2021年5月2日日曜日

【朗報】 日本人の研究者が開発した『新型ワクチン投与量10分の1以下』が日本で臨床試験

新型ワクチン投与量10分の1以下 米新興、日本で治験へ

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0919H0Z00C21A4000000/?n_cid=BMTR2P001_202105011830&unlock=1


新型コロナウイルス向けに、投与すると体内で自ら増える新しいタイプのワクチンの臨床試験(治験)が今夏にも国内で始まる。投与量は既存の米ファイザー製ワクチンなどの10分の1以下ですむ計算で、供給不足が起きにくい。今後登場する変異ウイルスへの対応も速められると期待を集めており、欧米でも開発が進んでいる


新型ワクチンは、メッセンジャーRNA(mRNA)と呼ばれる物質を利用する。日本でも接種が始まったファイザーと独ビオンテックのワクチンはこの物質を使っており、今回のコロナ禍ではほかのタイプのワクチンに先駆けて実用化された。

米新興ワクチンメーカー、VLPセラピューティクス(メリーランド州、赤畑渉最高経営責任者=CEO)の日本法人が、大分大学医学部付属病院で数十人を対象に、臨床試験の第1段階に当たる第1相治験を実施する方向。6月までに国の審査機関に申請し、今夏の治験開始をめざす。

同社の試算によると、1人の接種に必要なワクチンの量は1~10マイクロ(マイクロは100万分の1)グラムで、既存のmRNAワクチンの10~100分の1ですむ。日本の全人口に必要な量は、理論上130~1300グラムですむ。

体内に投与するとmRNAを基に、コロナウイルスのたんぱく質の一部が作られる。そのたんぱく質に対する免疫反応でウイルスを攻撃する。ただ、mRNAは体内で分解されやすく、たんぱく質が作られる時間は短い。従来型でしっかり免疫を働かせるには、一定量のmRNAの投与がいる。

新たなワクチンでは、mRNAに増殖する機能を加える。たんぱく質の設計図となる遺伝情報に、自動複製に必要な情報を加える。mRNAが体内の細胞に入ると、たんぱく質を作る一定の間、増え続ける。微量の投与でも十分な量のたんぱく質が作られ、効果を発揮すると考えられている。

VLPは米国立衛生研究所(NIH)ワクチン研究センターの研究者だった赤畑氏が2012年に創業。双日やみやこキャピタル(京都市)などが出資する。20年度から日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受け、自己増殖型mRNAの新型ワクチンの開発を進めている。

年内にも第2相試験に進み、22年には最終段階の大規模な第3相試験の実施をめざす。治験が順調に進めば、富士フイルムがワクチンを製造する。

ワクチンが効きにくいと懸念される南アフリカ型、ブラジル型の変異ウイルスにも効果があることを動物実験で確認したという
。同社は変異ウイルスにさらに効きやすいワクチンの開発も進める考えだ。

ワクチン開発に協力する国立病院機構名古屋医療センターの岩谷靖雅感染・免疫研究部長は「動物実験の結果などを踏まえると非常に有望だ」と話す。VLPの赤畑CEOは「安全で効果の高いワクチンを国内で製造できるようにしておけば、仮に厄介な変異ウイルスが日本で発生しても対応しやすい」とみる。

VLPと類似のタイプのワクチンは米国や英国の大学、企業も治験を進めている。米アークトゥルス・セラピューティクス(カリフォルニア州)などは1万人以上を対象とした第3相の治験を6月までに開始する方針だ。

米国とシンガポールで実施した500人規模の第2相や第1相の治験では有望な結果を得られたという。そのほかにも、英インペリアル・カレッジ・ロンドンが第2相の治験を始めている。

治験の結果などから、各国当局の承認が得られれば実用化段階に進むが、課題もある。「mRNAの自己増殖が過度に続くと、思わぬ副作用を招くリスクもある」(RNAに詳しい東京医科歯科大学の位高啓史教授)ためだ。実用化されたことがないタイプのワクチンのため、治験では安全性や有効性の慎重な検証が求められる。

