2023年11月26日日曜日

北海道の無人小屋でヒグマの酒盛り 日本酒が大好き!・・・

■《北海道の無人番屋にヒグマが闖入『一升瓶2本が空に』ビールより日本酒が好き?【知床酒盛り事件】》:

    https://smart-flash.jp/sociopolitics/262755/1/1/

社会・政治 投稿日:2023.11.25 06:00FLASH編集部
                    
                         



1996年5月、知床半島の無人の番屋がヒグマに荒らされているのが発見された。5月31日付の毎日新聞夕刊は、『ヒグマが酒盛り!?』の見出しで事件を詳報している。

 荒らされたのは羅臼町から40キロ離れた知床半島に点在する、船でしか行けない5軒の番屋で、窓や玄関が破られ、冷蔵庫が倒されるなどの被害があった。
       ビールよりも日本酒が好きらしい。

缶ジュースなどはツメで器用に穴を開け、中身は空っぽだった。ある番屋では缶ジュース約200本、日本酒の一升瓶2本が空で、缶ビールはケースの半分に手をつけていたが、残りはそのままだった

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 日本酒といえば、明治20年頃の積丹半島、神恵内村で、次のような笑い話も記録されている。

❮❮ある朝、若者が例のドブロクを飲むために小屋に入ると、ドブロクはあたり一面に流れているし、大きな桶はこなごなに壊れていました。驚いた若者は大声で『大変だぞう』と叫ぶとみんなが集まってきました。その中の一人がふと山を見ると、裏山の急斜面を二頭の大熊が、登ったり、ころがり落ちたりしているのを目にしましたが、その格好は何かに浮かれて踊っているようでした。
さっそくみんなでとり押さえたのですが、その腹の中には少なくとも一斗五升位(約二十七リットル)のドブロクが入っていたそうです。熊は一晩中ドブロクを飲んで、夜明け近くまで酔いつぶれていたが夜が明けたので、急いで山に帰るのに急斜面を登ろうとしたが、腰が抜け捕らえられ、はかなくもカムイと化したのです
❯❯、・・・

私は九十才を超える今日まで、熊の酔っぱらいを見たのは初めてです。(『古老が語る神恵内』神恵内村/昭和57年、澤口喜代松談)

 また、増毛村岩尾集落では、《二斗だる十四本の酒を一夜に熊に飲みつくされたることあり》(『増毛町史』川崎幸作の証言)とある。二斗=36リットルなので、14本というと504リットルである。

 人家に侵入して冷蔵庫を漁るなどの被害は、他にも報告されている。1988年7月17日付の朝日新聞日曜版に、羅臼町の漁師宅で起こったヒグマ闖入事件の顛末をまとめた、本多勝一氏による記事「冷蔵庫を荒らした知恵者」が掲載されているので、以下に抄出しよう。

 1987年9月15日のこと。真夜中に目が覚めたコノエさんはトイレに立った。そして床に戻った直後、さっき通ったばかりの台所から「ガラガラーン!」とものすごい音がした。クマだと直感した彼女は夫を起こし、足音を忍ばせて2階に寝ている長男夫婦のもとに避難した。

 再び台所が騒がしくなった。セトモノの割れる音や何かを食べる音、『ドターン』と家が震動するほどの音がした。

 電話は下の居間にあるので、かけられなかった。
意を決した長男が階段を降り、電話線を引っ張って電話器をたぐり寄せ、妻の実家に電話した。ヒグマを驚かそうと、目覚まし時計をセットして投げてみたが、落ちた弾みで電池が外れてしまった。

 万策尽きてヤケクソになった長男が、『ワーッ』と叫んだ。
すると台所の気配がピタリと止んだ。さらに何度も叫んでみた。
すると家の外に、山のような巨体がのっそりと現れて、畑の方に消えていった。

 猟師が到着して足跡を追うと、どうやら子熊も連れていたらしい。さらに現場検証を進めた結果、ヒグマとは思えない『礼儀正しさ』に、人々は驚いたという。

❮❮サシミや揚げ物などの皿が冷蔵庫から取り出され、食べたあとの皿が割れもしないで六、七枚重ねてあったという。さらに、一升瓶に清酒がほどあったのだが、倒れて空にされ、床にこぼれた形跡もなく、ヒグマが飲んだに違いないとも。梅干しとピーマンは嫌いらしくて手つかず。メロンは表面の薄い皮だけきれいに残し、ほとんど芸術的ともいえる器用な食べ方だった❯❯、・・・

 台所の引き戸は窓が割れていたものの『正しく』引き開けられていたし、生ゴミには一切手をつけず、最初から冷蔵庫が目的だったかのような荒らされ方だったという。

 17日深夜には、漁師宅から500mほどの民家で、勝手口ドア、ガラス3枚などが壊される被害があった。家族4人は家の中でじっとして無事だった。

 そして22日朝、犯人と見られる親子熊が射殺された。
親グマは体長約1.5メートル、体重約120キロ。5歳の雌グマで、現れた場所、ツメの大きさなどから、台所を荒らした熊と同定された(北海道新聞9月22日夕刊)。

 ヒグマの知能が高いというのは、古くから指摘されている。

 開拓当時の移民の間では、年齢を経たヒグマが人間の言葉を理解すると信じられていた。
そのため山中でヒグマについて語ったり、悪口を言うことは固く禁じられていた。ヒグマのことを『山親爺』という『隠語』で呼び習わすのも、そこから来ているようである。

『北海道熊物語』(寒川光太郎)に、興味深い挿話が収録されている。
❮❮(ヒグマに)作物を散々に荒されたある寡婦が、
 絶望のあまりその畑に佇み、誰へといふわけではなく、
 綿々と恨み言を訴へた。するとその翌日のこと、貧しい彼女の
 住居の前に夥しい新鮮な鮭が山と積まれてあつたが、ーー
 そのどの一尾にも鋭い歯痕がついてゐたという❯❯、・・・

 思いがけない『お詫びの品』に驚喜する寡婦を、森の奥でじっと見守る山親爺……なんとも微笑ましい絵ではないか。

中山茂大
1969年、北海道生まれ。ノンフィクションライター。明治初期から戦中戦後まで70年あまりの地元紙を通読し、ヒグマ事件を抽出・データベース化。また市町村史、各地民話なども参照し、これらをもとに上梓した『神々の復讐 人喰いヒグマの北海道開拓史』(講談社)が話題に。

( SmartFLASH )

                                       

北海道はヒグマとは切っても切れない逸話の宝庫ですねが、それは有り難くない逸話で満ち溢れているのでは、
如何ともし難い!の言葉があるのみです。

クマの酒盛りのような笑みが溢れるものなら、いいのですが、近来のクマ襲撃事件は、血腥い(ちなまぐさい)
ものが多く、胸が痛みます。
何れは大々的な間引きが始まるでしょうが、… クマも好き好んで人間を襲っているのではなくて、生存圏が人間の我欲に任せての環境破壊で狭まっているのが襲撃事件の最大の要因であるだけに胸が痛みます。
 何とか共存できれば!と願っていますが、無理でしょうね!。
ましてや北海道は、我欲の権化である支那人が土地を買い漁っているのでは、クマなどは絶滅してしまう恐れが払拭できません。


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