を極めていた。
 事態を憂慮した郡政府は大規模な浄化作戦を敢行した結果はセックス観光は姿を消したが、現在でも警察官が監視を続けている。


キューバと言えば葉巻きタバコ!・・・
町を歩いていると!、・・・若くはないが、30歳代の魅力的な女性が近付いて来て、『私はタバコ工場で働いているので安く葉巻たばこが手に入る』、お安くしておきます如何ですか!と路上で販売していますが、此れはご法度であり、警察官の姿を見ると何食わぬ顔をして離れて行きます。







グワナボ町の北側は太平洋岸に面し、白い浜辺が果てしなく続いており、・・・南は小高い丘陵が浜辺を見渡すように連なっている。内陸は平坦地で嘗ては砂糖キビ農園が集中していたようです。
画像は丘陵の中で最も高い場所から撮ったもので、洒落たバーがあり、涼しい浜風で暑さは吹っ飛び、・・・ビールの味が格別に美味しく感じられました。
 此の場所は『ベルモンテ』と呼ばれ、民宿の経営者の話では、・・・

✦ 支那人が周辺の土地を買い漁り、客室650〜700の超高層ホテルを建設して北側の浜辺の一部の水際権利を取得して一般人の立ち入り禁止してホテル客が独占する!。
✦ ホテルから約1.5キロ離れている浜辺にはゴンドラで往復する!。
✦ 南側の小さな丘や平坦地はゴルフ場を建設する!。

などの投資計画が持ち上がっているとの事でした。

米国との国交正常化で、長い間に淀み沈滞していた経済に新しい息吹が芽生えて、観光資源に富んだキューバの将来を先取りしよう!との金の亡者の支那人らしい計画です。
 地元の人々に親しまれてきた、折角の景観が不細工な高層ホテルとゴンドラで損なわれ、加えてゴルフ場建設で太古から佇んでいた土地が無残にも削られて人間の勝手さで形を変えられて仕舞う!・・・。
キューバへの旅情が唆られるのは!、・・・米国の54年間に亘る経済封鎖で経済成長が止まり、時の推移が国際社会から隔絶して仕舞い、此れが逆に幸いして多くの国が疾うの昔に失った懐古調的な観光資源が損なわれずに保存されている事です。
いたずらに乱開発で景観を損なう愚は避けて欲しい!と願わずにはいられません!。

民宿経営者には!、・・・『支那人の投資計画は警戒が必要で金に釣られて支那人の投資計画に乗せられるとトンデモない事になる!❞/❝まずホテル建設は支那企業が請け負い、建設労務者も支那人を本土から呼び込み、地元の人々は期待する程の雇用はない!
/❝支那人建設労務者が支那人街を造りゴキブリの如くに支那人が繁殖して何れはグアナボ町が乗っ取られる!と説明したら、ホテル建設が本格化する前に反対運動を展開すると!と息巻いていました。

 キューバは共産主義国家であり、自由主義体制には簡単に移行出来ず、政治は共産主義、経済はフリーエンタープライズ(自由主義)の、・・・支那やロシアが採用した物と同様になると思われますが、経済成長が期待する様なものになるのは長い年月が必要です。
先ずは物不足を解消する為に生産性を上げるのは必須であり、・・・現状の資材不足が起因する家屋の新設、修復が大幅に遅滞している問題を解決しなければ、大量の観光客を受け入れる事を出来ません。
観光業界は外貨を稼ぐには最も手っ取り早く、観光客が快適に過ごせる環境施設整の充実は早急に図らねばなりません。
外貨の蓄積がなければ、必要な資材、食材(観光客のそれぞれの好み)の確保(輸入)の出来ず、訪れる観光客に満足感を与える事は困難です。
現状では、レストランの、ホテルの、土産店の従業員は長年の共産主義体制では、切磋琢磨しく競争の原理を取り入れて収益を上げよう!との意識が育たず、・・・サービスの質はお世辞に良いとはは言えず、更にレストランでの食事も食材の種類が少なく舌鼓を打つと言うわけには行きません。好き嫌いの激しい方は食事を楽しむ事は困難です。
ただ、ひとつだけ!、・・・果実(マンゴー/パパイア/パイナップル/バナナ/マグナバナ)は新鮮で完熟したものを採集、フルーツサラダは天下一品で絶賛に値します!。

さて!〜、前置きが長くなりましたが、グアナボを散策し気の向くままに撮った写真を
ランダム(無造作)にアップ致します。
何せ筆者は名うての撮影下手でボケた写真が多いですが、悪しからず!!!・・・。





日本の藤に似た花で色が違うだけです。




グアナボの町には至る処に花木が茂っており、町の景観に色を添えています。名前が分からないのが残念至極!。






マンゴウの木で果実が赤みを増してきて、一週間後は完熟となる。
昔の日本の農家には柿、ビワ、イチジクの木が植わっていたように、グワナボ町の一般の家の庭には当然の様にマンゴウやバナナの木が植えらてれいます。



               バナナの木


3年越しで改修中の家!・・・建築資材不足で思うように工事が進まないのが当たり前だそうです。














民宿で働いているおばさん(名前はデージー)のお孫さん!。

小学生です。








 日中はとても暑く、太陽の日差しが強過ぎて浜辺の散歩は快適とは言えません。
其処で朝(6時)、グアナボの滞在中は毎日、白い浜辺の散歩を楽しみました。

ハバナから27キロしか離れてはおらず、・・・米国との国交断絶以前のグアナボはハバナの富裕者層の避暑地(別荘地)、リゾートとして観光客で賑わって居たそうですが、今は嘗ての賑はなく、浜辺に沿った嘗ての観光客用の賃貸住宅や、ホテルが数多、台風などで損傷を受けても、修復もせずに荒れ果てて無残な姿を曝け出しています。勿論、建設資材不足が原因と共産主義体制下で土地の私有は難しく殆どが国有化されているので、自分の物ではないもので誰も気にはしません。

若者たちは週末などは浜辺でパーテイを開く、音量を最大にしてラテン・ミュージックでダンスなどを楽しみ、時には破目を外し、浜辺で一夜を過ごします。
アップした画像は、・・・小規模なパーテイを開き浜辺で一晩中一睡もせずに過ごして、散歩している私達に近づき人懐っこい明るい笑顔で話しかけて来ました。
キューバ特産品のラム(サトウキビを発酵、蒸留して作られたアルコール)の空き瓶が周囲に散乱していました。

民宿の経営者の話では、・・・浜辺を散歩する観光客に近づき話しかけ、相手が独身または一時の快楽を求めていると察知すると性取引が始まるそうです。
 アップされている画像の娘さん達は始めから観光客との会話で、・・・共産主義体制で全てが政府に依って統制されている堅苦しい日常生活から、一時的に逃避したい!、との心情で見知らぬ世界に思いを馳せているのでしょう。兎に角、明るい笑顔が印象的でした。






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