                                              



所在地:19 Firstfield Rd, Gaithersburg, MD 20878, United States

■【社歴】:
2012年に設立され、感染症、癌、神経変性疾患に対処する次世代の
ワクチンの開発を目的として2012年に設立。
ワクチンを開発するために、汎用性の高い『プラグ・アンド・プレイ』プラットフォーム技術を開発した。
アルファウイルスVLPは、赤畑渡氏がNIH(
米国立衛生研究所)在籍時に開発したものが母体となっている。NIH在籍時にCEOの赤畑渡氏が開発したVLPプラットフォームが母体。
CHIKワクチン(チクングニア熱ワクチン)
を含む4つのワクチン製品を開発。
現在、第2相試験中 VLPワクチンは、HBV(肝臓がん)やHPV(子宮頸がん)などで安全性と有効性が確認されている.


赤畑 渉(あかはた わたる) 博士:
(人間・環境学) VLP Therapeutics CEO 東京工科大学客員準教授 広島県出身 。

✦ 1993 年 4 月 東京大学理科 2 類入学

✦ 1997 年 3 月 東京大学教養学部基礎科学科卒業 

✦ 1997 年 4 月 京都大学大学院人間環境学研究科入学 速水正憲教授の
         もと HIV ワクチンの開発 

✦ 2002 年 3 月 同大大学院 博士号取得 『アカゲザルを用いた
  非感染性ウイルス粒子を産生するフルゲノムプラスミドによる 
          HIV-1 DNA ワクチンの開発』

✦  2002 年 4 月-2012 年 9 月 National Institutes of Health(米国立衛生研究所)    Vaccine Research Center(ワクチン研究センター) で研究開始。

✦ 2009 年より上級サイエンティストになり、
 『VLP(ウイルスの形をした空粒子)』を使っ たチクングンヤ熱のワクチンを
       開発するチームを総括する 

✦ 2010 年 3 月号の雑誌『Nature Medicine』で VLP に関する論文が
  掲載されただけではな く、雑誌の表紙を VLP の写真が飾り、
  赤畑の研究は世界的認知されるようになった。

✦ 2010 年 チングンヤウイルスワクチンの開発で 
      NIH ワクチン・リサーチ・センター賞 受賞

✦ 2012 年 チクングンヤウイルスワクチンの開発、臨床開発、及び、
  他3種類のアルファ ウイルスワクチン開発で NIH の最高の賞である
                Director’s Award を受賞 

✦ 2012 年 10 月 VLP を使って様々な病の新薬を開発するため 
      VLP Therapeutics を創設 し CEO に就任した。

残念ながら、VLP Therapeutics は本社は米国であり!〜、
         米企業の範疇に入る!・・・
米国で自由でのびのびと研究に没頭できる環境で、… 赤畑 渉氏の天才的な才能が大輪の花を咲かせたのでしょう!。
更に、将来のベンチャー企業に惜しみなく投資する米国人投資家、ファンド。これでは米国で起業するのは当然となる。

日本の政治家、官僚は基礎開発、地道な研究には興味を示さずなおざりにしがちにする傾向が強い。
悪夢の民主党政権下で進められた事業仕分けで、国の将来がかかるプログラムに予算を削減する。
特に農林水産省、文部科学省、防衛担当の『仕分け人』となった蓮舫が『一番じゃなきゃダメですか!』の世紀の妄想言を放つなどアホな政治家が多く、… 才能ある研究者が海外に流出してする悪弊がある日本。  受け皿は勿論、米国である。

VLP Therapeutics が開発した!〜、
新型コロナウイルス向けに、投与すると体内で自ら増える新しいタイプのワクチンの臨床試験(治験)が今夏にも日本国内で始まる!・・・
臨床試験が成功裏となり、日本厚労省が迅速に決断して、承認の運びになる事を心から願っているブログ管理人です。


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